72 / 96
藩閥 と 国粋
空っ風が、カタカタと窓を鳴らす。
2人のやり取りから生み出された、凍てつく空気は、室内を覆い尽くし、まるで薄氷を張ったように危なっかしい。
一つ選択を間違うと、決裂しかねない交渉の場に、引くことが許されない光留が口を開くのは、当然のことだった。
「残念ながら、僕の分が悪い。結婚のお許しが欲しいだけなのに……」
「そう、しんみりとした風に言われても困るな」
「男爵のお考えは、よくわかります。ただ、それでは上手くいきませんよ」
「何故?」
上手くいかないと言われれば、気にもなると男爵は、興味を引かれたようだ。
「失礼ながら泰臣君に爵位を継がせ、事業と分けるのは、貴族院の議員となる為と思っております。ご存知の通り任期7年、次回 互選選挙が行われるのは5年後です。おそらく、これから根回しを始められるのでしょう?」
「ああ、その通り。5年もあれば準備も整うと思ってね。羽倉崎君ほど、頼りになる男はいないんだよ。わかってくれないか?」
「いいえ、事業の方ばかり見ていたら足元を掬われますよ。僕に」
「選挙の邪魔をするというのかね?さすがに無理だろう!」
男爵は、ここにきて初めて笑った。
貴族院の選挙を、何だと思っているのだと。記名式の互選で行われるのを、爵位も持たない者が口を挟める訳もなく、票を集める為の金さえ出し渋らなければ、何とかなるだろうと。
「君は 自信家のようだが、力を過信しない方が身の為だよ。これは、年寄りからの忠告と思ってくれ」
「いいえ。男爵、貴方こそ 金ですべてが動くと思ってはいけません。2年程前、貴族院の選挙が行われました。その時ならば、もしかしたら金でどうにか出来たかもしれません」
「ほう、流れは変わったと?」
「ええ、男爵も薄々そうお考えでしょう?だから、会派に所属されている……懇話会でしたっけ?」
光留は、疑問符をつけてみるが本当は、知っていた。
懇話会とは、平たく言えば 同じ信念を持ち、それを実現する為に行動する会のひとつだ。
他にも幾つかあるのだが、この懇話会の特筆すべき点は、藩閥政治を糾弾する者達が集まっていること、必然的に現政府のお偉方には、敵意を剥き出しにしている国粋主義者の集まりだった。
「懇話会の方達は、ご立派なお名前が並びますが……男爵は、伊藤閣下に恨みでも?」
「あるわけないだろう」
「あれ?懇話会は、藩閥の方達を良く思っておりませんよ?伊藤閣下など、目の敵と聞いております」
「私は、滝沢さんに誘われ、義理で入っているのだよ」
「なるほど。会派に入られたのは、お偉方から票を取り纏めてもらうおつもりと?」
「まあ、その通り」
返答に合わせるように、残った白湯を煽り飲んだ光留は、トンッ!と テーブルを鳴らした。
「checkmate!男爵、僕の勝ちです。晃子さんをください」
「何故そうなる? 君は頭が可笑しいのか?」
「恋に夢中の馬鹿かもしれませんが、間抜けではありません。……ご納得されていませんね?」
「当たり前だろう。訳のわからない男に娘を人質に捕られ、気が狂いそうだ」
「それでは、理由をお話します。男爵は何がなんでも議員になりたいと思われている……その前提で」
男爵は、気だるげな表情で頷くが、真剣に聞くのも癪に障る。埒があかない問答のせいで喉も乾いていたし、ちょうど良いと 流し聞く体で、湯呑みを口元に寄せ 渇いた喉を潤した。
「何故、僕の勝ちかと言いますと……」
長テーブルを挟み、穏やかな口調で話すのは、外国人と見紛うばかりのブロンドに、男にしておくのが勿体ないほど、見目形が整った子爵家の従五位。
男爵の相づちも、必要ではないとばかりに、スラスラと語る内容は、以下のようなものだった。
今の内閣は、薩長土肥であり、軍の上層部もしかり。
現段階で、藩閥が占めているのに 5年程で入れ替わる訳がない。勿論、総入れ替えなどありえない。となれば、次も藩閥から総理大臣が出る可能性は高くないか?
