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第3章 冒険者活動
第9話 聖女誕生とダンジョンクリア
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…「うっ。ここは、何処だ?」空間に漂うように浮いている感じ。明らかに尋常じゃない。しかも五感に反応は無い。仙人の修業【瞑想】をしてるかの如く静かだ。自分の考えてる声しか聴こえない。目も開いているのか閉じているのか?ただ白いと思う。何故だ?初めに感じたからか?嫌、やめよう。無駄だ。
心臓の音さえ聴こえない。無の世界。…
「新たなる世界の調律者よ…聞きなさい…間もなく我が娘が目覚めます…同じ時を生きてる間…貴方が護りなさい…そして時が満ちるまで側に居なさい…未来を示すのは貴方です…女神になるまで導きなさい…同じ世界に居る闘神の伴侶と仲睦まじく…貴方の世界で護りなさい…」
~~~~~~~~~~~~
「御主人様。お目覚めの時間でやんす。そろそろ、旅立つでやんす。楽しかったです。さようなら」
「「モッフ(ちゃん)!!」」
アランとガーラの声が聞こえる。
その前にモッフの声が聴こえた。が今は無い。
そっと目を開ける。
「どれ程、時間が経った?」
誰に問いかけてるか分からずに言う。
「「5分(くらい)」」
アランとガーラが答える。
キャンドラとアルミスの声がない!
カバっと起き上がり、周囲を確認する。
取り敢えず、部屋の隅に二人を確認できた。
聴こえてきたモッフは?気配がない。
「モッフは?」
アランとガーラに尋ねる。
首を振り「消えた(ました)」と答えた。
何故?とは、聞かなかった。理由は、分からないが…多分、そういう事なんだろう。
「あの二人は、何か問題でも起きたか?」
モッフに触れずキャンドラとアルミスの事を心配する。
「俺は席を外すわ…」
アランが立ち上がり歩いていく?
何があったんだ?
「あの…その…女性特有の…です。」
ガーラが赤くなり喋る。
「あっ…」
「そうか…あっちも任せていいか?」
ガーラに聞き頷いたのを確認して、まず五体を確認する。
手、脚、胴、首、頭…大丈夫だ。
視覚、聴覚、嗅覚、触覚、痛覚もあるようなのでユックリと立ち上がりアランの元へ行く。
台座に座り、マナポーションを飲み干す。
それ程…倒れる前より酷くない。モッフか…
「さぁ~て、やる事が増えちまったよ。」
アランに愚痴を言う。
何も知らないアランは、不思議そうに俺を見てる。可哀想じゃ無いのか?と聞きたいのだろう。
だが、そんな話をしても還って来るわけじゃない。ただ、笑顔を作り安心させてやる。
聖女になる条件が、大人の女性への扉を開ける事なんだろう。道理であり不条理であり理不尽な事だ。卵が先か鶏が先か…道を示す…俺が。
今頃、女神様と会話しているであろう。教会では、御神託とか言うけど母と子の会話だ。魂のな。
「さて!キャンドラが覚醒し聖女になった。ラストは、少し面倒になるぞ。たぶんな!」
アランに告げておく。
「オイオイ!何だよ聖女って?お前は知ってたのか?」
「あぁ。たぶんな…小さい時から…初めて会った時から感じていた。この娘は、聖女だと。」
「何で言わなかったんだよ!!大事なことだろ!」
「外れたら格好悪いし、簡単に口に出来ないだろう。神の伴侶まで居るのに…」
上をむき、神とやらを想像してみる。筋肉ガチガチで強いんだろうなと。
「そうだけどよ!なんか、がっかりだぜ。」
アランは、やり切れないだろうな。モッフが旅立ち聖女が産まれる。魂を奪われたと感じてるかも知れない。でも、理由は言えないし言わない。こんな事如何でも良いのだから。
