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第12話「悪徳代官の陰謀と、守るべきもの」
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ギルド「方舟」の活躍とアークライトの目覚ましい発展は、喜ばしいことばかりを運んでくるわけではなかった。
その噂はこの地を統治する辺境伯の耳にも届き、彼は己の代官として一人の男をアークライトに派遣してきた。
男の名はダリウス。陰険な目つきをした痩せぎすの男だった。
彼は街に着任するや否や法外な税金を住民に課し、街の利権を独占しようと画策し始めた。特に莫大な利益を生み出す月光鋼と温泉施設、そして星降り芋の蒸留酒の販売権を辺境伯家の管理下に置こうと強引な手段を使い始めたのだ。
「これは辺境伯様からの正式な命令である! この街の富はすべて領主様のものであると心得よ!」
ダリウスは自らが連れてきた私兵たちを使い、住民たちを脅し従わせようとした。
ささやかな幸せを掴み始めていたアークライトの街に再び暗い影が落ち始める。
もちろんリアムとギルド「方舟」がそれを黙って見過ごすはずがなかった。
「ふざけるな! 俺たちが汗水たらして築き上げてきたものを簡単に奪わせてたまるか!」
ギルドハウスに集まった仲間たちの前でボルガンが怒りを露わにする。
「ですが相手は貴族です。下手に逆らえば反逆者として討伐軍を差し向けられる可能性も……」
エルミナが冷静に状況を分析する。リリアやフィンも不安そうな顔でリアムを見ていた。
リアムは腕を組み静かに思考を巡らせていた。
ダリウスのやり方はあまりにも強引でどこかおかしい。辺境伯本人の命令だとはにわかには信じがたかった。
『ダリウス……あいつを鑑定してみる必要があるな』
リアムは単身ダリウスが拠点としている役所へと向かった。面会を申し込むと、ダリウスは勝ち誇ったような笑みでリアムを迎え入れた。
「おお、君がギルド『方舟』のマスター、リアム君かね。話は聞いている。君の才能は素晴らしい。どうだね、我々の下で働いてみる気はないかね? もちろんそれ相応の地位と富を約束しよう」
ダリウスは甘い言葉でリアムを懐柔しようとしてくる。リアムは表情を変えず彼の目を見つめながら【真理の瞳】を発動させた。
【名前:ダリウス・フォン・ゲルハルト】
【職業:辺境伯代官】
【状態:多額の借金、横領の露見寸前】
【隠された目的:アークライトの富を独占し、それをすべて自分のものとして着服する計画。辺境伯からの命令書は彼自身が偽造したものである。裏では非合法な闇ギルドと繋がり反抗する者を力で排除する準備を進めている】
『……やはり、そういうことか』
全ての辻褄が合った。リアムは静かに口を開く。
「お誘いは光栄ですがお断りします。俺たちの富はこの街で懸命に生きる人々のものです。あなたのような私利私欲のために人を踏みつけにする人間に渡すつもりはありません」
リアムのきっぱりとした拒絶にダリウスの顔色が変わった。彼は作り笑いを消し冷酷な本性を露わにする。
「……ほう。私の正体を知っての上での発言かね、小僧。まあいいだろう。ならば力づくで全てを奪うまでだ。後悔するなよ」
交渉は決裂した。その日の夜、ダリウスは予言通り行動を開始した。
彼が裏で手を組んでいた闇ギルドの暗殺者たちがギルドハウスを襲撃してきたのだ。
だがリアムはそれも予期していた。
エルミナの張った結界が暗殺者たちの侵入を防ぐ。そして闇に紛れて奇襲をかけてきた敵をフィンの【天賦の狙撃手】が、闇夜を貫く月光の矢で次々と射抜いていく。
「な、何だこいつら……! 情報と違うぞ!」
暗殺者たちが混乱する中ギルドハウスの扉が開き、月光鋼の全身鎧に身を包んだボルガンが巨大な戦斧を担いで姿を現した。
