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第二章「最強になった俺と聖女様、世界の真の黒幕を倒しに行きます。」
第56話「氷結海と紺碧の塔」
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オアシス都市シルティスが誇る砂漠の船『サンドスキフ』は、その名に恥じぬ驚異的な速さで陽炎の大砂漠を駆け抜けた。
帆に風の精霊の力を宿す特殊な船で、俺たちはわずか三日で広大な砂漠を横断し大陸北部の港町ポート・フリーズに到着した。
「うぅ……さ、寒い……!」
船を降りた瞬間、ルミナが小さく身を震わせた。
灼熱の砂漠から一転、港町を吹き抜ける風は肌を切り裂くように冷たい。
道端には溶け残った雪が積もり、人々の吐く息は白い。
「無理もない。ここから先は一年中氷に閉ざされた世界だからな」
俺たちは砂漠用の薄いローブから、エルフたちに用意してもらっていた保温性の高い毛皮のコートへと着替えた。
ポート・フリーズは活気こそあるものの、どこか張り詰めた空気が漂っていた。
屈強な漁師や船乗りたちが険しい顔で空を見上げ、ひそひそと何かを噂している。
「おい、見たかよ。昨日の夜も沖合が青白く光ってたぜ」
「ああ。『紺碧の塔』が現れてからこの海の様子は完全におかしくなっちまった」
「魔物も増えたし、もう漁にも出られねえ」
エリアスの手紙通り、塔の出現はこの地域の生態系にまで大きな影響を与えているらしかった。
俺たちは早速、船を一隻借り上げるために港のギルドへと向かった。
ギルドの中はストーブの熱気と荒くれ者の船乗りたちのむっとするような熱気で満ちていた。
「氷結海の『紺碧の塔』まで船を出してほしい」
俺がカウンターでそう告げると、ギルドマスターらしき顔中傷だらけの巨漢の男は眉間に深いしわを寄せた。
「……正気か、あんちゃん。あの塔に近づこうとした船はことごとく原因不明の力で沈められてるんだぞ。強力な魔力フィールドが塔の周囲を守っている。今やあそこは『船乗りの墓場』だ」
「それでも行かなければならないんです。俺たちならそのフィールドを突破できるかもしれない」
俺の言葉にギルドマスターは値踏みするように俺とルミナをじろじろと見た。
そして俺の腰にあるエリアスが鍛え直した剣に目を留め、わずかに目を見開いた。
「……その剣、ただもんじゃねえな。あんたたち、一体何者だ?」
「ただの旅の者ですよ」
俺がはぐらかすとギルドマスターは豪快に笑った。
「気に入った! 腕に覚えがあるってわけか。よし、分かった。この港で一番腕利きの船乗りを紹介してやる。ただし無事に帰ってこられる保証はねえぞ」
***
翌日、俺たちはギルドマスターに紹介された船長、隻眼のヴァルガスが操る砕氷機能付きの小型船『シーサーペント号』に乗り込んでいた。
「いいか、若いの! 塔に近づけるのはほんの数キロのところまでだ! そこから先はあんたたちの力でどうにかするんだぞ!」
ヴァルガスは見た目通りの豪放磊落な男だった。
彼は長年の経験と勘で魔力フィールドの影響が比較的弱いルートを巧みに見つけ出し、船を進めていく。
船は巨大な氷山や流氷を避けながら氷結海を突き進む。
空は常に鉛色で太陽の光はほとんど届かない。
世界は白と黒と氷の青だけで構成されているようだった。
そして半日ほど航行した頃、ついに俺たちの視界にそれが姿を現した。
海の中から天を突くようにそびえ立つ巨大な塔。
その壁はサファイアを削り出して作ったかのように深い青色に輝き、内部から放たれる光で不気味に明滅している。
あれが『紺碧の塔』。第四の楔が眠る場所。
「ここまでだ! これ以上進めばこの船も海の藻屑になる!」
ヴァルガスの声と共に船が停泊する。
ここから塔まではまだ二キロほど距離があった。
海面には魔力フィールドの影響か、青白い火花がパチパチと散っている。
「どうする、カイ?」
「飛ぶしかないな」
俺は甲板に置かれていた厚い木製の板に手を触れた。
『この「ただの木の板」を、「風の力を受けて空を飛ぶ、頑丈な翼」に!』
《概念編集》によって木の板はみるみるうちに形を変え、二人乗りのグライダーのような形状へと変化した。
「さあ、行くぞ、ルミナ!」
「ええ!」
俺たちは即席の翼に乗り込むとヴァルガスに合図を送る。
「おいおい、マジかよ……」
ヴァルガスが呆気に取られているのを尻目に、俺たちは甲板から大空へと飛び出した。
風を掴んだ翼はぐんぐんと高度を上げ、紺碧の塔を目指して滑空していく。
ビリビリッ!
