『しっぽのきもち』♡猫族ミアの旅♡気持ちが分かれば仲良しに。

炭酸水『しっぽのきもち』

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レトナーク編

第17話 ロゼにまかせた〜

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 4人は街から離れ、馬車が一台通れる程度の道を進んでいる。林の隙間から時折畑や村が見える。目的の場所まではまだかかるが、ガイが馬の脚を遅めて依頼の話を始めた。

「今日の依頼なんだけど、指名で来ているんだよね。ロゼお嬢様のパーティーなら秘密保持できるってことで」

 3人は、ガイの話を聞いた。

「そうなんだ」と、ギルが関心を示した。ミアはロゼの後ろから三人の話を聞く。

「そうなの。目的地が極秘ね。魔物が巣喰っちゃったから素材を採掘出来なくて。それはそれでセキュリティーになってたから放っておいたの。流石に素材が底をつきかけたから退治することになったところね。まあ、その製品はハワゼット家の関連でほぼ独占的に買い取っているんだけど」

 ロゼが事情を話すと、ギルが疑問を投げかける。

「ハワゼット家の独占市場か。ハワゼット関連なら、わざわざギルドを通さないでロゼが始末すればいい話じゃないのか? 」

「ははは、確かにな。でも、魔物っていってもワイバーンだぞ? 」

「それなら俺のランクじゃないから、ガイかロゼだよね」

 やる気なさげなギルに、ロゼが憤慨した。

「あのね! ギル、いい加減にランク更新してくれる? あなたのために取っておいたような案件なんだけど? 」

「ランク更新ならロゼがしたらいいじゃないか。ロゼなら一人でワイバーンぐらい……」

「わ~~~~~~~っ!! 」

 ロゼがギルの言葉をかき消すように声を張った。ガイがびっくりする。

「なに? 」

「なんでもないですよ!? ギルにがんばってもらいましょうね? 」

「なんで? ロゼ、せっかく今日は新しいミスリル製の剣を持ってきているんだから試したらいいじゃないか? 」

「ギル~~~~!! 」

 ギルが聞こえないふりをする。ロゼとギルの相変わらずの様子にミアはため息をつく。仲が良いのか悪いのか……。ロゼもBランクになって色々セーブしているとミアは思っている。

「私、おとりになってみる? 」

 ロジーを寄せて、ミアが話に入った。

「ちょっと待って、ミアは何言っているの? そんな危ないことさせられないわよ! 」

 ミアの提案に、ガイが乗ってくる。

「わざわざミアをおとりにするのはどうかと思うんだが、早く片が付きそうだな。で、どっちがワイバーンをやる? 」

 ギルとロゼが顔を見合わせる。ギルが手を挙げようとするのをロゼが遮った。

「私がやります!! 」

「ロゼで決まりかぁ……」

 ギルの気の無い呟きに、ロゼは乗せられた事に気がついた。

「あっ…… 」

「じゃ、ロゼにやってもらうか~」と、ガイが話をまとめ、ロゼはしれっとした顔のギルを見て悔しそうにした。

 ギルの横顔を睨みつけるロゼに、ミアは肩をすくめた。

(ロゼ、あっさりギルに乗せられちゃって……そのミスリル製の剣、ガイさんに渡したかったんじゃないのかな。ちゃんと言わないからだよ……)

と、思うミアだった。
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