「てめえら……俺たちの家に土足で踏み込みやがって……。全員まとめて叩き潰してやる!」
ボルガンの雄叫びと共にアークライトの街を舞台にした最後の戦いが始まった。
ダリウスの私兵や闇ギルドの構成員たちが街のあちこちで暴れ始めるが、住民たちも黙ってはいない。彼らは衛兵と共にクワやスキを手に、自分たちの街を守るために立ち上がった。
そしてその中心には常にギルド「方舟」の姿があった。
リアムは高所から戦場全体を見渡し【真理の瞳】で敵の配置、狙い、弱点を全て把握し仲間たちに的確な指示を飛ばし続ける。
「リリア! 中央広場の負傷者を頼む! フィン、時計台の上から敵のリーダーを狙え! ボルガン、役所の門を破ってダリウスを追い詰めろ!」
「「「応!!」」」
仲間たちはリアムの言葉を絶対の信頼を持って実行する。
リリアの癒やしの光が傷ついた住民たちを次々と救っていく。フィンの矢が混乱する敵陣の指揮官を正確に射抜き組織的な抵抗を不可能にする。そしてボルガンが率いる突撃部隊が役所の門を粉々に打ち砕いた。
追い詰められたダリウスは役所に火を放ち、その混乱に乗じて逃げようとした。だがその逃走経路もリアムにはお見通しだった。
街の裏口で待ち構えていたリアムの前にダリウスは息を切らして姿を現す。
「な……なぜ、お前がここに……!」
「言ったはずだ、ダリウス。この街は誰にも渡さないと」
リアムは静かに月光鋼の短剣を構えた。もはや言葉は必要ない。
ダリウスは逆上し隠し持っていた剣でリアムに斬りかかった。素人が振り回すやけくその一撃。
リアムはそれを冷静に見切り最小限の動きでかわすと、ダリウスの鳩尾に柄を叩き込んだ。
うめき声を上げて崩れ落ちるダリウス。勝負は一瞬で決した。
夜が明け朝日がアークライトの街を照らす頃には戦いは終わっていた。
ダリウスとその一味は全員捕縛され、彼らの悪事はリアムたちが集めた証拠と共に本物の辺境伯の元へと報告された。
自分たちの街を自分たちの手で守り抜いた。
その事実はアークライトの住民たちに何物にも代えがたい誇りと自信を与えた。そしてその中心にいたギルド「方舟」はもはや単なる冒険者ギルドではなく、この街の希望の象徴となっていた。
その噂はこの地を統治する辺境伯の耳にも届き、彼は己の代官として一人の男をアークライトに派遣してきた。
男の名はダリウス。陰険な目つきをした痩せぎすの男だった。
彼は街に着任するや否や法外な税金を住民に課し、街の利権を独占しようと画策し始めた。特に莫大な利益を生み出す月光鋼と温泉施設、そして星降り芋の蒸留酒の販売権を辺境伯家の管理下に置こうと強引な手段を使い始めたのだ。
「これは辺境伯様からの正式な命令である! この街の富はすべて領主様のものであると心得よ!」
ダリウスは自らが連れてきた私兵たちを使い、住民たちを脅し従わせようとした。
ささやかな幸せを掴み始めていたアークライトの街に再び暗い影が落ち始める。
もちろんリアムとギルド「方舟」がそれを黙って見過ごすはずがなかった。
「ふざけるな! 俺たちが汗水たらして築き上げてきたものを簡単に奪わせてたまるか!」
ギルドハウスに集まった仲間たちの前でボルガンが怒りを露わにする。
「ですが相手は貴族です。下手に逆らえば反逆者として討伐軍を差し向けられる可能性も……」
エルミナが冷静に状況を分析する。リリアやフィンも不安そうな顔でリアムを見ていた。
リアムは腕を組み静かに思考を巡らせていた。
ダリウスのやり方はあまりにも強引でどこかおかしい。辺境伯本人の命令だとはにわかには信じがたかった。
『ダリウス……あいつを鑑定してみる必要があるな』
リアムは単身ダリウスが拠点としている役所へと向かった。面会を申し込むと、ダリウスは勝ち誇ったような笑みでリアムを迎え入れた。