「普通、反対ばかりしてくる会派など潰そうと思いませんか?僕なら、絶対にそこから議員を出しません。法案可決の邪魔となります。おそらく大臣閣下らは、この2年で思い知ったでしょう」
「ううむ……」
「これから懇話会の人達に、金を握らせ票を集めても議席を押さえる程の人数が、会派にいるでしょうか?」
「どういう意味だね?」
「そのまんまです。あと5年の間に選挙の準備は整うと男爵は、仰いました。大臣閣下らも同じです。このままでは、男爵は議席をとることはありません。僕の勝ち」
「藩閥の面々が、他の会派を勝たせると?馬鹿な……どこも、似たり寄ったりだぞ?」
光留は、いつもの朗らかな微笑を浮かべ、首を振る。
「いいえ。このままだと、確実に選挙は落ちます。汽車でいうなら、既に脱線しております。根拠をお話しましょう……と言いたいところですが、まずはコレに署名を頂きたいのです」
脇に置いてある封書から紙を取り出すが、それに何が記されているか、遠すぎて見えない。
真っ白なグローブで摘まみ上げられたソレは、左右に1枚ずつ。
光留は、右を少しだけ上げてみせる。
「こちらは、終点貴族院の汽車をレーンに戻すもの」
次いで、左を上げると
「此方は、尾井坂家の家業を脱線させない為のもの」と、言った。
「ほう、両方どうにかすると?」
「ええ、ただし議席と商売繁盛までは、保証出来かねます。それは当人の問題ですから……しかし、ご協力は致しましょう」
「で、それは何だね? 見たところ正式な書面に見えるが……」
文字の流れからして、毛筆で書かれたものである。政府は、正式な文書への洋墨使用を禁止している。
普段なら、毛筆だから正式――と、判断するのも尚早と思うだろうが、光留が手にする和紙には、既に花押が書き込まれている。
―― ……と、云うことは大臣か?
男爵は 目を細め花押が誰のものか、懸命に見据える。まるで針の穴に糸を通すように。
「……宮?」
「近くでご覧になりますか?宮内大臣のものです」
意味がわからないと、細めた視線をそのまま向ける男爵に、光留は満面の笑みを返す。
「お義父様、ご承諾いただけますか?」
「あッ……!?」
和紙に毛筆、宮内大臣の花押。
ここにきて尾井坂男爵は、光留が手にする書面の正体を見抜いた。
2人のやり取りから生み出された、凍てつく空気は、室内を覆い尽くし、まるで薄氷を張ったように危なっかしい。
一つ選択を間違うと、決裂しかねない交渉の場に、引くことが許されない光留が口を開くのは、当然のことだった。
「残念ながら、僕の分が悪い。結婚のお許しが欲しいだけなのに……」
「そう、しんみりとした風に言われても困るな」
「男爵のお考えは、よくわかります。ただ、それでは上手くいきませんよ」
「何故?」
上手くいかないと言われれば、気にもなると男爵は、興味を引かれたようだ。
「失礼ながら泰臣君に爵位を継がせ、事業と分けるのは、貴族院の議員となる為と思っております。ご存知の通り任期7年、次回 互選選挙が行われるのは5年後です。おそらく、これから根回しを始められるのでしょう?」
「ああ、その通り。5年もあれば準備も整うと思ってね。羽倉崎君ほど、頼りになる男はいないんだよ。わかってくれないか?」
「いいえ、事業の方ばかり見ていたら足元を掬われますよ。僕に」
「選挙の邪魔をするというのかね?さすがに無理だろう!」
男爵は、ここにきて初めて笑った。
貴族院の選挙を、何だと思っているのだと。記名式の互選で行われるのを、爵位も持たない者が口を挟める訳もなく、票を集める為の金さえ出し渋らなければ、何とかなるだろうと。
「君は 自信家のようだが、力を過信しない方が身の為だよ。これは、年寄りからの忠告と思ってくれ」
「いいえ。男爵、貴方こそ 金ですべてが動くと思ってはいけません。2年程前、貴族院の選挙が行われました。その時ならば、もしかしたら金でどうにか出来たかもしれません」
「ほう、流れは変わったと?」
「ええ、男爵も薄々そうお考えでしょう?だから、会派に所属されている……懇話会でしたっけ?」
光留は、疑問符をつけてみるが本当は、知っていた。
懇話会とは、平たく言えば 同じ信念を持ち、それを実現する為に行動する会のひとつだ。
他にも幾つかあるのだが、この懇話会の特筆すべき点は、藩閥政治を糾弾する者達が集まっていること、必然的に現政府のお偉方には、敵意を剥き出しにしている国粋主義者の集まりだった。
「懇話会の方達は、ご立派なお名前が並びますが……男爵は、伊藤閣下に恨みでも?」
「あるわけないだろう」
「あれ?懇話会は、藩閥の方達を良く思っておりませんよ?伊藤閣下など、目の敵と聞いております」
「私は、滝沢さんに誘われ、義理で入っているのだよ」
「なるほど。会派に入られたのは、お偉方から票を取り纏めてもらうおつもりと?」
「まあ、その通り」
返答に合わせるように、残った白湯を煽り飲んだ光留は、トンッ!と テーブルを鳴らした。
「checkmate!男爵、僕の勝ちです。晃子さんをください」
「何故そうなる? 君は頭が可笑しいのか?」
「恋に夢中の馬鹿かもしれませんが、間抜けではありません。……ご納得されていませんね?」
「当たり前だろう。訳のわからない男に娘を人質に捕られ、気が狂いそうだ」
「それでは、理由をお話します。男爵は何がなんでも議員になりたいと思われている……その前提で」
男爵は、気だるげな表情で頷くが、真剣に聞くのも癪に障る。埒があかない問答のせいで喉も乾いていたし、ちょうど良いと 流し聞く体で、湯呑みを口元に寄せ 渇いた喉を潤した。
「何故、僕の勝ちかと言いますと……」
長テーブルを挟み、穏やかな口調で話すのは、外国人と見紛うばかりのブロンドに、男にしておくのが勿体ないほど、見目形が整った子爵家の従五位。
男爵の相づちも、必要ではないとばかりに、スラスラと語る内容は、以下のようなものだった。
今の内閣は、薩長土肥であり、軍の上層部もしかり。
現段階で、藩閥が占めているのに 5年程で入れ替わる訳がない。勿論、総入れ替えなどありえない。となれば、次も藩閥から総理大臣が出る可能性は高くないか?
