戦隊ヒロイン16

うかかなむらる

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Love’s Oracle

第115話

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 ぽぽちゃんと私、そして祐美ちゃんまでもが戦隊ヒロインになってしまってから、私たちと紅葉ちゃんとはなぜか変な距離ができてしまった。
ぽ「……。」
祐「紅葉、戦隊ヒロイン嫌いなのかな。」
ぽ「……違うと思う。わたしがなっちゃったのが、心配なんだよ。わたしは、しっかりさんじゃないから……。」
冬「でもそれは、ぽぽちゃんの問題じゃん。」
ぽぽちゃん、私、祐美ちゃん、紅葉ちゃんは中学で出会った友達。紅葉ちゃんだけが執拗にぽぽちゃんを心配する訳がよく分からなかった。幼馴染じゃ、あるまいし。いつもは私たちの意見を絶対に否定したりしないんだ。紅葉ちゃんは大人で、優しくて、かっこいい。
ぽ「……。」
ぽぽちゃんの方も、どうしてこんなに紅葉ちゃんのことを気にしているんだろう。女の子にはよくある話だ。何かをきっかけに離れていくことなんてある。それでいいかなと、私は思ってる。祐美ちゃんも多分そう思ってる。
祐「ぽぽ、帰ろうよ。」
ぽ「……うん。も、もみちゃん。帰ろう。」
ぽぽちゃんはわざわざ紅葉ちゃんに近寄って誘いに行った。
紅「……うん。」
ぽ「あっ、でも、嫌ならいいの。」
紅「じゃあ嫌。」
ぽ「……そ、そう……。」
ぽぽちゃんは涙目で戻ってきた。
冬「さ、帰ろ。」
祐「事務所でも寄ろうぜ。」
ぽ「……わたしはいいや。先帰るね……ごめん。」
ぽぽちゃんは走って帰っていってしまった。
祐「……帰るか。」
冬「ふたりになっちゃったけどね。」
私と祐美ちゃんはふたりで学校を出た。途中でマロンと会った。
冬「お、やっほー!」
き「あぁ、やっほ!学校帰り?」
祐「あぁ。こっちの方にいるなんて珍しいな。家でも見つかったのか。」
き「あ、う、うん。まぁ。」
冬「へぇ!良かったね!」
マロンはえへへと頭をかいた。
き「ぽぽちゃんは?」
祐「帰った。」
冬「色々あるお年頃なのです。」
き「は~ん。お友達がいるって大変ね~。」
祐「えっ。」
き「え?」
そっか、祐美ちゃんはマロン=きぃちゃん=敵だった ってこと、知らないのかな。
き「おっと。まぁそのうち教えてやんよ。」
祐「……?なんか隠し事が多そうだよなぁ、マロンって。」
き「そう?」
冬「祐美ちゃんには無いの?隠し事。」
祐「……。」
祐美ちゃんはしばらく考えた。
祐「まぁ、無くはないな。」
冬「あれま!」
き「そりゃあ人間ですもんな。私は人間じゃないけど!」
祐「あ、中村くん。」
冬「ぅえっ!?」
た、武雪くん!?思わず目をそらす。
武「やっほー。あ、マロン。」
き「やっぴ!久しぶりじゃん?」
武「僕が案外忙しいからね。あ、冬音ちゃん、今度の日曜日って空いてる?」
冬「えっ、あ、う、うんうん空いてる空いてる。」
前と同じ、お友達としての遊びのお誘い。
武「じゃあ、僕と遊ぼ。」
冬「う、うんうん。」
武「……??」
き「あら。」
祐「あらら。」
武雪くんは頭にクエスチョンマークを浮かべまくった。鈍感な男の子。私の恋心は、確実に大きくなっていた。


○本日の出演キャラ
・中村 冬音
・鈴木 ぽぽ
・小林 紅葉
・山田 祐美
・菊池 マロン
・中村 武雪



To be continued…
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