「おお、君がギルド『方舟』のマスター、リアム君かね。話は聞いている。君の才能は素晴らしい。どうだね、我々の下で働いてみる気はないかね? もちろんそれ相応の地位と富を約束しよう」
ダリウスは甘い言葉でリアムを懐柔しようとしてくる。リアムは表情を変えず彼の目を見つめながら【真理の瞳】を発動させた。
【名前:ダリウス・フォン・ゲルハルト】
【職業:辺境伯代官】
【状態:多額の借金、横領の露見寸前】
【隠された目的:アークライトの富を独占し、それをすべて自分のものとして着服する計画。辺境伯からの命令書は彼自身が偽造したものである。裏では非合法な闇ギルドと繋がり反抗する者を力で排除する準備を進めている】
『……やはり、そういうことか』
全ての辻褄が合った。リアムは静かに口を開く。
「お誘いは光栄ですがお断りします。俺たちの富はこの街で懸命に生きる人々のものです。あなたのような私利私欲のために人を踏みつけにする人間に渡すつもりはありません」
リアムのきっぱりとした拒絶にダリウスの顔色が変わった。彼は作り笑いを消し冷酷な本性を露わにする。
「……ほう。私の正体を知っての上での発言かね、小僧。まあいいだろう。ならば力づくで全てを奪うまでだ。後悔するなよ」
交渉は決裂した。その日の夜、ダリウスは予言通り行動を開始した。
彼が裏で手を組んでいた闇ギルドの暗殺者たちがギルドハウスを襲撃してきたのだ。
だがリアムはそれも予期していた。
エルミナの張った結界が暗殺者たちの侵入を防ぐ。そして闇に紛れて奇襲をかけてきた敵をフィンの【天賦の狙撃手】が、闇夜を貫く月光の矢で次々と射抜いていく。
「な、何だこいつら……! 情報と違うぞ!」
暗殺者たちが混乱する中ギルドハウスの扉が開き、月光鋼の全身鎧に身を包んだボルガンが巨大な戦斧を担いで姿を現した。
「てめえら……俺たちの家に土足で踏み込みやがって……。全員まとめて叩き潰してやる!」
ボルガンの雄叫びと共にアークライトの街を舞台にした最後の戦いが始まった。
ダリウスの私兵や闇ギルドの構成員たちが街のあちこちで暴れ始めるが、住民たちも黙ってはいない。彼らは衛兵と共にクワやスキを手に、自分たちの街を守るために立ち上がった。
そしてその中心には常にギルド「方舟」の姿があった。
リアムは高所から戦場全体を見渡し【真理の瞳】で敵の配置、狙い、弱点を全て把握し仲間たちに的確な指示を飛ばし続ける。
「リリア! 中央広場の負傷者を頼む! フィン、時計台の上から敵のリーダーを狙え! ボルガン、役所の門を破ってダリウスを追い詰めろ!」
「「「応!!」」」
仲間たちはリアムの言葉を絶対の信頼を持って実行する。
リリアの癒やしの光が傷ついた住民たちを次々と救っていく。フィンの矢が混乱する敵陣の指揮官を正確に射抜き組織的な抵抗を不可能にする。そしてボルガンが率いる突撃部隊が役所の門を粉々に打ち砕いた。
追い詰められたダリウスは役所に火を放ち、その混乱に乗じて逃げようとした。だがその逃走経路もリアムにはお見通しだった。
街の裏口で待ち構えていたリアムの前にダリウスは息を切らして姿を現す。
「な……なぜ、お前がここに……!」
「言ったはずだ、ダリウス。この街は誰にも渡さないと」
リアムは静かに月光鋼の短剣を構えた。もはや言葉は必要ない。
ダリウスは逆上し隠し持っていた剣でリアムに斬りかかった。素人が振り回すやけくその一撃。
リアムはそれを冷静に見切り最小限の動きでかわすと、ダリウスの鳩尾に柄を叩き込んだ。
うめき声を上げて崩れ落ちるダリウス。勝負は一瞬で決した。
夜が明け朝日がアークライトの街を照らす頃には戦いは終わっていた。
ダリウスとその一味は全員捕縛され、彼らの悪事はリアムたちが集めた証拠と共に本物の辺境伯の元へと報告された。
自分たちの街を自分たちの手で守り抜いた。
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