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part1 買った奴隷ちゃん

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私は奴隷であるあの子を買い 自分の家に連れていった。

渚「まずはどうするか…そうだなまずは風呂に入ろう 久しぶりにさっぱりしたいだろ?」

奴隷ちゃん「え…私なんかがよろしいんですか…」

渚「うん  まぁ服はさすがに女子のとか持ってないから同じの着てもらうことになっちゃうけど我慢してくれ…」

奴隷ちゃん「(前のご主人様はこんなことしてくれなかったのに…何を考えてるんだろう…まさか優しくして落とすつもり…?でも彼からはそんな下心も悪意もなさそうに見える…)」

渚「風呂はこっちね タオルここ置いとくから」

奴隷ちゃん「あ…ありがとうございます…」

渚「じゃ 風呂あがったら 飯にするからね~」

僕は言い終わると脱衣所から離れ、リビングでスマホを弄って出てくるまで暇を潰した。


私は湯船に浸かり、彼について考えていた。

奴隷ちゃん「(なんで…あんなに優しくするんだろう…私は奴隷として買われたはずなのに…風呂に入れるなんて私なんかがいいのだろうか…?)」

それでも考えても埒が明かなかったため、考えるのをやめ、私は風呂をあがった。


渚「お、出てきたね」

奴隷ちゃん「あ…私なんかがよろしかったのでしょうか…」

渚「うん 僕は元々奴隷として扱おうなんて考えてなかったし」

渚「あ、そうだ。聞いてなかったけど君の名前は?」

奴隷ちゃん「わ、私の名前は…古明地…こいし…です」

渚「結構珍しい名前なんだね 僕は霧島 渚」

奴隷ちゃん「(ご主人様の名前もなかなかだと思うけど…)」

こいし「あ、あの 私は何をすればいいのですか?」

渚「ん~そうね~ 料理とかできる?」

こいし「は…はい できます。」

渚「じゃあ一緒に作ろうか そろそろ腹へってきただろ?」

こいし「わ…わかりました。」

そして僕達は一緒に料理を作った。

何を作るか言っていなかったのに材料を見ただけで何を作るかを察し、作っていた。

渚「…ね…ねぇ?」

こいし「…はい なんでしょうか?」

渚「何作るのか言っていなかったのになんでわかるの?」

こいし「えっと…材料からなんとなく察しただけです…」

渚「そうなのか…」

経験の差なのかな?と思い、そんなに気にしないようにした。

そして完成し、机に並べた。

渚「じゃあ食べよっか。」

こいし「ご主人様」

渚「ん?どうした?」

こいし「奴隷の分際で私なんかが一緒に飯を食うなんて…」

渚「ん~じゃあ買った身として命令」

渚「ご飯は一緒に食べること  いい?」

こいし「よろしいのですか?」

渚「うん じゃあ(っ'-')🍨いただきま~す」

そしてしばらく無言の食事であったがこいしが

こいし「あ、あのご主人様」

渚「どうしたの?」

こいし「ご主人様はどうしてこんなに見ず知らずの私に優しくしてくれるのですか?」

渚「まぁ元々奴隷市には興味なんかも奴隷が欲しいなんて思ったこともなかったんだが今日はちょっと見てみるかって行ったんだ それでこいしのことを見つけた。買うつもりなんかなかったが処分…と書いてあったからな さすがに可哀想すぎると思い、言い方は悪いが買ったんだ。」

こいし「ご主人様は優しいのですね」

渚「いや、奴隷市で頻繁に人を買う奴らは正直イカれてる あれが異常なだけだ 僕なんかは普通なんだ」

こいし「普通でも私にとっては普通ではないのです……」

渚「まぁ僕が奴隷市から引き離したからもうこいしは自由だよ まだ怖いかもしれないけどおいおい慣れてけばいい あと僕は渚でいいよ ご主人様とかなんかむず痒い…」

こいし「わかりました。渚様」

まだ抜け切れてない感じも感じられるな…まぁ1日だけじゃ奴隷であったあの時を忘れられるわけないか…

こいし「えっと…ご馳走様でした。」

渚「うん お粗末様」

渚「じゃあ食器とかは僕が洗っとくから」

こいし「いえ 私にやらさせてください 私は助けられた側なのですから何か恩返ししたいです」

渚「そ、そう  じゃあお願い」

渚「僕は風呂入るから  こいしの部屋はそこね 来客用の部屋だけどベットとかはかなりいい方だし なかなかに広いから じゃあの」

そして彼は風呂に入っていった。

こいし「(ほんとに謎…なんであんな人が市場の入館証なんかもっているんだろう あとで聞いてみようかな?)」

そうこうしている間に食器を洗い終え、私は彼が使っていいと言ってた部屋に向かった。

こいし「広い…ほんとに私が…使っていいんだ…」

私は驚きと同時に嬉しさがあった。
私は小さな頃から奴隷であった。だからこそ私はこんなに優しくされることも部屋を与えてくれるなんてのもなかった。
ほんとにあの人には感謝をしている あって一日じゃわかんないだろって言われるだろうけど彼だけは少しだけは信用してもいいかもな…

そう考えてるうちにいつの間にかベットにダイブしていた。

ふかふかで気持ちよかった。
奴隷の私はいつも床で寝ていたからほんとに珍しかった…

こいし「はぁ~幸せ…」

そしてそのベットを堪能している間に私は睡魔が近ずいてきて、私はいつの間にか寝てしまっていた。



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