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テイラーの休日3
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夜。
日も完全に落ち、辺りは既には真っ暗だった。
明日からの出張に備えた、携行食の準備を終えたテイラーは、余ったジャムを夜食用のビスケット(テイラー手づくりの美味しいビスケット)に塗りながら、ハーブの調合の準備をしていた。
既に片付けた机の上に天秤や小皿などハーブの調合に必要なものをどんどん広げて行くテイラー。
ひとしきり準備が整ったところで、白木の薬棚から材料を取り出した。
昼間にお茶として飲んだパープルミントに、青根の球根、それに、マジックチェリーの種。
これらは、全て粉末にされ小瓶に詰められていた。
テイラーは、それらを丹念に調合しながら何やら考えていた。
出張先にいる知人に渡す分、これも知人にわたす分、これも知人にわたす分で、自分の分も少しだけ。
薄紙で4包ばかり作って、革鞄の内ポケットにしまい込んだ。
テイラーは思い出したような表情を浮かべると、白木の薬棚の一番大きな引き出しの奥の方探り出す。
彼はふと思ったのだった。
明日からの出張。不測の時に備えて、完成薬も幾分か持ち出しておこうかと。
テイラーポーション。
白木の薬棚の秘密の引き出しの中に、何本か小瓶があった。
ポーションは、知っての通り、主に戦場の戦士たちの傷を癒す物資であり、外用薬として、軍が備蓄管理している。
ポーションについては、各国とも軍が戦略物資として管理しているとともに、その製造方法もごく一部の者以外には公表されていない。
何しろ、傷に振りかければ少々深い刺し傷であっても、立ち所に塞がるような代物なのだ。
リンドバーグ王国においてもその製法を知るものといえば、10人に満たなかった。
国王、国王の御典医、宮廷魔導師、騎士団魔法隊長、西の賢者...。
ポーションの製法を知る者は今あげたものに限られるというのは、国軍関係者、魔導師のみならず、広く一般市民でさえも知っていることなのだ。
ちなみに、長命なエルフ族である西の賢者を除く4名は自分が代を退く時、すなわち臨終の際に後継者にポーション製造方法を秘法として授けるのが通例となっている。
なお、西の賢者については、リンドバーグ王国の開祖リンドバーグ1世が戦場で深手を負った際に、ポーションの製法を授けたという、伝承が残されていた。
前人未到の地、結界の森の長である西の賢者は、他の4名とは扱いは異なりリンドバーグ王国の開祖に秘法を伝えた後は、森の結界を完全に閉じ以降、彼の姿を見たものはいない。
ところで、誰も知らないであろうが、ポーションを作り出すことができる者がもう1人いた。
テイラーである。
常日頃、ハーブの調合を趣味としているテイラーは、パープルミントを使った簡単な健胃薬から、マジックチェリーを使った多種多様な効能をもつ万能薬まで、様々な薬を作り出すことができた。
しかしながら、彼の作り出す薬はそれにとどまらない。
テイラーは、いかなる国においても秘中の秘であるポーションを作り出す。
おまけに、彼が作り出すポーションはリンドバーグ王国はおろかあらゆる外国のポーションをも凌ぐ強力な薬効を有する一品だった。
すごいね、テイラー。
日も完全に落ち、辺りは既には真っ暗だった。
明日からの出張に備えた、携行食の準備を終えたテイラーは、余ったジャムを夜食用のビスケット(テイラー手づくりの美味しいビスケット)に塗りながら、ハーブの調合の準備をしていた。
既に片付けた机の上に天秤や小皿などハーブの調合に必要なものをどんどん広げて行くテイラー。
ひとしきり準備が整ったところで、白木の薬棚から材料を取り出した。
昼間にお茶として飲んだパープルミントに、青根の球根、それに、マジックチェリーの種。
これらは、全て粉末にされ小瓶に詰められていた。
テイラーは、それらを丹念に調合しながら何やら考えていた。
出張先にいる知人に渡す分、これも知人にわたす分、これも知人にわたす分で、自分の分も少しだけ。
薄紙で4包ばかり作って、革鞄の内ポケットにしまい込んだ。
テイラーは思い出したような表情を浮かべると、白木の薬棚の一番大きな引き出しの奥の方探り出す。
彼はふと思ったのだった。
明日からの出張。不測の時に備えて、完成薬も幾分か持ち出しておこうかと。
テイラーポーション。
白木の薬棚の秘密の引き出しの中に、何本か小瓶があった。
ポーションは、知っての通り、主に戦場の戦士たちの傷を癒す物資であり、外用薬として、軍が備蓄管理している。
ポーションについては、各国とも軍が戦略物資として管理しているとともに、その製造方法もごく一部の者以外には公表されていない。
何しろ、傷に振りかければ少々深い刺し傷であっても、立ち所に塞がるような代物なのだ。
リンドバーグ王国においてもその製法を知るものといえば、10人に満たなかった。
国王、国王の御典医、宮廷魔導師、騎士団魔法隊長、西の賢者...。
ポーションの製法を知る者は今あげたものに限られるというのは、国軍関係者、魔導師のみならず、広く一般市民でさえも知っていることなのだ。
ちなみに、長命なエルフ族である西の賢者を除く4名は自分が代を退く時、すなわち臨終の際に後継者にポーション製造方法を秘法として授けるのが通例となっている。
なお、西の賢者については、リンドバーグ王国の開祖リンドバーグ1世が戦場で深手を負った際に、ポーションの製法を授けたという、伝承が残されていた。
前人未到の地、結界の森の長である西の賢者は、他の4名とは扱いは異なりリンドバーグ王国の開祖に秘法を伝えた後は、森の結界を完全に閉じ以降、彼の姿を見たものはいない。
ところで、誰も知らないであろうが、ポーションを作り出すことができる者がもう1人いた。
テイラーである。
常日頃、ハーブの調合を趣味としているテイラーは、パープルミントを使った簡単な健胃薬から、マジックチェリーを使った多種多様な効能をもつ万能薬まで、様々な薬を作り出すことができた。
しかしながら、彼の作り出す薬はそれにとどまらない。
テイラーは、いかなる国においても秘中の秘であるポーションを作り出す。
おまけに、彼が作り出すポーションはリンドバーグ王国はおろかあらゆる外国のポーションをも凌ぐ強力な薬効を有する一品だった。
すごいね、テイラー。
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