46 / 96
小夜嵐
◆◆◆◆◆
薄く浮かべた物思いを「わかっております」と、無理に笑顔に変えたのは瀬戸物町の里。まるで、自身に言い聞かせているようだった。
「暫くは 男爵家から、お手当が出ておりましてね。家も元々は、奥様……泰臣様のお母様が男爵から頂いたものでして、贅沢をしなければ生活は出来たのです」
一転したのは、5年程経った頃だという。突然、手当が止まった。それは致し方ないと思っていたのだが、何故か、家からも追い出されたという。
当時、17歳になっていた泰臣は学生であったが、多少の工面は出来たそうで、少し狭いが2人で住むには十分な家を借りてくれたと云う。
この頃、羽倉崎も事情を知り、親身になり相談などにも乗ってくれるようになったと。
「男爵夫人は、男爵と咲様を疑われていたのだと思います。咲様は、15にお成りでしたので、これ以上 関わらせたくなかったのでしょう。しかし、運命とは分からないもので……」
里は、悩ましげに額を抑える。乱れた前髪が、苦悩を更に増して印象付けた。
「あれは、咲様が16……いえ、17にお成りでしたか、夜中に羽倉崎様が見えられましてね。私も、これは一大事だと思いました。ええ、思いましたとも」
普段は、昼間に現れる羽倉崎が、就寝する頃合いに現れたと云う。近くで寄り合いがあり、屋敷に帰るのが億劫だから、泊めてくれと。
「滅相もない! 女2人の家に……と、私は非難致しました。しかし、普段の生活の面倒は、羽倉崎様がみられていると言っても、過言ではありません」
「ああ……」
光留は、嘆息を漏らした。
頼る者は、泰臣と羽倉崎しかいない2人にとって、学生の泰臣だけでは、生きていくことも儘ならなかったのだろう。咲が17ということは、泰臣は19だったはずだ。
成人に1年足りない。もし、これが成人していたら、咲の選択肢は 違ったものになっていた可能性はある。
―― ああ、そうか。もしかしたら羽倉崎さんは……。
同じ状況なら、誰しもが考えるだろうと、失笑を漏らした。
「あの日は、秋の夜風が強うございました。あとにも先にも、あのような恐ろしい小夜嵐はないでしょう。雨戸が、ガタガタと鳴り、恐ろしい事態に耳を塞ぎ、夜が明けるまで土間で身を固くし、時が過ぎ去るのを待ちました。咲様は、私の比ではなかったでしょう」
「……泰臣君の耳には、すぐに?」
里は、静かに2度、3度、首を振った。
「比較的、最近でございます。こちらの家に越してくる頃ですので、昨年の師走でした。羽倉崎様と晃子様のご婚約が決まった時でございます」
羽倉崎は、晃子との婚約を大層喜んだという。心踊るという言葉がピタリと当てはまったと。そうなれば、落ち込むのは咲だ。日に日に元気が無くなっていくのが見ていられない程だった。そんな様子を泰臣が気付かないわけがない。すぐに露呈し、強く非難の言葉を浴びせてきた。
「晃子様は、男爵家の総領姫様です。咲様の存在を知られては、泰臣様のお立場も厳しくなられるでしょう。咲様は、羽倉崎様にお願いし、泰臣様の借りられている家を引き払い、羽倉崎様のご準備された家に移られました。それが、ここ瀬戸物町の家でございます。名実ともに、羽倉崎様が旦那様となられました」
「そうでしたか」
寂しく微笑む 咲の白い顔を、朝顔のようだと例えたのは、4月。
「いつお生まれになるのです?」
「来年の3月頃かと」
「……で、何故今日は、お2人でお出掛けなのです?」
「旦那様が、気を使われたのでしょう。お子を宿されて、少しお元気になられたのですが、今回の鬼怒川……」
「へえ、ご機嫌とりですか。それは、それは。ああ、里さん 僕が来たことはご内密に」
「何故です?」
「色々と聞いてしまいました。会わなかったことにしておいた方が、里さんの為ですよ」
唇に人差し指をあてる光留は、悪戯を思い付いた子供のように屈託なく笑う。
晃子を瀬戸物町へ連れ出すという難題を、解決するにあたり、思わぬ収穫を得た。
5日後――、何がなんでも止めないと世間は、2人を結婚間近と考えるだろう。婚姻前の男女が外泊をするとは、常識ではない。
例え後々、言い訳じみた理由をつけたとしても、払拭できようはずもなく……。晃子を子爵家へ向かえるにあたって、他の男と鬼怒川温泉へ出向いた女という肩書きは、不味いのだ。
しかし、まさかの伏兵が泰臣だったとは、予想だにしなかった。里から聞き出した鬼怒川行きが、羽倉崎の一存でないことはピンときた。男爵の意向しかあり得ないとも。
ただ、それが本当に男爵の意向なのか? 夫人、もしくは泰臣の差し金なのかは、わかりようがない。だが、何故だろう。尾井坂家へ乗り込み、泰臣に詰め寄る過程で確信したのだ。
泰臣だと――。
魂胆を秘めた微笑み、和解か、宣戦布告か、差し出された右手。握手を求める学友の手を振り払い、通りで一休みしていた俥に飛び乗ったのは、昨日の出来事だ。ガタガタと鳴る幌の耳障りな音が、しみじみとした泰臣の声に聴こえるのは、動揺の表れか。
「ありがとう、光留君。あの女を落としてくれて」
計画だったのか?
