132 / 167
11章 「TSよわよわVtuberこはね」としての人生へ
132話 女の子として、再出発な人生
しおりを挟む
「おはよう、優花」
「……兄さん」
体じゅうは筋肉痛。
しかも左腕は肩のスジを痛めていて……必要もないのに心配だからってギプスをはめられている。
けども……片腕は、使える。
それだけあれば、充分だから。
「僕、家庭科も得意だったし……冷蔵庫の残り物で、よく、優花にごはん作ってたよね。『将来は良いお嫁さんになってください』って冗談言ってきて」
「冗談ではありません」
「あはは、そうだね」
朝からこれは、ちょっとだけ重たいかもだけど、でも。
「……優花は甘口のカレー、好きだったよね。じゃがいもたっぷりで、にんじんは少なめで。豚バラもほどほどの」
「……はいっ……はいっ……!」
……30分くらい前に仕事に出た父さんも、母さんも、同じ顔をしていた。
だから、務めて気にしないようにして――僕も、テーブルに向かう。
「――まずは、早寝早起き。ニート改め家事手伝いとして普段からの洗濯掃除、ゴミ捨てに加えて……あったかいごはん。優花に見つかってからの生活で、早起きも慣れてるし……なんとかなる。せめて、気分が乗ったときだけでも顔を合わせて、話して……ね」
よじ登らないと座れないイスの高さにも、クッションを2枚重ねないと届かないテーブルの高さにも、もう、慣れた。
「今の課題は、優花の受験――推薦で行けるかもだけど、せっかくだからって目指してる当日までの朝夕、それに晩飯担当……かな」
「……こんなご飯を毎日食べていたら……どんな大学でも行けます……!」
「あ、や、先生に勧められたっていう海外の大学へ特待生で行くのはちょっと……や、優花なら大丈夫なはずだけど、それでも黒髪ロング美少女とか、あっちで絶対男たちから見逃されないから心配で。いやいや、でもでも優花のキャリアと将来のためには海外の方が――」
「……兄さんが法律上でも『夫』になってくれたら万事解決なのですが」
――――すっ。
僕の前に、あれからもう何度目の結婚届が差し出される。
「や……法律上できょうだいでしょ、僕たち」
「介護班のみなさんが、伝手はあると。優花先生からも」
「えぇ……とにかくダメ。少なくとも、今は」
「むー……」
むくれてみせる、優花。
きっと世の中の男たちが放ってはおかないし、放っておけない何かを達成するだろう才女。
そんな――DNA的には家族じゃなくなった僕を慕ってくれる妹が、笑う。
「――いつか、振り向かせてみせますから」
「妹が良い旦那さんを捕まえるのを見届けるのが、兄としての幸せなんだけどなぁ……」
「まずは人口授精と人工子宮を一般まで普及させますね」
「それは偉業過ぎるけど、その動機がなぁ……」
気まずいのをごまかすために、お子様スプーンですくって口にしたカレーは……あったかくてやわらかくて、甘かった。
◇
「……あれ以降、吐き気や嘔吐、悪寒やフラッシュバックは無いと」
「はい。みんなのおかげで……先生のおかげで、です」
如月先生。
僕のことをずっと、1歩引いたところから見守ってくれていた人。
――元の僕の年齢的に、僕の才能と経歴さえ釣り合っていれば、心惹かれただろう美人さんは、優しい笑みを向けてくれる。
「……げろげろは?」
「先生が望むなら出せますけど」
僕はおもむろに口を開け、喉へ指を突っ込もうとして――ぐっと止められる。
「……いえ。今は、要りません」
「でも、先生はこれでしか興奮できないんですよね?」
「大丈夫です」
この前、さりげない感じでさりげなくなさすぎる暴露をしてきた美人さんが、きりりと僕を見つめる。
「……私は、たとえ偶然でも私の元へ来てくださった患者さんが元気になり、いつの間にかに来なくなる――医師としての本分に、喜びを感じるんです。こはねさんについても……ええ。今のあなたの笑顔の方が、げろげろよりも貴重なんです」
――すっ。
僕は、かばんの中に厳重に保管していたクーラーボックス内の、3重のビニール袋をちらりと出して。
「昨日、うっかりインターホンで出ちゃったときに漏れ出たげろげろがありますけど」
「研究資料として受け取っておきます」
――がしっ……しまいしまい。
僕の排泄物を、恍惚としながら収めていく女の人。
「こはねさんは――男性ですから、他人の性癖へ理解はあるのですよね?」
