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第07話「『穣りの郷』、誕生」
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エルフたちとの共同生活が始まって、僕の日常は一変した。
朝は、鳥のさえずりと共にエルフたちの優しい歌声で目覚める。日中は、皆で一緒に畑仕事に精を出す。そして夜は、焚き火を囲んで、僕の作った料理をみんなで食べる。
毎日が、まるでお祭りのように賑やかで、楽しかった。
エルフたちは、自然と共に生きてきた種族だけあって、農業の才能に溢れていた。僕が土作りを担当し、彼らが種まきや世話を担当するという役割分担が、自然と出来上がっていった。
特に驚いたのは、彼らが「精霊魔法」という力を使えたことだ。
「カイ様、ご覧ください。水の精霊よ、この地に恵みを」
リシアがそう唱えると、何もない空間からきらきらと輝く水の粒が現れ、畑に優しく降り注いでいく。それは、ただの散水ではなかった。精霊の力が込められた水は、作物の成長をさらに促進させる効果があるらしい。
他にも、風の精霊に頼んで害虫を追い払ったり、土の精霊に頼んで根張りを良くしたりと、彼らの魔法は農業において絶大な効果を発揮した。
僕の【万能発酵】スキルによる土壌改良と、エルフたちの精霊魔法。
この二つの力が合わさった結果、僕たちの畑はとんでもないことになった。
作物の成長速度は以前の比ではなくなり、収穫量は爆発的に増加した。トマトは子供の頭ほどの大きさになり、トウモロコシは一本の茎に何本も実をつけた。もはや、僕たちだけでは到底食べきれない量が、毎日採れるようになった。
「これは……少し、売りに出してみるか」
僕はエルフたちと相談し、余った作物を麓の村の市場で売ってみることにした。
最初は、警戒された。何せ、あの忌み嫌われた「嘆きの荒野」から来たのだから。しかし、僕たちの野菜の、瑞々しくて見るからに美味しそうな見た目に、一人の行商人が興味を示してくれた。
「兄ちゃん、このトマト、一つ味見させてくれよ」
「どうぞどうぞ」
僕が差し出したトマトを、行商人は半信半疑でかじる。
次の瞬間、彼の目が見開かれた。
「う、うめええええええっ! なんだこのトマトは! 甘くて、果物みてえだ!」
彼の叫び声に、市場にいた他の人々も興味を示し始める。一人、また一人と僕たちの野菜を買い求め、そしてその味に驚愕していく。
「このニンジン、臭みがなくて子供が喜んで食べるよ!」
「ジャガイモがホクホクで、こんなに美味しいのは初めてだ!」
口コミはあっという間に広がり、僕たちの野菜は市場に出すたびに、すぐに売り切れてしまうほどの人気商品となった。
野菜を売って得た資金で、僕たちは次々と新しいことに挑戦した。
まずは、ちゃんとした家を建てること。エルフたちは森の木を巧みに操り、あっという間に頑丈で住み心地の良い木の家を何軒も建ててくれた。
次に、僕はずっとやりたかったことに着手した。パン工房と醸造所の建設だ。
エルフたちに手伝ってもらい、石と粘土で大きな窯を作る。そこで、僕が培養した天然酵母を使ってパンを焼くと、村で売っているものとは比べ物にならないほど、香り高くて美味しいパンが焼き上がった。
醸造所では、有り余る小麦でエール(ビール)の仕込みを始めた。これも【万能発酵】スキルを使えば、熟成期間はほんの数日だ。完成したエールは、豊かなホップの香りと深いコクがあり、仕事終わりの一杯にはたまらない逸品となった。
僕たちの土地の噂は、行商人たちによって近隣の町や村へと広まっていった。
「北の果てに、奇跡の土地があるらしい」
「どんな作物も育つ、緑豊かな楽園だとか」
「そこに行けば、腹いっぱい美味いものが食えるそうだ」
