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21時。
夜中に入るのか入らないのか分からないような時間帯。
最近の日課は夜の町を散歩すること。
今日はいつもと違う方向へ歩いていくことにした。
今日の空は満月で綺麗な月明かりが空から降っている。
星は残念ながらあまりないけどとても散歩日和な夜ではないではないか。
空を見上げながら歩いていると少し先に公園を見つけた。公園は誰もいない。
まぁこんな夜中だし当たり前だけど…。
歩き始めて数十分、少し疲れてきたし公園のベンチでひと休み。
ひと休みしていると公園に入ってくる足音がした。
まぁ私以外にも来る人もいるよね、
そう思いながら月の観察を開始した。
観察をしてたら隣に誰か座ったのを感じた。
こんなにほかにもベンチがあるのにわざわざ隣に座るなんて…。
誰かと思い隣を見ると
スーツを着た男の人。
よく見るとほとんど寝ている気がする。
「あ、あの!」
「……ん?」
「こんなところで寝てると風邪引きますよ」
全然知らない人だけどこの人はもうすぐ死にそうなぐらい疲れてそうだったのでなんだか気になって声をかけてしまった。
「あ、すみません」
「いや、こちらこそ。」
「もし良かったらお話しませんか?」
なんだかこの人と話したくてそう聞くとその男の人は困ったように「はい…」と答えてくれた。確かにいきなりそんなこと言われたら困るよね。
「お兄さんはこんなところで何してるんですか?」
「…仕事帰りで。」
「なんの仕事してるんですか?」
「ただのサラリーマンだよ。」
そんなたわいもない質問をしていくとお兄さんがどんな人なのかある程度わかった気がする。
お兄さんは桜庭 晴香さん。
サラリーマンで普段は企画を担当しているらしい。会社からの帰り道にふらっとほぼ無意識にこの公園に来たらしい。
「桜庭さんは毎日楽しいですか?」
「…君は楽しくないの?」
「楽しいですよ?」
桜庭さんに楽しくないの?って聞かれて少し迷ってしまった。
確かに楽しいことに否定はしない。
だけど楽しいことより辛いこととかしんどいことが多いことも事実。
「俺は楽しくないよ」
「え?」
「…楽しいない。だって残業して怒られての繰り返し、君みたいに話しかけてくれる人がいないと人と話すことも少ない。
そんな人生楽しくないよ。」
「そうですよね。
私、楽しいけど辛いんですよね。」
桜庭さんが楽しくないそうはっきり言うてくれたから、私も話しても大丈夫だと小さなきっかけだけどそう思った。
「…何かあるなら俺でいいなら聞くよ。」
「何も無いかな、でも辛い。
学校にも友達はいるし、家族はあんまり仲良くないけど楽しいことは毎日ある。」
「そう、友達って本当の友達?」
「…分からない。」
本当の友達って何。
私はずっと考えてること。
学校の皆はなんだか友達という都合のいい人と固まっているように思えるでもそれの中に私が入ってるのも事実だし、抜けれるような強さなんか持っていない。
「僕もね、君みたいな歳の時、同じこと考えてたんだよ。
なんで毎日楽しいのにしんどいって思うんだろうってでも考えても分からないからもう考えなくなってた。
でもある日、知り合いの大人に言われたの、本当の友達はいる?って、
僕は本当の友達って考えても分からないからその人に聞いてみたの、そしたらその人は真剣なことを話してもふざけないで笑わないで聞いて真剣に考えてくれる人って言った。」
「私はそんな人に出逢えたことないかも。」
「俺もだよ。誰かにそんな真剣な話出来ないよね、親にも難しいのに。」
そうだよね。
親に真剣な話することすら話をそらされたり、笑われたりするって思うとできないのに、友達になんかそんなこと言えない。
「桜庭さんは笑いますか?」
「俺は笑わないよ。
その話を聞いてから真剣なことは真剣にって思ってるから。」
そういう桜庭さんを見て、私はこの人は信用できる人だって知り合って数十分なのにそう思ってしまった。
そんな人を自らの手で手放すなんてそんなもったいないのことはできない。
そして私はこの人の事持って知りたい、もっとこの人と色々話したいって思ったから。
「あの!」
「ん?」
「初対面だけど桜庭さんと最も話したいし最も知りたいって思ったのでまたあって貰えませんか?」
「…ふふ、いいよ。
じゃ連絡先交換しようか。」
そうして桜庭さんと連絡先を交換して、私はるんるんで家に帰った。
それからのお話はまた今度…。
夜中に入るのか入らないのか分からないような時間帯。
最近の日課は夜の町を散歩すること。
今日はいつもと違う方向へ歩いていくことにした。
今日の空は満月で綺麗な月明かりが空から降っている。
星は残念ながらあまりないけどとても散歩日和な夜ではないではないか。
空を見上げながら歩いていると少し先に公園を見つけた。公園は誰もいない。
まぁこんな夜中だし当たり前だけど…。
歩き始めて数十分、少し疲れてきたし公園のベンチでひと休み。
ひと休みしていると公園に入ってくる足音がした。
まぁ私以外にも来る人もいるよね、
そう思いながら月の観察を開始した。
観察をしてたら隣に誰か座ったのを感じた。
こんなにほかにもベンチがあるのにわざわざ隣に座るなんて…。
誰かと思い隣を見ると
スーツを着た男の人。
よく見るとほとんど寝ている気がする。
「あ、あの!」
「……ん?」
「こんなところで寝てると風邪引きますよ」
全然知らない人だけどこの人はもうすぐ死にそうなぐらい疲れてそうだったのでなんだか気になって声をかけてしまった。
「あ、すみません」
「いや、こちらこそ。」
「もし良かったらお話しませんか?」
なんだかこの人と話したくてそう聞くとその男の人は困ったように「はい…」と答えてくれた。確かにいきなりそんなこと言われたら困るよね。
「お兄さんはこんなところで何してるんですか?」
「…仕事帰りで。」
「なんの仕事してるんですか?」
「ただのサラリーマンだよ。」
そんなたわいもない質問をしていくとお兄さんがどんな人なのかある程度わかった気がする。
お兄さんは桜庭 晴香さん。
サラリーマンで普段は企画を担当しているらしい。会社からの帰り道にふらっとほぼ無意識にこの公園に来たらしい。
「桜庭さんは毎日楽しいですか?」
「…君は楽しくないの?」
「楽しいですよ?」
桜庭さんに楽しくないの?って聞かれて少し迷ってしまった。
確かに楽しいことに否定はしない。
だけど楽しいことより辛いこととかしんどいことが多いことも事実。
「俺は楽しくないよ」
「え?」
「…楽しいない。だって残業して怒られての繰り返し、君みたいに話しかけてくれる人がいないと人と話すことも少ない。
そんな人生楽しくないよ。」
「そうですよね。
私、楽しいけど辛いんですよね。」
桜庭さんが楽しくないそうはっきり言うてくれたから、私も話しても大丈夫だと小さなきっかけだけどそう思った。
「…何かあるなら俺でいいなら聞くよ。」
「何も無いかな、でも辛い。
学校にも友達はいるし、家族はあんまり仲良くないけど楽しいことは毎日ある。」
「そう、友達って本当の友達?」
「…分からない。」
本当の友達って何。
私はずっと考えてること。
学校の皆はなんだか友達という都合のいい人と固まっているように思えるでもそれの中に私が入ってるのも事実だし、抜けれるような強さなんか持っていない。
「僕もね、君みたいな歳の時、同じこと考えてたんだよ。
なんで毎日楽しいのにしんどいって思うんだろうってでも考えても分からないからもう考えなくなってた。
でもある日、知り合いの大人に言われたの、本当の友達はいる?って、
僕は本当の友達って考えても分からないからその人に聞いてみたの、そしたらその人は真剣なことを話してもふざけないで笑わないで聞いて真剣に考えてくれる人って言った。」
「私はそんな人に出逢えたことないかも。」
「俺もだよ。誰かにそんな真剣な話出来ないよね、親にも難しいのに。」
そうだよね。
親に真剣な話することすら話をそらされたり、笑われたりするって思うとできないのに、友達になんかそんなこと言えない。
「桜庭さんは笑いますか?」
「俺は笑わないよ。
その話を聞いてから真剣なことは真剣にって思ってるから。」
そういう桜庭さんを見て、私はこの人は信用できる人だって知り合って数十分なのにそう思ってしまった。
そんな人を自らの手で手放すなんてそんなもったいないのことはできない。
そして私はこの人の事持って知りたい、もっとこの人と色々話したいって思ったから。
「あの!」
「ん?」
「初対面だけど桜庭さんと最も話したいし最も知りたいって思ったのでまたあって貰えませんか?」
「…ふふ、いいよ。
じゃ連絡先交換しようか。」
そうして桜庭さんと連絡先を交換して、私はるんるんで家に帰った。
それからのお話はまた今度…。
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