学園の聖女様と俺の彼女が修羅場ってる。

味のないお茶

文字の大きさ
149 / 292
第2章

第五話 ① ~激戦の予算会議~ 早朝 悠斗視点

しおりを挟む
 第五話  ①



『月曜日の朝。七時半に生徒会室に集合をよろしくお願いします。予算会議に向けた最終ミーティングをしたいと思っています。その時に、自分が追加で考えたプランの説明もしたいと思っています。朝早い時間ですが、よろしくお願いします。』




 月曜日。早朝。

 俺は洗面台の前に立ち、髪型を入念に整える。

 今日は眼鏡ではなくてコンタクトレンズを使う。

 そう。朱里とデートをする時と同じ、自分を一番かっこよく見せられる格好で本日は登校する予定だ。

 本日行われる予算会議は、リアルタイムでオンライン配信の予定だ。
 生徒会長含め、うちの生徒会には綺麗どころが揃ってる。
 多少なりとも見た目を良くしていかないと、隣に立つことすら出来ないだろう。

 そして、昨晩。生徒会のグループに、生徒会室に集まって欲しい旨のメッセージを入れてある。

 その件に関しては、メンバー全員から了承を貰っている。

 怜音先輩が新聞に載せた『ペテン師』の記事の影響力を考えると、俺が最初に考えていたプランでは、おそらく通用しないだろう。
 つまり、今以上のことをして行かないとこの予算会議は失敗に終わる。
 それはつまり、生徒会長の蒼井さんの信用の失墜であり、生徒会の存続にも関わってくる。
 そうはさせない為にも、何としててもこの会議は成功させなければならない。

 昨晩。俺が考え直したプランでどこまで戦えるかはわからないが、一応勝算は一二分にある。と踏んでいる。

 あとは、どれだけそのプランにそった動きをこっちが出来るか。そこが勝敗の分かれ目だろう。

「おはよう、おにぃ。今日はそのスタイルで行くんだね」

 俺が洗面台で身支度を整えていると、雫が後ろから声を掛けてくる。

「そうだね。今日の予算会議はオンラインで配信するからね。多少なりとも見た目のレベルは上げておかないとダメだろうからね」

 俺はきっちりと髪型を整え、鏡に映った自分の姿を確認する。

「黒瀬詩織、蒼井空、三輪琴音。この三人の隣に立っても許されるレベルにはなれたかな」

 一年前の自分では絶対に無理だっただろう。

 藤崎朱里を振り向かせる為にした努力は、それ以外の部分でも役に立つはずだ。

 自信を持て、胸を張れ、不安を表に出すな。

 今日の俺は、『生徒会副会長 桐崎悠斗』だ。

 情けない姿を見せる訳には行かない。

 誰よりもかっこいい姿を見せるんだ。


「今まで、ずっとおにぃのことを見てきたよ。その上で言わせてもらうね!!」

 俺は後ろを振り向き、雫と目を合わせる。

 雫は、俺を見てニコッと笑いかける。

「今のおにぃは『今までで一番、最高にかっこいい』だよ!!」

「ありがとう、雫」

「頑張ってね、おにぃ!!絶対大丈夫って信じてるから!!」




 最愛の妹から、最高のエールを貰い、俺は家を出た。

 今日の天気は快晴。

 春の陽気を感じる暖かさだ。

 この後は朱里の家に行って一緒に登校する。

 その時に、彼女には色々と話しておこう。

 俺はそう考え、愛車のポチに跨った。


しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

再婚相手の連れ子は、僕が恋したレンタル彼女。――完璧な義妹は、深夜の自室で「練習」を強いてくる

まさき
恋愛
「初めまして、お兄さん。これからよろしくお願いしますね」 父の再婚によって現れた義理の妹・水瀬 凛(みなせ りん)。 清楚なワンピースを纏い、非の打ち所がない笑顔で挨拶をする彼女を見て、僕は息が止まるかと思った。 なぜなら彼女は、僕が貯金を叩いて一度だけレンタルし、その圧倒的なプロ意識と可憐さに――本気で恋をしてしまった人気No.1レンタル彼女だったから。 学校では誰もが憧れる高嶺の花。 家では親も感心するほど「理想の妹」を演じる彼女。 しかし、二人きりになった深夜のキッチンで、彼女は冷たい瞳で僕を射抜く。 「……私の仕事のこと、親に言ったらタダじゃおかないから」 秘密を共有したことで始まった、一つ屋根の下の奇妙な生活。 彼女は「さらなるスキルアップ」を名目に、僕の部屋を訪れるようになる。 「ねえ、もっと本気で抱きしめて。……そんなんじゃ、次のデートの練習にならないでしょ?」 これは、仕事(レンタル)か、演技(家族)か、それとも――。 完璧すぎる義妹に翻弄され、理性が溶けていく10日間の物語。 『著者より』 もしこの話が合えば、マイページに他の作品も置いてあります。 https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/658724858

処理中です...