あからさまに反対していた言葉も、苦虫を潰したような顔も演技だったと云うのだろうか?
「いや、どちらにせよ同じ……」
泰臣が賛成だろうが、反対だろうが、晃子に振り向いてもらう必要があった。これは譲れない光留の想いなのだから、やり方で今の結果を変えることなど、あり得ないと。
「明日、晃子さんをお誘いして咲さんをお訪ねしようか……」
前途多難な恋の行方を前進させるには、起爆剤が必要な気がした。これが道を鬱ぎかねないものになるかも知れないが、他に方法はない気がしたのだ。
薄く浮かべた物思いを「わかっております」と、無理に笑顔に変えたのは瀬戸物町の里。まるで、自身に言い聞かせているようだった。
「暫くは 男爵家から、お手当が出ておりましてね。家も元々は、奥様……泰臣様のお母様が男爵から頂いたものでして、贅沢をしなければ生活は出来たのです」
一転したのは、5年程経った頃だという。突然、手当が止まった。それは致し方ないと思っていたのだが、何故か、家からも追い出されたという。
当時、17歳になっていた泰臣は学生であったが、多少の工面は出来たそうで、少し狭いが2人で住むには十分な家を借りてくれたと云う。
この頃、羽倉崎も事情を知り、親身になり相談などにも乗ってくれるようになったと。
「男爵夫人は、男爵と咲様を疑われていたのだと思います。咲様は、15にお成りでしたので、これ以上 関わらせたくなかったのでしょう。しかし、運命とは分からないもので……」
里は、悩ましげに額を抑える。乱れた前髪が、苦悩を更に増して印象付けた。
「あれは、咲様が16……いえ、17にお成りでしたか、夜中に羽倉崎様が見えられましてね。私も、これは一大事だと思いました。ええ、思いましたとも」
普段は、昼間に現れる羽倉崎が、就寝する頃合いに現れたと云う。近くで寄り合いがあり、屋敷に帰るのが億劫だから、泊めてくれと。
「滅相もない! 女2人の家に……と、私は非難致しました。しかし、普段の生活の面倒は、羽倉崎様がみられていると言っても、過言ではありません」
「ああ……」
光留は、嘆息を漏らした。
頼る者は、泰臣と羽倉崎しかいない2人にとって、学生の泰臣だけでは、生きていくことも儘ならなかったのだろう。咲が17ということは、泰臣は19だったはずだ。
成人に1年足りない。もし、これが成人していたら、咲の選択肢は 違ったものになっていた可能性はある。
―― ああ、そうか。もしかしたら羽倉崎さんは……。
同じ状況なら、誰しもが考えるだろうと、失笑を漏らした。
「あの日は、秋の夜風が強うございました。あとにも先にも、あのような恐ろしい小夜嵐はないでしょう。雨戸が、ガタガタと鳴り、恐ろしい事態に耳を塞ぎ、夜が明けるまで土間で身を固くし、時が過ぎ去るのを待ちました。咲様は、私の比ではなかったでしょう」
「……泰臣君の耳には、すぐに?」
里は、静かに2度、3度、首を振った。
「比較的、最近でございます。こちらの家に越してくる頃ですので、昨年の師走でした。羽倉崎様と晃子様のご婚約が決まった時でございます」
羽倉崎は、晃子との婚約を大層喜んだという。心踊るという言葉がピタリと当てはまったと。そうなれば、落ち込むのは咲だ。日に日に元気が無くなっていくのが見ていられない程だった。そんな様子を泰臣が気付かないわけがない。すぐに露呈し、強く非難の言葉を浴びせてきた。
「晃子様は、男爵家の総領姫様です。咲様の存在を知られては、泰臣様のお立場も厳しくなられるでしょう。咲様は、羽倉崎様にお願いし、泰臣様の借りられている家を引き払い、羽倉崎様のご準備された家に移られました。それが、ここ瀬戸物町の家でございます。名実ともに、羽倉崎様が旦那様となられました」
「そうでしたか」
寂しく微笑む 咲の白い顔を、朝顔のようだと例えたのは、4月。
「いつお生まれになるのです?」
「来年の3月頃かと」
「……で、何故今日は、お2人でお出掛けなのです?」
「旦那様が、気を使われたのでしょう。お子を宿されて、少しお元気になられたのですが、今回の鬼怒川……」
「へえ、ご機嫌とりですか。それは、それは。ああ、里さん 僕が来たことはご内密に」
