74 / 336
第74話 呪文のブレンド
しおりを挟む
「分かっているとは思うが、念のために言っておく。作るのは魔鉄までだ。この前言った条件を満たすまで、渡してやらないからそのつもりでな」
「私は30cmの丸太を斬れるようになったぞ」
「え?」
「今度は35cmに挑戦するんだ。ヤッサンが証人だ」
「あらま。ハルミにはちょっと条件が緩すぎたか。まあ、それなら仕方ない。刀ができ次第、ハルミにはすぐに渡すとしよう」
「「きゅぅぅぅぅ」
「お前らはまだのようだな」
「めっきラインとか、ちょこれいととか、我らに関係ないノだ」
「そうだそうだ。ユウの横暴だヨ」
こいつら、理屈を言うクセをつけやがった。
「分かったよ。お前らの分もでき次第渡してやるよ」
「「いやっほーーー!!」」
魔王がハイタッチしとる。とても可愛い絵だ。
「それでは、僕はいつものように鉄を打っていればいいですか?」
「うむ、それでいいノだ。魔法をかけるのは鉄が窯の中に入っているほにほになので、ゼンシンは普通に打っていてくれればいいノだ」
ゼンシンが鉄を作る作業現場である。ここでは鉄を加熱しては叩いて伸びたら折り曲げて、をひたすら繰り返す作業である。
その加熱中に魔法付与することで魔鉄ができるのだ。ただしゼンシンは、還元魔法のように魔鉄にするための魔法をかけているのだと思っている。この微妙な違いが魔王たちには重要なことであるらしい。
(ということでミノウ。ゼンシンが鉄を窯の中に入れているうちに魔法付与をするノだ。呪文は内緒だからバレないようにしろよ)
(ああ分かっているヨ。魔法付与なんて俺たちにはなんのメリットもない機能だものな。こんなもの使えるなんて人に知られたくはないヨ。しかし、これを覚えないと超級魔法のほとんどが使えないから、仕方なくマスターしたヨ。オウミもだろ?)
(そうなノだ。まったくもって面倒くさい話だ。でも、そのおかげで魔剣が作れたのだから、覚えておいて良かったと思っているノだ。ミヨシが喜ぶ姿を見られたノだ。あれは嬉しかったなぁ)
(偶然とはいえ、よくそんなことを見つけたものだな。無機物に魔法付与できるなんて誰も思ってなかったヨ。しかもそれにはタイミングが重要だなんて大発見だヨ)
(1,400年生きてきて一番幸せだったノだ)
(有名な言葉から二桁も盛ったな)
(では、タイミングは指示するから、我の合図で呪文をかけるノだぞ)
(分かった。ええと、この場合の呪文は『お願いです、良い刀になってくださいね』でよかったヨな?)
(違うノだ。お主はなにを覚えてきたのだ。『どうか良い剣になってくださいね』だぞ)
(そんなことあるかいヨ。『お願いです、良い刀になってくださいね』じゃないと魔法はかからないヨ)
(そんなことないノだ。オウミヨシのときは確かに『どうか良い剣になってくださいね』と我は言ったノだ)
そんなはずはないだろぼかすかぼかぼか。なにを馬鹿なことを言ってばしべしばしばし。そんなことだからあんな実に閉じ込めらるのだばかかばどじ。やかましい人の領地で眷属にされてたくせにぼけかすあほ。
「あの、大丈夫ですか? ケンカの声が悪口になって外にでてますけど?」
「「ああっ!」」
「それと、これを窯に入れるのはおそらくこれが最後になります」
(ああ、まずい。ミノウ、これが最後ということはこれが最後なノだ!)
(おちつけオウミ。そんな分かりきったことは分かりきっているヨ!)
どっちもどっちである。
(あぁいかん、温度が上がってしまった。ここでやらないともうタイミングがない。早く呪文をかけろ。『どうか良い剣になってくださいね』だぞ)
(だから違うというのに『お願いです。良い刀になってくださいね』だろうが)
(だからそれは違う。あぁぁ、もうだめだ。温度が下がってしまう。もういい我がするノだ)
(お主がするなヨ! ここは我の仕事だ。お前はタイミングを教えるだけでいいヨ)
(ここだ、ここ。手遅れになる。早く呪文を唱えろ『どうか良い剣になってくださいね』だぞ)
(だからそれは違うヨ! 我にまかせろ!!)
(もうダメだ、我がやるノだ。ミノウはもう引っ込んでろ!!)
(なにを言うか。これはもともと我の仕事だヨ!!)
『どお願ういか良です。い良い刀に剣になっなっててくだくださいねさいね』
…………。
呪文が混ざっちまったじゃないかぁぁぁぁ!!
どうすんだどうすんだこれ、ぼかすか。
我のせいではないだろヨ。もともとお主がおかしなことを言うからだろばしばし。
呪文をブレンドしてどーすんノだ。お主が呪文を正しく覚えてないのが原因なノだぱかぽんぽん。
間違えて覚えたのはお主のほうであろうがヨぽかぴかぽんぺひ。
お主なんかいつも適当で生きてるくせにぺちぺち
そもそも我の呪文だけでいいのに余計なことしやがってぱふぽふ。
「オウミ様? ミノウ様?」
「「はぁはぁはぁ。ちょっと休憩なノだヨ」」
「おおおっ、すごい! みるみる鉄が真っ黒になってゆきます。こんなの初めて見た。ということは、魔法はかけ終わったということですね?」
「ええっ?! あ、ああ、そうだ。なんとか終わったヨ。疲れた。魔法はちゃんとかかったはずだヨ」
「今一瞬驚きませんでしたか? でも無事に終わったのなら良かったです。魔法はかかったということですね。それでは、僕は続きをやりますけどいいですよね」
「あ、ああ、良いぞ。そうしてくれ。はぁはぁヨ」
「そんなに疲れる魔法だったんですね。秘密にする理由が少しだけ分かりました。それでは、僕はこのあとできた鉄を、刀用と食器用とに選別しててから加工に入ります。それができたらヤッサンに磨いてもらって完成です。明日の昼にはできあがりますので、それまでお待ちください」
魔王たちが疲れたのは、しょーもないケンカのほうに原因があるようだが。
「「お、おう、頼んだぞ」」
(どうすんだ、どうすんだ。おかしな魔法を付与してしまったノだ)
(黒くはなっているから成功なんだろヨ?)
(いや、オウミヨシのときは磨きをするまでは普通の鉄の色だったノだ。その色はゼンシンも見ていないのだ。あのときはとはなにかが違うノだ)
(そ、そうか。どうする。ユウに相談してみるかヨ?)
(いや、魔法のことがユウに分かるはずがないノだ。また怒られるのがオチだ。黙っていよう)
(それもそうだヨ。まだ失敗と決まったわけではないし)
典型的な問題の先送りである。
一方
「1日置いたけど、特に変わった様子はないわね」
「そうだな。でもちょっとは乾いたようだ。俺の記憶ではこのあと焙煎ということをするのだが」
「焙煎って焼くってこと?」
「そう。フライパンの上で焦げ付かないように転がしながら焼くんだ。全体がカリッと茶色になるまでやってくれ」
あれ? あれはコーヒー豆のことだったかな? まあいいか。似たようなものだろ。
「ふむふむ。炒め物の要領ね。時間はどのくらい?」
「さっぱり分からない」
「あらあら。じゃあ適当にやればいい?」
「お、おう。そうだな。なんとなく焼けたかなってレベルになるまでやってくれ」
「分かった、ようするに適当でいいのね。じゃあ、朝ご飯を食べたらやってみるね」
「お、おう、適当にまかせた」
「お主っていつも誰かにまかせてばかりなノだ?」
「しょうがないだろ。俺はハシより重いものは持てないんだから」
「どこの箱入り娘なのだヨ」
「あ、そうそう、今日ね、新入りがひとり入ってくるわよ」
「うちに新入りか、珍しいな。ミヨシの後輩になるのか?」
「そう。この9月で卒業した私たちの後輩が、ひとりここに丁稚奉公するんだって。昨日急に決まったらしいわよ」
「この辺は9月に卒業なのか」
「そうよ。それは全国で共通。ユウのいたとこは違ったの?」
「あっちでは4月だったな。桜の花が咲く頃だ」
「へぇ。そっちのほうが風情があるわね」
「で、なんて名前の子?」
「ウエモンって言うのよ」
「はい?」
「ウエモンちゃん。可愛い子よ」
あっちにはドラえもんとか伊右衛門とかあったが、ウエモンとはまた珍しい名だ。それともこちらでは普通なのかな。
ミヨシとかアチラは違和感のある名前ではなかった。こんな名前のやつは初めてだ。ゼンシンだって漢字で書けば善信だから、珍しい名前じゃない。ウエモンってことは、右衛門かな? 古式ゆかしきおっさんって感じだ。
「丁稚ってことは8才ってことか?」
「うんそう。うちもアチラを最後に人を採用してなかったから、久しぶりの新人よ。今日のお昼はご馳走よ。楽しみにしててね」
「いやっほー。それなら毎日来てくれてもいいな」
「そんなことになったらうちが破産するって、あははは」
タケウチ工房も赤字体質からの脱却して(まだしてないけど)、ようやく人を増やせるようになった、ということだ。これもすべて俺のおかげである。
「まあ、そう、なノだ、が。な」
「うん、一応、それは、間違っていない、ヨ」
歯切れが悪いな、お前ら。もっと遠慮なく褒めていいのだぞ?
そして、朝食が終わるとすぐ、ミヨシが焙煎を始めた。
そのとき、まだ食堂でのほほんと食後のナツメなどを食べていた人たち(と魔王たち)は。
必死で食堂から逃げ出したのであった。
「私は30cmの丸太を斬れるようになったぞ」
「え?」
「今度は35cmに挑戦するんだ。ヤッサンが証人だ」
「あらま。ハルミにはちょっと条件が緩すぎたか。まあ、それなら仕方ない。刀ができ次第、ハルミにはすぐに渡すとしよう」
「「きゅぅぅぅぅ」
「お前らはまだのようだな」
「めっきラインとか、ちょこれいととか、我らに関係ないノだ」
「そうだそうだ。ユウの横暴だヨ」
こいつら、理屈を言うクセをつけやがった。
「分かったよ。お前らの分もでき次第渡してやるよ」
「「いやっほーーー!!」」
魔王がハイタッチしとる。とても可愛い絵だ。
「それでは、僕はいつものように鉄を打っていればいいですか?」
「うむ、それでいいノだ。魔法をかけるのは鉄が窯の中に入っているほにほになので、ゼンシンは普通に打っていてくれればいいノだ」
ゼンシンが鉄を作る作業現場である。ここでは鉄を加熱しては叩いて伸びたら折り曲げて、をひたすら繰り返す作業である。
その加熱中に魔法付与することで魔鉄ができるのだ。ただしゼンシンは、還元魔法のように魔鉄にするための魔法をかけているのだと思っている。この微妙な違いが魔王たちには重要なことであるらしい。
(ということでミノウ。ゼンシンが鉄を窯の中に入れているうちに魔法付与をするノだ。呪文は内緒だからバレないようにしろよ)
(ああ分かっているヨ。魔法付与なんて俺たちにはなんのメリットもない機能だものな。こんなもの使えるなんて人に知られたくはないヨ。しかし、これを覚えないと超級魔法のほとんどが使えないから、仕方なくマスターしたヨ。オウミもだろ?)
