戦隊ヒロイン16

うかかなむらる

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僕が守るね

第126話

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 保健室のドアが開いた。
「あっ、中村くん。ちょっと。」
保健室の先生に、連れ戻される。
「う、うっ……。」
冬音ちゃんはうずくまって泣きじゃくっていた。
「えっ、ど、どうしたの。」
「武雪くん嫌い、武雪くんなんか嫌いぃ~!」
息が苦しい。嫌い、って……そんなの分かってるよ。冬音ちゃんはゲホゲホ咳き込んだ。
「先生、なんで僕を連れ戻すんですか。」
先生の、まぁまぁ、みたいな仕草。
「げほっ……。」
「……。」
スライムみたいにベッドに横たわる冬音ちゃんに目線を合わせるように、僕はしゃがんだ。
「僕の、どこが嫌い?もう話しかけないし、近づかないから。教えて。僕、何した?」
「……やだ。」
「僕のこと、嫌いなのは知ってるよ。最近、全然しゃべってくれないし、目も合わせてくれないし。でも僕は、冬音ちゃんと仲良くしたいし、なんでそんな感じなのか見当もつかないから、悲しいよ。なんで僕のこと、嫌いになっちゃったのさ。」
冬音ちゃんは面倒くさそうに目を逸らした。
「嫌いなら、嫌いでいいから。でも、教えて欲しい。なんで、僕のこと嫌い?」
自分で言っておいて、虚しくて寂しくて哀しくて仕方なくなってきた。
「……違うの……冬音が悪いから……あっち行ってよ……武雪くんに、嫌われたくないのに……うまく話せないし、目が合ったら恥ずかしくて逸らしちゃうし……前みたいに、話せないの……武雪くんと、一緒に居たいのに……。」
「嫌いなんじゃないの。」
「嫌い……嫌いだよ……気付いてくれないじゃん……。」
「何に。」
「どうしてそんなに、怒ってんの……。」
「気づいてくれないのは冬音ちゃんの方じゃん。僕だって冬音ちゃんのこと好きだし、喋んのも目が合うのも恥ずかしいよ。でも、かわいいから喋りたくて、近寄ったら目、逸らされて。」
「……冬音はもう幼稚園生じゃないんだよ。そうやって、もてはやされたって嬉しくないよ……。」
「もてはやしてなんかないよ。ほんとに冬音ちゃんのことかわいいって思ってる。昔と違う感じがして、自分の中に違和感を覚えてるよ。昔はこんなこと、思ったこともなかったのにさ、冬音ちゃんが他の男子と喋ってたらなんか嫌だよ。僕の冬音ちゃんなのにって、気持ち悪いこと考えてんだよ。……冬音ちゃんは、同じ気持ちじゃないの。」
冬音ちゃんは僕を睨みつけた。
「おんなじ気持ちじゃないわけないじゃん……!冬音は、武雪くんのこと、好きで好きで、たまらないんだもん。普通に話しかけてくるの、腹立つんだよ!冬音はこんなに、気にしてんのにって……。」
「僕は冬音ちゃんと話したいって方が勝ってるんだもん。」
冬音ちゃんはゆっくり僕の方に近づいた。僕は冬音ちゃんの頭を撫でた。
「……なーんだ……冬音たち、両想いじゃん。」
「そうみたい。」
冬音ちゃんは、僕の手を握りしめて頬ずりした。


○本日の出演キャラ
・中村武雪
・中村冬音
・保健室の先生



To be continued…
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