「ありますけど、もっと他のものにも目を向けた方が良いと思いますよ?」
「ぐふっ」
もうすぐ10回くらい目に訪れる病室で机に突っ伏した賢い人を前に、僕は心なしかのジト目を向ける。
「――『あちらのこはねさん』は」
「あのとき以来。……いくら呼びかけても」
「そう……ですか」
結局としては相談の上、僕は「TS病――原因不明の身体変化現象の患者」として、国からの支援を受ける代わりに情報提供をする契約を交わした。
おかげでこれまで父さんが払ってくれていた治療費とかも帰ってきて――なにしろ僕はニートの穀潰しだからお金なんてなかったんだ――以後も病院に行って必要なお金はないらしいし、僕が食べる分程度はなにやらがもらえるらしい。
ただ、如月先生の診察はこれからも続いていくし……その、女の子の肉体としてなら今後予想される、せ、生理……とかの現象についても報告する義務があるらしい。
あくまで僕は、保護されている存在。
肉体の変化、精神の変化を月1で細かく報告することで生活する存在になるんだ。
「……彼女の世界の人たちからは、きっと真剣さが違うと怒られてしまうでしょうけど。私たちは……私は、こはねさん。綾瀬直羽さんの幸せを、願って止みません」
――「伝手を使えば順番を早く回してもらっての女性同士の人口授精も可能です! ああ、収入は充分なのでシングルマザーでも問題ありません! 遺伝子を使って良い許可さえもらえたら! 根性で産休と育休は数ヶ月で済ませますし認知は求めませんので!」などととんでもないことをのたまってきた人は、それを忘れたことにして言ってくる。
「これからも、何かがあればご相談を。……あ、で、でも、もし女性ホルモンの影響で男性に惚れたなどがあれば私の精神破壊の危機ですので――」
「そんなことはこれっぽっちも無いと思いますので大丈夫です。はい、絶対に。あ、時間なので失礼しますね」
僕は、逃げる。
……先生は、賢いからこそ残念な女性は、適度な距離感が最適だから。
◇
「こはねちゃんさんは、女の子が好きなんですよね?」
「その言い方には語弊しかないと思います先生」
「お胸――おっぱいとおしりの大きさにもこだわりはないと!」
「先生、冷静になりましょう先生」
今日のひより先生は壊れていた。
最近はよくあるんだ、なんだかバグってる先生が。
「わ、私とかどうでひょうっ!?」
「まずは深呼吸しましょう先生」
冬休みということで存分にくつろいでいたはずの彼女は、なぜか恋バナってものに熱心な女子に変貌していた。
「……最近、どんな資料を?」
「主に恋愛ものを!」
「恋愛脳は程々にしましょうね」
ふんすっと差し出してくる先生のタブレットには、これでもかと恋愛ものの表紙――それも、女の子同士のものが。
「私、学びました! 女の子同士のなんたるかを!」
「先生の画風には合ってますけど僕は男です」
「肉体は女の子なので、愛の営みのときには大丈――――ぶ……」
そう言いかけて目を見開いてから、たったの数秒でゆでだこになる先生。
ああ……先生の純粋な精神が汚染されている。
いやまぁ、同年代の男子どころか女子に比べてもピュアなのは間違いなんだけど。
「……なるほど、百合ものでも比較的マイルドなものですね」
「そ、そりぇよりもっとえっちなのがあるんですか!? 女の子同士で!」
「先生、落ち着きましょう先生」
先生の未来が歪められている。
しかしながら生粋の男子である僕には、性癖の行く末を見守ることしかできないんだ。
「……こういう話。もうひとりのこはねちゃんさんとなら、盛り上がれたんでしょうか」
「きっと喜んで話したでしょうね。僕が困るような話ばかりして……なにしろ性自認は男だったとしても、女子として生きてきたみたいですから」
きっと、この話をしたかったんだろう先生は――うつむいて、ぽつりと漏らす。
「一緒に温泉とか入った仲なのに、もう会えないだなんて」
「はい……残念です」
「こはねちゃんさんは覚えてないんですよね、あのときのこと」
「いえ、後半からは意識が戻っていましたけど」
そうだ、僕はあの日――みんなで温泉に入ってからのタイミングで意識が戻っちゃったんだ。
……そのせいでうら若き乙女たちの裸を、その。
「………………………………ふぇ?」
「あっ」
このことはちゃんと伝えたつもりだったけども、もしかしてひより先生は……?
「……せ、責任を取ります! まだ高校生ですけどがんばります!」
「落ち着きましょう先生、取るべきはむしろ僕の方です」
「こ、婚姻届を!」
「先生、法改正により女子も婚姻可能年齢は18歳からになりました、先生」
たぶん僕も先生と同じく真っ赤な顔をして混乱しているんだろう、変なことを言っているけども――ともかくとして危機は回避した。
「……じゅ、18……つまり、あと2年で……」
――こ、この年ごろの女子は恋に恋する年頃だし、あと2年もすれば心変わりするだろうから大丈夫……だよね?
「……兄さん」
体じゅうは筋肉痛。
しかも左腕は肩のスジを痛めていて……必要もないのに心配だからってギプスをはめられている。
けども……片腕は、使える。
それだけあれば、充分だから。
「僕、家庭科も得意だったし……冷蔵庫の残り物で、よく、優花にごはん作ってたよね。『将来は良いお嫁さんになってください』って冗談言ってきて」
「冗談ではありません」
「あはは、そうだね」
朝からこれは、ちょっとだけ重たいかもだけど、でも。
「……優花は甘口のカレー、好きだったよね。じゃがいもたっぷりで、にんじんは少なめで。豚バラもほどほどの」
「……はいっ……はいっ……!」
……30分くらい前に仕事に出た父さんも、母さんも、同じ顔をしていた。
だから、務めて気にしないようにして――僕も、テーブルに向かう。
「――まずは、早寝早起き。ニート改め家事手伝いとして普段からの洗濯掃除、ゴミ捨てに加えて……あったかいごはん。優花に見つかってからの生活で、早起きも慣れてるし……なんとかなる。せめて、気分が乗ったときだけでも顔を合わせて、話して……ね」
よじ登らないと座れないイスの高さにも、クッションを2枚重ねないと届かないテーブルの高さにも、もう、慣れた。
「今の課題は、優花の受験――推薦で行けるかもだけど、せっかくだからって目指してる当日までの朝夕、それに晩飯担当……かな」
「……こんなご飯を毎日食べていたら……どんな大学でも行けます……!」
「あ、や、先生に勧められたっていう海外の大学へ特待生で行くのはちょっと……や、優花なら大丈夫なはずだけど、それでも黒髪ロング美少女とか、あっちで絶対男たちから見逃されないから心配で。いやいや、でもでも優花のキャリアと将来のためには海外の方が――」
「……兄さんが法律上でも『夫』になってくれたら万事解決なのですが」
――――すっ。
僕の前に、あれからもう何度目の結婚届が差し出される。
「や……法律上できょうだいでしょ、僕たち」
「介護班のみなさんが、伝手はあると。優花先生からも」
「えぇ……とにかくダメ。少なくとも、今は」
「むー……」
むくれてみせる、優花。
きっと世の中の男たちが放ってはおかないし、放っておけない何かを達成するだろう才女。
そんな――DNA的には家族じゃなくなった僕を慕ってくれる妹が、笑う。
「――いつか、振り向かせてみせますから」
「妹が良い旦那さんを捕まえるのを見届けるのが、兄としての幸せなんだけどなぁ……」
「まずは人口授精と人工子宮を一般まで普及させますね」
「それは偉業過ぎるけど、その動機がなぁ……」
気まずいのをごまかすために、お子様スプーンですくって口にしたカレーは……あったかくてやわらかくて、甘かった。
◇
「……あれ以降、吐き気や嘔吐、悪寒やフラッシュバックは無いと」
「はい。みんなのおかげで……先生のおかげで、です」
如月先生。
僕のことをずっと、1歩引いたところから見守ってくれていた人。
――元の僕の年齢的に、僕の才能と経歴さえ釣り合っていれば、心惹かれただろう美人さんは、優しい笑みを向けてくれる。
「……げろげろは?」
「先生が望むなら出せますけど」
僕はおもむろに口を開け、喉へ指を突っ込もうとして――ぐっと止められる。
「……いえ。今は、要りません」
「でも、先生はこれでしか興奮できないんですよね?」
「大丈夫です」
この前、さりげない感じでさりげなくなさすぎる暴露をしてきた美人さんが、きりりと僕を見つめる。
「……私は、たとえ偶然でも私の元へ来てくださった患者さんが元気になり、いつの間にかに来なくなる――医師としての本分に、喜びを感じるんです。こはねさんについても……ええ。今のあなたの笑顔の方が、げろげろよりも貴重なんです」
――すっ。
僕は、かばんの中に厳重に保管していたクーラーボックス内の、3重のビニール袋をちらりと出して。
「昨日、うっかりインターホンで出ちゃったときに漏れ出たげろげろがありますけど」
「研究資料として受け取っておきます」
――がしっ……しまいしまい。
僕の排泄物を、恍惚としながら収めていく女の人。
「こはねさんは――男性ですから、他人の性癖へ理解はあるのですよね?」
「ありますけど、もっと他のものにも目を向けた方が良いと思いますよ?」
「ぐふっ」
もうすぐ10回くらい目に訪れる病室で机に突っ伏した賢い人を前に、僕は心なしかのジト目を向ける。
「――『あちらのこはねさん』は」
「あのとき以来。……いくら呼びかけても」
「そう……ですか」
結局としては相談の上、僕は「TS病――原因不明の身体変化現象の患者」として、国からの支援を受ける代わりに情報提供をする契約を交わした。
おかげでこれまで父さんが払ってくれていた治療費とかも帰ってきて――なにしろ僕はニートの穀潰しだからお金なんてなかったんだ――以後も病院に行って必要なお金はないらしいし、僕が食べる分程度はなにやらがもらえるらしい。
ただ、如月先生の診察はこれからも続いていくし……その、女の子の肉体としてなら今後予想される、せ、生理……とかの現象についても報告する義務があるらしい。
あくまで僕は、保護されている存在。
肉体の変化、精神の変化を月1で細かく報告することで生活する存在になるんだ。
「……彼女の世界の人たちからは、きっと真剣さが違うと怒られてしまうでしょうけど。私たちは……私は、こはねさん。綾瀬直羽さんの幸せを、願って止みません」
――「伝手を使えば順番を早く回してもらっての女性同士の人口授精も可能です! ああ、収入は充分なのでシングルマザーでも問題ありません! 遺伝子を使って良い許可さえもらえたら! 根性で産休と育休は数ヶ月で済ませますし認知は求めませんので!」などととんでもないことをのたまってきた人は、それを忘れたことにして言ってくる。
「これからも、何かがあればご相談を。……あ、で、でも、もし女性ホルモンの影響で男性に惚れたなどがあれば私の精神破壊の危機ですので――」
「そんなことはこれっぽっちも無いと思いますので大丈夫です。はい、絶対に。あ、時間なので失礼しますね」
僕は、逃げる。
……先生は、賢いからこそ残念な女性は、適度な距離感が最適だから。
◇
「こはねちゃんさんは、女の子が好きなんですよね?」
「その言い方には語弊しかないと思います先生」
「お胸――おっぱいとおしりの大きさにもこだわりはないと!」
「先生、冷静になりましょう先生」
今日のひより先生は壊れていた。
最近はよくあるんだ、なんだかバグってる先生が。
「わ、私とかどうでひょうっ!?」
「まずは深呼吸しましょう先生」
冬休みということで存分にくつろいでいたはずの彼女は、なぜか恋バナってものに熱心な女子に変貌していた。
「……最近、どんな資料を?」
「主に恋愛ものを!」
「恋愛脳は程々にしましょうね」
ふんすっと差し出してくる先生のタブレットには、これでもかと恋愛ものの表紙――それも、女の子同士のものが。
「私、学びました! 女の子同士のなんたるかを!」
「先生の画風には合ってますけど僕は男です」
「肉体は女の子なので、愛の営みのときには大丈――――ぶ……」
そう言いかけて目を見開いてから、たったの数秒でゆでだこになる先生。
ああ……先生の純粋な精神が汚染されている。
いやまぁ、同年代の男子どころか女子に比べてもピュアなのは間違いなんだけど。
「……なるほど、百合ものでも比較的マイルドなものですね」
「そ、そりぇよりもっとえっちなのがあるんですか!? 女の子同士で!」
「先生、落ち着きましょう先生」
先生の未来が歪められている。
しかしながら生粋の男子である僕には、性癖の行く末を見守ることしかできないんだ。
「……こういう話。もうひとりのこはねちゃんさんとなら、盛り上がれたんでしょうか」
「きっと喜んで話したでしょうね。僕が困るような話ばかりして……なにしろ性自認は男だったとしても、女子として生きてきたみたいですから」
きっと、この話をしたかったんだろう先生は――うつむいて、ぽつりと漏らす。
「一緒に温泉とか入った仲なのに、もう会えないだなんて」
「はい……残念です」
「こはねちゃんさんは覚えてないんですよね、あのときのこと」
「いえ、後半からは意識が戻っていましたけど」
そうだ、僕はあの日――みんなで温泉に入ってからのタイミングで意識が戻っちゃったんだ。
……そのせいでうら若き乙女たちの裸を、その。
「………………………………ふぇ?」
「あっ」
このことはちゃんと伝えたつもりだったけども、もしかしてひより先生は……?
「……せ、責任を取ります! まだ高校生ですけどがんばります!」
「落ち着きましょう先生、取るべきはむしろ僕の方です」
「こ、婚姻届を!」
「先生、法改正により女子も婚姻可能年齢は18歳からになりました、先生」
たぶん僕も先生と同じく真っ赤な顔をして混乱しているんだろう、変なことを言っているけども――ともかくとして危機は回避した。
「……じゅ、18……つまり、あと2年で……」
――こ、この年ごろの女子は恋に恋する年頃だし、あと2年もすれば心変わりするだろうから大丈夫……だよね?
7
あなたにおすすめの小説
辺境ギルドの受付嬢ですが、冒険者の嘘は帳簿でぜんぶバレます
蒼月よる
ファンタジー
素材の重さが申告と合わない。鑑定書の書式がおかしい。冒険者が持ち込む報告書には、いつもどこかに嘘がある。
辺境の小さなギルド支部で、受付嬢ナタリアは今日も一人、帳簿を武器に冒険者たちの嘘と向き合っている。剣も魔法も使えない。でも素材を見る目と、数字の辻褄を見抜く勘だけは、誰にも負けない。
持ち込まれた棘鱗の産地が違う。新人冒険者の目が妙に鋭い。腕のいい薬師が素性を隠している。書類を処理するだけの毎日のはずが、カウンターの向こうには不思議な人々と、小さな謎が絶えない。
一話完結の日常謎解き。辺境の受付カウンターから覗く、冒険者たちの嘘と真実の物語。
この作品は以下の箇所にAI(Claude Code)を利用しています。
・世界観・設定の管理補助
・プロット段階の壁打ち
・作者による執筆後の校正
しがない電気屋のおっさん、異世界で家電召喚ライフしてたら民から神格化され魔王から狙われる
長月 鳥
ファンタジー
町の電気屋として細々と暮らしていた俺、轟電次郎(とどろき でんじろう)。
ある日、感電事故であっけなく人生終了──のはずが、目を覚ましたら異世界だった。
そこは魔法がすべての世界。
スマホも、ドライヤーも、炊飯器も、どこにもない。
でもなぜか俺だけは、“電力を生み出し家電を召喚できる”という特異体質を持っていて──
「ちょっと暮らしやすくなればそれでいい」
そんなつもりで始めた異世界ライフだったのに……
家電の便利さがバレて、王族に囲まれ、魔導士に拉致され、気が付けば──
「この男こそ、我らの神(インフラ)である!」
えぇ……なんでそうなるの!?
電気と生活の知恵で異世界を変える、
元・電気屋おっさんのドタバタ英雄(?)譚!
無自覚に世界最強だった俺、追放後にチートがバレて全員ざまぁされる件
fuwamofu
ファンタジー
冒険者団から「役立たず」と追放された青年リオ。
実は彼のスキル《創造》は、世界の理を作り替える最強の能力だった。
追放後、孤独な旅に出るリオは、自身の無自覚な力で人々を救い、国を救い、やがて世界の中心に立つ。
そんな彼の元には、かつて彼を見下していた美少女たちが次々と跪いていく──。
これは、無自覚に世界を変えてしまう青年の、ざまぁと覇道の物語。
ダンジョン嫌いの元英雄は裏方仕事に徹したい ~うっかりA級攻略者をワンパンしたら、切り抜き動画が世界中に拡散されてしまった件~
厳座励主(ごんざれす)
ファンタジー
「英雄なんて、もう二度とごめんだ」
ダンジョン出現から10年。
攻略が『配信』という娯楽に形を変えた現代。
かつて日本を救った伝説の英雄は、ある事情から表舞台を去り、ダンジョン攻略支援用AI『アリス』の開発に没頭する裏方へと転身していた。
ダンジョンも、配信も、そして英雄と呼ばれることも。
すべてを忌み嫌う彼は、裏方に徹してその生涯を終える……はずだった。
アリスの試験運用中に遭遇した、迷惑系配信者の暴挙。
少女を救うために放った一撃が、あろうことか世界中にライブ配信されてしまう。
その結果――
「――ダンジョン嫌いニキ、強すぎるだろ!!」
意図せず爆増するファン、殺到するスポンサー。
静寂を望む願いをよそに、世界は彼を再び『英雄』の座へと引きずり戻していく。
強制ハーレムな世界で元囚人の彼は今日もマイペースです。
きゅりおす
SF
ハーレム主人公は元囚人?!ハーレム風SFアクション開幕!
突如として男性の殆どが消滅する事件が発生。
そんな人口ピラミッド崩壊な世界で女子生徒が待ち望んでいる中、現れる男子生徒、ハーレムの予感(?)
異色すぎる主人公が周りを巻き込みこの世界を駆ける!
ブラック企業で倒れた私を、ネトゲ仲間の社長が強制保護して溺愛しています
紅 与一
恋愛
過労で倒れた私を救ったのは、
ネトゲ仲間――そしてIT企業の若き社長。
「もう君は、僕の管理下だよ」
退院と同時に退職手続きは完了。
住む場所も、生活も、すべて彼に囲われた。
外出制限、健康管理、過保護な独占欲。
甘くて危険な“保護生活”の中で、
私は少しずつ彼に心を奪われていく――。
元社畜OL×執着気味の溺愛社長
囲い込み同棲ラブストーリー。
異世界で鍛冶屋をやってるだけのはずが、神々に最強認定されてハーレムができてた件
えりぽん
ファンタジー
平凡な青年リクは、異世界に転生して鍛冶屋として静かに暮らしていた――はずだった。
だが、彼が何気なく作った剣は竜を貫き、魔王をも滅ぼすほどの威力を秘めていた。本人はただの職人のつもりでも、周囲からは「神の使徒」として崇められ、王女や聖女、果ては魔族までが次々と彼の元に集う。
「俺、本当にただの鍛冶屋なんですが……?」
気づけば彼は、闇の勢力も聖なる教団も巻き込む世界最大の戦争の鍵を握る存在に――。
これは、無自覚に最強となった青年が世界を変える、“作るだけ無双ファンタジー”。
たとえ夜が姿を変えても ―過保護な兄の親友は、私を逃がさない―
佐竹りふれ
恋愛
重なる吐息、耳元を掠める熱、そして——兄の親友の、隠しきれない独占欲。
19歳のジャスミンにとって、過保護な兄の親友・セバスチャンは、自分を子供扱いする「第二の兄」のような存在だった。
しかし、初めてのパーティーの夜、その関係は一変する。
突然降ってきた、深く、すべてを奪うような口づけ。
「焦らず、お前のペースで進もう」
そう余裕たっぷりに微笑んだセバスチャン。
けれど、彼の言う「ゆっくり」は、翌朝には早くも崩れ始めていた。
学内の視線、兄の沈黙、そして二人きりのアパート――。
外堀が埋まっていくスピードに戸惑いながらも、ジャスミンは彼が隠し持つ「男」の顔に、抗えない好奇心を抱き始める。
「……どうする? 俺と一緒に、いけないことするか?」
余裕の仮面を被るセバスチャンに、あどけない顔で、けれど大胆に踏み込んでいくジャスミン。
理性を繋ぎ止めようとする彼を、翻弄し、追い詰めていくのは彼女の方で……。
「ゆっくり」なんて、ただの建前。
一度火がついた熱は、誰にも止められない。
兄の親友という境界線を軽々と飛び越え、加速しすぎる二人の溺愛ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる