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第2章
第八話 ① ~初めての朝帰り。雫からは……~
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第八話 ①
「…………はぁ」
早朝。俺は自宅の洗面台の前で一つため息を吐いた。
徹夜をしたのは初めてでは無いが、『朝帰り』をしたのは初めてだ。
鍵のしまった家の扉を開け、軽くシャワーを浴びてから着替えを済ませた。
「…………朝帰りとは随分な身分ですね?」
「……雫」
冷たい目をした雫が俺の後ろに立っていた。
「……『誰と』一晩過ごしたの?それによってはおにぃと呼ぶか、あんたと呼ぶかが決まるよ?」
「…………朱里です」
俺のその言葉に、雫はため息を吐いた。
「……なら、まだいいかな」
「……すみません」
頭を垂れる俺に、雫は言う。
「なんで連絡しなかったの?」
「……スマホを弄る時間を与えて貰えませんでした」
朱里ちゃん激おこじゃん……
と、雫が自分の額に指を当てた。
「何したのよ、おにぃ……SNSで楽しそうなツーショット写真上げただけじゃそうはならないでしょ?」
「…………聞きたい?」
俺は苦笑いを浮かべながら、雫に聞いた。
「…………聞く義務はあるかな」
そう言った雫に、俺は昨晩のことを話した。
夜。朱里の両親は結婚記念日なので二人で飲みに行く。そのまま泊まって帰らない。という話だった。
夫婦水入らずで過ごしてもらいたいとのことで、朱里は一人で留守番をすることになっていた。
去年は佐藤さんが一緒に泊まっていたそうだが、今年は俺を泊めるからと断りを入れていたらしい。
そんな話は初めて聞いた。と話をすると、サプライズにしたかった。と言われた。
なるほど。なら仕方ないな。
俺は朱里の自宅に上がり、初めて彼女の自室へと入る。
ピンクを基調とした部屋は、朱里らしい女の子のイメージをそのまま具現化した部屋になっていた。
「今夜は寝かさないから」
「……それって男のセリフじゃないのかな……」
そういう俺を、朱里は無言で睨みつける。
「……へぇ、随分と余裕そうだね?」
「い、いや……そういう訳じゃ……んっ」
朱里は俺の口を塞ぐようにキスをする。
そして、そのまま俺をベッドの上へと押し倒す。
ホント……逆だよなぁ……
なんて思ってると、朱里は俺の下腹部を触ってきた。
「……っ!!」
え?な、なんで!!??
唇を離した俺は、朱里を驚いた目で見る。
「脱げ」
「……はい」
これ以上無い行動の強制。
俺は来ていた服を脱いでいく。
「……あ、あのどこまで」
「詩織ちゃんの前で脱いだ分までかな?」
ニコリと嗤う朱里。
………………。
俺は『全ての衣類』を脱いだ。
そして、俺の身体を上から下まで見た朱里は再び嗤う。
「……ねぇ悠斗『くん』?」
「……はい」
俺の下腹部を指さして、朱里は問う。
「なんでそこに詩織ちゃんが着けてたリップの色が着いてるのかな?」
「………………」
こ、答えたら死ぬ。答えなくても死ぬ。
「まぁ、『血』が着いてたら私は悠人を刺してたかな」
「………………」
そう。その一線は超えてない。
「何回?」
「……い、いっか……」
「本当の事を言わないと『潰す』」
昏く淀んだ瞳で言う朱里。
本当のことを言わないと潰される。
どこを!?わかるだろ!!
「……に、二回です……」
「……何処と何処で?」
…………。
「『口』と『胸』です……」
「……へぇ、口と胸ですか。随分とお楽しみだったようで?……どうでしたか、悠斗くん?」
「………………」
「言わないと潰す」
「はい!!男のロマンを叶えていただいたような気分でした!!」
俺のその言葉に、朱里は三度嗤う。
「四回ね?」
「…………え?」
よ、四回?な、何の数字だ……
「若いんだから余裕だよね?」
わ、わかった……『あの回数』だ
もう既に二回してる中で、あと四回!?
ま、マジで!!??
「その節操のない下半身を躾直してやる」
「………………はい」
そして、俺は寝れない夜を二人で過ごしたのだった。
ちなみに、『手』で一回、『口』で一回、『脚』で一回、
「もう無理です……」と話すと、『足』で踏まれて……
「……と言うことがありました」
「よく生きて帰ってこれたね、おにぃ……」
まぁ、完全に自業自得だけどね。
なんて雫に言われたけど、はい、その通りだと思います……
「…………はぁ」
早朝。俺は自宅の洗面台の前で一つため息を吐いた。
徹夜をしたのは初めてでは無いが、『朝帰り』をしたのは初めてだ。
鍵のしまった家の扉を開け、軽くシャワーを浴びてから着替えを済ませた。
「…………朝帰りとは随分な身分ですね?」
「……雫」
冷たい目をした雫が俺の後ろに立っていた。
「……『誰と』一晩過ごしたの?それによってはおにぃと呼ぶか、あんたと呼ぶかが決まるよ?」
「…………朱里です」
俺のその言葉に、雫はため息を吐いた。
「……なら、まだいいかな」
「……すみません」
頭を垂れる俺に、雫は言う。
「なんで連絡しなかったの?」
「……スマホを弄る時間を与えて貰えませんでした」
朱里ちゃん激おこじゃん……
と、雫が自分の額に指を当てた。
「何したのよ、おにぃ……SNSで楽しそうなツーショット写真上げただけじゃそうはならないでしょ?」
「…………聞きたい?」
俺は苦笑いを浮かべながら、雫に聞いた。
「…………聞く義務はあるかな」
そう言った雫に、俺は昨晩のことを話した。
夜。朱里の両親は結婚記念日なので二人で飲みに行く。そのまま泊まって帰らない。という話だった。
夫婦水入らずで過ごしてもらいたいとのことで、朱里は一人で留守番をすることになっていた。
去年は佐藤さんが一緒に泊まっていたそうだが、今年は俺を泊めるからと断りを入れていたらしい。
そんな話は初めて聞いた。と話をすると、サプライズにしたかった。と言われた。
なるほど。なら仕方ないな。
俺は朱里の自宅に上がり、初めて彼女の自室へと入る。
ピンクを基調とした部屋は、朱里らしい女の子のイメージをそのまま具現化した部屋になっていた。
「今夜は寝かさないから」
「……それって男のセリフじゃないのかな……」
そういう俺を、朱里は無言で睨みつける。
「……へぇ、随分と余裕そうだね?」
「い、いや……そういう訳じゃ……んっ」
朱里は俺の口を塞ぐようにキスをする。
そして、そのまま俺をベッドの上へと押し倒す。
ホント……逆だよなぁ……
なんて思ってると、朱里は俺の下腹部を触ってきた。
「……っ!!」
え?な、なんで!!??
唇を離した俺は、朱里を驚いた目で見る。
「脱げ」
「……はい」
これ以上無い行動の強制。
俺は来ていた服を脱いでいく。
「……あ、あのどこまで」
「詩織ちゃんの前で脱いだ分までかな?」
ニコリと嗤う朱里。
………………。
俺は『全ての衣類』を脱いだ。
そして、俺の身体を上から下まで見た朱里は再び嗤う。
「……ねぇ悠斗『くん』?」
「……はい」
俺の下腹部を指さして、朱里は問う。
「なんでそこに詩織ちゃんが着けてたリップの色が着いてるのかな?」
「………………」
こ、答えたら死ぬ。答えなくても死ぬ。
「まぁ、『血』が着いてたら私は悠人を刺してたかな」
「………………」
そう。その一線は超えてない。
「何回?」
「……い、いっか……」
「本当の事を言わないと『潰す』」
昏く淀んだ瞳で言う朱里。
本当のことを言わないと潰される。
どこを!?わかるだろ!!
「……に、二回です……」
「……何処と何処で?」
…………。
「『口』と『胸』です……」
「……へぇ、口と胸ですか。随分とお楽しみだったようで?……どうでしたか、悠斗くん?」
「………………」
「言わないと潰す」
「はい!!男のロマンを叶えていただいたような気分でした!!」
俺のその言葉に、朱里は三度嗤う。
「四回ね?」
「…………え?」
よ、四回?な、何の数字だ……
「若いんだから余裕だよね?」
わ、わかった……『あの回数』だ
もう既に二回してる中で、あと四回!?
ま、マジで!!??
「その節操のない下半身を躾直してやる」
「………………はい」
そして、俺は寝れない夜を二人で過ごしたのだった。
ちなみに、『手』で一回、『口』で一回、『脚』で一回、
「もう無理です……」と話すと、『足』で踏まれて……
「……と言うことがありました」
「よく生きて帰ってこれたね、おにぃ……」
まぁ、完全に自業自得だけどね。
なんて雫に言われたけど、はい、その通りだと思います……
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