「普通、反対ばかりしてくる会派など潰そうと思いませんか?僕なら、絶対にそこから議員を出しません。法案可決の邪魔となります。おそらく大臣閣下らは、この2年で思い知ったでしょう」
「ううむ……」
「これから懇話会の人達に、金を握らせ票を集めても議席を押さえる程の人数が、会派にいるでしょうか?」
「どういう意味だね?」
「そのまんまです。あと5年の間に選挙の準備は整うと男爵は、仰いました。大臣閣下らも同じです。このままでは、男爵は議席をとることはありません。僕の勝ち」
「藩閥の面々が、他の会派を勝たせると?馬鹿な……どこも、似たり寄ったりだぞ?」
光留は、いつもの朗らかな微笑を浮かべ、首を振る。
「いいえ。このままだと、確実に選挙は落ちます。汽車でいうなら、既に脱線しております。根拠をお話しましょう……と言いたいところですが、まずはコレに署名を頂きたいのです」
脇に置いてある封書から紙を取り出すが、それに何が記されているか、遠すぎて見えない。
真っ白なグローブで摘まみ上げられたソレは、左右に1枚ずつ。
光留は、右を少しだけ上げてみせる。
「こちらは、終点貴族院の汽車をレーンに戻すもの」
次いで、左を上げると
「此方は、尾井坂家の家業を脱線させない為のもの」と、言った。
「ほう、両方どうにかすると?」
「ええ、ただし議席と商売繁盛までは、保証出来かねます。それは当人の問題ですから……しかし、ご協力は致しましょう」
「で、それは何だね? 見たところ正式な書面に見えるが……」
文字の流れからして、毛筆で書かれたものである。政府は、正式な文書への洋墨使用を禁止している。
普段なら、毛筆だから正式――と、判断するのも尚早と思うだろうが、光留が手にする和紙には、既に花押が書き込まれている。
―― ……と、云うことは大臣か?
男爵は 目を細め花押が誰のものか、懸命に見据える。まるで針の穴に糸を通すように。
「……宮?」
「近くでご覧になりますか?宮内大臣のものです」
意味がわからないと、細めた視線をそのまま向ける男爵に、光留は満面の笑みを返す。
「お義父様、ご承諾いただけますか?」
「あッ……!?」
和紙に毛筆、宮内大臣の花押。
ここにきて尾井坂男爵は、光留が手にする書面の正体を見抜いた。
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
課長と私のほのぼの婚
藤谷 郁
恋愛
冬美が結婚したのは十も離れた年上男性。
舘林陽一35歳。
仕事はできるが、ちょっと変わった人と噂される彼は他部署の課長さん。
ひょんなことから交際が始まり、5か月後の秋、気がつけば夫婦になっていた。
※他サイトにも投稿。
※一部写真は写真ACさまよりお借りしています。
お兄様はやさしく笑って、逃げ道だけをなくしていく
星乃和花
恋愛
縁談に悩む子爵令嬢リゼットが助けを求めたのは、名門侯爵家の長男アルフレッド。
穏やかでやさしく、理想のお兄様のような彼は、「君のことは僕が見ている」と甘く手を差し伸べてくれる。
送り迎え、花や手紙、完璧なエスコート。
守られているだけのはずが、気づけば周囲には「彼女はもうノースウェル侯爵家のもの」という空気ができあがっていて――。
ふわふわ優しいのに、実はかなり策略家。
やさしく逃げ道をなくしてくるお兄様系ヒーローに、恋愛に疎い令嬢がじわじわ囲い落とされていく、甘くて幸せな溺愛ラブストーリー。
――「待つよ」と言いながら、外堀はきっちり埋めてくる――
(完結済ー本編10話+後日談2話)
俺様上司に今宵も激しく求められる。
藤白ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です!