(そうなノだ。まったくもって面倒くさい話だ。でも、そのおかげで魔剣が作れたのだから、覚えておいて良かったと思っているノだ。ミヨシが喜ぶ姿を見られたノだ。あれは嬉しかったなぁ)
(偶然とはいえ、よくそんなことを見つけたものだな。無機物に魔法付与できるなんて誰も思ってなかったヨ。しかもそれにはタイミングが重要だなんて大発見だヨ)
(1,400年生きてきて一番幸せだったノだ)
(有名な言葉から二桁も盛ったな)
(では、タイミングは指示するから、我の合図で呪文をかけるノだぞ)
(分かった。ええと、この場合の呪文は『お願いです、良い刀になってくださいね』でよかったヨな?)
(違うノだ。お主はなにを覚えてきたのだ。『どうか良い剣になってくださいね』だぞ)
(そんなことあるかいヨ。『お願いです、良い刀になってくださいね』じゃないと魔法はかからないヨ)
(そんなことないノだ。オウミヨシのときは確かに『どうか良い剣になってくださいね』と我は言ったノだ)
そんなはずはないだろぼかすかぼかぼか。なにを馬鹿なことを言ってばしべしばしばし。そんなことだからあんな実に閉じ込めらるのだばかかばどじ。やかましい人の領地で眷属にされてたくせにぼけかすあほ。
「あの、大丈夫ですか? ケンカの声が悪口になって外にでてますけど?」
「「ああっ!」」
「それと、これを窯に入れるのはおそらくこれが最後になります」
(ああ、まずい。ミノウ、これが最後ということはこれが最後なノだ!)
(おちつけオウミ。そんな分かりきったことは分かりきっているヨ!)
どっちもどっちである。
(あぁいかん、温度が上がってしまった。ここでやらないともうタイミングがない。早く呪文をかけろ。『どうか良い剣になってくださいね』だぞ)
(だから違うというのに『お願いです。良い刀になってくださいね』だろうが)
(だからそれは違う。あぁぁ、もうだめだ。温度が下がってしまう。もういい我がするノだ)
(お主がするなヨ! ここは我の仕事だ。お前はタイミングを教えるだけでいいヨ)
(ここだ、ここ。手遅れになる。早く呪文を唱えろ『どうか良い剣になってくださいね』だぞ)
(だからそれは違うヨ! 我にまかせろ!!)
(もうダメだ、我がやるノだ。ミノウはもう引っ込んでろ!!)
(なにを言うか。これはもともと我の仕事だヨ!!)
『どお願ういか良です。い良い刀に剣になっなっててくだくださいねさいね』
…………。
呪文が混ざっちまったじゃないかぁぁぁぁ!!
どうすんだどうすんだこれ、ぼかすか。
我のせいではないだろヨ。もともとお主がおかしなことを言うからだろばしばし。
呪文をブレンドしてどーすんノだ。お主が呪文を正しく覚えてないのが原因なノだぱかぽんぽん。
間違えて覚えたのはお主のほうであろうがヨぽかぴかぽんぺひ。
お主なんかいつも適当で生きてるくせにぺちぺち
そもそも我の呪文だけでいいのに余計なことしやがってぱふぽふ。
「オウミ様? ミノウ様?」
「「はぁはぁはぁ。ちょっと休憩なノだヨ」」
「おおおっ、すごい! みるみる鉄が真っ黒になってゆきます。こんなの初めて見た。ということは、魔法はかけ終わったということですね?」
「ええっ?! あ、ああ、そうだ。なんとか終わったヨ。疲れた。魔法はちゃんとかかったはずだヨ」
「今一瞬驚きませんでしたか? でも無事に終わったのなら良かったです。魔法はかかったということですね。それでは、僕は続きをやりますけどいいですよね」
「あ、ああ、良いぞ。そうしてくれ。はぁはぁヨ」
「そんなに疲れる魔法だったんですね。秘密にする理由が少しだけ分かりました。それでは、僕はこのあとできた鉄を、刀用と食器用とに選別しててから加工に入ります。それができたらヤッサンに磨いてもらって完成です。明日の昼にはできあがりますので、それまでお待ちください」
魔王たちが疲れたのは、しょーもないケンカのほうに原因があるようだが。
「「お、おう、頼んだぞ」」
(どうすんだ、どうすんだ。おかしな魔法を付与してしまったノだ)
(黒くはなっているから成功なんだろヨ?)
