7 / 18
第6話「招かれざる客は、美しき姫騎士」
しおりを挟む
アースガルド領の農業改革が軌道に乗り始めてから半年ほどが過ぎた。
領内の畑は見違えるように整備され、ポポイモを始めとする新しい作物が豊かに実っている。領民たちの顔色も良くなり、村には活気が戻ってきた。
「カイ様! 見てください、こんなに大きなサンティマが採れました!」
リナが真っ赤に熟れたトマトのような作物「サンティマ」を手に、嬉しそうに駆け寄ってくる。俺が品種改良した、この世界の新しい野菜だ。
「おお、見事だな。今日の昼はこれを使ってパスタにしようか」
「ぱすた! あの、細くて長い麺にこのサンティマの赤いソースをかけたお料理ですね! 大好きです!」
そんなのどかな日常を過ごしていたある日、アースガルド領に一台の豪華な馬車が到着した。
馬車から降りてきたのは、燃えるような真紅のドレスを身にまとい、腰には見事な装飾の剣を下げた絶世の美女だった。
輝くような金髪に、気の強そうな翠の瞳。肌は雪のように白く、その立ち姿はまるで一輪の薔薇のようだ。しかし、その表情は氷のように冷たく、俺たちを見下すような視線を向けている。
彼女の後ろに控えていた騎士が、尊大な態度で口上を述べた。
「頭が高い! こちらにおわすは、ヴァーミリオン王国の第一王女、セレスティア・フォン・ヴァーミリオン様であらせられるぞ!」
ヴァーミリオン王国。それはアークライト王国の隣に位置する、大陸でも有数の軍事大国だ。その王女がなぜこんな辺境の地に?
父である辺境伯が慌てて彼女の前にひざまずく。俺もそれに倣った。
「これはこれは、セレスティア王女殿下。ようこそ、このような辺境へ。して、ご用向きは……?」
セレスティアと名乗った姫騎士は、扇で口元を隠し冷然と言い放った。
「近頃、この痩せたアースガルド領で奇跡のような収穫が上がっていると聞きましてよ。にわかには信じがたい噂ですが、万が一にも真実ならば、その秘密、我が国のために役立てさせてもらおうと思い、視察に参りましたの」
その言い方は明らかに「教えろ」ではなく「差し出せ」というニュアンスだった。
なるほど、噂を聞きつけて、その技術を奪いに来たというわけか。
『いかにもお姫様って感じの、高飛車な女だな……』
心の中で毒づいていると、セレスティアの視線が父の後ろに控えていた俺を捉えた。
「あなたがその改革とやらを主導している、アースガルド家の三男ですの? 見るからに頼りない、ただの小僧ではありませんか」
初対面の相手になんという言い草だ。カチンときたが、相手は王女だ。ぐっとこらえる。
「ご紹介にあずかりました、カイ・アースガルドです。父の許可をいただき、農地改革を担当しております。どうぞ俺の畑をご覧ください。噂が真実かどうか、その目でお確かめいただければ」
俺は平静を装って彼女を農園へと案内した。
そこには青々と茂る葉と、たわわに実った作物たちがどこまでも広がっている。
しかしセレスティアはそれを見ても、表情一つ変えなかった。
「ふん。見た目は、まあ悪くありませんわね。ですが肝心なのは味と栄養価。そして、その再現性ですわ。まぐれで一度成功しただけでは意味がありませんのよ?」
彼女は俺の農園をぐるりと見回すと、ふんと鼻を鳴らした。
「説明なさい。あなた、一体どんな妖術を使ってこの畑を作りましたの?」
完全に俺をイカサマ師か何かだと思っているようだ。
このプライドの高そうな姫騎士に一から十まで説明するのは骨が折れそうだ。だが、ここで彼女を納得させられなければ面倒なことになるかもしれない。
『よし、こうなったら論破してやるしかない』
俺は覚悟を決めて口を開いた。
「妖術などではありません。すべては科学的根拠に基づいた農法の結果です。土壌の化学成分を分析し、不足している栄養素を堆肥で補い、作物の成長サイクルに合わせた水分と日光の管理を徹底する。ただ、それだけのことですよ」
俺はあえて彼女が知らないであろう単語を並べ立ててみた。
「かがくてきこんきょ? どじょうのぶんせき……? な、何を言っているのですか、あなたは。意味の分からない言葉でわたくしを煙に巻こうというつもりですの?」
セレスティアがわずかに狼狽したのを見逃さなかった。
よし、いいぞ。もっとやれ。
「おや、ご存じない? では、輪作の概念はご存知ですか? 連作障害を防ぎ、土壌の栄養バランスを保つための基本的な農業技術ですが」
「り、りんさく……?」
「では、コンパニオンプランツは? 共に植えることで、互いの成長を助け合ったり病害虫を防いだりする植物の組み合わせのことです。これも常識の範疇ですが」
「こんぱにおん……?」
セレスティアの翠の瞳が、明らかに動揺で揺れている。プライドを維持しようと必死に平静を装っているが、内心パニックになっているのが手に取るように分かった。
『ざまあみろ。知識は力なり、だ』
俺は最後にとどめの一言を放った。
「どうやら姫騎士様は、農業に関してはまったくのご専門外のようですね。ご安心ください。この俺が手取り足取り、一から教えて差し上げますよ?」
にやりと笑ってやると、セレスティアの顔がみるみるうちに彼女が着ているドレスのように真っ赤に染まっていく。
「なっ……! こ、この無礼者! わたくしを誰だと思っているのです! この田舎貴族が!」
彼女はわなわなと震えながら腰の剣に手をかけた。
まずい、ちょっとからかいすぎたか?
