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暗殺者、聖女に不信感を募らせる
「ティーナ、聖剣が喋り出したんだが何か知らないか?」
朝、突然勇者に聖女は叩き起こされた。ただでさえ興味のないゴミだと思っているのにそれに睡眠を邪魔されるのはすこぶる鬱陶しい。
ただ無視できない事項があった為、話す姿勢になる。
「聖剣が喋り出した?」
「あぁ。急に愛を提示しろとか言われた」
「それは....。すぐに行く」
私はラナに声をかけ、勇者の部屋に急いだ。愛というのは聖教会が最も大切なものとして教義に取り入れている。それが聖教会における唯一神である『アルデバラン』の教えだからだ。
『アイヲテイジシナサイ』
聖剣が不気味な輝きを放っている。
「これってなんだと思う?」
学がない勇者は気が付いていないが私はさっきの話を聞いた時に薄々気が付いていた。聖剣に眠っていた自我が目を覚ましたこと。そしてその自我が唯一神『アルデバラン』によって洗脳されていること。
「ゲイラン、これは素晴らしい!」
私は素に戻りそうになるのを必死にこらえ勇者に伝える。
「これは悪いものではないのか?」
「そんなことはない!私達の神が使いを遣わした!」
「神の使い?」
「ええ、聖剣には元々自我があったの。それ自体が不必要なものと考えられ封印されたと聞いていた。だけど今それが目覚めた何故かはわからないけど」
『アイヲアイヲアイヲ、テ、テ、テイジテイジ』
「なんか様子がおかしいけどこれで大丈夫なのか?」
「聖剣としての機能には問題ない。ただその内に愛を提示する必要がある」
「提示しないとどうなるんだ?」
「んー多分死ぬんじゃない?」
ゲイランはその一言で背筋が凍った。
「聖剣の自我が目覚めた?」
「ええ。しかも私達の神が洗脳を....いえ教えを説かれているようなんですよ。素晴らしいです!」
聖神教ではないラナにとっては何が素晴らしいことなのかはわからない。ただ感じるのは日々聖女が信頼に値しなくなってきているということだけだ。
「それで勇者の暗殺は次いつ決行するんですか?」
「私があの聖剣を堕としたらでどうでしょう?おそらくそちらからの方が楽です」
「堕とす?」
「はい。聖剣は自我がない状態では契約は自動で結ばれますが、自我が目覚めるとその自我に選ばせることも可能になるんです」
「それは初耳ですね。それで手に入れた聖剣で勇者を斬るということですか?」
「まあそうなりますね。聖剣には酷なことかもしれませんが」
私は頭を回す。今の聖女が聖剣を手に入れてしまった後どうなるかを。簡単に想像が付く。こいつにだけは聖剣を持たせるわけにはいかない。誰かに助けを求めなくては。
その時私1つの噂を思い出す。帝国にはとんでもなく強い姫がいるという噂を。
「失礼ですが私は貴女が聖剣を説得している間に帝国に行ってきます」
「それはどうして?」
「簡単です。王に依頼されたターゲットが1人帝国にいるもので」
私は嘘をつく。王に尋ねられればすぐにバレるかもしれないが今は時間が惜しい。
「そう、気をつけてくださいね」
聖女はどうやら今聖剣にしか興味がないらしい。
朝、突然勇者に聖女は叩き起こされた。ただでさえ興味のないゴミだと思っているのにそれに睡眠を邪魔されるのはすこぶる鬱陶しい。
ただ無視できない事項があった為、話す姿勢になる。
「聖剣が喋り出した?」
「あぁ。急に愛を提示しろとか言われた」
「それは....。すぐに行く」
私はラナに声をかけ、勇者の部屋に急いだ。愛というのは聖教会が最も大切なものとして教義に取り入れている。それが聖教会における唯一神である『アルデバラン』の教えだからだ。
『アイヲテイジシナサイ』
聖剣が不気味な輝きを放っている。
「これってなんだと思う?」
学がない勇者は気が付いていないが私はさっきの話を聞いた時に薄々気が付いていた。聖剣に眠っていた自我が目を覚ましたこと。そしてその自我が唯一神『アルデバラン』によって洗脳されていること。
「ゲイラン、これは素晴らしい!」
私は素に戻りそうになるのを必死にこらえ勇者に伝える。
「これは悪いものではないのか?」
「そんなことはない!私達の神が使いを遣わした!」
「神の使い?」
「ええ、聖剣には元々自我があったの。それ自体が不必要なものと考えられ封印されたと聞いていた。だけど今それが目覚めた何故かはわからないけど」
『アイヲアイヲアイヲ、テ、テ、テイジテイジ』
「なんか様子がおかしいけどこれで大丈夫なのか?」
「聖剣としての機能には問題ない。ただその内に愛を提示する必要がある」
「提示しないとどうなるんだ?」
「んー多分死ぬんじゃない?」
ゲイランはその一言で背筋が凍った。
「聖剣の自我が目覚めた?」
「ええ。しかも私達の神が洗脳を....いえ教えを説かれているようなんですよ。素晴らしいです!」
聖神教ではないラナにとっては何が素晴らしいことなのかはわからない。ただ感じるのは日々聖女が信頼に値しなくなってきているということだけだ。
「それで勇者の暗殺は次いつ決行するんですか?」
「私があの聖剣を堕としたらでどうでしょう?おそらくそちらからの方が楽です」
「堕とす?」
「はい。聖剣は自我がない状態では契約は自動で結ばれますが、自我が目覚めるとその自我に選ばせることも可能になるんです」
「それは初耳ですね。それで手に入れた聖剣で勇者を斬るということですか?」
「まあそうなりますね。聖剣には酷なことかもしれませんが」
私は頭を回す。今の聖女が聖剣を手に入れてしまった後どうなるかを。簡単に想像が付く。こいつにだけは聖剣を持たせるわけにはいかない。誰かに助けを求めなくては。
その時私1つの噂を思い出す。帝国にはとんでもなく強い姫がいるという噂を。
「失礼ですが私は貴女が聖剣を説得している間に帝国に行ってきます」
「それはどうして?」
「簡単です。王に依頼されたターゲットが1人帝国にいるもので」
私は嘘をつく。王に尋ねられればすぐにバレるかもしれないが今は時間が惜しい。
「そう、気をつけてくださいね」
聖女はどうやら今聖剣にしか興味がないらしい。
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