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第84話『それぞれの未来 そして歩き出す』
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あの後、結局ケンカーズ4は妖精界に帰った。きぃちゃんとらっくんは大学試験を受ける準備、どどんは実家の道場の先生になる準備、あいたんは就職する準備をするために。
そして、私たちはといえば、今日もだらだらと事務所でくつろいでる。
ス「これからどうする?」
チ「人間界にいる意味がもうありませんからね。」
グ「これじゃ、ただのニートだね。」
オ「そうねぇ。」
ス「……ねぇ、私、良いこと思いついた。」
某日、公園。
夏「ね、ねぇ。考え直しても良いのよ?本当に帰るの?」
チ「寂しがってくれるのですね?」
夏「だ、だって……もう会えない?」
チ「そんなことはありません。そのうちきっとまた会えますよ。」
夏「本当?」
チ「えぇ。きっとね。」
け「えーーーん!!嫌だぁぁ!!帰んないで帰んないで!」
グ「そんな子供らしい駄々のこね方できたんだ……もー、泣くなってば。お前だけだぞ、うるさいの。」
け「だって!次いつ会えるか分かんないんでしょ!?嫌だよそんなの!」
グ「そうは言っても……もう事務所も返しちゃったし……。」
け「うわーーん!やだーー!」
泣きじゃくる賢大くんを、グレープは優しく撫でた。賢大くんは、グレープのお腹にしがみつく。
け「……妖精界で働くの?」
グ「どうかな……まだ分かんない。」
け「……ぐすんっ……。」
翼くんは、明乃ちゃんの胸の中でめそめそしていた。
冬「ふ、冬音は……泣かないもん……オレンジが人間界でニートするよりは……妖精界で働いた方が嬉しいもん……。」
オ「……ありがと。」
武「ぼ、僕も……。」
オ「そっか……大人だねぇ、君たちは。」
オレンジが両手を広げると、冬音ちゃんと武雪くんは飛び込んだ。
冬「……忘れないでっ、ね、……冬音、のこと……。」
オ「忘れないよ。絶対忘れない。」
武「ぼ、僕のことも、覚えててね。」
オ「もちろんだよ。2人とも、元気でね。」
武「っ……。」
私は、振り返る。
は「ストロベリー……本当に帰るの……?」
ス「うん。」
ストロベリーが、瞳に涙をたくさん浮かべながらそう答えた。
は「も、もう……やめてよ……泣かないでよ……。」
ストロベリーに抱きつくと、ストロベリーの身長が大きくて、やっぱり大人なんだなぁって思った。翔悟は、そんな私たちを優しく見守ってた。
滑り台の下。
ス「じゃあみんな、元気でね。」
チ「風邪ひかないでくださいね。」
グ「頑張れよ。」
オ「僕たちも頑張るからさ。」
滑り台が、妖精たちを、居るべき場所へ戻した。これが普通の事なんだ。人間界には妖精はいない。でも、少年少女の胸の中に残る温もりは、紛れもない真実で。妖精たちと人間たちが紡いだ奇妙な絆は、これからも16個の心の中で、生き続ける。
いつもの朝。
は「おはよ~!」
翔「おはよう。」
は「あ~!今日からテストだねぇ。」
翔「そうだな。頑張れよ。」
は「うん!今回は自信あるんだ。……一緒にいっぱい勉強したところだから……頑張んなきゃ、私。」
翔「うん。頑張れ。きっと大丈夫だ。」
あなたたちが私に与えてくれたものは、変身する力だけではありませんでした。色々なことを、教えてくれたんですね。
いつもの朝。
夏「ありがとう、じいや。」
じ「いってらっしゃいませ。明日にはご帰国の予定です。」
夏「えぇ。美味しいご飯、期待してるからね。」
じ「承知いたしました。」
「夏湖ちゃん!おはよう!!」
「おはよ~夏湖ちゃん。」
「おはようございます、夏湖さん。」
「お、おはよう、夏湖……ちゃん。」
「なつんつん、おはよ~。」
出会った頃は、1人で歩いていた道。
夏「おはよう!」
もう一人じゃない。あなたたちの言葉が、私の人生に花を咲かせた。ありがとう。
いつもの朝。
明「賢大~!翼くんもう来てるよー!」
け「う、うわぁ!待って待って!」
つ「髪、跳ねてるよ。」
け「えー?セットしたんだよ?」
