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第27話『じいや じいやVer.』
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全く、先輩はうじうじしすぎっすよー。なっちゃんに事情聞くの、そんなに嫌すかね?せっかく話しかけるチャンスなのに。さてと、じいやさんはどこかなー?お、いやしたいやした。台所でお茶碗洗ってやす。あ、俺の言葉分かります?基本「ま行」が「や行」っすかね。ん、俺は誰に話しかけてるんだろ?
ア「じいやさーん!」
じ「はい?どうなさいましたか?」
ア「聞きたいことがあるんすけど、今、良いすか?」
じ「えぇ、どうぞ。」
じいやさんは、手を拭き拭き俺をリビングのソファに座らせ、自分も隣に座った。
ア「単刀直入に聞きますけどね、じいやさんと夏湖ちゃん、一体何があったんすか?仲悪くないですか?」
じ「やはり、そのことについてですか。……私自身もよく分からないのですが……一体どこで何を間違ったんですかねぇ。」
ア「どういうことっすか?」
じ「結構ずばずば来るんですねぇ。んー、では、順を追って話しましょうかね。」
私が谷口家にお使いしているのは、夏湖様が生まれる3年ほど前からです。ご存知の通り、夏湖様のご両親はとてもお忙しい方々で、今となってはほとんど家に帰って来られませんが、20年前はそうでもなかったんですよ。それはさておき、私は夏湖様の誕生がとても楽しみでした。私は一人っ子なものですから、「赤ちゃん」に触れたことが無かったんです。そして、夏湖様は無事、お生まれになった。しかし、夏湖様が5歳になる頃でしょうか、突然、紘子様と裕貴様のお仕事が物凄く増えたのです。あ、紘子様と裕貴様といいますのは、夏湖様のご両親のお名前です。そして、お2人は現在のように、なかなか家に帰って来られなくなりました。その時から、私と夏湖様はほぼ2人暮らし状態ですね。紘子様と裕貴様は、私のお願いもあり、時々贈り物を送ってくださいました。夏湖様との何か交流を、と思ったのです。半年に一度は必ず家にも帰ってきてくださいました。その時のお土産は、いつもの贈り物以上に夏湖様、喜んでいらっしゃいましたねぇ……。夏湖様のお誕生日も帰って来れないこともありましたが、プレゼントは必ず送ってくださいました。夏湖様は、大きくなるにつれて私にも親戚のように接してくださり、私も夏湖様がとても可愛くて仕方がありませんでした。まぁ、それは今も変わりませんが。
現在のこの状況に関わる事件が起きたは夏湖様が小学校の4年生の時です。
じ「夏湖様、夜ご飯のお時間ですよ。」
夏「はーい!いただきまーす!」
じ「夏湖様。」
夏「ん?」
じ「来週の日曜日、紘子様と裕貴様がお帰りになられるそうです。」
夏「本当に?やったー!何時くらいに帰ってくるの?」
じ「16時頃のご予定だそうです。」
夏「16時ねぇ……何時だっけ?」
じ「これはすみません。午後4時でございます。皆様でご一緒に夜ご飯を食べましょうね。どこか外で食べましょうか?お家で食べますか?」
夏「んー、お家で食べたいなぁ。パパやママとじいやのお料理を食べたい!じいやのお料理はいつも美味しいもん!」
じ「いたみいります。」
夏「うふふ、楽しみだなぁ~!あ、お土産くれるよね?」
じ「えぇ。」
夏「絶対?」
じ「はい、絶対です。」
夏「何かなー?ご当地塩辛とかかなー?なんでも嬉しいけどねっ!」
そしてその日曜日、午後4時6分。夏湖様は4時30分まで茶道のお時間です。約束の通り紘子様方はお帰りになられました……が。
紘「ただいま!」
じ「おかえりなさいませ。」
裕「悪い、じいや。突然仕事が入ってしまった。こんなこと滅多にないのに……すまないがお土産を夏湖に渡してくれないか。」
じ「かしこまりました。」
紘「お願いね。夏湖にも、ごめんねって伝えてね……裕貴さん、もう行かなきゃ。」
裕「うん……じゃあ、行ってきます。」
じ「あ、あの、次のおかえりは?」
裕「分からない……。それじゃあ。」
さっと荷物をまとめ、夏湖様が帰って来られる前にと、お2人はまた出掛けられました。
夏湖様のご帰宅時刻。
夏「ただいま!!」
じ「おかえりなさいませ。」
夏「パパとママは?」
じ「そのことですが夏湖様……突然お仕事が入られてしまったようで……。」
夏「えっ」
じ「あ、あの、お土産はお預かりしております。こちらです。」
夏湖様の瞳にはみるみるうちに涙が溜まっていきました。
夏「いらないよそんなの……嘘つき。じいやの嘘つき!」
