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第2章
第七話 ③ ~詩織さんとの初めてのデート~ 悠斗視点
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第七話 ③
「一応。今日の予定を話しておこうかと思うんだ」
詩織さんと待ち合わせ場所で一緒になり、やって来たバスに乗り込む。
その中で俺は彼女にそう話しかけた。
「はい。私は悠斗くんと一緒に居るだけで楽しめると思いますので、どういうプランでも平気ですよ」
「.....あはは。そう言って貰えると嬉しいよ」
俺は少しだけ照れくさく思いながら、説明する。
「まずは詩織さんがオススメしていた本屋さんに行こうと思う。そこで話をしながら本を見て回ろうか」
「はい。賛成です」
「そしたら多分いい時間だと思うから、イートインでご飯を食べようか。そこのお金は俺が出すよ」
「……良いのですか?」
少しだけ眉をひそめる詩織さんに俺は頷く。
「詩織さんには色々とお世話になってるからね。そのくらいの男気は見せさせて欲しいな」
そう言うと、詩織さんは少しだけ頬を赤くして頷いた。
「はい。ではご馳走になります」
「ありがとう。それで、ご飯が終わったらなんだけど、俺の用事に付き合って貰ってもいいかな?」
俺そう言うと、詩織さんにパンフレットを見せる。
「さっき話していた人。佐々木さんって人なんだけど、以前『モデルをやらないか?』という話をしてきた人でね」
「そうだったのですか」
「まぁ、断ったんだけどさ。ちょうど今さ、オシャレな眼鏡を一つくらい欲しいなって思ってたんだ」
「そのお店が、佐々木さんの妹さんのお店なんですね?」
そう言う詩織さんに俺は頷く。
「そうなんだよね。少し興味があるから行ってみたいなと思ってね。それにさ、もし良かったら」
今日の記念に、詩織さんにひとつ。プレゼントさせて貰えるかな?
と、俺は提案する。
「……ありがとうございます。とても、嬉しいです」
少しだけ瞳を揺らしながら、詩織さんは頷いた。
「あはは。詩織さんは目が良いから、伊達眼鏡になるとは思うけどね。俺は買うとなると視力検査とかそう言うので少し時間がかかるだろうし、そのお詫びみたいなものだと思ってよ」
「いえ、悠斗くんからプレゼントして頂けるのでしたら、その程度の待ち時間など些事です」
と、そんな話をしていると、ショッピングモールへと到着する。
誰かが停車ボタンを押していたので、そのまま出入口の方へと移動する。
「少し揺れるから気をつけてね」
「はい。ありがとうございます」
そして、目的地で停車したバスからお金を払って降りる。
俺は先にバスから降りておき、詩織さんに手を差し出す。
「……そこまでして頂けるのですか?」
「あはは。素敵なミュールを履いてるけど、少しだけ歩きづらそうに見えたからね。転ぶといけないから、この位はさせてよ」
「では、お言葉に甘えます。ありがとうございます。悠斗くん」
そう言って詩織さんは俺の手を取って、バスから降りる。
「その.....このまま、手を繋いだままショッピングモールを回ることは可能ですか?」
と、詩織さんが顔を赤くしながら言う。
「うーん.....まぁ、いいよ。誰も居ないと思うからね」
と、俺は少しだけ思案した後に了承した。
「あ、ありがとうございます!!」
詩織さんはギュッと俺の手を握り直した。
「あはは。結構広いショッピングモールだからね、迷子にならないようにしよう」
「……そこまで子供じゃありませんよ」
少しだけ頬をふくらませる詩織さんを見て思う。
本当に彼女は表情が豊かになったな。
そんな彼女の表情を引き出しているのは自分なんだよな。
少しだけ、優越感のようなものを感じながら、俺たちはショッピングモールの中へと入って行った。
「一応。今日の予定を話しておこうかと思うんだ」
詩織さんと待ち合わせ場所で一緒になり、やって来たバスに乗り込む。
その中で俺は彼女にそう話しかけた。
「はい。私は悠斗くんと一緒に居るだけで楽しめると思いますので、どういうプランでも平気ですよ」
「.....あはは。そう言って貰えると嬉しいよ」
俺は少しだけ照れくさく思いながら、説明する。
「まずは詩織さんがオススメしていた本屋さんに行こうと思う。そこで話をしながら本を見て回ろうか」
「はい。賛成です」
「そしたら多分いい時間だと思うから、イートインでご飯を食べようか。そこのお金は俺が出すよ」
「……良いのですか?」
少しだけ眉をひそめる詩織さんに俺は頷く。
「詩織さんには色々とお世話になってるからね。そのくらいの男気は見せさせて欲しいな」
そう言うと、詩織さんは少しだけ頬を赤くして頷いた。
「はい。ではご馳走になります」
「ありがとう。それで、ご飯が終わったらなんだけど、俺の用事に付き合って貰ってもいいかな?」
俺そう言うと、詩織さんにパンフレットを見せる。
「さっき話していた人。佐々木さんって人なんだけど、以前『モデルをやらないか?』という話をしてきた人でね」
「そうだったのですか」
「まぁ、断ったんだけどさ。ちょうど今さ、オシャレな眼鏡を一つくらい欲しいなって思ってたんだ」
「そのお店が、佐々木さんの妹さんのお店なんですね?」
そう言う詩織さんに俺は頷く。
「そうなんだよね。少し興味があるから行ってみたいなと思ってね。それにさ、もし良かったら」
今日の記念に、詩織さんにひとつ。プレゼントさせて貰えるかな?
と、俺は提案する。
「……ありがとうございます。とても、嬉しいです」
少しだけ瞳を揺らしながら、詩織さんは頷いた。
「あはは。詩織さんは目が良いから、伊達眼鏡になるとは思うけどね。俺は買うとなると視力検査とかそう言うので少し時間がかかるだろうし、そのお詫びみたいなものだと思ってよ」
「いえ、悠斗くんからプレゼントして頂けるのでしたら、その程度の待ち時間など些事です」
と、そんな話をしていると、ショッピングモールへと到着する。
誰かが停車ボタンを押していたので、そのまま出入口の方へと移動する。
「少し揺れるから気をつけてね」
「はい。ありがとうございます」
そして、目的地で停車したバスからお金を払って降りる。
俺は先にバスから降りておき、詩織さんに手を差し出す。
「……そこまでして頂けるのですか?」
「あはは。素敵なミュールを履いてるけど、少しだけ歩きづらそうに見えたからね。転ぶといけないから、この位はさせてよ」
「では、お言葉に甘えます。ありがとうございます。悠斗くん」
そう言って詩織さんは俺の手を取って、バスから降りる。
「その.....このまま、手を繋いだままショッピングモールを回ることは可能ですか?」
と、詩織さんが顔を赤くしながら言う。
「うーん.....まぁ、いいよ。誰も居ないと思うからね」
と、俺は少しだけ思案した後に了承した。
「あ、ありがとうございます!!」
詩織さんはギュッと俺の手を握り直した。
「あはは。結構広いショッピングモールだからね、迷子にならないようにしよう」
「……そこまで子供じゃありませんよ」
少しだけ頬をふくらませる詩織さんを見て思う。
本当に彼女は表情が豊かになったな。
そんな彼女の表情を引き出しているのは自分なんだよな。
少しだけ、優越感のようなものを感じながら、俺たちはショッピングモールの中へと入って行った。
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