ポセイドン

チキンカツと詩

文字の大きさ
上 下
1 / 1

ポセイドン

しおりを挟む
いつも弱腰の政府も徹底抗戦の構えだ。
僕の所にも召集令状、所謂、赤紙が届き、軍事練習に参加することになった。
僕が配属されたのは海軍。金曜日には決まってカレーの、あの海軍である。
軍は、軍服でなければならない。
しかし、それは昔の話だ。
今は私服での参加が可能であり、私服をあまり持っていないと思われる人だけ軍服を着ていた。僕は、制帽をアクセントに取り入れ、海をイメージした紺のざっくりとしたボーダーTをワイドシルエットジーンズに少しだけタックインし、リラックス感を演出してみた。しかし、ネックレスやピアスは没収された。それらは加工され戦車や飛行機となるらしい。最悪なんですけど。
「お集まり頂いて恐縮ですが、降伏したのでここで解散となります。家に帰るまでが戦争です。お気をつけてお帰りください。」
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...