夏湖様はそのままご自分のお部屋へ帰って行かれました……まさか、そんなに悲しまれるとは思いませんでした。それからです、今のような淡白な関係になってしまったのは。
☆本日の主要キャラクター☆
・じいや(57)
・谷口夏湖
・加藤アプリコット
To be contened…
ア「じいやさーん!」
じ「はい?どうなさいましたか?」
ア「聞きたいことがあるんすけど、今、良いすか?」
じ「えぇ、どうぞ。」
じいやさんは、手を拭き拭き俺をリビングのソファに座らせ、自分も隣に座った。
ア「単刀直入に聞きますけどね、じいやさんと夏湖ちゃん、一体何があったんすか?仲悪くないですか?」
じ「やはり、そのことについてですか。……私自身もよく分からないのですが……一体どこで何を間違ったんですかねぇ。」
ア「どういうことっすか?」
じ「結構ずばずば来るんですねぇ。んー、では、順を追って話しましょうかね。」
私が谷口家にお使いしているのは、夏湖様が生まれる3年ほど前からです。ご存知の通り、夏湖様のご両親はとてもお忙しい方々で、今となってはほとんど家に帰って来られませんが、20年前はそうでもなかったんですよ。それはさておき、私は夏湖様の誕生がとても楽しみでした。私は一人っ子なものですから、「赤ちゃん」に触れたことが無かったんです。そして、夏湖様は無事、お生まれになった。しかし、夏湖様が5歳になる頃でしょうか、突然、紘子様と裕貴様のお仕事が物凄く増えたのです。あ、紘子様と裕貴様といいますのは、夏湖様のご両親のお名前です。そして、お2人は現在のように、なかなか家に帰って来られなくなりました。その時から、私と夏湖様はほぼ2人暮らし状態ですね。紘子様と裕貴様は、私のお願いもあり、時々贈り物を送ってくださいました。夏湖様との何か交流を、と思ったのです。半年に一度は必ず家にも帰ってきてくださいました。その時のお土産は、いつもの贈り物以上に夏湖様、喜んでいらっしゃいましたねぇ……。夏湖様のお誕生日も帰って来れないこともありましたが、プレゼントは必ず送ってくださいました。夏湖様は、大きくなるにつれて私にも親戚のように接してくださり、私も夏湖様がとても可愛くて仕方がありませんでした。まぁ、それは今も変わりませんが。
現在のこの状況に関わる事件が起きたは夏湖様が小学校の4年生の時です。
じ「夏湖様、夜ご飯のお時間ですよ。」
夏「はーい!いただきまーす!」
じ「夏湖様。」
夏「ん?」
じ「来週の日曜日、紘子様と裕貴様がお帰りになられるそうです。」
夏「本当に?やったー!何時くらいに帰ってくるの?」
じ「16時頃のご予定だそうです。」
夏「16時ねぇ……何時だっけ?」
じ「これはすみません。午後4時でございます。皆様でご一緒に夜ご飯を食べましょうね。どこか外で食べましょうか?お家で食べますか?」
夏「んー、お家で食べたいなぁ。パパやママとじいやのお料理を食べたい!じいやのお料理はいつも美味しいもん!」
じ「いたみいります。」
夏「うふふ、楽しみだなぁ~!あ、お土産くれるよね?」
じ「えぇ。」
夏「絶対?」
じ「はい、絶対です。」
夏「何かなー?ご当地塩辛とかかなー?なんでも嬉しいけどねっ!」
そしてその日曜日、午後4時6分。夏湖様は4時30分まで茶道のお時間です。約束の通り紘子様方はお帰りになられました……が。
紘「ただいま!」
じ「おかえりなさいませ。」
裕「悪い、じいや。突然仕事が入ってしまった。こんなこと滅多にないのに……すまないがお土産を夏湖に渡してくれないか。」
じ「かしこまりました。」
紘「お願いね。夏湖にも、ごめんねって伝えてね……裕貴さん、もう行かなきゃ。」
裕「うん……じゃあ、行ってきます。」
じ「あ、あの、次のおかえりは?」
裕「分からない……。それじゃあ。」
さっと荷物をまとめ、夏湖様が帰って来られる前にと、お2人はまた出掛けられました。
夏湖様のご帰宅時刻。
夏「ただいま!!」
じ「おかえりなさいませ。」
夏「パパとママは?」
じ「そのことですが夏湖様……突然お仕事が入られてしまったようで……。」
夏「えっ」
じ「あ、あの、お土産はお預かりしております。こちらです。」
夏湖様の瞳にはみるみるうちに涙が溜まっていきました。
夏「いらないよそんなの……嘘つき。じいやの嘘つき!」
夏湖様はそのままご自分のお部屋へ帰って行かれました……まさか、そんなに悲しまれるとは思いませんでした。それからです、今のような淡白な関係になってしまったのは。
☆本日の主要キャラクター☆
・じいや(57)
・谷口夏湖
・加藤アプリコット
To be contened…
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