ゴミスキルと追放された俺の【模倣】が【完全模倣】に覚醒したので、最高の仲間たちと偽りの英雄パーティーに復讐することにした

黒崎隼人

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第21話:復讐の終わり、そして

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 静寂が、ダンジョン最深部を支配していた。
 全てのスキルを失い、抜け殻のようになった海斗がその場にへたり込んでいる。気絶していた玲奈と吾郎も意識を取り戻し、目の前の光景に言葉を失っていた。

「クロさん……!」
「クロ殿!」
 楓と龍司が、僕の元に駆け寄ってくる。
「終わったんだな……」
 龍司の言葉に、僕は静かにうなずいた。

「湊……」
 海斗が、か細い声で僕の名前を呼んだ。
「俺を……殺すのか……?」
 その目には、もはやかつての傲慢さはなく、ただ死を待つ罪人の怯えだけがあった。

 僕は、静かに剣を抜いた。
 海斗が、ビクリと体を震わせる。

 僕は、その剣を彼の目の前の地面に突き刺した。
「……お前を殺しても、何も生まれはしない。お前は、力のない人間としてこれから生きていけ。俺がそうだったように、他人に蔑まれ、見下されながらな。それが、お前にとって一番の罰だ」

 殺すよりも辛い罰。それが、僕が出した答えだった。
 僕の言葉に、海斗は顔を覆い、静かに嗚咽を漏らし始めた。

 その後、僕たちはギルドに連絡し、「紅蓮の剣」の身柄を拘束してもらった。海斗がスキルを失ったこと、そして過去の悪行の全てを自白したことで事件は決着した。
「紅蓮の剣」は永久追放処分となり、彼らが不正に得た財産は全て被害者たちに分配されることになった。

 数日後。僕たち「アヴァロン」は、ギルドマスターの部屋に呼ばれていた。
「今回の君たちの功績は、計り知れない。S級ダンジョン『奈落の魔城』の完全攻略、そしてギルドを欺き続けた犯罪者の検挙。本当に、感謝している」
 ギルドマスターは、僕たちに深々と頭を下げた。

 僕たち「アヴァロン」は、この一件で王国中にその名を轟かせる、真の英雄となった。

 ダンジョンからの帰り道。
 夕日が、王都の街並みを赤く染めていた。

「終わりましたね、クロさん」
 楓が、僕の隣で嬉しそうに微笑む。
「ああ。長かったな」
 僕も、穏やかな気持ちでそう答えた。

 復讐を終えた今、僕の心にあったのは虚しさではなかった。
 憎しみに支配されていた僕の心を、隣にいる仲間たちが温かい光で満たしてくれていた。
 僕の瞳には、もう暗い憎悪の炎は宿っていなかった。そこにあるのは、楓と龍司への揺るぎない信頼の光だった。

 僕の復讐劇は終わった。
 だが、僕たちの物語はまだ始まったばかりだ。
 僕は、仲間たちの顔を見て自然と笑みがこぼれた。
 これからは、誰かのためじゃない。自分たちのための冒険をしよう。この、かけがえのない仲間たちと共に。
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