https://estar.jp/novels/26513389
触れられないはずの私が、ただ一人の彼にだけ心も体も許してしまいました
由香
恋愛
男性に触れられると体調を崩す令嬢リリア。
そんな彼女にとって唯一“触れられる”存在は――幼なじみの公爵令息レオンだけだった。
手を取られ、抱き寄せられ、当たり前のように触れられる日々。
それがどれほど特別なことなのか、彼女はまだ知らない。
やがて政略結婚の話が持ち上がり、“触れられない相手との結婚”か、“彼に触れられる人生”かを選ぶことに。
「お前に触れていいのは俺だけだ」
逃げ場のない独占と、甘すぎる溺愛。
これは、触れられないはずの少女が、ただ一人にだけすべてを許していく物語。
「君はいらない」と捨てられた夜、天敵の冷徹社長に「なら、俺が貰う」と拾われました。――手を出さない約束でしたが、彼の理性が限界のようです
葉山 乃愛
恋愛
【婚約破棄から始まる、不器用なライオン(冷徹社長)の猛烈な求愛!】
「俺の妻になるなら覚悟しろ。……もう、指一本逃がすつもりはない」
★あらすじ★
「美月は完璧すぎて、可愛げがないんだよ」
28歳の誕生日。
一流ホテルのウエディングプランナーである相沢美月(あいざわ みつき)は、婚約者の裏切りにより、結婚目前ですべてを失った。
雨の降る路地裏。
ヒールも折れ、心も折れてうずくまっていた美月の前に現れたのは、かつての高校時代の天敵であり、現在は勤務先の冷徹な社長 一条蓮(いちじょう れん)だった。
「捨て猫以下だな」
そう憎まれ口を叩きながらも、彼は泥だらけの美月を躊躇なく抱き上げ、最高級ペントハウスへと連れ帰る。
そして、彼が突きつけたのは、あまりにも強引な提案だった。
「住む場所がないなら、俺の家に来い。その代わり――俺の『婚約者』役を演じろ」
利害の一致した契約関係。
条件は「お互いに干渉しないこと」、そして「決して手を出さないこと」。
……のはずだったのに。
「髪、濡れたままだと風邪を引く」
「あんな男のために泣くな。顔が台無しだ」
同居生活で見えてきたのは、冷徹な仮面の下に隠された、不器用すぎるほどの優しさと独占欲。
美月が作った手料理を誰よりも美味しそうに食べ、元婚約者が復縁を迫ってくれば「俺の女に触れるな」と徹底的に排除する。
天敵だったはずの彼に守られ、凍っていた美月の心は次第に溶かされていく。
しかし、ある雷雨の夜。
美月が不用意に彼に触れた瞬間、一条の理性のタガが外れてしまい――。
「……手を出さない約束? 撤回だ」
「そんな無防備な顔で見つめて、何もしないでいられるほど、俺は聖人君子じゃない」
10年越しの片思いをこじらせたハイスペック社長 × 仕事熱心で恋愛に臆病なプランナー。
契約から始まった二人の関係が、本物の愛(溺愛)に変わるまで。
元婚約者への痛快な「ざまぁ」も収録した、極上の大人のシンデレラストーリー!
【登場人物】
◆相沢 美月(28)
ホテルの敏腕ウエディングプランナー。真面目でお人好しな性格が災いし、「つまらない女」と婚約破棄される。実は家事万能で、酔うと少しだけ甘えん坊になる(本人は無自覚)。
◆一条 蓮(28)
ホテルグループの社長。美貌と才覚を併せ持つが、他人に興味を示さないため「氷の貴公子」と呼ばれる。実は高校時代から美月を一途に想い続けており、彼女のこととなると冷静さを失う。
辺境伯夫人は領地を紡ぐ
やまだごんた
恋愛
王命によりヴァルデン辺境伯に嫁ぐことになった、前ベルンシュタイン公爵令嬢のマルグリット。
しかし、彼女を待っていたのは60年にも及ぶ戦争で荒廃し、冬を越す薪すら足りない現実だった。
物資も人手も足りない中、マルグリットは領地の立て直しに乗り出す。
戦しか知らなかったと自省する夫と向き合いながら、少しずつ築かれていく夫婦の距離。
これは、1人の女性が領地を紡ぎ、夫と共に未来を作る「内政×溺愛」の物語です。
全50話の予定です
※表紙はイメージです
※アルファポリス先行公開(なろうにも転載予定です)