だが、その時。
ぐぅぅぅぅぅぅ~~~~。
静まり返った農園に、盛大な腹の虫の音が響き渡った。
音の発生源は言うまでもなく、顔を真っ赤にして固まっている姫騎士様のお腹からだった。
その瞬間、張り詰めていた空気が一気に弛緩した。
俺の後ろにいたリナが必死に笑いをこらえて肩を震わせている。
セレスティアは信じられないという顔で自分のお腹を押さえ、次の瞬間、羞恥で爆発しそうになりながら絶叫した。
「き、聞こえませんこと!? 今のはカエルの鳴き声ですわ! そう、近くにカエルがいたのです!」
あまりにも見苦しい言い訳に、俺は思わず吹き出してしまった。
どうやらこの気高き姫騎士様、見た目によらず色々と面白い人のようだ。
領内の畑は見違えるように整備され、ポポイモを始めとする新しい作物が豊かに実っている。領民たちの顔色も良くなり、村には活気が戻ってきた。
「カイ様! 見てください、こんなに大きなサンティマが採れました!」
リナが真っ赤に熟れたトマトのような作物「サンティマ」を手に、嬉しそうに駆け寄ってくる。俺が品種改良した、この世界の新しい野菜だ。
「おお、見事だな。今日の昼はこれを使ってパスタにしようか」
「ぱすた! あの、細くて長い麺にこのサンティマの赤いソースをかけたお料理ですね! 大好きです!」
そんなのどかな日常を過ごしていたある日、アースガルド領に一台の豪華な馬車が到着した。
馬車から降りてきたのは、燃えるような真紅のドレスを身にまとい、腰には見事な装飾の剣を下げた絶世の美女だった。
輝くような金髪に、気の強そうな翠の瞳。肌は雪のように白く、その立ち姿はまるで一輪の薔薇のようだ。しかし、その表情は氷のように冷たく、俺たちを見下すような視線を向けている。
彼女の後ろに控えていた騎士が、尊大な態度で口上を述べた。
「頭が高い! こちらにおわすは、ヴァーミリオン王国の第一王女、セレスティア・フォン・ヴァーミリオン様であらせられるぞ!」
ヴァーミリオン王国。それはアークライト王国の隣に位置する、大陸でも有数の軍事大国だ。その王女がなぜこんな辺境の地に?
父である辺境伯が慌てて彼女の前にひざまずく。俺もそれに倣った。
「これはこれは、セレスティア王女殿下。ようこそ、このような辺境へ。して、ご用向きは……?」
セレスティアと名乗った姫騎士は、扇で口元を隠し冷然と言い放った。
「近頃、この痩せたアースガルド領で奇跡のような収穫が上がっていると聞きましてよ。にわかには信じがたい噂ですが、万が一にも真実ならば、その秘密、我が国のために役立てさせてもらおうと思い、視察に参りましたの」
その言い方は明らかに「教えろ」ではなく「差し出せ」というニュアンスだった。
なるほど、噂を聞きつけて、その技術を奪いに来たというわけか。
『いかにもお姫様って感じの、高飛車な女だな……』
心の中で毒づいていると、セレスティアの視線が父の後ろに控えていた俺を捉えた。
「あなたがその改革とやらを主導している、アースガルド家の三男ですの? 見るからに頼りない、ただの小僧ではありませんか」
初対面の相手になんという言い草だ。カチンときたが、相手は王女だ。ぐっとこらえる。
「ご紹介にあずかりました、カイ・アースガルドです。父の許可をいただき、農地改革を担当しております。どうぞ俺の畑をご覧ください。噂が真実かどうか、その目でお確かめいただければ」
俺は平静を装って彼女を農園へと案内した。
そこには青々と茂る葉と、たわわに実った作物たちがどこまでも広がっている。
しかしセレスティアはそれを見ても、表情一つ変えなかった。
「ふん。見た目は、まあ悪くありませんわね。ですが肝心なのは味と栄養価。そして、その再現性ですわ。まぐれで一度成功しただけでは意味がありませんのよ?」
彼女は俺の農園をぐるりと見回すと、ふんと鼻を鳴らした。
「説明なさい。あなた、一体どんな妖術を使ってこの畑を作りましたの?」
完全に俺をイカサマ師か何かだと思っているようだ。
このプライドの高そうな姫騎士に一から十まで説明するのは骨が折れそうだ。だが、ここで彼女を納得させられなければ面倒なことになるかもしれない。
『よし、こうなったら論破してやるしかない』
俺は覚悟を決めて口を開いた。
「妖術などではありません。すべては科学的根拠に基づいた農法の結果です。土壌の化学成分を分析し、不足している栄養素を堆肥で補い、作物の成長サイクルに合わせた水分と日光の管理を徹底する。ただ、それだけのことですよ」