つ「だからそれがいけないんだって。」
け「そういう翼の襟だって曲がってるぞこのやろー!」
つ「ちょ、やめ、くすぐったいよっ。」
け「あれ、熱ある?」
つ「無い。あったとしても、賢大が面倒見てくれるでしょ?」
け「えー、やだよ~。だって赤ちゃんだもん。」
つ「あ、赤ちゃんって言うな。」
明「早くー!置いて行くよ~!」
色々あった。でも、変わらないものがある。変わっていったものもある。それでも、私たちは今日も元気だよ。
いつもの朝。
冬「ゆきちゃんとくっつくと思ってたんだけどなぁ。」
真(冬母)「あら、私はみなみちゃんとくっつくと思ってたわよ?」
冬「えー!ほんと?すごーい!ねぇ、武雪くんはどう思ってた?」
武「うーん……冬音ちゃんの方が可愛いなぁ……って思ってた。」
冬「え、へ、へぇー、そ、そう。」
武「照れてるの?」
冬「照れてなーい!」
真「それ、毎朝やってるよね……。」
冬「そうよ!ルーティーンなんだからね!」
武「ルーティーン!」
子どもらしく騒ぐ。そんなのかっこ悪いと思ってた。年相応に生活するのは、恥ずかしいこと。……そんなことないんだね。大人は大人らしく、子どもは子どもらしく。でも、そう言うあなたたちは、ちょっと子供っぽかった。
勉強は楽しいことなんだね。
友達って温かいのね。
家族じゃなくても家族になれるんだね。
泣きたいときは泣いていいのね。
大切な人は自分の手で守れるんだね。
「社長、こちらの書類、目を通して頂きたいのですが。」
「お願いします。ここで、輝きたいんです!」
「ただいま。……え、あ、お、お風呂で。」
「はい、口を大きく開けてくださーい。」
「お大事になさってくださいね。」
「もしもししますよー。お洋服を上げてくださーい。」
「朝のおうたの時間だよ~!集まって~!」
「席に着いてー!出欠を取りまーす。」
それぞれの未来で、歩き出す。
*本日の主要人物*
・池田はる
・佐藤ストロベリー
・宮下翔悟
・谷口夏湖
・伊藤チェリー
・田中明乃
・高橋グレープ
・田中賢大
・高畑翼
・中村冬音
・渡辺オレンジ
・中村武雪
☆次回☆
『戦隊ヒロイン16』最終話 直前特番!!
To be continued…
そして、私たちはといえば、今日もだらだらと事務所でくつろいでる。
ス「これからどうする?」
チ「人間界にいる意味がもうありませんからね。」
グ「これじゃ、ただのニートだね。」
オ「そうねぇ。」
ス「……ねぇ、私、良いこと思いついた。」
某日、公園。
夏「ね、ねぇ。考え直しても良いのよ?本当に帰るの?」
チ「寂しがってくれるのですね?」
夏「だ、だって……もう会えない?」
チ「そんなことはありません。そのうちきっとまた会えますよ。」
夏「本当?」
チ「えぇ。きっとね。」
け「えーーーん!!嫌だぁぁ!!帰んないで帰んないで!」
グ「そんな子供らしい駄々のこね方できたんだ……もー、泣くなってば。お前だけだぞ、うるさいの。」
け「だって!次いつ会えるか分かんないんでしょ!?嫌だよそんなの!」
グ「そうは言っても……もう事務所も返しちゃったし……。」
け「うわーーん!やだーー!」
泣きじゃくる賢大くんを、グレープは優しく撫でた。賢大くんは、グレープのお腹にしがみつく。
け「……妖精界で働くの?」
グ「どうかな……まだ分かんない。」
け「……ぐすんっ……。」
翼くんは、明乃ちゃんの胸の中でめそめそしていた。
冬「ふ、冬音は……泣かないもん……オレンジが人間界でニートするよりは……妖精界で働いた方が嬉しいもん……。」
オ「……ありがと。」
武「ぼ、僕も……。」
オ「そっか……大人だねぇ、君たちは。」
オレンジが両手を広げると、冬音ちゃんと武雪くんは飛び込んだ。
冬「……忘れないでっ、ね、……冬音、のこと……。」
オ「忘れないよ。絶対忘れない。」
武「ぼ、僕のことも、覚えててね。」
オ「もちろんだよ。2人とも、元気でね。」
武「っ……。」
私は、振り返る。
は「ストロベリー……本当に帰るの……?」
ス「うん。」
ストロベリーが、瞳に涙をたくさん浮かべながらそう答えた。
は「も、もう……やめてよ……泣かないでよ……。」
