戦隊ヒロイン16

うかかなむらる

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屈託のない笑顔と無邪気なキラキラの心

第128話

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 10月26日は、私、山本佳柿野よしののお誕生日でした。え?佳柿野って誰って?パシムンです、パシムン。秋軍所属の後輩妖精です。あんまり存在感が無いことで有名だったから、覚えていなくたって構わないの。とにかく、そんな名前の妖精が現在人間界で小学校教諭をしてるってことを理解してくれるとありがたいかな。これは、そんな私の平成30年の誕生日のお話。
 その日もいつも通り、朝の会のために教室に入った私は、拍手喝采で出迎えられた。
「「山本先生ー!お誕生日おめでとうございます!」」
今年は、6年1組の担任をしてる。その、6-1の子たちがなんと、私の誕生日を覚えていてくれたのです。
「ありがとう……!覚えてたの?」
「はい!先生が10月26日だって言ってたので、家のカレンダーに書いてました!」
と、とある女の子は言ってくれる。うちのクラスは男の子もそういうお祝いを照れたりしないので、良いクラスなのではと自負しております。
「先生は何歳になったんですか?」
「当てる当てる!25歳!」
「そう、正解。25歳だよ。」
「若~い!」
「ママより20も若い!」
君たちの方が若いよ。それに、そんなこと言ったらママの年齢がバレちゃうじゃないの。
「先生!みんなで書きました!どうぞ!」
学級委員長の子が持ってきてくれたのは、色紙だった。ひとり一言のメッセージが添えられている。
「わぁ……ありがとう、みんな。」
あぁ、もう。最近、涙腺が緩いのよ。慌てて涙腺に蓋をした。
「よし、朝の会、始めようかな。」
そこはさっと切り替える教師の意地で、朝の会を平然と始めた。本当は今すぐにでも生徒たち全員を抱きしめて、ありがとうありがとうってよしよししたい。って……幼稚園の先生の時の感覚が抜けてないなぁ。妖精界で幼稚園の先生になったきっかけは、本当に純粋に、子どもが好きだったから。この屈託のない笑顔と、無邪気なキラキラの心をいつまでもそばで見守って、守って、育てたくて、私は幼稚園の先生になった。でも、人間界で暮らすことが決まった際に、幼稚園の先生よりは小学校の先生の方が私には向いているかもしれない、試しに学んでみようじゃないかということで、小学校の先生についてのお勉強を始めた。実際、幼稚園の先生よりやっぱり、小学校の先生の方が向いているような気がする。思えば幼稚園の先生時代は、ピアノもなかなか上手になれなくて苦労した。ジャングルジムから落っこちた年中さんのお母さんから責め立てられて、酷く傷ついたこともあった。それでも、子どもに携わる仕事がしたいと思えるのは、こうやって、子どもたちが私の心を幸せでいっぱいにしてくれるからなんだ。ふとした時。卒業式や入学式の特別な時。みんなの笑顔が、明るい声が、本当に本当に大好きです。


○本日の出演キャラ
・山本 佳柿野
・6-1の皆さん

佳柿野ちゃん、Happy Birthday!!



To be continued…
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