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3章 全世界にバレた僕の声
33話 調子に乗って漏らした もうやだ
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「ろろろろろろろ」
この体はいろいろと緩いらしい。
筋肉量とか鍛え方とかね。
ほら、成人男性と幼女――じゃない、少女とじゃいろいろ違うからさ。
「ふぅ……ろろろ」
あ、追いげろげろ。
ストレス耐性も――一応、完全に逃げた形にはなってても25年の歳月でそこそこはあったはずのそれも、体と同じくまっさらな状態になってレベルダウンしてる感じ。
【結構げろげろ】
【大丈夫?】
【軽く炎上してたからなぁこはねちゃん】
【バズると一定数の敵が現れるからな】
【こはねちゃんに取っては俺たちも敵だけどな!】
【視聴者を敵呼ばわりしていく斬新すぎるVtuber】
【草】
【このご時世、「男」とか「女」とかいうワードを目にしたとたんに謎の自己解釈で噛みついてくるのが一定数居るから……一切内容読まずに……】
【みんな、主語の大きさと予防線には気をつけようね】
【それでも事故るときは事故るけどなぁ】
【こはねちゃんさんはかなり気を遣ってる部類なのに】
【かわいそう】
【メンタルくそ雑魚ナメクジこはねちゃんぺろぺろ】
【ぺろぺろ】
【うわぁ……】
【25の男だぞ?】
【え、大好物だけど】
【あら、かわいいじゃない】
【どんな男の子かしらね?】
【普通に婚期逃しそうな私にとってはガチで優良物件】
【養いたい】
【囲いたい】
【飼いたい】
【管理したい】
【育てたい】
【ダメなままで良いんだ いや、ダメなままだからこそそのままで居てほしい】
【そうすれば一生寄りかかってすがってくれるから】
【ひぇっ】
【こわいよー】
【ダメンズか、それとも……】
【ダメンズならまだマシなんだよなぁ……】
【高齢化社会だしな……25とかまだまだ子供扱いだぞ、大学以降の社会ではマジで そもそも若い子……どこ……?】
【ショタよ!!!】
【しっしっ】
【この変なのしつこいよー】
「……ふぅ、もう大丈夫……声も聞こえてますか?」
僕の耳に届いている声。
女の子のロリヴォイス。
配信用のマイク設定を変更し、ボイチェンを経由せずに配信先へ届くように――前にやっただけだから不安もあるけども。
【!?】
【かわいい】
【きたぁぁぁぁ】
【あのときの声!】
【かわいい】
【ひより「かわいいです!」】
【ママ!】
【ナイスタイミング】
【あるいはギリセーフといったとこか】
【ひより「え? 何かあったんですか?」】
【あー】
【ちょっとコメント欄さかのぼれば……】
「あー、この前のがちょっとトラウマになってて……大丈夫ですひより先生、もう吐くものはなくなりましたから」
幸いなことに、この体の胃袋はこの体の容積に応じて小さい。
食べた量も少ないし、男の体でやらかしたときよりはマシなはずだ。
「あとは胃液くらいなのでなんとでもなります」
【つよい】
【ほんと、知り合い相手にはへっちゃらっぽいんだけどなぁ】
【胃液はよくないぞ】
【やっぱメンバーで分けてコメントできる数を絞った方が良いって】
【そうそう、「チャンネル登録から何ヶ月までコメントOK」とかさ】
【ひより「かわいいですけど、体、大事にしてくださいね」】
【やさしい】
【ままぁ……】
【↑こはねちゃんさんのママだからな?】
「本当に今は大丈夫なので……じゃ、この前のセールで買ってみたゲームでもしてみようかな、気分転換に」
ボイチェン無しの、僕の声。
それでみんなが盛りあがるんなら。
そうして僕は――「地声」での配信を始めた。
◇
「バ美声ってやつのボイチェンだって知ってるのに、なんでこんなにコメントが増えるんだ……吐きそう もう胃液しかないけど」
【草】
【かわいい】
【かわいい】
【かわいそうでかわいい】
【この声なら声優とか目指したら?】
【いや、今はむしろ配信の方が】
【でもボイチェンだろ?】
【それが何か?】
【問題でも?】
【いや、特にないな……むしろ良いかも……】
【だよな!】
【草】
【ボイチェンも技術が必要だからな、ソフトと発声とトークと】
【その準備に時間かけてたんならあのドッキリも分かるか】
【ボイチェンでも良い……かわいければ、夢を見させてくれたら……終わらない夢を、俺は求めているんだ……】
【↑ほんそれ】
【わかる】
【どうせなら引退まで夢見させてほしいんだよなぁ】
【けど大体は途中で冷まされる地獄】
【おろろろろろ】
【こはねちゃんの天職きた?】
【※新規相手に毎回ゲロります】
【もうだめだ……】
【草】
【相性が壊滅してて草】
【配信業と致命的に相性が悪くて草】
【ど、動画勢……だめだ、動画編集したことないって言ってたし……】
【やる気もないって言ってたらしいし……】
【動画編集はねぇ……孤独な作業が数時間でようやく10分超えって世界だし】
【もうだめだ……】
【草】
【ことごとく合ってなくて草】
【やりたいことと才能って、両方とも揃う方が珍しいからねぇ……】
――配信を、していなかったら。
この部屋の中、ただひとり僕以外に聞くはずのなかった、このかわいい声。
「こはねちゃん」――ひより先生の創造したもうたVTuberなアバターのイメージぴったりな声。
それを、こうして長時間、僕の耳から聞くことができる。
それを、こうして世界中の人に聞いてもらえる。
たとえボイチェンで本当は男だと思われていても、それでも聞いてもらえてかわいいって――
「……っ」
――ぞくっ。
そう思った瞬間、思わず全身が震える。
……何、今の。
………………………………。
「……ねえ、みんな」
【ん?】
【どうした?】
「僕――」
――ごくっ。
マイクからちょっと距離を離してごくりとつばを飲み込み、深呼吸してからマイクに普段よりも近づいて。
唇が――前のかさかさな男のそれから、薄くてぷるぷるしていて小さいそれになった今の唇を、マイクに触れるか触れないかまで近づけて。
「――――――――――ぼく、かわいい?」
僕が男だっていう自意識を置いておき、僕的にかわいいって感じる声――うわずったような、あざといような、媚びたような――そんな声を、出してみる。
羞恥心とか、いい歳した男がキモいとか、そういうのを塗りつぶすような、よく分からないどきどき。
………………………………。
……顔が沸騰していくのが分かる。
何これ、すっごく恥ずかしい。
顔が……耳たぶまで、じんじんとしてくる。
【 】
【 】
【 】
【 】
【耳がしあわせ】
【かわいい】
【ちょ、不意打ちで心臓止まったぞ】
【↑AED使え】
【大丈夫、なんか浮かんでる】
【↑成仏して】
【おばけこわいよー】
【草】
【※マジで心臓悪い人はリストバンドとか着けましょう】
【え? なにこのやべぇボイス】
【こはねちゃん……覚醒したか……】
【ボイチェンでここまでできる……?】
「そう、ボイチェン。ボイチェンで、外に出られない見た目をしたダメニートな男が、こーんな声してるの。……どう、かなぁ……?」
ぞくぞくぞくぞく。
映画の良いシーンとかでしかならないような、全身を痺れさせるような甘い感覚が止まらない。
あ、なんかめまいがしてきた。
でもやめたくない……不思議な感覚。
【かわいい】
【いい……】
【これが男だってのが最高】
【分かる】
かわいい。
僕が、かわいい。
【TSっ子が女の子な自分に目覚めた……いいよね】
【いい……】
【お前の趣味はともかく同意しかない】
僕は、褒められている。
【そういう設定って考えたら……アリだな】
【バ美肉はな、男だからこそ良いんだよ】
【男の方が男のツボを的確にね】
【分かる】
【今日はもうこれでいいや……】
こんな、僕が。
いや――「美少女になった僕」が。
「そっ、……か、ぁ……♥」
はぁ――と、変なため息。
……なんだろう、この感覚。
まるで熱が出ているみたいにぞくぞくしっぱなしで汗が止まらず、やけに火照ってるし――なんか、お腹が熱い気がする。
体って、冷たくなることはあるにしても、熱くなることなんてそうそうないんだけども……まぁいいや、なんだか気持ちいいし。
「はーっ……♥」
【あっあっ】
【あー、だめだめえっちすぎます!】
【吐息のASMRとか歓喜するしかない】
【朗報・こはねちゃんさん、覚醒】
【バ美肉TS系VTuberとして旅立つか】
【切り抜きOK? あ、もちろん完成動画は渡すのでこはねちゃんさんが投稿してくれたら】
【切り抜き職人!】
【お前儲かってるんならこはねちゃんさんの投げ銭解禁されたら使用料払えよ】
【草】
「えー? どうしよっかなぁ……? 僕、怖い目に遭ったからなぁー……?」
やばい。
こんなことやっちゃマズいって分かっているのに、止まらない。
だって、こんな――野郎どもが女の子になった僕に群がって、男って思い込んでるくせに興奮してるんだから。
【まずい! こはねちゃんがメスガキに目覚めた!】
【草】
【普段のしゃべり方はどうした】
【今はボイチェンで「女」に目覚めてるから……】
ぞくぞくぞくぞく。
その感覚は、熱は、さらに上がっていき――
「――うにゃあっ!?」
――じわっ。
がたたっ。
イスをはねのけ、思わず立ち上がると――
……ぽた、ぽた。
ぽたぽたぽたぽた……。
……あ、無意識で「門」を、ぎゅーって締めてるからぎりぎりなんとかなってる――けど。
「……うぇ?」
え……えぇ……?
ま、まさか……この前みたいに、どばどばじゃないけどちょろちょろなのを……?
【!?】
【なんだ今の声】
【草】
【そういやこの前のときも変声出まくってたよね】
【なぁ、これやっぱり……】
【うん、今のイスの音とか、コップの水?こぼれてる音とか、さっきと違って……】
【しーっ、こはねちゃんが見ちゃったらまずいって】
【そ、そうだな! ボイチェンだな!】
【そうそうボイチェン! 今どきのボイチェンはすごいなー】
【こはねちゃん? お水こぼしたっぽいけどキーボードとかパソコン本体大丈夫?】
【何回もコップ、こぼすか……? もしかしたら……】
【こはねちゃん?? なんか調子悪かったらガチで救急車呼ぶのよ?】
【視聴者たちが心配している】
【俺たちは保護者だからな!】
【俺が、俺たちがパパなんだ】
【草】
【人見知りのコミュ障ニート幼女を保護する配信……ありだな……】
この体はいろいろと緩いらしい。
筋肉量とか鍛え方とかね。
ほら、成人男性と幼女――じゃない、少女とじゃいろいろ違うからさ。
「ふぅ……ろろろ」
あ、追いげろげろ。
ストレス耐性も――一応、完全に逃げた形にはなってても25年の歳月でそこそこはあったはずのそれも、体と同じくまっさらな状態になってレベルダウンしてる感じ。
【結構げろげろ】
【大丈夫?】
【軽く炎上してたからなぁこはねちゃん】
【バズると一定数の敵が現れるからな】
【こはねちゃんに取っては俺たちも敵だけどな!】
【視聴者を敵呼ばわりしていく斬新すぎるVtuber】
【草】
【このご時世、「男」とか「女」とかいうワードを目にしたとたんに謎の自己解釈で噛みついてくるのが一定数居るから……一切内容読まずに……】
【みんな、主語の大きさと予防線には気をつけようね】
【それでも事故るときは事故るけどなぁ】
【こはねちゃんさんはかなり気を遣ってる部類なのに】
【かわいそう】
【メンタルくそ雑魚ナメクジこはねちゃんぺろぺろ】
【ぺろぺろ】
【うわぁ……】
【25の男だぞ?】
【え、大好物だけど】
【あら、かわいいじゃない】
【どんな男の子かしらね?】
【普通に婚期逃しそうな私にとってはガチで優良物件】
【養いたい】
【囲いたい】
【飼いたい】
【管理したい】
【育てたい】
【ダメなままで良いんだ いや、ダメなままだからこそそのままで居てほしい】
【そうすれば一生寄りかかってすがってくれるから】
【ひぇっ】
【こわいよー】
【ダメンズか、それとも……】
【ダメンズならまだマシなんだよなぁ……】
【高齢化社会だしな……25とかまだまだ子供扱いだぞ、大学以降の社会ではマジで そもそも若い子……どこ……?】
【ショタよ!!!】
【しっしっ】
【この変なのしつこいよー】
「……ふぅ、もう大丈夫……声も聞こえてますか?」
僕の耳に届いている声。
女の子のロリヴォイス。
配信用のマイク設定を変更し、ボイチェンを経由せずに配信先へ届くように――前にやっただけだから不安もあるけども。
【!?】
【かわいい】
【きたぁぁぁぁ】
【あのときの声!】
【かわいい】
【ひより「かわいいです!」】
【ママ!】
【ナイスタイミング】
【あるいはギリセーフといったとこか】
【ひより「え? 何かあったんですか?」】
【あー】
【ちょっとコメント欄さかのぼれば……】
「あー、この前のがちょっとトラウマになってて……大丈夫ですひより先生、もう吐くものはなくなりましたから」
幸いなことに、この体の胃袋はこの体の容積に応じて小さい。
食べた量も少ないし、男の体でやらかしたときよりはマシなはずだ。
「あとは胃液くらいなのでなんとでもなります」
【つよい】
【ほんと、知り合い相手にはへっちゃらっぽいんだけどなぁ】
【胃液はよくないぞ】
【やっぱメンバーで分けてコメントできる数を絞った方が良いって】
【そうそう、「チャンネル登録から何ヶ月までコメントOK」とかさ】
【ひより「かわいいですけど、体、大事にしてくださいね」】
【やさしい】
【ままぁ……】
【↑こはねちゃんさんのママだからな?】
「本当に今は大丈夫なので……じゃ、この前のセールで買ってみたゲームでもしてみようかな、気分転換に」
ボイチェン無しの、僕の声。
それでみんなが盛りあがるんなら。
そうして僕は――「地声」での配信を始めた。
◇
「バ美声ってやつのボイチェンだって知ってるのに、なんでこんなにコメントが増えるんだ……吐きそう もう胃液しかないけど」
【草】
【かわいい】
【かわいい】
【かわいそうでかわいい】
【この声なら声優とか目指したら?】
【いや、今はむしろ配信の方が】
【でもボイチェンだろ?】
【それが何か?】
【問題でも?】
【いや、特にないな……むしろ良いかも……】
【だよな!】
【草】
【ボイチェンも技術が必要だからな、ソフトと発声とトークと】
【その準備に時間かけてたんならあのドッキリも分かるか】
【ボイチェンでも良い……かわいければ、夢を見させてくれたら……終わらない夢を、俺は求めているんだ……】
【↑ほんそれ】
【わかる】
【どうせなら引退まで夢見させてほしいんだよなぁ】
【けど大体は途中で冷まされる地獄】
【おろろろろろ】
【こはねちゃんの天職きた?】
【※新規相手に毎回ゲロります】
【もうだめだ……】
【草】
【相性が壊滅してて草】
【配信業と致命的に相性が悪くて草】
【ど、動画勢……だめだ、動画編集したことないって言ってたし……】
【やる気もないって言ってたらしいし……】
【動画編集はねぇ……孤独な作業が数時間でようやく10分超えって世界だし】
【もうだめだ……】
【草】
【ことごとく合ってなくて草】
【やりたいことと才能って、両方とも揃う方が珍しいからねぇ……】
――配信を、していなかったら。
この部屋の中、ただひとり僕以外に聞くはずのなかった、このかわいい声。
「こはねちゃん」――ひより先生の創造したもうたVTuberなアバターのイメージぴったりな声。
それを、こうして長時間、僕の耳から聞くことができる。
それを、こうして世界中の人に聞いてもらえる。
たとえボイチェンで本当は男だと思われていても、それでも聞いてもらえてかわいいって――
「……っ」
――ぞくっ。
そう思った瞬間、思わず全身が震える。
……何、今の。
………………………………。
「……ねえ、みんな」
【ん?】
【どうした?】
「僕――」
――ごくっ。
マイクからちょっと距離を離してごくりとつばを飲み込み、深呼吸してからマイクに普段よりも近づいて。
唇が――前のかさかさな男のそれから、薄くてぷるぷるしていて小さいそれになった今の唇を、マイクに触れるか触れないかまで近づけて。
「――――――――――ぼく、かわいい?」
僕が男だっていう自意識を置いておき、僕的にかわいいって感じる声――うわずったような、あざといような、媚びたような――そんな声を、出してみる。
羞恥心とか、いい歳した男がキモいとか、そういうのを塗りつぶすような、よく分からないどきどき。
………………………………。
……顔が沸騰していくのが分かる。
何これ、すっごく恥ずかしい。
顔が……耳たぶまで、じんじんとしてくる。
【 】
【 】
【 】
【 】
【耳がしあわせ】
【かわいい】
【ちょ、不意打ちで心臓止まったぞ】
【↑AED使え】
【大丈夫、なんか浮かんでる】
【↑成仏して】
【おばけこわいよー】
【草】
【※マジで心臓悪い人はリストバンドとか着けましょう】
【え? なにこのやべぇボイス】
【こはねちゃん……覚醒したか……】
【ボイチェンでここまでできる……?】
「そう、ボイチェン。ボイチェンで、外に出られない見た目をしたダメニートな男が、こーんな声してるの。……どう、かなぁ……?」
ぞくぞくぞくぞく。
映画の良いシーンとかでしかならないような、全身を痺れさせるような甘い感覚が止まらない。
あ、なんかめまいがしてきた。
でもやめたくない……不思議な感覚。
【かわいい】
【いい……】
【これが男だってのが最高】
【分かる】
かわいい。
僕が、かわいい。
【TSっ子が女の子な自分に目覚めた……いいよね】
【いい……】
【お前の趣味はともかく同意しかない】
僕は、褒められている。
【そういう設定って考えたら……アリだな】
【バ美肉はな、男だからこそ良いんだよ】
【男の方が男のツボを的確にね】
【分かる】
【今日はもうこれでいいや……】
こんな、僕が。
いや――「美少女になった僕」が。
「そっ、……か、ぁ……♥」
はぁ――と、変なため息。
……なんだろう、この感覚。
まるで熱が出ているみたいにぞくぞくしっぱなしで汗が止まらず、やけに火照ってるし――なんか、お腹が熱い気がする。
体って、冷たくなることはあるにしても、熱くなることなんてそうそうないんだけども……まぁいいや、なんだか気持ちいいし。
「はーっ……♥」
【あっあっ】
【あー、だめだめえっちすぎます!】
【吐息のASMRとか歓喜するしかない】
【朗報・こはねちゃんさん、覚醒】
【バ美肉TS系VTuberとして旅立つか】
【切り抜きOK? あ、もちろん完成動画は渡すのでこはねちゃんさんが投稿してくれたら】
【切り抜き職人!】
【お前儲かってるんならこはねちゃんさんの投げ銭解禁されたら使用料払えよ】
【草】
「えー? どうしよっかなぁ……? 僕、怖い目に遭ったからなぁー……?」
やばい。
こんなことやっちゃマズいって分かっているのに、止まらない。
だって、こんな――野郎どもが女の子になった僕に群がって、男って思い込んでるくせに興奮してるんだから。
【まずい! こはねちゃんがメスガキに目覚めた!】
【草】
【普段のしゃべり方はどうした】
【今はボイチェンで「女」に目覚めてるから……】
ぞくぞくぞくぞく。
その感覚は、熱は、さらに上がっていき――
「――うにゃあっ!?」
――じわっ。
がたたっ。
イスをはねのけ、思わず立ち上がると――
……ぽた、ぽた。
ぽたぽたぽたぽた……。
……あ、無意識で「門」を、ぎゅーって締めてるからぎりぎりなんとかなってる――けど。
「……うぇ?」
え……えぇ……?
ま、まさか……この前みたいに、どばどばじゃないけどちょろちょろなのを……?
【!?】
【なんだ今の声】
【草】
【そういやこの前のときも変声出まくってたよね】
【なぁ、これやっぱり……】
【うん、今のイスの音とか、コップの水?こぼれてる音とか、さっきと違って……】
【しーっ、こはねちゃんが見ちゃったらまずいって】
【そ、そうだな! ボイチェンだな!】
【そうそうボイチェン! 今どきのボイチェンはすごいなー】
【こはねちゃん? お水こぼしたっぽいけどキーボードとかパソコン本体大丈夫?】
【何回もコップ、こぼすか……? もしかしたら……】
【こはねちゃん?? なんか調子悪かったらガチで救急車呼ぶのよ?】
【視聴者たちが心配している】
【俺たちは保護者だからな!】
【俺が、俺たちがパパなんだ】
【草】
【人見知りのコミュ障ニート幼女を保護する配信……ありだな……】
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