(いや、オウミヨシのときは磨きをするまでは普通の鉄の色だったノだ。その色はゼンシンも見ていないのだ。あのときはとはなにかが違うノだ)
(そ、そうか。どうする。ユウに相談してみるかヨ?)
(いや、魔法のことがユウに分かるはずがないノだ。また怒られるのがオチだ。黙っていよう)
(それもそうだヨ。まだ失敗と決まったわけではないし)
典型的な問題の先送りである。
一方
「1日置いたけど、特に変わった様子はないわね」
「そうだな。でもちょっとは乾いたようだ。俺の記憶ではこのあと焙煎ということをするのだが」
「焙煎って焼くってこと?」
「そう。フライパンの上で焦げ付かないように転がしながら焼くんだ。全体がカリッと茶色になるまでやってくれ」
あれ? あれはコーヒー豆のことだったかな? まあいいか。似たようなものだろ。
「ふむふむ。炒め物の要領ね。時間はどのくらい?」
「さっぱり分からない」
「あらあら。じゃあ適当にやればいい?」
「お、おう。そうだな。なんとなく焼けたかなってレベルになるまでやってくれ」
「分かった、ようするに適当でいいのね。じゃあ、朝ご飯を食べたらやってみるね」
「お、おう、適当にまかせた」
「お主っていつも誰かにまかせてばかりなノだ?」
「しょうがないだろ。俺はハシより重いものは持てないんだから」
「どこの箱入り娘なのだヨ」
「あ、そうそう、今日ね、新入りがひとり入ってくるわよ」
「うちに新入りか、珍しいな。ミヨシの後輩になるのか?」
「そう。この9月で卒業した私たちの後輩が、ひとりここに丁稚奉公するんだって。昨日急に決まったらしいわよ」
「この辺は9月に卒業なのか」
「そうよ。それは全国で共通。ユウのいたとこは違ったの?」
「あっちでは4月だったな。桜の花が咲く頃だ」
「へぇ。そっちのほうが風情があるわね」
「で、なんて名前の子?」
「ウエモンって言うのよ」
「はい?」
「ウエモンちゃん。可愛い子よ」
あっちにはドラえもんとか伊右衛門とかあったが、ウエモンとはまた珍しい名だ。それともこちらでは普通なのかな。
ミヨシとかアチラは違和感のある名前ではなかった。こんな名前のやつは初めてだ。ゼンシンだって漢字で書けば善信だから、珍しい名前じゃない。ウエモンってことは、右衛門かな? 古式ゆかしきおっさんって感じだ。
「丁稚ってことは8才ってことか?」
「うんそう。うちもアチラを最後に人を採用してなかったから、久しぶりの新人よ。今日のお昼はご馳走よ。楽しみにしててね」
「いやっほー。それなら毎日来てくれてもいいな」
「そんなことになったらうちが破産するって、あははは」
タケウチ工房も赤字体質からの脱却して(まだしてないけど)、ようやく人を増やせるようになった、ということだ。これもすべて俺のおかげである。
「まあ、そう、なノだ、が。な」
「うん、一応、それは、間違っていない、ヨ」
歯切れが悪いな、お前ら。もっと遠慮なく褒めていいのだぞ?
そして、朝食が終わるとすぐ、ミヨシが焙煎を始めた。
そのとき、まだ食堂でのほほんと食後のナツメなどを食べていた人たち(と魔王たち)は。
必死で食堂から逃げ出したのであった。
11
あなたにおすすめの小説
武装法人二階堂商会 ―― 企業買収(M&A)で異世界を支配する!