「やる事は、塔のクリアだ。行くぞ!」
ストン…と台から降りるとキャンドラ達の所へと向かう。
「どうだ?戦えそうか?」
しゃがんで尋ねる。上から目線じゃ可愛そうだからな。
「勿論ですわ。ユウマ様こそ大丈夫なのですか?」
「あぁ!勿論。」
立ち上がり、手を差し伸べる。
キャンドラは、素直に手を取り俺の引っ張りに合わせて立ち上がる。
「よし!ラストだ。皆んなでクリアしよう!」
「「「了解(です)」」」
41階層への階段を駆け上がると、先程よりも熱さを感じる。
一応片眼鏡をはめ、戦闘にかかる。
火属性の魔獣だらけだ。サラマンダーにファイヤーウルフ。美味しく焼けそうなオークキングにオークジェネラル。
壁には、ドロドロの溶岩の様に擬態したレッドスライムが溶解液を飛ばしてくる。
身体強化を発動している俺達のスピードに合わせるように襲ってくるのだから大したものだ。
それでも、巨大な体躯から振り出される斧を軽々と受け流し、首を跳ね飛ばす。収納は、全て後衛のキャンドラに任せる。阿吽の呼吸で空間魔法を使う辺り完全覚醒している証拠だ。
安心もできるし、今まで以上に気を配らなきゃならない。面倒だと思う前に願っていたことだ。当たり前のことを当たり前にやる。
42階層からコートを変える。銀の指輪から【常春のコート】を出して皆んなに配る。
どんなに動いても、どんな環境に居ても暑くも寒くもない常温のコートとなる便利アイテムだ。
木一本どころか、草一本生えてない獄熱の世界。どんなボスが待ち受けて居るか想像しながら敵を屠る。
やがて、50階層の階段につくと一旦、各自の確認をする。装備にケガや痛み、暑さや喉の乾きまで詳しくチェックして万全の状態で望みたい。
「お腹空いても休憩は取れないからな!」
「「「「すきません!」」」」
「すかねーよ」
「冗談は、置いといてホントに最初でラストまで駆け上がってきた。俺達ならクリア出来る。」
リーダーとして活動して僅か2回。まー、戦争を入れるとガーラに怒られるから抜いておく。
小さな赤い門を前に横並びで手を伸ばす。
「行こうか!」
ギィーと軋むような音をたてて開く扉。
中央に一つだけ魔法陣があり、奥に扉が見える。2重ボスか??構うか!行け!
歩き出すユウマに付いていくように皆んなが歩みを合わせる。
扉が閉まると同時に巨大な光が発生し、絶大な魔力を感じた。
「アースウォール!」
手をつきすぐ様、発動されると同時に爆音が響き渡る。まるで噴火だ。高さ7メートルの壁を超える炎が見える。間違いなく竜種のブレス。
お祖父様の昔の記録を確認する。やはり…火龍だ。
「相手は、火龍だ!気を抜くと蒸発するぞ!」
皆んなに情報を共有し、壁を戻す。
【ドラゴンスレイヤー】を4本出してガーラ以外に渡す。
「普通の龍なら切れるが、相手はエンシェントでダンジョン産だ。何処まで効くか分からない。頼りすぎるなよ!」
四方から攻撃を仕掛ける。後ろに回り込んだアランが速い。尻尾を振り回すドラゴンに臆さず背中を狙い攻撃する。
右からキャンドラがキンキンに冷えた剣で羽を切り裂くつもりで攻撃するが、流石に鱗が硬く蒸気を上げ止まる。
左には、アルミスが居る。水属性のアイスアローを放ちつつ脚を狙うが半立ち状態で危険だ。
正面に立つユウマの後ろにガーラ。
そして、その手には弓に変形したシュネイヴァルチャーがあり矢を放つ。
矢が先かユウマが先立ったのか分からぬほど、同調した速さで飛び込むユウマにブレスを放つ体勢を取るドラゴン。
経験の差なのか、発想の差なのか? ユウマは、空間魔法を使い正面から来るブレスを吸い込ませ後頭部に繋げた空間からブレスを出す。
ドラゴンは、自らのブレスを浴び鱗を溶かす。
ギロリと爬虫類特有の目をユウマに向けると羽ばたき舞い上がる。
空に居てもガーラの攻撃からは、逃れられない。然し、鏃が刺さっても雄叫びを挙げずにユウマ目掛けて特攻してくる。鱗よりも硬い牙を見せながら…噛み殺してやると言わんばかりに…
こうなると、事前に情報交換しているユウマ達にとって格好の餌となる。千年龍ガイアから聞いていた龍の弱点。
「腹には鱗が無い所がある。」
そこを目掛けて、土属性アースアローを4人が放ち、ガーラが矢を放つ。
終末期を迎えたレッドドラゴンは、
「ギィエィー!!」
と断末魔の叫びを挙げ落ちてくる。
魔獣の頂点の意地か、はたまたユウマへの恨みなのか高速で爪攻撃を仕掛けたが、ユウマの先読みによりドラゴンソードで防がれ絶命した。
ラストボスは、消えることなくキャンドラに収納され、魔法陣に宝箱が出てくる。
代表してユウマが開けると【鍵】と2枚の【コイン】と【炎の欠片】が入っていた。
【鍵】は、後ろの扉だとして、
【コイン】の2枚には「ウ」と「ナ」の文字がそれぞれ刻まれていた。
【炎の欠片】は鑑定の結果、賢者の杖に嵌めるらしい。
ユウマは、銀の指輪から【賢者の杖】を取り出し七つの穴の一つに嵌めてみる。するとピタリと嵌った。
一応、杖とコインは、ユウマが保管する事になり皆んなで最後の扉を開ける。
そこには、過去に家で見た光景と似た輝くばかりの金の山が2つ、3つと積まれていた。
ユウマに興味は無く、ガーラがアランと二人分、キャンドラがアルミスの分と二人分収納して、ユウマが奥にあるダンジョンコアを取り出す。
ダンジョンは半年間、勢力が落ちるが消滅することは無くギルド管理の元に守られる。
コアはユウマが収納して、ガーラの【転移】でギルドに戻る。イメージしたのが、地下の練習場だったから階段から現れたユウマ達を見て、皆んなが驚いたことは余興としておこう。
ダンジョンコアにレッドドラゴン。数々のダンジョン産の宝に魔石。この日だけではギルドに支払い能力は無く、国から財務大臣がやって来て処理を行った。原因が国王なのが気に入らないのかプンプンと怒りながら処理していたそうだ。
ユウマは、寮に帰り自室にあったモッフの部屋に腐らないビスケットを置き封印した。
心臓の音さえ聴こえない。無の世界。…
「新たなる世界の調律者よ…聞きなさい…間もなく我が娘が目覚めます…同じ時を生きてる間…貴方が護りなさい…そして時が満ちるまで側に居なさい…未来を示すのは貴方です…女神になるまで導きなさい…同じ世界に居る闘神の伴侶と仲睦まじく…貴方の世界で護りなさい…」
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「御主人様。お目覚めの時間でやんす。そろそろ、旅立つでやんす。楽しかったです。さようなら」
「「モッフ(ちゃん)!!」」
アランとガーラの声が聞こえる。
その前にモッフの声が聴こえた。が今は無い。
そっと目を開ける。
「どれ程、時間が経った?」
誰に問いかけてるか分からずに言う。
「「5分(くらい)」」
アランとガーラが答える。
キャンドラとアルミスの声がない!
カバっと起き上がり、周囲を確認する。
取り敢えず、部屋の隅に二人を確認できた。
聴こえてきたモッフは?気配がない。
「モッフは?」
アランとガーラに尋ねる。
首を振り「消えた(ました)」と答えた。
何故?とは、聞かなかった。理由は、分からないが…多分、そういう事なんだろう。
「あの二人は、何か問題でも起きたか?」
モッフに触れずキャンドラとアルミスの事を心配する。
「俺は席を外すわ…」
アランが立ち上がり歩いていく?
何があったんだ?
「あの…その…女性特有の…です。」
ガーラが赤くなり喋る。
「あっ…」
「そうか…あっちも任せていいか?」
ガーラに聞き頷いたのを確認して、まず五体を確認する。
手、脚、胴、首、頭…大丈夫だ。
視覚、聴覚、嗅覚、触覚、痛覚もあるようなのでユックリと立ち上がりアランの元へ行く。
台座に座り、マナポーションを飲み干す。
それ程…倒れる前より酷くない。モッフか…
「さぁ~て、やる事が増えちまったよ。」
アランに愚痴を言う。
何も知らないアランは、不思議そうに俺を見てる。可哀想じゃ無いのか?と聞きたいのだろう。
だが、そんな話をしても還って来るわけじゃない。ただ、笑顔を作り安心させてやる。
聖女になる条件が、大人の女性への扉を開ける事なんだろう。道理であり不条理であり理不尽な事だ。卵が先か鶏が先か…道を示す…俺が。
今頃、女神様と会話しているであろう。教会では、御神託とか言うけど母と子の会話だ。魂のな。
「さて!キャンドラが覚醒し聖女になった。ラストは、少し面倒になるぞ。たぶんな!」
アランに告げておく。
「オイオイ!何だよ聖女って?お前は知ってたのか?」
「あぁ。たぶんな…小さい時から…初めて会った時から感じていた。この娘は、聖女だと。」
「何で言わなかったんだよ!!大事なことだろ!」
「外れたら格好悪いし、簡単に口に出来ないだろう。神の伴侶まで居るのに…」
上をむき、神とやらを想像してみる。筋肉ガチガチで強いんだろうなと。
「そうだけどよ!なんか、がっかりだぜ。」
アランは、やり切れないだろうな。モッフが旅立ち聖女が産まれる。魂を奪われたと感じてるかも知れない。でも、理由は言えないし言わない。こんな事如何でも良いのだから。
「やる事は、塔のクリアだ。行くぞ!」
ストン…と台から降りるとキャンドラ達の所へと向かう。
「どうだ?戦えそうか?」
しゃがんで尋ねる。上から目線じゃ可愛そうだからな。
「勿論ですわ。ユウマ様こそ大丈夫なのですか?」
「あぁ!勿論。」
立ち上がり、手を差し伸べる。
キャンドラは、素直に手を取り俺の引っ張りに合わせて立ち上がる。
「よし!ラストだ。皆んなでクリアしよう!」
「「「了解(です)」」」
41階層への階段を駆け上がると、先程よりも熱さを感じる。
一応片眼鏡をはめ、戦闘にかかる。
火属性の魔獣だらけだ。サラマンダーにファイヤーウルフ。美味しく焼けそうなオークキングにオークジェネラル。
壁には、ドロドロの溶岩の様に擬態したレッドスライムが溶解液を飛ばしてくる。
身体強化を発動している俺達のスピードに合わせるように襲ってくるのだから大したものだ。
それでも、巨大な体躯から振り出される斧を軽々と受け流し、首を跳ね飛ばす。収納は、全て後衛のキャンドラに任せる。阿吽の呼吸で空間魔法を使う辺り完全覚醒している証拠だ。
安心もできるし、今まで以上に気を配らなきゃならない。面倒だと思う前に願っていたことだ。当たり前のことを当たり前にやる。
42階層からコートを変える。銀の指輪から【常春のコート】を出して皆んなに配る。
どんなに動いても、どんな環境に居ても暑くも寒くもない常温のコートとなる便利アイテムだ。
木一本どころか、草一本生えてない獄熱の世界。どんなボスが待ち受けて居るか想像しながら敵を屠る。
やがて、50階層の階段につくと一旦、各自の確認をする。装備にケガや痛み、暑さや喉の乾きまで詳しくチェックして万全の状態で望みたい。
「お腹空いても休憩は取れないからな!」
「「「「すきません!」」」」
「すかねーよ」
「冗談は、置いといてホントに最初でラストまで駆け上がってきた。俺達ならクリア出来る。」
リーダーとして活動して僅か2回。まー、戦争を入れるとガーラに怒られるから抜いておく。
小さな赤い門を前に横並びで手を伸ばす。
「行こうか!」
ギィーと軋むような音をたてて開く扉。
中央に一つだけ魔法陣があり、奥に扉が見える。2重ボスか??構うか!行け!
歩き出すユウマに付いていくように皆んなが歩みを合わせる。
扉が閉まると同時に巨大な光が発生し、絶大な魔力を感じた。
「アースウォール!」
手をつきすぐ様、発動されると同時に爆音が響き渡る。まるで噴火だ。高さ7メートルの壁を超える炎が見える。間違いなく竜種のブレス。
お祖父様の昔の記録を確認する。やはり…火龍だ。
「相手は、火龍だ!気を抜くと蒸発するぞ!」
皆んなに情報を共有し、壁を戻す。
【ドラゴンスレイヤー】を4本出してガーラ以外に渡す。
「普通の龍なら切れるが、相手はエンシェントでダンジョン産だ。何処まで効くか分からない。頼りすぎるなよ!」
四方から攻撃を仕掛ける。後ろに回り込んだアランが速い。尻尾を振り回すドラゴンに臆さず背中を狙い攻撃する。
右からキャンドラがキンキンに冷えた剣で羽を切り裂くつもりで攻撃するが、流石に鱗が硬く蒸気を上げ止まる。
左には、アルミスが居る。水属性のアイスアローを放ちつつ脚を狙うが半立ち状態で危険だ。
正面に立つユウマの後ろにガーラ。
そして、その手には弓に変形したシュネイヴァルチャーがあり矢を放つ。
矢が先かユウマが先立ったのか分からぬほど、同調した速さで飛び込むユウマにブレスを放つ体勢を取るドラゴン。
経験の差なのか、発想の差なのか? ユウマは、空間魔法を使い正面から来るブレスを吸い込ませ後頭部に繋げた空間からブレスを出す。
ドラゴンは、自らのブレスを浴び鱗を溶かす。
ギロリと爬虫類特有の目をユウマに向けると羽ばたき舞い上がる。
空に居てもガーラの攻撃からは、逃れられない。然し、鏃が刺さっても雄叫びを挙げずにユウマ目掛けて特攻してくる。鱗よりも硬い牙を見せながら…噛み殺してやると言わんばかりに…
こうなると、事前に情報交換しているユウマ達にとって格好の餌となる。千年龍ガイアから聞いていた龍の弱点。
「腹には鱗が無い所がある。」
そこを目掛けて、土属性アースアローを4人が放ち、ガーラが矢を放つ。
終末期を迎えたレッドドラゴンは、
「ギィエィー!!」
と断末魔の叫びを挙げ落ちてくる。
魔獣の頂点の意地か、はたまたユウマへの恨みなのか高速で爪攻撃を仕掛けたが、ユウマの先読みによりドラゴンソードで防がれ絶命した。
ラストボスは、消えることなくキャンドラに収納され、魔法陣に宝箱が出てくる。
代表してユウマが開けると【鍵】と2枚の【コイン】と【炎の欠片】が入っていた。
【鍵】は、後ろの扉だとして、
【コイン】の2枚には「ウ」と「ナ」の文字がそれぞれ刻まれていた。
【炎の欠片】は鑑定の結果、賢者の杖に嵌めるらしい。
ユウマは、銀の指輪から【賢者の杖】を取り出し七つの穴の一つに嵌めてみる。するとピタリと嵌った。
一応、杖とコインは、ユウマが保管する事になり皆んなで最後の扉を開ける。
そこには、過去に家で見た光景と似た輝くばかりの金の山が2つ、3つと積まれていた。
ユウマに興味は無く、ガーラがアランと二人分、キャンドラがアルミスの分と二人分収納して、ユウマが奥にあるダンジョンコアを取り出す。
ダンジョンは半年間、勢力が落ちるが消滅することは無くギルド管理の元に守られる。
コアはユウマが収納して、ガーラの【転移】でギルドに戻る。イメージしたのが、地下の練習場だったから階段から現れたユウマ達を見て、皆んなが驚いたことは余興としておこう。
ダンジョンコアにレッドドラゴン。数々のダンジョン産の宝に魔石。この日だけではギルドに支払い能力は無く、国から財務大臣がやって来て処理を行った。原因が国王なのが気に入らないのかプンプンと怒りながら処理していたそうだ。
ユウマは、寮に帰り自室にあったモッフの部屋に腐らないビスケットを置き封印した。
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