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8章 崩れゆくTS生活
100話 【祝・100回記念配信】
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「えーっと。『ここは本編とは切り離された時間軸です』……なんじゃこら」
僕は、なぜか目の前に置いてあった紙に印刷されていた文字を読み上げる。
「『大丈夫、君の意識は一時的にこっちにコピーしてあるだけで、あとでちゃんと記憶を消去した上で戻してあげるから。100話記念のお祭りだからね』……なんか怖いんだけどこれ。なにが大丈夫なんだ……?」
【草】
【字面がこぇぇ】
【お祭り回だから深く考える必要はないぞ】
【そうそう】
【俺たちだって肉体を喪失して意識だけになってるしな】
【えっ】
【こわいよー】
【おろろろ……あ、吐くべき胃袋がない】
【草】
「……よく分からないけども、配信しないと終わらないんならするか。……よし」
きゅぽんっ。
「どうせ無かったことになるんなら、いいお酒呑んじゃえ」
とくとくとく……こくこくこく。
「ぷはっ……やっぱお酒は基本的にお値段なり。高いほどに雑味が薄くなるし、アルコールの質も上がるよね。あと香りも爽やかでマイルドになって鼻を抜けるときに気持ちいいし、深みも増すし……なによりも、同じアルコール量でも酔いにくいし悪酔いもしにくくって、次の日に響かない」
【うわぁぁぁ急に饒舌になるんじゃない!!】
【お酒が入ったこはねちゃんは無敵だからね】
【無敵(ギャン泣き&マジ泣きの過去】
【草】
【こはねちゃんってときどき早口になるよね】
【引きこもりとは信じられないくらい口が回るよな】
【そこはまぁ、普段高頻度で配信してしゃべってるからでもある】
【あー】
あー、おいしい。
将来稼げるようになったら、こういうお酒を毎晩晩酌で楽しめる程度にはなりたい。
【あとで覚えてないからなんでも話せるし、なんでも聞けるんだよ!】
【TSの感想はどう?】
「えー……まぁ、こうなったせいでいろいろあったけど、こうなったおかげで数年ぶりに家族と会えたし、これまた数年ぶりに家族以外の人ともコミュニケーション取ったかな……」
【ぶわっ】
【なかないで】
【こはねちゃん……】
【この「数年ぶり」のガチさよ】
【良かったね、こはねちゃん……ギャン泣きして……】
【草】
【草】
【ひでぇ】
【でもギャン泣きからのマジ泣き配信のおかげでこうなったともいえる】
【妹ちゃんにお世話されるお兄ちゃんの感想は?】
「うーん……複雑。かつては僕がおふろに入れてやった妹から入れられて洗われるとか」
【!!】
【!!!!?】
【ガタッ】
【詳しく】
【百合よ!】
【百合ね!!】
【ひぇっ】
【※どうせ終わったら無かったことにされます】
【そんなぁ】
【無かったことにしてはいけないのだ……】
「呼びましたか?」
「あれ、優花」
なぜか優花の部屋のイスに座りながら僕の横に居る優花。
……お祭りなら不思議じゃないか。
「兄さんの隅々まで洗いました。……ええ、股下まで、隅々と」
【!?】
【!?】
【ひより「どういうことですか」】
【ハルナ「kwsk」】
【ミナミ「洗いっこしたい」】
【草】
【ひより先生が食いついてる】
【あとの2人は本編ではまだだろ草】
【お祭りだからね】
「ふふっ……これが、家族の特典というものです。幾つになっても家族は家族……ゆえに、お互いに世話を見るのは当然……家族ですから、裸の付き合いも不思議ではありません」
「いや、そんなことはないと思う……病気とか怪我で世話するならともかく」
「でも兄さんが泣きじゃくって体を洗えなかったからしょうがなく洗ってあげたましたので、実質的に病気や怪我での看護です!」
「うぐ……」
顔がバレて、パニックを起こして――優花が帰ってきてくれた日。
いろいろな液体をとめどなく漏らした僕は、優花に洗われたんだ。
「かわいかったですよ」
「言わないで……」
【ほう……】
【いいね】
【ふぅ……】
【姉妹百合、ここに至る】
【すばらしいですわ】
「私も洗いっこしたいです!」
「先生」
「はい!」
真横に座り、軽く抱きついてきている優花――その反対側に、ひより先生が出現している……見たことのないイスに座って。
「先生」
「はい!」
「僕は男ですよ?」
「なにも問題はありません!」
「僕は大人ですよ?」
「なにも問題はありません!」
「問題しかありません」
「私にはありません!」
【草】
【つよい】
【最近のひよりママは強気だ】
【こはねちゃんへの対抗手段を獲得したからね】
【対抗手段……ああ、おもらしイラストか】
【草】
【1回やらかしてからはおしがまに移行したから……】
【なんにも意味なくって草】
【週1以上こはねちゃんが漏らすぎりぎりを攻めるママ……】
「先生」
「創作家を止めることは……誰にもできないんです!」
「先生……!」
「ひよりさん! もっと描いてください!」
「優花……!」
【草】
【草】
【悲報・こはねちゃん、四面楚歌】
【四面になるにはあと2人ほど足りないぞ】
「――だいたいの女は小学校で漏らさずに、みんな、なんとか必死で我慢してトイレまで待って、でも涼しい顔しながらトイレの前の列で友達と話しながら必死に我慢してから駆け込む経験を数百数千と重ねるの。つまりはみーんなおしがましてる……それを楽しめるのは女子の特権よ!」
「――分かる。澄ました顔してるくせに実はみんな必死で、ポーカーフェイスの内側はえっちなイラストみたいに悶えてるって思うと興奮する」
「はるなさんにみなみさん」
「来ちゃった♥」
「ぶい」
振り返ると――会社用のイスへスーツ姿で座っているらしいはるなさんに、ゲーミングチェアの中に埋もれるようにして毛布でくるまっているみなみさん。
これを見て異常とも感じなければ人見知りが発動しない時点で、ここはやっぱりなんだかとても特別な空間なんだなって理解する。
【朗報・四面楚歌】
【1:4の総受け百合か……】
【いいね】
【ふぅ……】
【TS総受け百合だよ!】
【ふむ】
【なるほど】
【\――しまった、お祭りだ!】
【草】
【無かったことになるからか投げ銭ができないのだけがかなしい】
【その代わりに自称成人男性なせいで、こんな配信した時点で「ハーレムだ」とか炎上する可能性も回避できてるから……】
【草】
【それな】
【さっき言ってた2人の名前、声と話し方で、分かる人には分かってユニコーンたちが怒り狂うからね】
【あいつらは本当に……】
【どうせユニコーンするならちょうちょ……仲間と一緒に、ちょっと羽ばたいてくる】
【草】
【こはねちゃん 総受け百合ハーレムの感想は?】
「総受け……? 百合……? ハーレム……?」
僕は、首をひねる。
「ごめん。その全部の要素について心当たりがない」
僕は、優花を見てみる。
「………………………………♥」
うん、普段通りの優花だ。
僕は、ひより先生を見てみる。
「きゃー……」
うん、普段通りの先生だ。
僕は、はるなさんを見上げてみる。
「うふふ」
うん、普段通り――かは分からないけど、優しそうなお姉さんだ。
僕は、みなみさんを見てみる。
「………………………………」
なんだかおめめが濁ってる気がするしじめっとしてる気もするけども、そういう子なんだろうって思う。
「やっぱりないなぁ……いや、みんながそういう設定で楽しむのは良いけどさぁ……」
【???】
【????】
【アバターがあっちこっち見てたけど】
【もしかして:鈍感】
【もしかして:天然】
【もしかして:幼女】
【もしかして:げろげろ】
【草】
【げろげろは関係ないだろ草】
【え、げろげろがすばらしいからハーレムに入りたいってことだけど】
「そういうことなのよ」
「あ、如月先生。居たんですか」
「ええ……たった今」
なぜかモニターの横からぬるっと出てきた先生。
いつもの白衣、いつもの優しそうな女医さん。
「……今日は吐いてくれないのね……仕方ないわ、お祭りだもの……」
しょんぼりとしながら、なにかを考えているらしい先生。
きっと賢いから今もなにか重大な事案を考えているんだろう。
【ひぇっ】
【お前……】
【行動力のある変態って怖いね……】
【変態怖い】
【でもこの配信、みんな変態です……】
【それは否定できないな】
【こはねちゃん以外のクセが強すぎて、これをリアルで実現したら配信が成り立たなそう】
【草】
僕は、なぜか目の前に置いてあった紙に印刷されていた文字を読み上げる。
「『大丈夫、君の意識は一時的にこっちにコピーしてあるだけで、あとでちゃんと記憶を消去した上で戻してあげるから。100話記念のお祭りだからね』……なんか怖いんだけどこれ。なにが大丈夫なんだ……?」
【草】
【字面がこぇぇ】
【お祭り回だから深く考える必要はないぞ】
【そうそう】
【俺たちだって肉体を喪失して意識だけになってるしな】
【えっ】
【こわいよー】
【おろろろ……あ、吐くべき胃袋がない】
【草】
「……よく分からないけども、配信しないと終わらないんならするか。……よし」
きゅぽんっ。
「どうせ無かったことになるんなら、いいお酒呑んじゃえ」
とくとくとく……こくこくこく。
「ぷはっ……やっぱお酒は基本的にお値段なり。高いほどに雑味が薄くなるし、アルコールの質も上がるよね。あと香りも爽やかでマイルドになって鼻を抜けるときに気持ちいいし、深みも増すし……なによりも、同じアルコール量でも酔いにくいし悪酔いもしにくくって、次の日に響かない」
【うわぁぁぁ急に饒舌になるんじゃない!!】
【お酒が入ったこはねちゃんは無敵だからね】
【無敵(ギャン泣き&マジ泣きの過去】
【草】
【こはねちゃんってときどき早口になるよね】
【引きこもりとは信じられないくらい口が回るよな】
【そこはまぁ、普段高頻度で配信してしゃべってるからでもある】
【あー】
あー、おいしい。
将来稼げるようになったら、こういうお酒を毎晩晩酌で楽しめる程度にはなりたい。
【あとで覚えてないからなんでも話せるし、なんでも聞けるんだよ!】
【TSの感想はどう?】
「えー……まぁ、こうなったせいでいろいろあったけど、こうなったおかげで数年ぶりに家族と会えたし、これまた数年ぶりに家族以外の人ともコミュニケーション取ったかな……」
【ぶわっ】
【なかないで】
【こはねちゃん……】
【この「数年ぶり」のガチさよ】
【良かったね、こはねちゃん……ギャン泣きして……】
【草】
【草】
【ひでぇ】
【でもギャン泣きからのマジ泣き配信のおかげでこうなったともいえる】
【妹ちゃんにお世話されるお兄ちゃんの感想は?】
「うーん……複雑。かつては僕がおふろに入れてやった妹から入れられて洗われるとか」
【!!】
【!!!!?】
【ガタッ】
【詳しく】
【百合よ!】
【百合ね!!】
【ひぇっ】
【※どうせ終わったら無かったことにされます】
【そんなぁ】
【無かったことにしてはいけないのだ……】
「呼びましたか?」
「あれ、優花」
なぜか優花の部屋のイスに座りながら僕の横に居る優花。
……お祭りなら不思議じゃないか。
「兄さんの隅々まで洗いました。……ええ、股下まで、隅々と」
【!?】
【!?】
【ひより「どういうことですか」】
【ハルナ「kwsk」】
【ミナミ「洗いっこしたい」】
【草】
【ひより先生が食いついてる】
【あとの2人は本編ではまだだろ草】
【お祭りだからね】
「ふふっ……これが、家族の特典というものです。幾つになっても家族は家族……ゆえに、お互いに世話を見るのは当然……家族ですから、裸の付き合いも不思議ではありません」
「いや、そんなことはないと思う……病気とか怪我で世話するならともかく」
「でも兄さんが泣きじゃくって体を洗えなかったからしょうがなく洗ってあげたましたので、実質的に病気や怪我での看護です!」
「うぐ……」
顔がバレて、パニックを起こして――優花が帰ってきてくれた日。
いろいろな液体をとめどなく漏らした僕は、優花に洗われたんだ。
「かわいかったですよ」
「言わないで……」
【ほう……】
【いいね】
【ふぅ……】
【姉妹百合、ここに至る】
【すばらしいですわ】
「私も洗いっこしたいです!」
「先生」
「はい!」
真横に座り、軽く抱きついてきている優花――その反対側に、ひより先生が出現している……見たことのないイスに座って。
「先生」
「はい!」
「僕は男ですよ?」
「なにも問題はありません!」
「僕は大人ですよ?」
「なにも問題はありません!」
「問題しかありません」
「私にはありません!」
【草】
【つよい】
【最近のひよりママは強気だ】
【こはねちゃんへの対抗手段を獲得したからね】
【対抗手段……ああ、おもらしイラストか】
【草】
【1回やらかしてからはおしがまに移行したから……】
【なんにも意味なくって草】
【週1以上こはねちゃんが漏らすぎりぎりを攻めるママ……】
「先生」
「創作家を止めることは……誰にもできないんです!」
「先生……!」
「ひよりさん! もっと描いてください!」
「優花……!」
【草】
【草】
【悲報・こはねちゃん、四面楚歌】
【四面になるにはあと2人ほど足りないぞ】
「――だいたいの女は小学校で漏らさずに、みんな、なんとか必死で我慢してトイレまで待って、でも涼しい顔しながらトイレの前の列で友達と話しながら必死に我慢してから駆け込む経験を数百数千と重ねるの。つまりはみーんなおしがましてる……それを楽しめるのは女子の特権よ!」
「――分かる。澄ました顔してるくせに実はみんな必死で、ポーカーフェイスの内側はえっちなイラストみたいに悶えてるって思うと興奮する」
「はるなさんにみなみさん」
「来ちゃった♥」
「ぶい」
振り返ると――会社用のイスへスーツ姿で座っているらしいはるなさんに、ゲーミングチェアの中に埋もれるようにして毛布でくるまっているみなみさん。
これを見て異常とも感じなければ人見知りが発動しない時点で、ここはやっぱりなんだかとても特別な空間なんだなって理解する。
【朗報・四面楚歌】
【1:4の総受け百合か……】
【いいね】
【ふぅ……】
【TS総受け百合だよ!】
【ふむ】
【なるほど】
【\――しまった、お祭りだ!】
【草】
【無かったことになるからか投げ銭ができないのだけがかなしい】
【その代わりに自称成人男性なせいで、こんな配信した時点で「ハーレムだ」とか炎上する可能性も回避できてるから……】
【草】
【それな】
【さっき言ってた2人の名前、声と話し方で、分かる人には分かってユニコーンたちが怒り狂うからね】
【あいつらは本当に……】
【どうせユニコーンするならちょうちょ……仲間と一緒に、ちょっと羽ばたいてくる】
【草】
【こはねちゃん 総受け百合ハーレムの感想は?】
「総受け……? 百合……? ハーレム……?」
僕は、首をひねる。
「ごめん。その全部の要素について心当たりがない」
僕は、優花を見てみる。
「………………………………♥」
うん、普段通りの優花だ。
僕は、ひより先生を見てみる。
「きゃー……」
うん、普段通りの先生だ。
僕は、はるなさんを見上げてみる。
「うふふ」
うん、普段通り――かは分からないけど、優しそうなお姉さんだ。
僕は、みなみさんを見てみる。
「………………………………」
なんだかおめめが濁ってる気がするしじめっとしてる気もするけども、そういう子なんだろうって思う。
「やっぱりないなぁ……いや、みんながそういう設定で楽しむのは良いけどさぁ……」
【???】
【????】
【アバターがあっちこっち見てたけど】
【もしかして:鈍感】
【もしかして:天然】
【もしかして:幼女】
【もしかして:げろげろ】
【草】
【げろげろは関係ないだろ草】
【え、げろげろがすばらしいからハーレムに入りたいってことだけど】
「そういうことなのよ」
「あ、如月先生。居たんですか」
「ええ……たった今」
なぜかモニターの横からぬるっと出てきた先生。
いつもの白衣、いつもの優しそうな女医さん。
「……今日は吐いてくれないのね……仕方ないわ、お祭りだもの……」
しょんぼりとしながら、なにかを考えているらしい先生。
きっと賢いから今もなにか重大な事案を考えているんだろう。
【ひぇっ】
【お前……】
【行動力のある変態って怖いね……】
【変態怖い】
【でもこの配信、みんな変態です……】
【それは否定できないな】
【こはねちゃん以外のクセが強すぎて、これをリアルで実現したら配信が成り立たなそう】
【草】
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