Innocentblue
ファンタジー
日本で企業買収の最前線を駆け抜けてきた敏腕社長・二階堂漣司。
裏切りにより命を落としたはずの彼が目を覚ましたのは、
剣と魔法が支配する異世界の戦場だった。
与えられたスキルは《企業買収(M&A)》。
兵士も村も土地も国家さえも、株式として評価・買収・支配できる異能の力。
「ならば、この世界そのものを買い叩く」
漣司は《武装法人二階堂商会》を設立。
冷徹な参謀にして最強の魔導士リュシア、獣人傭兵団、裏社会の戦力――
すべてを子会社として編成し、経済と武力を融合した前代未聞の経営戦争へと踏み出す。
弱小の村を救済し、都市と契約を結び、裏切り者を切り捨て、敵対勢力を力で買収する。
交渉は戦争、戦争は経営。
数字が命運を決め、契約が国境を塗り替える。
やがて商会は、都市国家・ギルド・貴族・宗教勢力すら巻き込み、
世界の価値そのものを再定義する巨大企業へと変貌していく。
これは、剣ではなく契約で世界を制圧する男の物語。
奪うのではない。支配するのでもない。
価値を見抜き、価値を操り、世界に値札を付ける――
救済か、支配か。正義か、合理か。
その境界線を踏み越えながら、蓮司は異世界そのものを経営していく。
異世界×経済×武力が激突する、知略と覇道の武装経営ファンタジー。
「この世界には、村があり、町があり、国家がある。
――全部まとめて、俺が買い叩く」
毒舌アイドルは毒の魔物に転生する。
馳 影輝
ファンタジー
毒舌を売りにして芸能界で活躍できる様になった。
元々はアイドルとしてデビューしたが、ヒラヒラの衣装や可愛い仕草も得意じゃ無かった。
バラエティーの仕事を貰って、毒舌でキャラを作ったらこれがハマり役で世間からのウケも良くとんとん拍子で有名人になれた。
だが、自宅に帰ると玄関に見知らぬ男性が立っていて私に近づくと静かにナイフで私を刺した。
アイドル時代のファンかも知れない。
突然の事で、怖くて動けない私は何度も刺されて意識を失った。
主人公の時田香澄は殺されてしまう。
気がつくとダンジョンの最下層にポイズンキラーとい魔物に転生する。
自分の現象を知りショックを受けるが、その部屋の主であるリトラの助言により地上を目指す。
ダンジョンの中で進化を繰り返して強くなり、人間の冒険者達が襲われている所に出くわす。
魔物でありながら、擬態を使って人間としても生きる姿や魔王種への進化を試みたり、数え切れないほどの激動の魔物人生が始まる。
鬼死回生~酒呑童子の異世界転生冒険記~
今田勝手
ファンタジー
平安時代の日本で魑魅魍魎を束ねた最強の鬼「酒呑童子」。
大江山で討伐されたその鬼は、死の間際「人に生まれ変わりたい」と願った。
目が覚めた彼が見たのは、平安京とは全く異なる世界で……。
これは、鬼が人間を目指す更生の物語である、のかもしれない。
※本作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ネオページ」でも同時連載中です。
異世界でリサイクルショップ!俺の高価買取り!
理太郎
ファンタジー
坂木 新はリサイクルショップの店員だ。
ある日、買い取りで査定に不満を持った客に恨みを持たれてしまう。
仕事帰りに襲われて、気が付くと見知らぬ世界のベッドの上だった。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
神様から転生スキルとして鑑定能力とリペア能力を授けられた理由
瀬乃一空
ファンタジー
普通の闇バイトだと思って気軽に応募したところ俺は某国の傭兵部隊に入れられた。しかし、ちょっとした俺のミスから呆気なく仲間7人とともに爆死。気が付くと目の前に神様が……。
神様は俺を異世界転生させる代わりに「罪業の柩」なるものを探すよう命じる。鑑定スキルや修復スキル、イケメン、その他を与えられることを条件に取りあえず承諾したものの、どうしたらよいか分からず、転生した途端、途方にくれるエルン。
私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~
Ss侍
ファンタジー
"私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。
動けない、何もできない、そもそも身体がない。
自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。
ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。
それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!
唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~
専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。
ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる