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第二章 初めての王都編
12.合流
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ケビンとの一件があった直後、黒いオーラを出しながらずんずんと歩いているナヴィ。
周りにいる民間人も一歩引いたところでナヴィを見ていた。
「何なのよ何なのよ何なのよあいつは! 大体あたしがなにしたっていうのよ! 睨まれるわ手を掴まれるわ突き飛ばされるわ本当に散々だったわ」
ぶつぶつと言いながら歩いていると前からくる冒険者にぶつかった。
「「いったっ」」
「あれ、ハンナ」
「ナヴィ!探したよナヴィ。どこに行ってたの! あんなに遠くには行かないでって言ったのに」
「ご、ごめん」
ん?このナヴィの元気の無さ。多分ケビンに会ったね。
二人は街を歩きながらそれぞれあったことを話し合った。
「ナヴィ。新規の冒険者が来ない理由は見つかったみたいだね」
「うん。ってなんでわかったの。あたしなんか言ったっけ?」
「いーや何となくかな。どうだった?」
「最低だったわ。ケビンはマクレガンって名前を聞いた瞬間にあたしのことを突き飛ばしたのよ。ひどいと思わない!?」
ナヴィは怒りがたまっていたのか早口でハンナに語る。
「あーだから口ケガしてるのね。はいポーション」
「ありがと。それに」
「それに?」
「あの人の冒険者様との会話を見てるとなんか腹立つのよね。確かに情報は的確だし、最小限で最高の情報を与えているとは思うけど。でもそれだけ見てるとあたしの方が『ガイド』としては上だと思ったのよね」
「ほぇそんなところまで見てたんだ。でも当たってるよナヴィ」
「当たってる?」
「『ガイド』以上のクラスの仕事は情報の提供と同行ができるよね? ナヴィは僕と外に出る前までは前者しかやってこなかったけど…」
「そうね。でもそれがケビンと何が関係あるの?」
「彼の仕事の割合だよ。ケビンの仕事の大半は圧倒的な武力による同行が七割以上なんだ」
あ、確かに。力はすごく強かったし動きも洗練されていた気がする。
「その突き飛ばされた力もすごかったでしょ?」
「えぇ。彼を止めるのにも数人の冒険者でなんとかって感じだったし」
「まぁそういうこと。でも君ら村人の出はどんなに頑張っても冒険者にはなれないよね。彼の中ではそれがコンプレックスになってるんじゃないかなぁ」
なるほどね、でもマクレガンの名前を聞いてあたしにそこまでするのかしら……。
「ねぇハンナ……」
「あ、ナヴィ、そういえば僕探したけど魔法適性調べるお店見つからなかったよ。ナヴィはどう?」
話をそらしているかのよう内容が変わった。
まぁこのことはまた後ででも言えるしね。
ハンナは頭の後ろに手を掛けながら歩く。
「それならあたしケビンに聞いたわ」
「え、教えてくれたの?」
「えぇ、ぼったくられそうになったけど、まだ名前を教える前だったから普通に教えてくれたわ。というか着いたわよ」
目の前には魔法道具の絵が描いてある大きな看板が。
「おぉー。まさかここに向けて歩いていてたとは!」
「うん。さぁ中に入りましょ!」
カランカランとベルを鳴らしながら扉を開ける。
店内は本棚が店のほとんどを埋め、薄暗くとても魔法適性を調べるような店には見えなかった。
「ちょっと不気味じゃないここ」
「だね。もしかしてケビンに騙されたんじゃないの?」
「う、ありそう」
びくびくしながら奥に進んでいくとランタンの明かりが見えた。
「あ、 見て! あそこよ」
「いらっしゃいませ」
「「ひっ!」」
机の上に置いてあるランタンの明かりの奥には、黒のローブを着た老婆が座っていた。
「冒険者様とガイド様ですね、魔法適正を調べに来たのですか?」
「うん、その通りだよ。今からできるかな?」
「もちろんでございます。その前に名前と胸のタトゥーを」
「ハンナだよ。はい、どーぞ! レベルは二十超えてるよ。」
「確認いたしました。そうしましたらこちらの水晶の前に立ってください。これから魔法の適性をお調べします」
