22 / 24
アニドル22『ゆうやん』
しおりを挟む
蓼丸の携帯が鳴いた。
『もも、もしもしぃ!?』
杉菜だ。
「どうしました!?落ち着いてください!」
『あののの、奈菜歌ちゃん!今からデートの模様!』
「おぉ、マジすか!?尾行お願いできますか?あいにく今から仕事で……。」
『了解しましたぁ!!!』
プツップープープープー
「あ、切れた。」
蓼丸は仕事に戻った。
ところ変わってこちら杉菜遥娘。ただいま要奈菜歌氏の尾行中です、どうぞ。さて、要氏、一体どこへ向かっているのでしょう。道路を歩いていきます。む、デパートに入っていきました。うわぁ、人が多い!見失わないようにしないと!おっと、喫茶店的な所に入りました。誰かと待ち合わせでしょうか?むむ!男の人に近寄っていきますね。あの方はどなただ!?とりあえず、私は見張れる席にっと。ちょうどいい席がありました。
「駿介くん、やっほー!」
「やっほ!」
え……駿介くん……?って、もしや!男性の顔をマジマジと……うわー!真玉さん!?え、そっちぃ!?
「あれ?」
「あ、今日は仕事だって。僕くらいだよ、今日も暇なのは、ハハッ。」
「そうなんだぁ、残念。最近帰りも遅いんだよね。」
「あぁ、同居してるだったね。」
ん……ん!?違う!真玉さんと奈菜歌ちゃんは付き合ってない!ならば誰……まさか、蓼丸さん!?……いや、それは許さん。
「あぁ、ゆうやんに会いたいなー。」
「そう言わないでよー。僕じゃ不満?」
「不満……だよ、彼氏じゃないもん!」
「奈菜ちゃん正直だなぁ……。」
え、
真玉さんってそういうキャラ?っていうか2人はどういったご関係!?そして…………ゆうやんって桜小路さんだよね?そういう事だよね?
「で、早速本題……の前に、アイスティー1つお願いします。」
「僕もアイスティーで!」
あ、私も何か頼まないと。でも……このお仕事柄声を出すと……さすがに奈菜歌ちゃんにバレる!から……携帯いじってるフリをしつつ、地獄耳とな。その本題とやらを聞いてあげましょうじゃないの。
「で、本題だけど。」
「うん。蓼丸新島問題ね。」
た、た、蓼丸新島問題!?新島ってどう考えても私。じゃなかった、新島麗亜……だよね。
「何をしたの、奈菜ちゃん。」
「え、えっと……それは、優也もいるところで。」
やっぱり桜小路さんかーい!
「ん……まぁ、そうだね。とりあえず、これでもう大丈夫なんだよね?」
「うん。多分ね。2人は可哀想だけど、しかたないよね。」
か、可哀想?
「う、うん。……賢ちゃん立ち直れるかな……。」
「今度は麗亜ちゃんの中ってことで。」
「杉菜さん?」
わ、私っ!?
「うん!遥娘ちゃん、あぁ見えてすごく家庭的だから、いいよ!」
あぁ見えてってどう見えてよ!ってか、何の話!?
「あ、ゆうやん。ちょっとごめん。」
あ、要氏一旦退散。電話かな?では、私はこのあたりでおいとましますかね。奈菜歌ちゃんの彼氏の正体は分かったのでね。この事実はきっちり蓼丸さんに報告されていただきますぞ。まぁ、また新たな謎が浮上したけど。一体、真玉さんと要氏はどういった関係なのか……友達?なのかなぁ……っていうのと、蓼丸新島問題ってやつ。何が起きてるんだろ?ま、私には関係なさそうだし。ではでは、さらばじゃー!
[で、何をしたの。]
[えっと……2人の関係を無理矢理絶ったっていうか……。]
[え、どういうこと!?]
アニドル23に続く!
『もも、もしもしぃ!?』
杉菜だ。
「どうしました!?落ち着いてください!」
『あののの、奈菜歌ちゃん!今からデートの模様!』
「おぉ、マジすか!?尾行お願いできますか?あいにく今から仕事で……。」
『了解しましたぁ!!!』
プツップープープープー
「あ、切れた。」
蓼丸は仕事に戻った。
ところ変わってこちら杉菜遥娘。ただいま要奈菜歌氏の尾行中です、どうぞ。さて、要氏、一体どこへ向かっているのでしょう。道路を歩いていきます。む、デパートに入っていきました。うわぁ、人が多い!見失わないようにしないと!おっと、喫茶店的な所に入りました。誰かと待ち合わせでしょうか?むむ!男の人に近寄っていきますね。あの方はどなただ!?とりあえず、私は見張れる席にっと。ちょうどいい席がありました。
「駿介くん、やっほー!」
「やっほ!」
え……駿介くん……?って、もしや!男性の顔をマジマジと……うわー!真玉さん!?え、そっちぃ!?
「あれ?」
「あ、今日は仕事だって。僕くらいだよ、今日も暇なのは、ハハッ。」
「そうなんだぁ、残念。最近帰りも遅いんだよね。」
「あぁ、同居してるだったね。」
ん……ん!?違う!真玉さんと奈菜歌ちゃんは付き合ってない!ならば誰……まさか、蓼丸さん!?……いや、それは許さん。
「あぁ、ゆうやんに会いたいなー。」
「そう言わないでよー。僕じゃ不満?」
「不満……だよ、彼氏じゃないもん!」
「奈菜ちゃん正直だなぁ……。」
え、
真玉さんってそういうキャラ?っていうか2人はどういったご関係!?そして…………ゆうやんって桜小路さんだよね?そういう事だよね?
「で、早速本題……の前に、アイスティー1つお願いします。」
「僕もアイスティーで!」
あ、私も何か頼まないと。でも……このお仕事柄声を出すと……さすがに奈菜歌ちゃんにバレる!から……携帯いじってるフリをしつつ、地獄耳とな。その本題とやらを聞いてあげましょうじゃないの。
「で、本題だけど。」
「うん。蓼丸新島問題ね。」
た、た、蓼丸新島問題!?新島ってどう考えても私。じゃなかった、新島麗亜……だよね。
「何をしたの、奈菜ちゃん。」
「え、えっと……それは、優也もいるところで。」
やっぱり桜小路さんかーい!
「ん……まぁ、そうだね。とりあえず、これでもう大丈夫なんだよね?」
「うん。多分ね。2人は可哀想だけど、しかたないよね。」
か、可哀想?
「う、うん。……賢ちゃん立ち直れるかな……。」
「今度は麗亜ちゃんの中ってことで。」
「杉菜さん?」
わ、私っ!?
「うん!遥娘ちゃん、あぁ見えてすごく家庭的だから、いいよ!」
あぁ見えてってどう見えてよ!ってか、何の話!?
「あ、ゆうやん。ちょっとごめん。」
あ、要氏一旦退散。電話かな?では、私はこのあたりでおいとましますかね。奈菜歌ちゃんの彼氏の正体は分かったのでね。この事実はきっちり蓼丸さんに報告されていただきますぞ。まぁ、また新たな謎が浮上したけど。一体、真玉さんと要氏はどういった関係なのか……友達?なのかなぁ……っていうのと、蓼丸新島問題ってやつ。何が起きてるんだろ?ま、私には関係なさそうだし。ではでは、さらばじゃー!
[で、何をしたの。]
[えっと……2人の関係を無理矢理絶ったっていうか……。]
[え、どういうこと!?]
アニドル23に続く!
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる