学園の聖女様と俺の彼女が修羅場ってる。

味のないお茶

文字の大きさ
223 / 292
第2章

第八話 ① ~初めての朝帰り。雫からは……~

しおりを挟む
 第八話  ①




「…………はぁ」


 早朝。俺は自宅の洗面台の前で一つため息を吐いた。

 徹夜をしたのは初めてでは無いが、『朝帰り』をしたのは初めてだ。

 鍵のしまった家の扉を開け、軽くシャワーを浴びてから着替えを済ませた。

「…………朝帰りとは随分な身分ですね?」
「……雫」

 冷たい目をした雫が俺の後ろに立っていた。

「……『誰と』一晩過ごしたの?それによってはおにぃと呼ぶか、あんたと呼ぶかが決まるよ?」
「…………朱里です」

 俺のその言葉に、雫はため息を吐いた。

「……なら、まだいいかな」
「……すみません」

 頭を垂れる俺に、雫は言う。

「なんで連絡しなかったの?」
「……スマホを弄る時間を与えて貰えませんでした」

 朱里ちゃん激おこじゃん……

 と、雫が自分の額に指を当てた。

「何したのよ、おにぃ……SNSで楽しそうなツーショット写真上げただけじゃそうはならないでしょ?」
「…………聞きたい?」

 俺は苦笑いを浮かべながら、雫に聞いた。

「…………聞く義務はあるかな」

 そう言った雫に、俺は昨晩のことを話した。





 夜。朱里の両親は結婚記念日なので二人で飲みに行く。そのまま泊まって帰らない。という話だった。
 夫婦水入らずで過ごしてもらいたいとのことで、朱里は一人で留守番をすることになっていた。
 去年は佐藤さんが一緒に泊まっていたそうだが、今年は俺を泊めるからと断りを入れていたらしい。

 そんな話は初めて聞いた。と話をすると、サプライズにしたかった。と言われた。

 なるほど。なら仕方ないな。

 俺は朱里の自宅に上がり、初めて彼女の自室へと入る。

 ピンクを基調とした部屋は、朱里らしい女の子のイメージをそのまま具現化した部屋になっていた。

「今夜は寝かさないから」
「……それって男のセリフじゃないのかな……」

 そういう俺を、朱里は無言で睨みつける。

「……へぇ、随分と余裕そうだね?」
「い、いや……そういう訳じゃ……んっ」

 朱里は俺の口を塞ぐようにキスをする。

 そして、そのまま俺をベッドの上へと押し倒す。

 ホント……逆だよなぁ……

 なんて思ってると、朱里は俺の下腹部を触ってきた。

「……っ!!」

 え?な、なんで!!??

 唇を離した俺は、朱里を驚いた目で見る。

「脱げ」
「……はい」

 これ以上無い行動の強制。
 俺は来ていた服を脱いでいく。

「……あ、あのどこまで」
「詩織ちゃんの前で脱いだ分までかな?」

 ニコリと嗤う朱里。

 ………………。

 俺は『全ての衣類』を脱いだ。

 そして、俺の身体を上から下まで見た朱里は再び嗤う。

「……ねぇ悠斗『くん』?」
「……はい」

 俺の下腹部を指さして、朱里は問う。

「なんでそこに詩織ちゃんが着けてたリップの色が着いてるのかな?」
「………………」

 こ、答えたら死ぬ。答えなくても死ぬ。

「まぁ、『血』が着いてたら私は悠人を刺してたかな」
「………………」

 そう。その一線は超えてない。

「何回?」
「……い、いっか……」
「本当の事を言わないと『潰す』」

 昏く淀んだ瞳で言う朱里。
 本当のことを言わないと潰される。
 どこを!?わかるだろ!!

「……に、二回です……」
「……何処と何処で?」

 …………。

「『口』と『胸』です……」
「……へぇ、口と胸ですか。随分とお楽しみだったようで?……どうでしたか、悠斗くん?」
「………………」

「言わないと潰す」

「はい!!男のロマンを叶えていただいたような気分でした!!」

 俺のその言葉に、朱里は三度嗤う。

「四回ね?」
「…………え?」

 よ、四回?な、何の数字だ……

「若いんだから余裕だよね?」

 わ、わかった……『あの回数』だ

 もう既に二回してる中で、あと四回!?

 ま、マジで!!??

「その節操のない下半身を躾直してやる」
「………………はい」

 そして、俺は寝れない夜を二人で過ごしたのだった。


 ちなみに、『手』で一回、『口』で一回、『脚』で一回、
「もう無理です……」と話すと、『足』で踏まれて……










「……と言うことがありました」
「よく生きて帰ってこれたね、おにぃ……」

 まぁ、完全に自業自得だけどね。

 なんて雫に言われたけど、はい、その通りだと思います……
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

今日の授業は保健体育

にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり) 僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。 その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。 ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。

処理中です...