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1 婚約破棄
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「今日限り、貴方との婚約、破棄させていただくわ」
突然の宣告に、ケントの目が点になった。
「は?」
当のケントだけでなく、居合わせた人すべてが見事なフリーズ芸を見せていた。
「…今、なんて……?」
「貴方との婚約を破棄すると言ったのよ」
ケントの婚約者ーーここラスティーン王国の第一王女アルミナ・ラスティーンは感情のこもらない声と表情で宣告した。
聞き間違いだと思いたいところだったが、周りの反応を見るに、そういう逃避はできそうもない。ケントはひとつ肩をすくめて、現実と向き合うことにした。
「私に何か落ち度がありましたか?」
「何もないわ」
「ではなぜ?」
「落ち度はないわ。でも、とりたてて長所もない。私の夫ーー王になるには完全に役者が不足しているのよ」
「……」
驚きすぎたケントは、咄嗟に言葉が出なかった。
まさかここまで正面きって喧嘩を売られるとは思っていなかったのだ。しかもこんな公衆の面前で。
いくら空気を読まないことで悪名高いアルミナ王女と言えど、これは越えてはいけない一線を越えてしまっているように思われた。
そもそもこんな人目のあるところで婚約破棄を告げるなど、配慮に欠けること夥しい。
「どなたか王たる器の方がいらっしゃいましたか?」
「ええ。貴方とは比べ物にならないくらい王となるに相応しい方。身分がそれほど高くないためにその真価を知る人はまだ少ないですが、それも時間の問題です。私が引き立てることによって、彼はその才能をいかんなく発揮できるようになります」
ケントに侮蔑の視線を向けながら、アルミナは傲慢な口調で言った。
「貴方の出番はもうないのですよ」
「そうですか」
感情のこもらない声と表情でケントは答える。
「そこまで仰るのでしたら、是非もありませんね。非常に残念なことではありますが、アルミナ姫からの婚約破棄の申し入れを受け入れます」
ケントの返答に周囲がどよめく。
一国の未来を左右しかねない重大な案件がこんなにもあっさりと決められてしまっていいものか、居合わせた誰もが強烈な違和感を覚えていた。
ただ、ケントには同情的な視線が向けられている。この場は誰がどう見てもアルミナの横暴ということで見解が一致しているようだ。
「身の程を知って、ガタガタ言わない潔さは褒めてあげますわ」
…こいつ、こっちが下手に出てたら、どこまで暴走してくるんだ?
怒るよりも呆れ、呆れを通り越して楽しくなってきたケントである。
ケントの家は国内屈指の名門、グリーンヒル辺境伯家である。
代々国防の要として重責を担うグリーンヒル辺境伯家は、国内に並ぶ者のない実力者である。領地に接する広大な辺境地帯は様々な魔物が跋扈する危険地帯であり、そこで日々鍛えられているグリーンヒル軍は、王国最強の武力集団として名を馳せていた。
具体的に言えば、国王といえども我を通すことができない唯一の存在ーーそれがグリーンヒル辺境伯家であった。
「ところで、新しいお相手はどなたなんですか?」
ケントが訊くと、アルミナは自慢気に高笑いした。
「おーっほっほっほ、そうね、本当ならそんな必要はないのだけれど、特別に教えてあげるわーーフェリックス!」
呼ばれて現れたのは、顔しか取り柄のなさそうな優男だった。
え? 俺、こんなのに負けたの?
ケント的に、婚約破棄そのものよりもショックだった。
周りもざわついている。
こんなののどこがいいの?