俺はあえて彼女が知らないであろう単語を並べ立ててみた。
「かがくてきこんきょ? どじょうのぶんせき……? な、何を言っているのですか、あなたは。意味の分からない言葉でわたくしを煙に巻こうというつもりですの?」
セレスティアがわずかに狼狽したのを見逃さなかった。
よし、いいぞ。もっとやれ。
「おや、ご存じない? では、輪作の概念はご存知ですか? 連作障害を防ぎ、土壌の栄養バランスを保つための基本的な農業技術ですが」
「り、りんさく……?」
「では、コンパニオンプランツは? 共に植えることで、互いの成長を助け合ったり病害虫を防いだりする植物の組み合わせのことです。これも常識の範疇ですが」
「こんぱにおん……?」
セレスティアの翠の瞳が、明らかに動揺で揺れている。プライドを維持しようと必死に平静を装っているが、内心パニックになっているのが手に取るように分かった。
『ざまあみろ。知識は力なり、だ』
俺は最後にとどめの一言を放った。
「どうやら姫騎士様は、農業に関してはまったくのご専門外のようですね。ご安心ください。この俺が手取り足取り、一から教えて差し上げますよ?」
にやりと笑ってやると、セレスティアの顔がみるみるうちに彼女が着ているドレスのように真っ赤に染まっていく。
「なっ……! こ、この無礼者! わたくしを誰だと思っているのです! この田舎貴族が!」
彼女はわなわなと震えながら腰の剣に手をかけた。
まずい、ちょっとからかいすぎたか?
だが、その時。
ぐぅぅぅぅぅぅ~~~~。
静まり返った農園に、盛大な腹の虫の音が響き渡った。
音の発生源は言うまでもなく、顔を真っ赤にして固まっている姫騎士様のお腹からだった。
その瞬間、張り詰めていた空気が一気に弛緩した。
俺の後ろにいたリナが必死に笑いをこらえて肩を震わせている。
セレスティアは信じられないという顔で自分のお腹を押さえ、次の瞬間、羞恥で爆発しそうになりながら絶叫した。
「き、聞こえませんこと!? 今のはカエルの鳴き声ですわ! そう、近くにカエルがいたのです!」
あまりにも見苦しい言い訳に、俺は思わず吹き出してしまった。
どうやらこの気高き姫騎士様、見た目によらず色々と面白い人のようだ。
10
あなたにおすすめの小説
追放悪役令嬢、辺境の荒れ地を楽園に!元夫の求婚?ざまぁ、今更遅いです!
黒崎隼人
ファンタジー
皇太子カイルから「政治的理由」で離婚を宣告され、辺境へ追放された悪役令嬢レイナ。しかし彼女は、前世の農業知識と、偶然出会った神獣フェンリルの力を得て、荒れ地を豊かな楽園へと変えていく。
そんな彼女の元に現れたのは、離婚したはずの元夫。「離婚は君を守るためだった」と告白し、復縁を迫るカイルだが、レイナの答えは「ノー」。
「離婚したからこそ、本当の幸せが見つかった」
これは、悪女のレッテルを貼られた令嬢が、自らの手で未来を切り拓き、元夫と「夫婦ではない」最高のパートナーシップを築く、成り上がりと新しい絆の物語。
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
過労死して転生したら『万能農具』を授かったので、辺境でスローライフを始めたら、聖獣やエルフ、王女様まで集まってきて国ごと救うことになりました
黒崎隼人
ファンタジー
過労の果てに命を落とした青年が転生したのは、痩せた土地が広がる辺境の村。彼に与えられたのは『万能農具』という一見地味なチート能力だった。しかしその力は寂れた村を豊かな楽園へと変え、心優しきエルフや商才に長けた獣人、そして国の未来を憂う王女といった、かけがえのない仲間たちとの絆を育んでいく。
これは一本のクワから始まる、食と笑い、もふもふに満ちた心温まる異世界農業ファンタジー。やがて一人の男のささやかな願いが、国さえも救う大きな奇跡を呼び起こす物語。
追放された悪役令嬢、規格外魔力でもふもふ聖獣を手懐け隣国の王子に溺愛される
黒崎隼人
ファンタジー
「ようやく、この息苦しい生活から解放される!」
無実の罪で婚約破棄され、国外追放を言い渡された公爵令嬢エレオノーラ。しかし彼女は、悲しむどころか心の中で歓喜の声をあげていた。完璧な淑女の仮面の下に隠していたのは、国一番と謳われた祖母譲りの規格外な魔力。追放先の「魔の森」で力を解放した彼女の周りには、伝説の聖獣グリフォンをはじめ、可愛いもふもふ達が次々と集まってきて……!?
