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レトナーク編
第18話 のんびりな夜
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夕暮れ時に依頼があった村に着くと、目的地は村からさらに離れた場所だと分かった。明日の早朝に向かうとして、その夜はミア達は村長の家に泊まらせてもらう事になった。
広い客室を用意されて、4人は夕食を終えてくつろいでいた。
「レトナークの特産品の琥珀は、ここの村で加工されてたんだな」
客室には、大きな原石のままの琥珀の塊が置物として棚の上に置かれていた。ガイが珍しがって、しげしげと眺める。ミアは屈みこんで琥珀の置物から離れない。
掘り出された形を残した琥珀の置物は表面を磨かれ、蜂蜜色の濃淡に合わせて所々に花のモチーフが彫られていた。
外は夜、虫の音が聞こえている。涼しい風が近くの谷から流れてくる。ロゼは窓際の椅子に座って話をした。
「産地が知られない様にしてるのよ。そこに行けば簡単に掘り出せちゃうし。磨くのも宝石と違ってわりと簡単だし。宝飾品と工芸品の間かしら。でも、ここのは太陽光で青い発光色を持つものも出るから貴重なのよ」
「ロゼの髪飾りも、琥珀だったね」
長椅子に横になっていたギルが、手に開いた本を閉じて話に入り、座り直した。
「そうね、貴金属よりも水よりも軽いし……でも、ミアはちっとも欲しがらなくて。ちょっとは着けたらいいのに」
「えっ? 要らないよ」
ミアの家にはロゼがくれた装飾品が既に宝の持ち腐れになってる。話を止めないと物の置き場すら無くなる。
「……もう。ミアったらなぁ~~」
「ミアは、その原石のままの方が欲しいんじゃないのか? 」
と、ギルが言う。ミアはドキッとして置物を一瞥して離れた。
(ば、バレてる……)
「そうなの、ミア!? 言ってくれれば良いのに」
「……気がつきそうなもんだけどな」と、ギルが本で口元を隠しボソッと言う。
ロゼが椅子から立ち上がって、ミアの方に歩み寄った。また、ミアに何でも買い与えたい病が出てしまう。
「いや、要らないから! 勿体無いし! 本当に要らないからね!? 」
ミアは顔をぶんぶん横に振った。
「えっ?そんな事ないでしょ? 明日、欲しいだけ拾っても良いよ? ちゃんと村から買い取ってあげるから。産地だから安いわよ? 」
「価格操作してるのもハワゼット家だろうしね……」と、ギルが足を組んで聞こえるように言った。
「ギルって、一言多い~~」ロゼは口をへの字に曲げて文句を言うが、ミアの趣味に気が付かなかった事にもちょっとむくれた。
要らないと拒否した態度のミアの目が、どうしても爛々としてしまう。
「せっかくだから、ロゼに甘えたらどうだ? 」と、ガイがミアの頭をポンポンとした。
「わ、私、もう寝るね! 」
思わぬお土産に嬉しくなり過ぎて、どういう顔をして良いのか分からない。ミアは3人を置いて寝室に急いだ。
「今回、ミアの機嫌が良さそうだな」
と、ガイが笑った。
広い客室を用意されて、4人は夕食を終えてくつろいでいた。
「レトナークの特産品の琥珀は、ここの村で加工されてたんだな」
客室には、大きな原石のままの琥珀の塊が置物として棚の上に置かれていた。ガイが珍しがって、しげしげと眺める。ミアは屈みこんで琥珀の置物から離れない。
掘り出された形を残した琥珀の置物は表面を磨かれ、蜂蜜色の濃淡に合わせて所々に花のモチーフが彫られていた。
外は夜、虫の音が聞こえている。涼しい風が近くの谷から流れてくる。ロゼは窓際の椅子に座って話をした。
「産地が知られない様にしてるのよ。そこに行けば簡単に掘り出せちゃうし。磨くのも宝石と違ってわりと簡単だし。宝飾品と工芸品の間かしら。でも、ここのは太陽光で青い発光色を持つものも出るから貴重なのよ」
「ロゼの髪飾りも、琥珀だったね」
長椅子に横になっていたギルが、手に開いた本を閉じて話に入り、座り直した。
「そうね、貴金属よりも水よりも軽いし……でも、ミアはちっとも欲しがらなくて。ちょっとは着けたらいいのに」
「えっ? 要らないよ」
ミアの家にはロゼがくれた装飾品が既に宝の持ち腐れになってる。話を止めないと物の置き場すら無くなる。
「……もう。ミアったらなぁ~~」
「ミアは、その原石のままの方が欲しいんじゃないのか? 」
と、ギルが言う。ミアはドキッとして置物を一瞥して離れた。
(ば、バレてる……)
「そうなの、ミア!? 言ってくれれば良いのに」
「……気がつきそうなもんだけどな」と、ギルが本で口元を隠しボソッと言う。
ロゼが椅子から立ち上がって、ミアの方に歩み寄った。また、ミアに何でも買い与えたい病が出てしまう。
「いや、要らないから! 勿体無いし! 本当に要らないからね!? 」
ミアは顔をぶんぶん横に振った。
「えっ?そんな事ないでしょ? 明日、欲しいだけ拾っても良いよ? ちゃんと村から買い取ってあげるから。産地だから安いわよ? 」
「価格操作してるのもハワゼット家だろうしね……」と、ギルが足を組んで聞こえるように言った。
「ギルって、一言多い~~」ロゼは口をへの字に曲げて文句を言うが、ミアの趣味に気が付かなかった事にもちょっとむくれた。
要らないと拒否した態度のミアの目が、どうしても爛々としてしまう。
「せっかくだから、ロゼに甘えたらどうだ? 」と、ガイがミアの頭をポンポンとした。
「わ、私、もう寝るね! 」
思わぬお土産に嬉しくなり過ぎて、どういう顔をして良いのか分からない。ミアは3人を置いて寝室に急いだ。
「今回、ミアの機嫌が良さそうだな」
と、ガイが笑った。
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