誰も口には出さないが、皆同じことを思っていた。
「はじめまして、だね。グリーンヒル辺境伯」
「まだ辺境伯じゃねえよ」
そこははっきりさせておく。こんな馬鹿な話の流れでおかしないちゃもんをつけられたら、たまったもんじゃない。
「ボクはフェリックス。ゴーン騎士爵家の次男だよ」
「いや、それ家じゃねえし…しかも次男って……」
外野の誰かのつぶやきに、ケントは苦笑した。
騎士爵とは、特別な武勲を立てた騎士に贈られる一代限りの名誉貴族的称号である。一代限りであるが故に「家」としては認められていない。
更に、ここラスティーン王国では長子相続が基本とされており、次男坊、三男坊はには何の保証もない。
つまりは、フェリックスはどこからどう見ても平民以外ではありえないのだ。
このご時世、王女と平民の結婚など認められるはずがない。少なくとも、アルミナ姫の父である国王がこの話を知ったら、烈火のごとくブチギレるだろう。
これって、男の方もアレだけど、アルミナ姫も大概だよな。
場に何とも言えない、居心地の悪い空気が醸成される。
口で諌めるのは簡単だが、まず間違いなく聞く耳は持たれないだろう。諌めた方が嫌な気分になるだけなのは火を見るよりも明らかだ。
敢えて道化師の役割を演じようとする物好きはおらず、妙な膠着状態に陥ってしまった。
誰か何とかしてくれよ。
うんざりとした空気が蔓延する。
ケント自身が我が事でありながら「どうでもいいや」と投げやりになっているのだ。部外者にとっては尚更だろう。
「キミには申し訳ないとは思うのだけれどね、ボクたちは運命の相手に出逢ってしまったのだよ。これはもうどうしようもないことなんだ」
芝居がかった大仰な口調でフェリックスが言う。
普通なら許される発言ではない。辺境伯の嫡男であるケントは敬意を払われる立場である。無礼討ちすら許されるレベルの暴言であった。
だが、この時点でケントはアルミナにもフェリックスにも興味をなくしていたので、特に反応は示さなかった。
ここで終わっていればまだよかったのだが、調子に乗ったフェリックスが余計な一言をぶちかましてしまう。
「ふうん、とんだ腰抜けだね。ここまで言われて何も言い返さないなんて」
「貴様!」
これにはケント自身より周囲の方が色めき立った。
「ふふ、ボクと事を構えるかい? アルミナ姫の夫になるこのボクと」
うわ、コイツ本気で腐ってる。虎の威を借りすぎだろ。薄っぺらいにも程があるぞ。
誰もがドン引きする中、フェリックスの口は止まらない。
「媚を売るなら今の内だよ。アルミナ姫とボクの未来は約束されているんだからね。アルミナ姫とボクの相性は抜群なんだ。心もーー身体もね」
「ちょーー」
アルミナが慌てた声をあげたが、もう遅かった。周囲の空気は完全に凍りついていた。
フェリックスの言葉の意味は居合わせた全員が正しく理解した。
それ、一番やっちゃいけないやつじゃん。
驚愕、非難、軽蔑ーーネガティブな視線がアルミナとフェリックスに集中する。
一方的な婚約破棄自体褒められたものではない。それに加えて破棄より前に他の男と通じていたとあっては、申し開きのしようもない。
しかもこの淫魔のごとき所業を為したのが一国の王女とあっては、これはもう王家の権威を揺るがす大スキャンダルである。
ケントは魂を抜かれたような顔で立ち尽くしていた。
ネトラレじゃん。それ、きっちーわ……
男として一番やられたくないことだ。ここまでのやり取りで冷めきっていたケントにも、これはショックだった。
ふらつきそうになる身体を、意地だけで堪える。
こいつらにそんなところは絶対に見せたくない。傷ついたなんて思われたくない。
その思いだけでケントは表向き平然を装った。
ややあって、静かに、大きく息を吐く。
「アルミナ姫、これまでのご厚誼に感謝します。ただ、これから先、姫と私の歩む道が交わることはないでしょう。お幸せになることを祈りますーーさようなら」
言って、ケントはその場に背を向けた。
「あーー」
アルミナが何か言いかけたが、ケントが振り返ることはなかった。
もう一秒たりともこの場にいたくなかった。
痛ましげな視線がケントに向けられていたが、それすらどうでもよかった。
「ふん、意気地のないことだ」
フェリックスが嘲るように言ったが、その場にいた者たちはわかっていた。ケントが同じステージに立つのを拒否したのだということを。
これが、ラスティーン王国の「終わりのはじまり」であった。
突然の宣告に、ケントの目が点になった。
「は?」
当のケントだけでなく、居合わせた人すべてが見事なフリーズ芸を見せていた。
「…今、なんて……?」
「貴方との婚約を破棄すると言ったのよ」
ケントの婚約者ーーここラスティーン王国の第一王女アルミナ・ラスティーンは感情のこもらない声と表情で宣告した。
聞き間違いだと思いたいところだったが、周りの反応を見るに、そういう逃避はできそうもない。ケントはひとつ肩をすくめて、現実と向き合うことにした。
「私に何か落ち度がありましたか?」
「何もないわ」
「ではなぜ?」
「落ち度はないわ。でも、とりたてて長所もない。私の夫ーー王になるには完全に役者が不足しているのよ」
「……」
驚きすぎたケントは、咄嗟に言葉が出なかった。
まさかここまで正面きって喧嘩を売られるとは思っていなかったのだ。しかもこんな公衆の面前で。
いくら空気を読まないことで悪名高いアルミナ王女と言えど、これは越えてはいけない一線を越えてしまっているように思われた。
そもそもこんな人目のあるところで婚約破棄を告げるなど、配慮に欠けること夥しい。
「どなたか王たる器の方がいらっしゃいましたか?」
「ええ。貴方とは比べ物にならないくらい王となるに相応しい方。身分がそれほど高くないためにその真価を知る人はまだ少ないですが、それも時間の問題です。私が引き立てることによって、彼はその才能をいかんなく発揮できるようになります」
ケントに侮蔑の視線を向けながら、アルミナは傲慢な口調で言った。
「貴方の出番はもうないのですよ」
「そうですか」
感情のこもらない声と表情でケントは答える。
「そこまで仰るのでしたら、是非もありませんね。非常に残念なことではありますが、アルミナ姫からの婚約破棄の申し入れを受け入れます」
ケントの返答に周囲がどよめく。
一国の未来を左右しかねない重大な案件がこんなにもあっさりと決められてしまっていいものか、居合わせた誰もが強烈な違和感を覚えていた。
ただ、ケントには同情的な視線が向けられている。この場は誰がどう見てもアルミナの横暴ということで見解が一致しているようだ。
「身の程を知って、ガタガタ言わない潔さは褒めてあげますわ」
…こいつ、こっちが下手に出てたら、どこまで暴走してくるんだ?
怒るよりも呆れ、呆れを通り越して楽しくなってきたケントである。
ケントの家は国内屈指の名門、グリーンヒル辺境伯家である。
代々国防の要として重責を担うグリーンヒル辺境伯家は、国内に並ぶ者のない実力者である。領地に接する広大な辺境地帯は様々な魔物が跋扈する危険地帯であり、そこで日々鍛えられているグリーンヒル軍は、王国最強の武力集団として名を馳せていた。
具体的に言えば、国王といえども我を通すことができない唯一の存在ーーそれがグリーンヒル辺境伯家であった。
「ところで、新しいお相手はどなたなんですか?」
ケントが訊くと、アルミナは自慢気に高笑いした。
「おーっほっほっほ、そうね、本当ならそんな必要はないのだけれど、特別に教えてあげるわーーフェリックス!」
呼ばれて現れたのは、顔しか取り柄のなさそうな優男だった。
え? 俺、こんなのに負けたの?
ケント的に、婚約破棄そのものよりもショックだった。
周りもざわついている。
こんなののどこがいいの?