魔力フィールドに突入した瞬間、翼全体が激しくきしみ強烈な抵抗が全身を襲う。
「ルミナ、バリアを!」
「はい! 聖光の守りよ!」
ルミナが展開した光のバリアが俺たちの機体を包み込み、魔力フィールドの抵抗を和らげてくれる。
俺たちはまるで嵐の中を進む小舟のように激しく揺れながらも、なんとか塔へと近づいていく。
そしてついに塔の中腹にあるテラスのような場所になんとか着陸することに成功した。
翼は魔力フィールドの影響でボロボロになって砕け散った。
「はぁ……はぁ……。なんとか着いたな」
「ええ……。でも、ここからが本番ね」
俺たちは息を整えると、塔の内部へと続く青く輝く扉を見据えた。
扉の前には二つの人影が、まるで俺たちを待ち構えていたかのように静かに立っていた。
「……遅かったな、イレギュラー」
シンと、レン。
やはり奴らもここに来ていた。
だがその様子はどこかおかしい。
彼らは塔の中へ入ろうとするわけでもなく、ただ腕を組んで扉の前に立っているだけだ。
「お前たち……! 今度こそ楔は渡さない!」
俺が剣を構えるとシンはやれやれと肩をすくめた。
「落ち着け。我々は、お前たちと戦いに来たわけではない」
「何?」
「この塔は我々の力をもってしても扉を開けることができなかった。どうやらこの塔に入るには『聖女の血』と『異界の力』、その二つが揃う必要があるらしい」
レンが淡々と説明する。
「つまり、お前たちが来るのを待っていたというわけだ」
その言葉は俺たちに思いもよらない提案を突きつけていた。
「手を組まないか? イレギュラー」
シンはその口の端に不敵な笑みを浮かべて言った。
「この塔の試練を一時的に共闘して乗り越える。楔を手に入れるのはその後、どちらが早いか勝負だ」
敵からのまさかの共闘の申し出。
俺たちの新たな試練は、最悪のライバルと共に幕を開けようとしていた。
帆に風の精霊の力を宿す特殊な船で、俺たちはわずか三日で広大な砂漠を横断し大陸北部の港町ポート・フリーズに到着した。
「うぅ……さ、寒い……!」
船を降りた瞬間、ルミナが小さく身を震わせた。
灼熱の砂漠から一転、港町を吹き抜ける風は肌を切り裂くように冷たい。
道端には溶け残った雪が積もり、人々の吐く息は白い。
「無理もない。ここから先は一年中氷に閉ざされた世界だからな」
俺たちは砂漠用の薄いローブから、エルフたちに用意してもらっていた保温性の高い毛皮のコートへと着替えた。
ポート・フリーズは活気こそあるものの、どこか張り詰めた空気が漂っていた。
屈強な漁師や船乗りたちが険しい顔で空を見上げ、ひそひそと何かを噂している。
「おい、見たかよ。昨日の夜も沖合が青白く光ってたぜ」
「ああ。『紺碧の塔』が現れてからこの海の様子は完全におかしくなっちまった」
「魔物も増えたし、もう漁にも出られねえ」
エリアスの手紙通り、塔の出現はこの地域の生態系にまで大きな影響を与えているらしかった。
俺たちは早速、船を一隻借り上げるために港のギルドへと向かった。
ギルドの中はストーブの熱気と荒くれ者の船乗りたちのむっとするような熱気で満ちていた。
「氷結海の『紺碧の塔』まで船を出してほしい」
俺がカウンターでそう告げると、ギルドマスターらしき顔中傷だらけの巨漢の男は眉間に深いしわを寄せた。
「……正気か、あんちゃん。あの塔に近づこうとした船はことごとく原因不明の力で沈められてるんだぞ。強力な魔力フィールドが塔の周囲を守っている。今やあそこは『船乗りの墓場』だ」
「それでも行かなければならないんです。俺たちならそのフィールドを突破できるかもしれない」
俺の言葉にギルドマスターは値踏みするように俺とルミナをじろじろと見た。
そして俺の腰にあるエリアスが鍛え直した剣に目を留め、わずかに目を見開いた。
「……その剣、ただもんじゃねえな。あんたたち、一体何者だ?」
「ただの旅の者ですよ」
俺がはぐらかすとギルドマスターは豪快に笑った。