このおばあさん訳のわからない呪文を唱えてるわね。さて、ハンナはなんの魔法が使えるのかしら。あたしがどきどきしてるわ。
「出ました」
「おぉ僕の魔法適性はなんなんだい?」
ハンナはワクワクしながら聞いた。
「土です」
「「地味!!」」
顔を赤らめるハンナとそれを笑うナヴィ。
「あはははは、あたしもっと火とか水とか雷かと思ったわ!残念だったわねハンナ。あははは」
「笑うなー!」
「ハンナ様、土は珍しいですよ。王都の冒険者でも割合が少なく希少種とされています。使える魔法も万能なものが多く攻守ともに優れた属性ですよ」
「ふふふふふ。だって。ナヴィ」
「むむむ。いいわあたしだってこれから調べるんだし。おばあさん『ガイド』にも魔法適性はあるのよね?」
食いつき気味で老婆に聞いた。
「もちろんでございます。あなた方ガイドも冒険者と同行するのでしょう。魔法もちゃんと使えるようになりますよ。ではナヴィ様、ナヴィ様は『ガイド』ですので割引しての千ゴールドです」
「『上級ガイド』は無料なのかしら」
「はい。しかしそもそも『上級ガイド』は絶対数も少なく、実力者揃いですのでそういう方はもう前もってお金を払って調べている方が多いです」
「なるほどね、確かにそうなるのが自然よね。って冒険者のハードル低くない?」
「そりゃ冒険者とガイドだったらそういう待遇の違いになるのは必然だよね」
ハンナのどや顔……むかつく。
ここでも小さな格差が…。くそ。
「さ、さぁおばあさん。あたしの適性を調べてください」
「かしこまりました。では」
水晶に手を近づけるとハンナとは違う輝きを放った。
「これはどうしたものか…」
老婆が驚いた表情を見せる。
「え、何々。なんか特別な力が? あたしにすごい力でもあるのかしら!」
「……えぇ。特別ですね」
顔がむくれるハンナとにやついたナヴィが向き合う。
これはついに念願の主人公要素の登場かしら!二年以上待ったのよ。そろそろ報われてもいいんじゃないかしら。あはははははは。
「…ないんです」
「へ」
「ナヴィ様には属性の適性がございません」
……ん?
「え。そ。そんな」
「ぷぷぷぷ。ナヴィ。残念だったね。まぁ魔法が使えなくても僕が守ってあげるからね。ぷぷ」
「なんで。なんであたしはいつもこうなるのおおおおおおおお」
周りにいる民間人も一歩引いたところでナヴィを見ていた。
「何なのよ何なのよ何なのよあいつは! 大体あたしがなにしたっていうのよ! 睨まれるわ手を掴まれるわ突き飛ばされるわ本当に散々だったわ」
ぶつぶつと言いながら歩いていると前からくる冒険者にぶつかった。
「「いったっ」」
「あれ、ハンナ」
「ナヴィ!探したよナヴィ。どこに行ってたの! あんなに遠くには行かないでって言ったのに」
「ご、ごめん」
ん?このナヴィの元気の無さ。多分ケビンに会ったね。
二人は街を歩きながらそれぞれあったことを話し合った。
「ナヴィ。新規の冒険者が来ない理由は見つかったみたいだね」
「うん。ってなんでわかったの。あたしなんか言ったっけ?」
「いーや何となくかな。どうだった?」
「最低だったわ。ケビンはマクレガンって名前を聞いた瞬間にあたしのことを突き飛ばしたのよ。ひどいと思わない!?」
ナヴィは怒りがたまっていたのか早口でハンナに語る。
「あーだから口ケガしてるのね。はいポーション」
「ありがと。それに」
「それに?」
「あの人の冒険者様との会話を見てるとなんか腹立つのよね。確かに情報は的確だし、最小限で最高の情報を与えているとは思うけど。でもそれだけ見てるとあたしの方が『ガイド』としては上だと思ったのよね」
「ほぇそんなところまで見てたんだ。でも当たってるよナヴィ」
「当たってる?」
「『ガイド』以上のクラスの仕事は情報の提供と同行ができるよね? ナヴィは僕と外に出る前までは前者しかやってこなかったけど…」
「そうね。でもそれがケビンと何が関係あるの?」
「彼の仕事の割合だよ。ケビンの仕事の大半は圧倒的な武力による同行が七割以上なんだ」
あ、確かに。力はすごく強かったし動きも洗練されていた気がする。
「その突き飛ばされた力もすごかったでしょ?」
「えぇ。彼を止めるのにも数人の冒険者でなんとかって感じだったし」
「まぁそういうこと。でも君ら村人の出はどんなに頑張っても冒険者にはなれないよね。彼の中ではそれがコンプレックスになってるんじゃないかなぁ」
なるほどね、でもマクレガンの名前を聞いてあたしにそこまでするのかしら……。
「ねぇハンナ……」
「あ、ナヴィ、そういえば僕探したけど魔法適性調べるお店見つからなかったよ。ナヴィはどう?」
話をそらしているかのよう内容が変わった。
まぁこのことはまた後ででも言えるしね。
ハンナは頭の後ろに手を掛けながら歩く。
「それならあたしケビンに聞いたわ」
「え、教えてくれたの?」
「えぇ、ぼったくられそうになったけど、まだ名前を教える前だったから普通に教えてくれたわ。というか着いたわよ」
目の前には魔法道具の絵が描いてある大きな看板が。
「おぉー。まさかここに向けて歩いていてたとは!」
「うん。さぁ中に入りましょ!」
カランカランとベルを鳴らしながら扉を開ける。
店内は本棚が店のほとんどを埋め、薄暗くとても魔法適性を調べるような店には見えなかった。
「ちょっと不気味じゃないここ」
「だね。もしかしてケビンに騙されたんじゃないの?」
「う、ありそう」
びくびくしながら奥に進んでいくとランタンの明かりが見えた。
「あ、 見て! あそこよ」
「いらっしゃいませ」
「「ひっ!」」
机の上に置いてあるランタンの明かりの奥には、黒のローブを着た老婆が座っていた。
「冒険者様とガイド様ですね、魔法適正を調べに来たのですか?」
「うん、その通りだよ。今からできるかな?」
「もちろんでございます。その前に名前と胸のタトゥーを」
「ハンナだよ。はい、どーぞ! レベルは二十超えてるよ。」
「確認いたしました。そうしましたらこちらの水晶の前に立ってください。これから魔法の適性をお調べします」
このおばあさん訳のわからない呪文を唱えてるわね。さて、ハンナはなんの魔法が使えるのかしら。あたしがどきどきしてるわ。
「出ました」
「おぉ僕の魔法適性はなんなんだい?」
ハンナはワクワクしながら聞いた。
「土です」
「「地味!!」」
顔を赤らめるハンナとそれを笑うナヴィ。
「あはははは、あたしもっと火とか水とか雷かと思ったわ!残念だったわねハンナ。あははは」
「笑うなー!」
「ハンナ様、土は珍しいですよ。王都の冒険者でも割合が少なく希少種とされています。使える魔法も万能なものが多く攻守ともに優れた属性ですよ」
「ふふふふふ。だって。ナヴィ」
「むむむ。いいわあたしだってこれから調べるんだし。おばあさん『ガイド』にも魔法適性はあるのよね?」
食いつき気味で老婆に聞いた。
「もちろんでございます。あなた方ガイドも冒険者と同行するのでしょう。魔法もちゃんと使えるようになりますよ。ではナヴィ様、ナヴィ様は『ガイド』ですので割引しての千ゴールドです」
「『上級ガイド』は無料なのかしら」
「はい。しかしそもそも『上級ガイド』は絶対数も少なく、実力者揃いですのでそういう方はもう前もってお金を払って調べている方が多いです」
「なるほどね、確かにそうなるのが自然よね。って冒険者のハードル低くない?」
「そりゃ冒険者とガイドだったらそういう待遇の違いになるのは必然だよね」
ハンナのどや顔……むかつく。
ここでも小さな格差が…。くそ。
「さ、さぁおばあさん。あたしの適性を調べてください」
「かしこまりました。では」
水晶に手を近づけるとハンナとは違う輝きを放った。
「これはどうしたものか…」
老婆が驚いた表情を見せる。
「え、何々。なんか特別な力が? あたしにすごい力でもあるのかしら!」
「……えぇ。特別ですね」
顔がむくれるハンナとにやついたナヴィが向き合う。
これはついに念願の主人公要素の登場かしら!二年以上待ったのよ。そろそろ報われてもいいんじゃないかしら。あはははははは。
「…ないんです」
「へ」
「ナヴィ様には属性の適性がございません」
……ん?
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