誰も口には出さないが、皆同じことを思っていた。
「はじめまして、だね。グリーンヒル辺境伯」
「まだ辺境伯じゃねえよ」
そこははっきりさせておく。こんな馬鹿な話の流れでおかしないちゃもんをつけられたら、たまったもんじゃない。
「ボクはフェリックス。ゴーン騎士爵家の次男だよ」
「いや、それ家じゃねえし…しかも次男って……」
外野の誰かのつぶやきに、ケントは苦笑した。
騎士爵とは、特別な武勲を立てた騎士に贈られる一代限りの名誉貴族的称号である。一代限りであるが故に「家」としては認められていない。
更に、ここラスティーン王国では長子相続が基本とされており、次男坊、三男坊はには何の保証もない。
つまりは、フェリックスはどこからどう見ても平民以外ではありえないのだ。
このご時世、王女と平民の結婚など認められるはずがない。少なくとも、アルミナ姫の父である国王がこの話を知ったら、烈火のごとくブチギレるだろう。
これって、男の方もアレだけど、アルミナ姫も大概だよな。
場に何とも言えない、居心地の悪い空気が醸成される。
口で諌めるのは簡単だが、まず間違いなく聞く耳は持たれないだろう。諌めた方が嫌な気分になるだけなのは火を見るよりも明らかだ。
敢えて道化師の役割を演じようとする物好きはおらず、妙な膠着状態に陥ってしまった。
誰か何とかしてくれよ。
うんざりとした空気が蔓延する。
ケント自身が我が事でありながら「どうでもいいや」と投げやりになっているのだ。部外者にとっては尚更だろう。
「キミには申し訳ないとは思うのだけれどね、ボクたちは運命の相手に出逢ってしまったのだよ。これはもうどうしようもないことなんだ」
芝居がかった大仰な口調でフェリックスが言う。
普通なら許される発言ではない。辺境伯の嫡男であるケントは敬意を払われる立場である。無礼討ちすら許されるレベルの暴言であった。
だが、この時点でケントはアルミナにもフェリックスにも興味をなくしていたので、特に反応は示さなかった。
ここで終わっていればまだよかったのだが、調子に乗ったフェリックスが余計な一言をぶちかましてしまう。
「ふうん、とんだ腰抜けだね。ここまで言われて何も言い返さないなんて」
「貴様!」
これにはケント自身より周囲の方が色めき立った。
「ふふ、ボクと事を構えるかい? アルミナ姫の夫になるこのボクと」
うわ、コイツ本気で腐ってる。虎の威を借りすぎだろ。薄っぺらいにも程があるぞ。
誰もがドン引きする中、フェリックスの口は止まらない。
「媚を売るなら今の内だよ。アルミナ姫とボクの未来は約束されているんだからね。アルミナ姫とボクの相性は抜群なんだ。心もーー身体もね」
「ちょーー」
アルミナが慌てた声をあげたが、もう遅かった。周囲の空気は完全に凍りついていた。
フェリックスの言葉の意味は居合わせた全員が正しく理解した。
それ、一番やっちゃいけないやつじゃん。
驚愕、非難、軽蔑ーーネガティブな視線がアルミナとフェリックスに集中する。
一方的な婚約破棄自体褒められたものではない。それに加えて破棄より前に他の男と通じていたとあっては、申し開きのしようもない。
しかもこの淫魔のごとき所業を為したのが一国の王女とあっては、これはもう王家の権威を揺るがす大スキャンダルである。
ケントは魂を抜かれたような顔で立ち尽くしていた。
ネトラレじゃん。それ、きっちーわ……
男として一番やられたくないことだ。ここまでのやり取りで冷めきっていたケントにも、これはショックだった。
ふらつきそうになる身体を、意地だけで堪える。
こいつらにそんなところは絶対に見せたくない。傷ついたなんて思われたくない。
その思いだけでケントは表向き平然を装った。
ややあって、静かに、大きく息を吐く。
「アルミナ姫、これまでのご厚誼に感謝します。ただ、これから先、姫と私の歩む道が交わることはないでしょう。お幸せになることを祈りますーーさようなら」
言って、ケントはその場に背を向けた。
「あーー」
アルミナが何か言いかけたが、ケントが振り返ることはなかった。
もう一秒たりともこの場にいたくなかった。
痛ましげな視線がケントに向けられていたが、それすらどうでもよかった。
「ふん、意気地のないことだ」
フェリックスが嘲るように言ったが、その場にいた者たちはわかっていた。ケントが同じステージに立つのを拒否したのだということを。
これが、ラスティーン王国の「終わりのはじまり」であった。
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