「気に入った! 腕に覚えがあるってわけか。よし、分かった。この港で一番腕利きの船乗りを紹介してやる。ただし無事に帰ってこられる保証はねえぞ」
***
翌日、俺たちはギルドマスターに紹介された船長、隻眼のヴァルガスが操る砕氷機能付きの小型船『シーサーペント号』に乗り込んでいた。
「いいか、若いの! 塔に近づけるのはほんの数キロのところまでだ! そこから先はあんたたちの力でどうにかするんだぞ!」
ヴァルガスは見た目通りの豪放磊落な男だった。
彼は長年の経験と勘で魔力フィールドの影響が比較的弱いルートを巧みに見つけ出し、船を進めていく。
船は巨大な氷山や流氷を避けながら氷結海を突き進む。
空は常に鉛色で太陽の光はほとんど届かない。
世界は白と黒と氷の青だけで構成されているようだった。
そして半日ほど航行した頃、ついに俺たちの視界にそれが姿を現した。
海の中から天を突くようにそびえ立つ巨大な塔。
その壁はサファイアを削り出して作ったかのように深い青色に輝き、内部から放たれる光で不気味に明滅している。
あれが『紺碧の塔』。第四の楔が眠る場所。
「ここまでだ! これ以上進めばこの船も海の藻屑になる!」
ヴァルガスの声と共に船が停泊する。
ここから塔まではまだ二キロほど距離があった。
海面には魔力フィールドの影響か、青白い火花がパチパチと散っている。
「どうする、カイ?」
「飛ぶしかないな」
俺は甲板に置かれていた厚い木製の板に手を触れた。
『この「ただの木の板」を、「風の力を受けて空を飛ぶ、頑丈な翼」に!』
《概念編集》によって木の板はみるみるうちに形を変え、二人乗りのグライダーのような形状へと変化した。
「さあ、行くぞ、ルミナ!」
「ええ!」
俺たちは即席の翼に乗り込むとヴァルガスに合図を送る。
「おいおい、マジかよ……」
ヴァルガスが呆気に取られているのを尻目に、俺たちは甲板から大空へと飛び出した。
風を掴んだ翼はぐんぐんと高度を上げ、紺碧の塔を目指して滑空していく。
ビリビリッ!
魔力フィールドに突入した瞬間、翼全体が激しくきしみ強烈な抵抗が全身を襲う。
「ルミナ、バリアを!」
「はい! 聖光の守りよ!」
ルミナが展開した光のバリアが俺たちの機体を包み込み、魔力フィールドの抵抗を和らげてくれる。
俺たちはまるで嵐の中を進む小舟のように激しく揺れながらも、なんとか塔へと近づいていく。
そしてついに塔の中腹にあるテラスのような場所になんとか着陸することに成功した。
翼は魔力フィールドの影響でボロボロになって砕け散った。
「はぁ……はぁ……。なんとか着いたな」
「ええ……。でも、ここからが本番ね」
俺たちは息を整えると、塔の内部へと続く青く輝く扉を見据えた。
扉の前には二つの人影が、まるで俺たちを待ち構えていたかのように静かに立っていた。
「……遅かったな、イレギュラー」
シンと、レン。
やはり奴らもここに来ていた。
だがその様子はどこかおかしい。
彼らは塔の中へ入ろうとするわけでもなく、ただ腕を組んで扉の前に立っているだけだ。
「お前たち……! 今度こそ楔は渡さない!」
俺が剣を構えるとシンはやれやれと肩をすくめた。
「落ち着け。我々は、お前たちと戦いに来たわけではない」
「何?」
「この塔は我々の力をもってしても扉を開けることができなかった。どうやらこの塔に入るには『聖女の血』と『異界の力』、その二つが揃う必要があるらしい」
レンが淡々と説明する。
「つまり、お前たちが来るのを待っていたというわけだ」
その言葉は俺たちに思いもよらない提案を突きつけていた。
「手を組まないか? イレギュラー」
シンはその口の端に不敵な笑みを浮かべて言った。
「この塔の試練を一時的に共闘して乗り越える。楔を手に入れるのはその後、どちらが早いか勝負だ」
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