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第1章
第九話 ⑱ ~波乱の一日・夜~ 後編 朱里視点
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第九話 ⑱
朱里視点
『もしもし……』
電話口から、悠斗くんの声が聞こえる。
あは……悠斗くんの声だ。
この声を聞いただけで、少し嬉しくなっちゃう。
でも、聞かなくちゃ……
「ねぇ、悠斗くん。今どこに居るの?」
『……え?』
悠斗くんの驚いた声。ねえ、なんでそんな声出すの?
何か、後ろめたいことでもあるの?
もしかしてさ、まだ、黒瀬さんのところにいるのかな?
ふふふ……
ははは……確定だ。
小さく、黒瀬さんの笑い声が聞こえてきた。
「黒瀬さんの家、かな?」
『……っ!!??』
私のその問いに、悠斗くんは息を飲む。
もう、答え言ってるじゃん……
「……黒瀬さんと悠斗くんが仲良さそうに帰ってる写真がね、女子のグループに流れてるの」
『…………』
私は、悠斗くんを、責める……
付き合い始めて、初めての行為……
「ねぇ、悠斗くん……なんで、そういうこと、しちゃうのかな……」
優しい悠斗くんが好き。でも、誰にでも優しい悠斗くんは……きらいだよ……
私は、私だけに優しくして欲しいって、思っちゃうよ……
ねぇ、悠斗くん……私って、重い?
きらい……
悠斗くんに初めて言った言葉
でも、本音
私はわがままだから、優しい悠斗くんのその気持ちは、私だけに向けて欲しいの……
『……え!?』
すると、電話口から悠斗くんの焦ったような声が聞こえた。
そして、次の瞬間。
『もしもし、藤崎さんですね?』
「……え?黒瀬さん?」
悠斗くんのスマホから黒瀬さんの声が聞こえてきた。
な、なんで!!??
『大変申し訳ございません。悠斗くんには私が無理を言って送って貰ったんですよ?』
「……っ!!白々しい……」
私は憎しみに声が震えます。
『あ、申し遅れましたが、今の通話はスピーカーになっておりますので』
「なっ!!」
こ、この女……そこまで……っ!!
『悠斗くんに聞かれている。というのを前提にお話しましょうか?』
「黒瀬さんと、話すことなんて、ないよ」
私は黒瀬さんに告げました。
悠斗くんにスマホを返して。
と。
その言葉に黒瀬さんは大して気にした素振りも見せずに続けました。
『ふふふ、そうですか、それは残念です。私はお話したかったのですが。では藤崎さん。最後にひとつだけ。聞いていただけますか?』
辛いですよね?苦しいですよね?でも、私は悠斗くんを諦めません。あなたが彼と付き合ってる限り、私はこうして彼にアプローチをかけ続けます。あなたが彼と別れるまで
何かが、折れる音がした。
これは、私の心だ。
『……朱里さん』
「ねぇ、悠斗くん。私ね、今日部活で捻挫しちゃったんだ」
スマホを取り戻した悠斗くんに、私は淡々と告げた。
「あぁ、心配しないでいいよ?バスケと捻挫なんて友達みたいなもんだし。まぁ一週間は安静かな」
『……そうなんだ』
『それでね、一週間くらいはお父さんかお母さんの車で送って貰う予定なんだ』
だから、朝一緒に登校しなくていいよ。
あはは……なんか、疲れちゃったな……
「…………」
悠斗くんは黙ってる。
まぁ、そうだよね。びっくりしちゃったよね。
「……あ、あの!!朱里さ……」
『でもね、悠斗くん』
何かを言おうとした悠斗くんの言葉を遮る。
『明日だけは登校前に時間を貰えないかな?』
「時間?」
『うん。朝は早いけど六時に、私の家の前の公園に来て』
そこで、話したいことがあるから。
今後のこと。キチンと話そ?私はそう思った。
「……そうか」
『うん。早いけど、頑張ってきてね。じゃあ切るね』
あとさ、考えをまとめたいから、このあとメッセとか電話とかおやすみとかいらないから。
「……わかった」
『さよなら。悠斗くん』
さよなら……悠斗くん。
そういう言葉も初めて選んだ。
いつもは、バイバイってしてたのに。
私はスマホを置いて、布団を被る。
明日は六時に公園で。
ははは。寝坊の心配はないね。
だって、寝れるわけが無いから。
朱里視点
『もしもし……』
電話口から、悠斗くんの声が聞こえる。
あは……悠斗くんの声だ。
この声を聞いただけで、少し嬉しくなっちゃう。
でも、聞かなくちゃ……
「ねぇ、悠斗くん。今どこに居るの?」
『……え?』
悠斗くんの驚いた声。ねえ、なんでそんな声出すの?
何か、後ろめたいことでもあるの?
もしかしてさ、まだ、黒瀬さんのところにいるのかな?
ふふふ……
ははは……確定だ。
小さく、黒瀬さんの笑い声が聞こえてきた。
「黒瀬さんの家、かな?」
『……っ!!??』
私のその問いに、悠斗くんは息を飲む。
もう、答え言ってるじゃん……
「……黒瀬さんと悠斗くんが仲良さそうに帰ってる写真がね、女子のグループに流れてるの」
『…………』
私は、悠斗くんを、責める……
付き合い始めて、初めての行為……
「ねぇ、悠斗くん……なんで、そういうこと、しちゃうのかな……」
優しい悠斗くんが好き。でも、誰にでも優しい悠斗くんは……きらいだよ……
私は、私だけに優しくして欲しいって、思っちゃうよ……
ねぇ、悠斗くん……私って、重い?
きらい……
悠斗くんに初めて言った言葉
でも、本音
私はわがままだから、優しい悠斗くんのその気持ちは、私だけに向けて欲しいの……
『……え!?』
すると、電話口から悠斗くんの焦ったような声が聞こえた。
そして、次の瞬間。
『もしもし、藤崎さんですね?』
「……え?黒瀬さん?」
悠斗くんのスマホから黒瀬さんの声が聞こえてきた。
な、なんで!!??
『大変申し訳ございません。悠斗くんには私が無理を言って送って貰ったんですよ?』
「……っ!!白々しい……」
私は憎しみに声が震えます。
『あ、申し遅れましたが、今の通話はスピーカーになっておりますので』
「なっ!!」
こ、この女……そこまで……っ!!
『悠斗くんに聞かれている。というのを前提にお話しましょうか?』
「黒瀬さんと、話すことなんて、ないよ」
私は黒瀬さんに告げました。
悠斗くんにスマホを返して。
と。
その言葉に黒瀬さんは大して気にした素振りも見せずに続けました。
『ふふふ、そうですか、それは残念です。私はお話したかったのですが。では藤崎さん。最後にひとつだけ。聞いていただけますか?』
辛いですよね?苦しいですよね?でも、私は悠斗くんを諦めません。あなたが彼と付き合ってる限り、私はこうして彼にアプローチをかけ続けます。あなたが彼と別れるまで
何かが、折れる音がした。
これは、私の心だ。
『……朱里さん』
「ねぇ、悠斗くん。私ね、今日部活で捻挫しちゃったんだ」
スマホを取り戻した悠斗くんに、私は淡々と告げた。
「あぁ、心配しないでいいよ?バスケと捻挫なんて友達みたいなもんだし。まぁ一週間は安静かな」
『……そうなんだ』
『それでね、一週間くらいはお父さんかお母さんの車で送って貰う予定なんだ』
だから、朝一緒に登校しなくていいよ。
あはは……なんか、疲れちゃったな……
「…………」
悠斗くんは黙ってる。
まぁ、そうだよね。びっくりしちゃったよね。
「……あ、あの!!朱里さ……」
『でもね、悠斗くん』
何かを言おうとした悠斗くんの言葉を遮る。
『明日だけは登校前に時間を貰えないかな?』
「時間?」
『うん。朝は早いけど六時に、私の家の前の公園に来て』
そこで、話したいことがあるから。
今後のこと。キチンと話そ?私はそう思った。
「……そうか」
『うん。早いけど、頑張ってきてね。じゃあ切るね』
あとさ、考えをまとめたいから、このあとメッセとか電話とかおやすみとかいらないから。
「……わかった」
『さよなら。悠斗くん』
さよなら……悠斗くん。
そういう言葉も初めて選んだ。
いつもは、バイバイってしてたのに。
私はスマホを置いて、布団を被る。
明日は六時に公園で。
ははは。寝坊の心配はないね。
だって、寝れるわけが無いから。
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