噂を聞きつけた人々が、僕たちの土地に興味を持ち始めた。
最初にやってきたのは、腕利きの鍛冶職人だった。彼は僕たちの作る農具の質の悪さを見かねて、「俺が最高のクワを打ってやる」と、この土地に住み着くことを決めてくれた。
次にやってきたのは、行き場をなくしたという仕立て屋の一家だった。彼らは僕たちのために丈夫な作業着を縫ってくれた。
一人、また一人と、様々な技術を持つ人々が集まってくる。彼らは皆、僕たちの作る作物の味に感動し、そして何より、この土地の持つ穏やかで活気のある雰囲気に惹かれて、ここに住みたいと言ってくれた。
人が増えれば、家が必要になる。食料ももっと必要になる。僕とエルフたちは、新しく来た住人たちと協力し、畑をさらに広げ、家を建て、井戸を掘った。
気づけば、僕が一人でやってきたあの寂しい荒野は、たくさんの家が立ち並び、人々の笑い声が響き渡る、活気あふれる集落へと姿を変えていた。
かつて「嘆きの荒野」と呼ばれたこの土地を、人々はいつしか、こう呼ぶようになっていた。
豊かな穣りをもたらす奇跡の郷――「穣りの郷(みのりのさと)」と。
僕は、集落を見下ろせる小高い丘の上で、その光景を眺めていた。
隣には、いつの間にかリシアが立っている。
「素敵な場所になりましたね、カイ様」
「ああ。僕一人の力じゃ、ここまでできなかった。リシアと、みんながいてくれたおかげだ」
「いいえ。カイ様が、この大地に命を吹き込んでくださったからです」
彼女はそう言って、優しく微笑んだ。
夕日が、僕たちの郷を黄金色に染めている。畑では、子供たちが元気に走り回り、家々からは夕食の支度をする美味しそうな匂いが漂ってくる。
ここが、僕の居場所。僕が、仲間たちと共に築き上げた、大切な場所だ。
この穏やかな日々が、ずっと続けばいい。
僕は心から、そう願っていた。
だが、運命は僕たちに、それ以上の平穏を許してはくれなかった。
この時、僕たちの穣りの郷が生み出す豊かさが、遠く離れた王都で、大きな波紋を広げ始めていることなど、知る由もなかったのだ。
朝は、鳥のさえずりと共にエルフたちの優しい歌声で目覚める。日中は、皆で一緒に畑仕事に精を出す。そして夜は、焚き火を囲んで、僕の作った料理をみんなで食べる。
毎日が、まるでお祭りのように賑やかで、楽しかった。
エルフたちは、自然と共に生きてきた種族だけあって、農業の才能に溢れていた。僕が土作りを担当し、彼らが種まきや世話を担当するという役割分担が、自然と出来上がっていった。
特に驚いたのは、彼らが「精霊魔法」という力を使えたことだ。
「カイ様、ご覧ください。水の精霊よ、この地に恵みを」
リシアがそう唱えると、何もない空間からきらきらと輝く水の粒が現れ、畑に優しく降り注いでいく。それは、ただの散水ではなかった。精霊の力が込められた水は、作物の成長をさらに促進させる効果があるらしい。
他にも、風の精霊に頼んで害虫を追い払ったり、土の精霊に頼んで根張りを良くしたりと、彼らの魔法は農業において絶大な効果を発揮した。
僕の【万能発酵】スキルによる土壌改良と、エルフたちの精霊魔法。
この二つの力が合わさった結果、僕たちの畑はとんでもないことになった。
作物の成長速度は以前の比ではなくなり、収穫量は爆発的に増加した。トマトは子供の頭ほどの大きさになり、トウモロコシは一本の茎に何本も実をつけた。もはや、僕たちだけでは到底食べきれない量が、毎日採れるようになった。
「これは……少し、売りに出してみるか」
僕はエルフたちと相談し、余った作物を麓の村の市場で売ってみることにした。
最初は、警戒された。何せ、あの忌み嫌われた「嘆きの荒野」から来たのだから。しかし、僕たちの野菜の、瑞々しくて見るからに美味しそうな見た目に、一人の行商人が興味を示してくれた。
「兄ちゃん、このトマト、一つ味見させてくれよ」
「どうぞどうぞ」
僕が差し出したトマトを、行商人は半信半疑でかじる。
次の瞬間、彼の目が見開かれた。
「う、うめええええええっ! なんだこのトマトは! 甘くて、果物みてえだ!」
彼の叫び声に、市場にいた他の人々も興味を示し始める。一人、また一人と僕たちの野菜を買い求め、そしてその味に驚愕していく。
「このニンジン、臭みがなくて子供が喜んで食べるよ!」
「ジャガイモがホクホクで、こんなに美味しいのは初めてだ!」
口コミはあっという間に広がり、僕たちの野菜は市場に出すたびに、すぐに売り切れてしまうほどの人気商品となった。
野菜を売って得た資金で、僕たちは次々と新しいことに挑戦した。
まずは、ちゃんとした家を建てること。エルフたちは森の木を巧みに操り、あっという間に頑丈で住み心地の良い木の家を何軒も建ててくれた。
次に、僕はずっとやりたかったことに着手した。パン工房と醸造所の建設だ。
エルフたちに手伝ってもらい、石と粘土で大きな窯を作る。そこで、僕が培養した天然酵母を使ってパンを焼くと、村で売っているものとは比べ物にならないほど、香り高くて美味しいパンが焼き上がった。
醸造所では、有り余る小麦でエール(ビール)の仕込みを始めた。これも【万能発酵】スキルを使えば、熟成期間はほんの数日だ。完成したエールは、豊かなホップの香りと深いコクがあり、仕事終わりの一杯にはたまらない逸品となった。
僕たちの土地の噂は、行商人たちによって近隣の町や村へと広まっていった。
「北の果てに、奇跡の土地があるらしい」
「どんな作物も育つ、緑豊かな楽園だとか」
「そこに行けば、腹いっぱい美味いものが食えるそうだ」
噂を聞きつけた人々が、僕たちの土地に興味を持ち始めた。
最初にやってきたのは、腕利きの鍛冶職人だった。彼は僕たちの作る農具の質の悪さを見かねて、「俺が最高のクワを打ってやる」と、この土地に住み着くことを決めてくれた。
次にやってきたのは、行き場をなくしたという仕立て屋の一家だった。彼らは僕たちのために丈夫な作業着を縫ってくれた。
一人、また一人と、様々な技術を持つ人々が集まってくる。彼らは皆、僕たちの作る作物の味に感動し、そして何より、この土地の持つ穏やかで活気のある雰囲気に惹かれて、ここに住みたいと言ってくれた。
人が増えれば、家が必要になる。食料ももっと必要になる。僕とエルフたちは、新しく来た住人たちと協力し、畑をさらに広げ、家を建て、井戸を掘った。
気づけば、僕が一人でやってきたあの寂しい荒野は、たくさんの家が立ち並び、人々の笑い声が響き渡る、活気あふれる集落へと姿を変えていた。
かつて「嘆きの荒野」と呼ばれたこの土地を、人々はいつしか、こう呼ぶようになっていた。
豊かな穣りをもたらす奇跡の郷――「穣りの郷(みのりのさと)」と。
僕は、集落を見下ろせる小高い丘の上で、その光景を眺めていた。
隣には、いつの間にかリシアが立っている。
「素敵な場所になりましたね、カイ様」
「ああ。僕一人の力じゃ、ここまでできなかった。リシアと、みんながいてくれたおかげだ」
「いいえ。カイ様が、この大地に命を吹き込んでくださったからです」
彼女はそう言って、優しく微笑んだ。
夕日が、僕たちの郷を黄金色に染めている。畑では、子供たちが元気に走り回り、家々からは夕食の支度をする美味しそうな匂いが漂ってくる。
ここが、僕の居場所。僕が、仲間たちと共に築き上げた、大切な場所だ。
この穏やかな日々が、ずっと続けばいい。
僕は心から、そう願っていた。
だが、運命は僕たちに、それ以上の平穏を許してはくれなかった。
この時、僕たちの穣りの郷が生み出す豊かさが、遠く離れた王都で、大きな波紋を広げ始めていることなど、知る由もなかったのだ。
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