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4章 リアルとバーチャルとメス堕ちの融合
60話 男子トイレで変な目で見られた
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「~で、あるからしてー、学生の本分はー……」
「………………………………」
全校集会。
しょうがっこうのころからずっと好きじゃなかったけども、最近はさらに嫌いだ。
だって、
「……あんな生徒、居たか……?」
「スラックスの女子……見たことない気が……」
……うん、自覚はしている。
最近はもう髪も長いし、ヒゲは生えなくなって久しいし、眉も整えているし。
――なにより今日は……うっかり寝るときのまま、ブラジャー着けて来ちゃったから胸元が見られている気がする……!
「あのクラス……」
「ああ、コスプレ喫茶の……」
「男子も女子もしてるんだっけ?」
それでも、とうとう男女合わせて15人のクラスメイトたちが異性装をしているもんだから、僕への視線はわずかにしかない。
……ていうかみんなすごいよね……堂々と、家から着てきてるんだもん……女子ならまだしも、男子はなぁ……。
「おやレイきゅん、おトイレかね?」
「……行ってくる」
「おっけー」
そんな中――視線を集めたのもあったのか、不意の尿意を我慢できなくなりつつあった僕は、こっそりと離脱。
……逃げるんじゃない、一時避難だ。
◇
「ふぅ……」
授業中とかにトイレに行ったりすると、なんだか特別な感じがする。
他に誰も居ない廊下やトイレっていうのは、なんとなく居心地がいい気がする。
けど……これ、どうしよう。
僕は、ぽふっと胸元をシャツの上から押して、パッドに含まれる空気を抜く。
……いや、別に目立つようなもんじゃない。
本当にただ、着けてる感覚を楽しむもとい経験するためだけのものだし。
けども――今は暑い季節で、だからみんな上着は着ていなくって。
……しかも、黒……白いシャツに、黒い下着……うぅ、けど、ブラジャー外したのを持って廊下に出て人に見られたら一巻の終わりだし……。
「……校長の話、長いよなぁいつも」
「本当にな。あれ、電気ついてる?」
「途中で抜けたやつだろ。何人も居ただろうし……ずっと立ってると腹痛くなるのは分かる」
「だな。触れないでいてやろうぜ」
うじうじと唸っていたら、入り口の方から男子たちの声――知らない声だけど、全校集会だから当然か。
「あ、そういえば聞いたか? なんでも1年のあるクラスが……」
おっと、スマホを触っていたわけでもないのに時間が経っていたらしい。
おしりも寒くなってるし、急いでズボンを履き直す。
「マジかぁ。当日行ってみようかな」
「おう、レベル高いらしいぜ。男子も女子も」
「性癖、壊されないと良いな……」
「おいやめろ」
じゃーっ。
がちゃっ。
直前に何を考えていたのかなんてのはすっとんで、すっかり冷えた下半身を引きずりながら個室から出る。
「そうそう、さっきも――!?」
「おい、どうし――――――!?」
「……?」
こっちに背中を向けてきている男子たち――たぶん3年とかだろう、だって雰囲気怖いし――が、顔だけ振り向いてきてなにかにびっくりした顔をしている。
「?」
僕の後ろに誰か居るのかと思ったけども、どうやらそうじゃないらしい。
「!?」
「え……え?」
……まさか、下級生だからってカツアゲとか――いやぁないない、さすがにない。
そんなことよりも、今日電車に乗ってから気がついた大切なことがあった気が――
「……お、おい! き、君!」
「………………………………」
んー。
あ、そうだ。
学園祭、ルーチェさんとリヒターさんの分の招待券ももらっとかないと。
「おい、間違えたんだろ」
「女子トイレは混むって言うしな」
「けど、さっきまで誰も居なかったぞ……?」
「………………………………?」
洗面台で手を洗い、ポケットからハンカチを出して拭く。
あ、あとついでに前髪もチェックしとかないと。
うーん……そろそろ美容院かなぁ……髪の毛伸ばす前はケアなんてしてなかったから、やっぱ髪質がどうもなぁ……。
「……あ、あのー……」
「はい?」
鏡で見ていたから知っていた、トイレを終えたらしい男子の1人が話しかけてくる。
「……その、ここ、男子トイレだから……」
「? はい、そうですね?」
「………………………………」
「………………………………?」
「……その、えっと……」
「そ、そういうのは共用トイレで頼みたいんだけど……」
「? そういうのって?」
1人、また1人と用を済ませた人たち――手、洗わなくていいのかな?
「……おい」
「押すなよ」
「……だから!」
そのうちの1人が――なぜか顔を赤くしながら、ちょっと荒っぽく言ってくる。
「スラックスの女子も居るから慣れてるけどよ! けどな! ……女子は、女子トイレで頼むわ……マジで……」
「?」
こてん。
「 」
「あ゜っ」
「きゅんっ……」
思わずで染みついた演技指導の通りにかわいらしく小首をかしげ、指先を唇に当てて考え込み。
「………………………………あっ!?」
――思い、出したぁ!?
「ご、ごめんなさいっ! で、でも、僕、男なので! それじゃっ!」
僕は――無性に恥ずかしくなった胸元を見えないように抱きかかえ、逃げるようにして出口へ。
うぅ……顔、覚えられてないと良いけどなぁ……。
◇
「………………………………」
「………………………………」
「……あれで、男?」
「く、黒の下着……」
「僕っ子……?」
「………………………………」
「………………………………」
「………………………………」
「……その1年のコスプレ喫茶……」
「ああ……」
「行かないとな……」
「あの子の性別が、どっちなのか……知りたいし、知りたくないけど……な」
「………………………………」
全校集会。
しょうがっこうのころからずっと好きじゃなかったけども、最近はさらに嫌いだ。
だって、
「……あんな生徒、居たか……?」
「スラックスの女子……見たことない気が……」
……うん、自覚はしている。
最近はもう髪も長いし、ヒゲは生えなくなって久しいし、眉も整えているし。
――なにより今日は……うっかり寝るときのまま、ブラジャー着けて来ちゃったから胸元が見られている気がする……!
「あのクラス……」
「ああ、コスプレ喫茶の……」
「男子も女子もしてるんだっけ?」
それでも、とうとう男女合わせて15人のクラスメイトたちが異性装をしているもんだから、僕への視線はわずかにしかない。
……ていうかみんなすごいよね……堂々と、家から着てきてるんだもん……女子ならまだしも、男子はなぁ……。
「おやレイきゅん、おトイレかね?」
「……行ってくる」
「おっけー」
そんな中――視線を集めたのもあったのか、不意の尿意を我慢できなくなりつつあった僕は、こっそりと離脱。
……逃げるんじゃない、一時避難だ。
◇
「ふぅ……」
授業中とかにトイレに行ったりすると、なんだか特別な感じがする。
他に誰も居ない廊下やトイレっていうのは、なんとなく居心地がいい気がする。
けど……これ、どうしよう。
僕は、ぽふっと胸元をシャツの上から押して、パッドに含まれる空気を抜く。
……いや、別に目立つようなもんじゃない。
本当にただ、着けてる感覚を楽しむもとい経験するためだけのものだし。
けども――今は暑い季節で、だからみんな上着は着ていなくって。
……しかも、黒……白いシャツに、黒い下着……うぅ、けど、ブラジャー外したのを持って廊下に出て人に見られたら一巻の終わりだし……。
「……校長の話、長いよなぁいつも」
「本当にな。あれ、電気ついてる?」
「途中で抜けたやつだろ。何人も居ただろうし……ずっと立ってると腹痛くなるのは分かる」
「だな。触れないでいてやろうぜ」
うじうじと唸っていたら、入り口の方から男子たちの声――知らない声だけど、全校集会だから当然か。
「あ、そういえば聞いたか? なんでも1年のあるクラスが……」
おっと、スマホを触っていたわけでもないのに時間が経っていたらしい。
おしりも寒くなってるし、急いでズボンを履き直す。
「マジかぁ。当日行ってみようかな」
「おう、レベル高いらしいぜ。男子も女子も」
「性癖、壊されないと良いな……」
「おいやめろ」
じゃーっ。
がちゃっ。
直前に何を考えていたのかなんてのはすっとんで、すっかり冷えた下半身を引きずりながら個室から出る。
「そうそう、さっきも――!?」
「おい、どうし――――――!?」
「……?」
こっちに背中を向けてきている男子たち――たぶん3年とかだろう、だって雰囲気怖いし――が、顔だけ振り向いてきてなにかにびっくりした顔をしている。
「?」
僕の後ろに誰か居るのかと思ったけども、どうやらそうじゃないらしい。
「!?」
「え……え?」
……まさか、下級生だからってカツアゲとか――いやぁないない、さすがにない。
そんなことよりも、今日電車に乗ってから気がついた大切なことがあった気が――
「……お、おい! き、君!」
「………………………………」
んー。
あ、そうだ。
学園祭、ルーチェさんとリヒターさんの分の招待券ももらっとかないと。
「おい、間違えたんだろ」
「女子トイレは混むって言うしな」
「けど、さっきまで誰も居なかったぞ……?」
「………………………………?」
洗面台で手を洗い、ポケットからハンカチを出して拭く。
あ、あとついでに前髪もチェックしとかないと。
うーん……そろそろ美容院かなぁ……髪の毛伸ばす前はケアなんてしてなかったから、やっぱ髪質がどうもなぁ……。
「……あ、あのー……」
「はい?」
鏡で見ていたから知っていた、トイレを終えたらしい男子の1人が話しかけてくる。
「……その、ここ、男子トイレだから……」
「? はい、そうですね?」
「………………………………」
「………………………………?」
「……その、えっと……」
「そ、そういうのは共用トイレで頼みたいんだけど……」
「? そういうのって?」
1人、また1人と用を済ませた人たち――手、洗わなくていいのかな?
「……おい」
「押すなよ」
「……だから!」
そのうちの1人が――なぜか顔を赤くしながら、ちょっと荒っぽく言ってくる。
「スラックスの女子も居るから慣れてるけどよ! けどな! ……女子は、女子トイレで頼むわ……マジで……」
「?」
こてん。
「 」
「あ゜っ」
「きゅんっ……」
思わずで染みついた演技指導の通りにかわいらしく小首をかしげ、指先を唇に当てて考え込み。
「………………………………あっ!?」
――思い、出したぁ!?
「ご、ごめんなさいっ! で、でも、僕、男なので! それじゃっ!」
僕は――無性に恥ずかしくなった胸元を見えないように抱きかかえ、逃げるようにして出口へ。
うぅ……顔、覚えられてないと良いけどなぁ……。
◇
「………………………………」
「………………………………」
「……あれで、男?」
「く、黒の下着……」
「僕っ子……?」
「………………………………」
「………………………………」
「………………………………」
「……その1年のコスプレ喫茶……」
「ああ……」
「行かないとな……」
「あの子の性別が、どっちなのか……知りたいし、知りたくないけど……な」
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