異世界に来たようですが何も分かりません ~【買い物履歴】スキルでぼちぼち生活しています~

ぱつきんすきー

文字の大きさ
30 / 84

30 お姐さんといっしょ スキルの検証

しおりを挟む

ニコニコ笑顔をワタシに向けているジェニー姐さん

とてもご機嫌がよろしいご様子

「ジェニー姐さん、もしかしなくても、気分が良くなりました?」

「ええ、そうなの!」
「あなたにもらったお薬が効いたのかしら?」
「いえ、それ以外に考えられないわよね!」
「うふふっ、今なら私、あなたみたいに変なポーズもできちゃうかしら?」
「たしか、こんな感じ?」
「あらやだ、私ったら。ハシタナイ」


濃紺のジャージ姿でガッツポーズを始めたと思ったら、

すぐに何事もなかったことのように「オホホ」と、体裁を整えるジェニー姐さん


「それはそれは、よろしゅうございました・・・」

(ちょっと調子に乗っちゃった感じの人って、はたから見るとこんな感じなんだ・・・)


はしゃぐジェニー姐さんとは逆に、ちょっと引き気味になるワタシ

(さっきまでのワタシもこんな感じだったのかな・・・)


【人の振り見て我が振り直せ】

一瞬、そんな言葉が頭をよぎったワタシです



ノリノリな姐さんの様子を見て、逆に、ハイだったワタシの心は落ち着き、

そろそろ次の行動に移ろうかなと思いはじめた頃、

ジェニー姐さんが今まで着ていた衣類等をそそくさと片づけ始めました

ベージュの大きなショルダーバッグを持ち出して、そこに無造作にヒョイヒョイと

(・・・姐さん、せめて畳もうよ・・・)
(ワタシは、お洋服は大切にしよっ!)


【人の振り見て我が振り直せ】

再度、そんな言葉が頭をよぎったワタシです


(それにしても、あんなにヒョイヒョイ詰め込んで、大丈夫なのかな? あのカバン)

大きめなカバンですが、畳みもしていない衣類は結構かさばるはずです

それなのに、一向に膨らみもしないカバンに、ちょっと違和感を感じてしまいます

(あのカバンってば、もしかして・・・)

考えてもしょうがないので、疑問に思ったことは所有者に聞いてみるワタシです


「姐さん、ジェニー姐さん!」

「ん? なぁに?」

「そのカバン、もしかして、アレだったりします?」

「うふっ、分かっちゃった?」

「ハイです。だって、明らかに入れてる量とカバンの見た目、釣り合ってないですもん」

「そういうこと。お察しのとおりね、これは、マジックバッグなのよ」

「やっぱり!」

ついに登場、ファンタジーアイテムの定番

見た目よりもたくさん入るカバンさんの登場です

(やっぱり、異世界物の不思議アイテムといえばコレ! 定番中の定番ですよね?)

あれ?
異世界物?
定番?


頭に浮かんだいつもの思考は完全スルーです


そして再度マジックバッグに目を向けた時、ビビット閃きがきました

(およ? ちょっといいこと思いついたかも!)
(ワタシのスキルの検証も兼ねて、ちょっと試してみようかな?)


思い立ったが吉日、早速行動開始です

「姐さん、ちょっとワタシの実験にお付き合いプリーズ!」

「ん? ぷりぃず?」

「あっ、すいません。ちょっと取り乱しました・・・」
「少しの間、ワタシの実験にご協力、お願いしゃっス!」

「ふふっ、いいわよ? それで、何をすればいいの?」

そんな感じで、ワタシの思い付きの確認実験開始なのでした



「姐さん、何でもいいんで、硬貨を貸してもらえませんか?」

「お金? いいわよ?」
「それじゃ、ハイ。小銀貨ね」

マジックバッグから小銀貨を取り出してワタシに手渡すジェニー姐さん

「ありがとうです」
「それでですね、今から意味不明なことをお願いしますけど、」
「とりあえず今は理由を聞かずに、お願いしまっス!」

「え? まぁいいけど・・・」

ちょっと不審ぎみな姐さんを横目に、勢いのまま話をすすめるワタシ

「この小銀貨で、姐さんのマジックバッグ、1秒だけでいいんで、売ってください!」

「え? 売るの? 1秒だけ?」

「すぐに返しますんで」
「形だけ、売った、ということにして欲しんです。お願いしまっス!」

「まぁ、すぐ返してくれるんなら構わないけど・・・」

そうして、小銀貨とマジックバッグを交換し、そしてすぐにマジックバッグを姐さんに返すワタシ

「・・・これって、なにか意味があるの?」

「ちょっと待ってくださいね~」

不審げなジェニー姐さんを放置し、

そしてすかさず【買い物履歴】画面を確認するワタシなのでした



「うぅ~ん、ない、か~」

検索機能を使ってみたり、

【買い物履歴】画面の分類[小物]や、[道具]、最後は[その他]も覗いてみましたが、

探している商品、【マジックバッグ】という名の商品は見つけられませんでした


(うぅ~ん・・・)
(ない、か~)
(【買い物履歴】っていうくらいだから、買い物したら登録されると思ったんだけど・・・)
(いけると思ったんだけんどな~)
(やっぱり日本で買ったモノしかダメなのかな~)
(商品のお値段は日本円表示だから・・・)
(ん?)
(もしかしたら、アレかな?)
(日本円で買ってないとダメ、とか?)
(でも、日本のお金なんて手元にないしな~)
(うぅ~ん、実験は、失敗かな~)


そんな感じで諦めかけていた時、【買い物履歴】画面

その中央[あなたにお勧め]に商品が表示されたのでした



【国際科学技術万博記念白銅貨 500円】



(ん? このタイミングでお勧め?)
(それも、記念硬貨?)
(・・・ドユコト?)

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜

しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」 魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。 鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。 (な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?) 実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。 レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。 「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」 冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。 一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。 「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」 これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした

月神世一
ファンタジー
​「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」 ​ ​ブラック企業で過労死した日本人、カイト。 彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。 ​女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。 ​孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった! ​しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。 ​ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!? ​ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!? ​世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる! ​「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。 これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  お気に入り・感想、宜しくお願いします。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~

月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』 恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。 戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。 だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】 導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。 「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」 「誰も本当の私なんて見てくれない」 「私の力は……人を傷つけるだけ」 「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」 傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。 しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。 ――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。 「君たちを、大陸最強にプロデュースする」 「「「「……はぁ!?」」」」 落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。 俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。 ◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!

処理中です...