自由気ままなスローライフを満喫する元悪役令嬢と、彼女のありのままの姿に惹かれた「氷の王子」。二人の出会いが、やがて二つの国の運命を大きく動かすことになる。
窮屈な世界から解き放たれた少女が、本当の自分と最高の幸せを見つける、溺愛と逆転の異世界ファンタジー、ここに開幕!
夫から『お前を愛することはない』と言われたので、お返しついでに彼のお友達をお招きした結果。
古森真朝
ファンタジー
「クラリッサ・ベル・グレイヴィア伯爵令嬢、あらかじめ言っておく。
俺がお前を愛することは、この先決してない。期待など一切するな!」
新婚初日、花嫁に真っ向から言い放った新郎アドルフ。それに対して、クラリッサが返したのは――
※ぬるいですがホラー要素があります。苦手な方はご注意ください。
離婚と追放された悪役令嬢ですが、前世の農業知識で辺境の村を大改革!気づいた元夫が後悔の涙を流しても、隣国の王子様と幸せになります
黒崎隼人
ファンタジー
公爵令嬢リセラは、夫である王子ルドルフから突然の離婚を宣告される。理由は、異世界から現れた聖女セリーナへの愛。前世が農業大学の学生だった記憶を持つリセラは、ゲームのシナリオ通り悪役令嬢として処刑される運命を回避し、慰謝料として手に入れた辺境の荒れ地で第二の人生をスタートさせる!
前世の知識を活かした農業改革で、貧しい村はみるみる豊かに。美味しい作物と加工品は評判を呼び、やがて隣国の知的な王子アレクサンダーの目にも留まる。
「君の作る未来を、そばで見ていたい」――穏やかで誠実な彼に惹かれていくリセラ。
一方、リセラを捨てた元夫は彼女の成功を耳にし、後悔の念に駆られ始めるが……?
これは、捨てられた悪役令嬢が、農業で華麗に成り上がり、真実の愛と幸せを掴む、痛快サクセス・ラブストーリー!
悪役令息の継母に転生したからには、息子を悪役になんてさせません!
水都(みなと)
ファンタジー
伯爵夫人であるロゼッタ・シルヴァリーは夫の死後、ここが前世で読んでいたラノベの世界だと気づく。
ロゼッタはラノベで悪役令息だったリゼルの継母だ。金と地位が目当てで結婚したロゼッタは、夫の連れ子であるリゼルに無関心だった。
しかし、前世ではリゼルは推しキャラ。リゼルが断罪されると思い出したロゼッタは、リゼルが悪役令息にならないよう母として奮闘していく。
★ファンタジー小説大賞エントリー中です。
※完結しました!
ゴミ鑑定だと追放された元研究者、神眼と植物知識で異世界最高の商会を立ち上げます
黒崎隼人
ファンタジー
元植物学の研究者、相川慧(あいかわ けい)が転生して得たのは【素材鑑定】スキル。――しかし、その効果は素材の名前しか分からず「ゴミ鑑定」と蔑まれる日々。所属ギルド「紅蓮の牙」では、ギルドマスターの息子・ダリオに無能と罵られ、ついには濡れ衣を着せられて追放されてしまう。
だが、それは全ての始まりだった! 誰にも理解されなかったゴミスキルは、慧の知識と経験によって【神眼鑑定】へと進化! それは、素材に隠された真の効果や、奇跡の組み合わせ(レシピ)すら見抜く超チートスキルだったのだ!
捨てられていたガラクタ素材から伝説級ポーションを錬金し、瞬く間に大金持ちに! 慕ってくれる仲間と大商会を立ち上げ、追放された男が、今、圧倒的な知識と生産力で成り上がる! 一方、慧を追い出した元ギルドは、偽物の薬草のせいで自滅の道をたどり……?
無能と蔑まれた生産職の、痛快無比なざまぁ&成り上がりファンタジー、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる