僕がVRの姫プと女装にのめり込んでリアルでメス堕ちして男装女子に喰われるまで。~男がことごとく女の子になるVRなチャットという魔境~

あずももも

文字の大きさ
23 / 82
2章 メス堕ちと僕と被害者たち

23話 悪化していくメス堕ち

しおりを挟む
「なるほどでござる……女子ゆえの悩みと」

「そうなんですよ……ストーカーとかDMとかプラベとか、遠い世界の話だって思っていたので」

その日、僕はリヒターさんをプラベ――こっちから招待しないと入って来られないインスタンス――場所へ招待して、愚痴をこぼしていた。

「確かにでござるなぁ……女子は大変だと耳にはしているでござる」
「僕もですよ。『大変だなぁ』って適当に相づち打って総スカンな身で居たかったんです……」

「そう聞くと、本当に男性の感覚を持っているのでござるなぁレイ殿は」
「だから男ですって」

「信じさせてほしいでござる……あ、本当に嫌ならはっきりと」
「別に良いですけどね……リヒターさんなら」 

はぁ、と漏れる声はもはや色気すら感じる始末。

普通に話す声も、意識しないとうっかり声音が女の子に近づいてるからなぁ……特に急に呼ばれたときがやばいんだ。

……こんなんだから、リヒターさんも僕のリアルの性別がどっちか、冗談半分でも分からないのかもなぁ。

「学校では、学園祭もまだ先なのに勝手にみんなでコスプレ喫茶になりますし、男子はほぼ強制で女装することになりますし」

「ほう……」
「女子は男装。良いですよね女子は、ただ露出抑えるだけなので」

「女装……」
「まぁみんなで一斉にするんなら目立たないので気にはしませんけどね……」

嘘だ。
すっごく気にしている。

……それもこれも、事あるごとにアイツがささやいてくるからなんだ。

「……女装子デビューでござる?」
「そういうことになりますかねぇ……クセにならないと良いんですが」

「写メは?」
「送ってどうするんですか……」

「写メ……」
「……そういうアカウントみたいに、顔とか出さないんなら別に良いですけど」

なんだか最近「そういう噂」が広まったのか、僕のSNSアカウント――もちろんVRなチャット専用のだ――には、女装の自撮りを上げたりしている人からのフォローとかが増えてきている気がする。

……僕のことをリアル女子って思ったり女装してるって思ったり。

ネットの向こうの人たちって、案外バカなんだなって思う。
だって、そういう「釣り」アカウントかもしれないのにさ。

「……しかしレイ殿。そういう話を拙者のような相手にするのは良くないでござるよ」

「? なんでですか?」

写メを送るって聞いて、デスクトップ特有の狂喜乱舞をしていた彼は、ふと落ち着きを見せる。

「リアルの情報を簡単に教えてはいけないでござる」
「え、でも、リヒターさんですし」

「ぬぐっ……そういうのも良くないでござる?」
「? そういうのって?」

「いや、だから……こっちは完全に男と分かっていて、しかも以前お砂糖という求愛をした相手に……」

「リヒターさんじゃなきゃ、言わないですよ?」

「      」

リヒターさんは、良い人だ。

普通に良い人。

話し方はエセサムライだし、なのにアバターはイケメン騎士だし、だけども中身は常識的な人だ。

お砂糖――ネット上のバーチャルで仮想空間上の恋愛関係のオファーも、僕が保留って言ってからは、あっちから言い出すことはない。

これが下半身直結な男だと――うん、僕が女の子だって思われたり、なぜか女装してるって噂が広まってきてからもだけど――しつこく連絡してくる。

今日、こうしてふたりきりで会っているのだって、僕から頼んだこと。

彼からこういうのを――お砂糖関係だと、こういうクローズドなスペースでおっぱじめるとか聞くし――言い出したことは、1回もない。

あれだ、人類総メス堕ちなVRなチャットでは、プラベにふたりきり=本物の女子が男子を自室に招くレベルのことだからな。

だから、リヒターさんは良識的でまともな人物だ。

たとえ僕の肉体が本当に女の子だったとして、迂闊にも実際に会う約束をしたとしても――こうして「こういうのは危険でござる」って忠告してくれるだろう。

ネット上、顔も分からなければ身長年齢性別職業経歴の全てが分からなかったとしても、累計で1ヶ月くらい頻繁に話していれば、その人の人柄くらいは分かるものだし。

「リヒターさんは、隙だらけな女の子相手だったとしても、きっと紳士的に対応するだろうって思いますから」

まぁヘタレ――いや、僕みたいにリアルで男でも腕力的に平均以下だと力尽くじゃ負ける。

けど、彼はそういうことはしない。

されたら?

……そのときは、僕の見る目がなかったまでだろう。

「リヒターさんくらいですかね、こうして安心してそばに居られるのって」

「……そ、そういうのも……いけないで……ござる……」

「? そういうの?」

彼のアバターが微動だにしなくなった。
あと、声の出てくる方向がなんかくぐもってる。

……イスに座ったまま何か取ったりしてるのかな。

「……れ、レイ殿は……もっと、ご自分の声とキャラと、見た目とアバターを」
「声はともかく……アバター?」

僕は最寄りのミラー――ワールドに設置されている壁一面の鏡をONにして、僕の姿を映し出す。

銀髪ロング紅眼ケモ耳尻尾の、高校生くらいの見た目のアニメキャラ。

僕のいろいろを直撃する、可愛すぎる姿。

うん、かわいい。

「かわいいですけど、これ、同じアバター使ってる人なら誰でも」
「違うのでござる……そうではないのでござるぅ……」

あ、そういえば今日は新しい衣装買って着せてたんだった。

「このセーラー服、かわいいですよね。うちの高校の女子のに似てるんですよ」
「こ、個人情報……」

「や、似てるってだけで特定とか無理でしょうし」

くるんっと回ってみたり、いろんなポーズを取ってみたり。

悔しいけども――たぶん演技指導で食っていける気がする中村から叩き込まれた「女の子らしさ」のおかげで、ちょっとオーバーなくらいでちょうど良いかわいさを演出できている。

「声は――こう、高くしないと女の子らしくないですしぃ?」

「う゛っ……」

……あ、さすがに恥ずかしい。

リアルでは男って伝えてる常識人相手にこれやるのは恥ずかしい。

……文化祭では普通に男の声にしておこう……あと、なるべく目立たないように隅っこで耐え忍ぼう。

「そ、某が悪い男だったら――」

「――リヒターさんなら、いいかも」

「      」

僕は、メス堕ちしている。

もし男に強引に迫られたら――今の段階でさえ、どうなるか分からないレベルで。

それならせめて、リアルで堕ちるよりはバーチャルな世界で堕ちる方がマシ。

そうだ、ヒカリみたいなのに冗談で弄ばれるよりは、たとえ男だろうと紳士にしてくれそうな相手の方が――じゃないじゃない落ち着こう僕そうじゃないんだ僕は男だ男なんだ好きなのは女子なんだ僕が女子になってどうする……。

「うぉぉぉぉ……」

「      」

……最近、アイデンティティーがやばい。

調べたところ、生粋の男でもふとしたきっかけでこうなることはそれなりにあるらしい。

特にバーチャルな世界だと。

違う。

違うんだ。

僕は、高校で彼女を作ってリードしてっていうのをこの3年での目標にしているんだ……僕が彼女になってリードされてってのは目標にしていないんだ……。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

【完結】かつて憧れた陰キャ美少女が、陽キャ美少女になって転校してきた。

エース皇命
青春
 高校でボッチ陰キャを極めているカズは、中学の頃、ある陰キャ少女に憧れていた。実は元々陽キャだったカズは、陰キャ少女の清衣(すい)の持つ、独特な雰囲気とボッチを楽しんでいる様子に感銘を受け、高校で陰キャデビューすることを決意したのだった。  そして高校2年の春。ひとりの美少女転校生がやってきた。  最初は雰囲気が違いすぎてわからなかったが、自己紹介でなんとその美少女は清衣であるということに気づく。  陽キャから陰キャになった主人公カズと、陰キャから陽キャになった清衣。  以前とはまったく違うキャラになってしまった2人の間に、どんなラブコメが待っているのだろうか。 ※小説家になろう、カクヨムでも公開しています。 ※表紙にはAI生成画像を使用しています。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

処理中です...