ストロベリーに抱きつくと、ストロベリーの身長が大きくて、やっぱり大人なんだなぁって思った。翔悟は、そんな私たちを優しく見守ってた。
滑り台の下。
ス「じゃあみんな、元気でね。」
チ「風邪ひかないでくださいね。」
グ「頑張れよ。」
オ「僕たちも頑張るからさ。」
滑り台が、妖精たちを、居るべき場所へ戻した。これが普通の事なんだ。人間界には妖精はいない。でも、少年少女の胸の中に残る温もりは、紛れもない真実で。妖精たちと人間たちが紡いだ奇妙な絆は、これからも16個の心の中で、生き続ける。
いつもの朝。
は「おはよ~!」
翔「おはよう。」
は「あ~!今日からテストだねぇ。」
翔「そうだな。頑張れよ。」
は「うん!今回は自信あるんだ。……一緒にいっぱい勉強したところだから……頑張んなきゃ、私。」
翔「うん。頑張れ。きっと大丈夫だ。」
あなたたちが私に与えてくれたものは、変身する力だけではありませんでした。色々なことを、教えてくれたんですね。
いつもの朝。
夏「ありがとう、じいや。」
じ「いってらっしゃいませ。明日にはご帰国の予定です。」
夏「えぇ。美味しいご飯、期待してるからね。」
じ「承知いたしました。」
「夏湖ちゃん!おはよう!!」
「おはよ~夏湖ちゃん。」
「おはようございます、夏湖さん。」
「お、おはよう、夏湖……ちゃん。」
「なつんつん、おはよ~。」
出会った頃は、1人で歩いていた道。
夏「おはよう!」
もう一人じゃない。あなたたちの言葉が、私の人生に花を咲かせた。ありがとう。
いつもの朝。
明「賢大~!翼くんもう来てるよー!」
け「う、うわぁ!待って待って!」
つ「髪、跳ねてるよ。」
け「えー?セットしたんだよ?」
つ「だからそれがいけないんだって。」
け「そういう翼の襟だって曲がってるぞこのやろー!」
つ「ちょ、やめ、くすぐったいよっ。」
け「あれ、熱ある?」
つ「無い。あったとしても、賢大が面倒見てくれるでしょ?」
け「えー、やだよ~。だって赤ちゃんだもん。」
つ「あ、赤ちゃんって言うな。」
明「早くー!置いて行くよ~!」
色々あった。でも、変わらないものがある。変わっていったものもある。それでも、私たちは今日も元気だよ。
いつもの朝。
冬「ゆきちゃんとくっつくと思ってたんだけどなぁ。」
真(冬母)「あら、私はみなみちゃんとくっつくと思ってたわよ?」
冬「えー!ほんと?すごーい!ねぇ、武雪くんはどう思ってた?」
武「うーん……冬音ちゃんの方が可愛いなぁ……って思ってた。」
冬「え、へ、へぇー、そ、そう。」
武「照れてるの?」
冬「照れてなーい!」
真「それ、毎朝やってるよね……。」
冬「そうよ!ルーティーンなんだからね!」
武「ルーティーン!」
子どもらしく騒ぐ。そんなのかっこ悪いと思ってた。年相応に生活するのは、恥ずかしいこと。……そんなことないんだね。大人は大人らしく、子どもは子どもらしく。でも、そう言うあなたたちは、ちょっと子供っぽかった。
勉強は楽しいことなんだね。
友達って温かいのね。
家族じゃなくても家族になれるんだね。
泣きたいときは泣いていいのね。
大切な人は自分の手で守れるんだね。
「社長、こちらの書類、目を通して頂きたいのですが。」
「お願いします。ここで、輝きたいんです!」
「ただいま。……え、あ、お、お風呂で。」
「はい、口を大きく開けてくださーい。」
「お大事になさってくださいね。」
「もしもししますよー。お洋服を上げてくださーい。」
「朝のおうたの時間だよ~!集まって~!」
「席に着いてー!出欠を取りまーす。」
それぞれの未来で、歩き出す。
*本日の主要人物*
・池田はる
・佐藤ストロベリー
・宮下翔悟
・谷口夏湖
・伊藤チェリー
・田中明乃
・高橋グレープ
・田中賢大
・高畑翼
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・渡辺オレンジ
・中村武雪
☆次回☆
『戦隊ヒロイン16』最終話 直前特番!!
To be continued…
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