「何故です?」
「色々と聞いてしまいました。会わなかったことにしておいた方が、里さんの為ですよ」
唇に人差し指をあてる光留は、悪戯を思い付いた子供のように屈託なく笑う。
晃子を瀬戸物町へ連れ出すという難題を、解決するにあたり、思わぬ収穫を得た。
5日後――、何がなんでも止めないと世間は、2人を結婚間近と考えるだろう。婚姻前の男女が外泊をするとは、常識ではない。
例え後々、言い訳じみた理由をつけたとしても、払拭できようはずもなく……。晃子を子爵家へ向かえるにあたって、他の男と鬼怒川温泉へ出向いた女という肩書きは、不味いのだ。
しかし、まさかの伏兵が泰臣だったとは、予想だにしなかった。里から聞き出した鬼怒川行きが、羽倉崎の一存でないことはピンときた。男爵の意向しかあり得ないとも。
ただ、それが本当に男爵の意向なのか? 夫人、もしくは泰臣の差し金なのかは、わかりようがない。だが、何故だろう。尾井坂家へ乗り込み、泰臣に詰め寄る過程で確信したのだ。
泰臣だと――。
魂胆を秘めた微笑み、和解か、宣戦布告か、差し出された右手。握手を求める学友の手を振り払い、通りで一休みしていた俥に飛び乗ったのは、昨日の出来事だ。ガタガタと鳴る幌の耳障りな音が、しみじみとした泰臣の声に聴こえるのは、動揺の表れか。
「ありがとう、光留君。あの女を落としてくれて」
計画だったのか?
あからさまに反対していた言葉も、苦虫を潰したような顔も演技だったと云うのだろうか?
「いや、どちらにせよ同じ……」
泰臣が賛成だろうが、反対だろうが、晃子に振り向いてもらう必要があった。これは譲れない光留の想いなのだから、やり方で今の結果を変えることなど、あり得ないと。
「明日、晃子さんをお誘いして咲さんをお訪ねしようか……」
前途多難な恋の行方を前進させるには、起爆剤が必要な気がした。これが道を鬱ぎかねないものになるかも知れないが、他に方法はない気がしたのだ。
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
課長と私のほのぼの婚
藤谷 郁
恋愛
冬美が結婚したのは十も離れた年上男性。
舘林陽一35歳。
仕事はできるが、ちょっと変わった人と噂される彼は他部署の課長さん。
ひょんなことから交際が始まり、5か月後の秋、気がつけば夫婦になっていた。
※他サイトにも投稿。
※一部写真は写真ACさまよりお借りしています。
お兄様はやさしく笑って、逃げ道だけをなくしていく
星乃和花
恋愛
縁談に悩む子爵令嬢リゼットが助けを求めたのは、名門侯爵家の長男アルフレッド。
穏やかでやさしく、理想のお兄様のような彼は、「君のことは僕が見ている」と甘く手を差し伸べてくれる。
送り迎え、花や手紙、完璧なエスコート。
守られているだけのはずが、気づけば周囲には「彼女はもうノースウェル侯爵家のもの」という空気ができあがっていて――。
ふわふわ優しいのに、実はかなり策略家。
やさしく逃げ道をなくしてくるお兄様系ヒーローに、恋愛に疎い令嬢がじわじわ囲い落とされていく、甘くて幸せな溺愛ラブストーリー。
――「待つよ」と言いながら、外堀はきっちり埋めてくる――
(完結済ー本編10話+後日談2話)
触れられないはずの私が、ただ一人の彼にだけ心も体も許してしまいました
由香
恋愛
男性に触れられると体調を崩す令嬢リリア。
そんな彼女にとって唯一“触れられる”存在は――幼なじみの公爵令息レオンだけだった。
手を取られ、抱き寄せられ、当たり前のように触れられる日々。
それがどれほど特別なことなのか、彼女はまだ知らない。
やがて政略結婚の話が持ち上がり、“触れられない相手との結婚”か、“彼に触れられる人生”かを選ぶことに。
「お前に触れていいのは俺だけだ」
逃げ場のない独占と、甘すぎる溺愛。
これは、触れられないはずの少女が、ただ一人にだけすべてを許していく物語。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
藤白ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です!
https://estar.jp/novels/26513389
「君はいらない」と捨てられた夜、天敵の冷徹社長に「なら、俺が貰う」と拾われました。――手を出さない約束でしたが、彼の理性が限界のようです
葉山 乃愛
恋愛
【婚約破棄から始まる、不器用なライオン(冷徹社長)の猛烈な求愛!】
「俺の妻になるなら覚悟しろ。……もう、指一本逃がすつもりはない」
★あらすじ★
「美月は完璧すぎて、可愛げがないんだよ」
28歳の誕生日。
一流ホテルのウエディングプランナーである相沢美月(あいざわ みつき)は、婚約者の裏切りにより、結婚目前ですべてを失った。
雨の降る路地裏。
ヒールも折れ、心も折れてうずくまっていた美月の前に現れたのは、かつての高校時代の天敵であり、現在は勤務先の冷徹な社長 一条蓮(いちじょう れん)だった。
「捨て猫以下だな」
そう憎まれ口を叩きながらも、彼は泥だらけの美月を躊躇なく抱き上げ、最高級ペントハウスへと連れ帰る。
そして、彼が突きつけたのは、あまりにも強引な提案だった。
「住む場所がないなら、俺の家に来い。その代わり――俺の『婚約者』役を演じろ」
利害の一致した契約関係。
条件は「お互いに干渉しないこと」、そして「決して手を出さないこと」。
……のはずだったのに。
「髪、濡れたままだと風邪を引く」
「あんな男のために泣くな。顔が台無しだ」
同居生活で見えてきたのは、冷徹な仮面の下に隠された、不器用すぎるほどの優しさと独占欲。
美月が作った手料理を誰よりも美味しそうに食べ、元婚約者が復縁を迫ってくれば「俺の女に触れるな」と徹底的に排除する。
天敵だったはずの彼に守られ、凍っていた美月の心は次第に溶かされていく。
しかし、ある雷雨の夜。
美月が不用意に彼に触れた瞬間、一条の理性のタガが外れてしまい――。
「……手を出さない約束? 撤回だ」
「そんな無防備な顔で見つめて、何もしないでいられるほど、俺は聖人君子じゃない」
10年越しの片思いをこじらせたハイスペック社長 × 仕事熱心で恋愛に臆病なプランナー。
契約から始まった二人の関係が、本物の愛(溺愛)に変わるまで。
元婚約者への痛快な「ざまぁ」も収録した、極上の大人のシンデレラストーリー!
【登場人物】
◆相沢 美月(28)
ホテルの敏腕ウエディングプランナー。真面目でお人好しな性格が災いし、「つまらない女」と婚約破棄される。実は家事万能で、酔うと少しだけ甘えん坊になる(本人は無自覚)。
◆一条 蓮(28)
ホテルグループの社長。美貌と才覚を併せ持つが、他人に興味を示さないため「氷の貴公子」と呼ばれる。実は高校時代から美月を一途に想い続けており、彼女のこととなると冷静さを失う。
辺境伯夫人は領地を紡ぐ
やまだごんた
恋愛
王命によりヴァルデン辺境伯に嫁ぐことになった、前ベルンシュタイン公爵令嬢のマルグリット。
しかし、彼女を待っていたのは60年にも及ぶ戦争で荒廃し、冬を越す薪すら足りない現実だった。
物資も人手も足りない中、マルグリットは領地の立て直しに乗り出す。
戦しか知らなかったと自省する夫と向き合いながら、少しずつ築かれていく夫婦の距離。
これは、1人の女性が領地を紡ぎ、夫と共に未来を作る「内政×溺愛」の物語です。
全50話の予定です
※表紙はイメージです
※アルファポリス先行公開(なろうにも転載予定です)