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第七章 王都公認 案内人適性試験編
63.第一次試験
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「それでは改めまして、第一次試験開始したいと思います!」
スーザンさんかっこいい……。
「そういえばケビン。あたしあんまり知らないんだけど、どんな試験内容なのかしら?」
「俺もよくわからないんだが、毎年趣向を凝らしたものになってるそうだ」
「へぇー例えば?」
「試験官の前で実際にマップの説明をするとか、初心者冒険者に同行するとか。実践向きの内容が多いそうだな」
「なるほどねぇ。今回もそんな感じだといいなぁ」
「お、またスーザンさんが何か話すぞ」
「えーそれでは一次試験の試験内容を発表の前にまずは矢印の方向に従って大講義室に行ってもらいます。それでは移動開始してください」
ん、講義室……?
スーザンの案内で百人近くの受験者が一斉に動き出した。
その流れに飲まれたナヴィは他の受験者の体に何度もぶつかる。
「う、うわ、ちょっ危ないじゃない!」
「おい邪魔だ。どけガキ」
一人の大男がナヴィに突っかかった。
「は、何ですって!? あんた何様よ」
「ここはお前らみてぇな調子乗ってるガキが来る場所じゃねぇ。とっとと帰って王都の観光でも楽しんでな」
「ぐぬ。むかつく」
「ナヴィ、ほっとけ」
「あ、ケビン……」
ケビンがナヴィの前に立ち大男を下から睨みつけた。
「おい、大男。お前この試験、受験するのは何回目だ?」
「あ、3回目だがそれがなんだよ」
「4回目にならないようにだけ気を付けな。ここは実力と実績が全てなんだろ? 3回目さん」
「てんめぇぇ。クソガキがぁぁぁ」
「お前みたいな上級ガイドに俺もナヴィも負けるつもりはない。せいぜい上まで行けるように努力するんだな」
「ここじゃなければすぐに捻りつぶしてやりてぇところだが今は勘弁してやる。ちっ」
「言っちゃった。ありがとうケビン」
「あぁ。ああ言うやつはほっとけばいいんだが、一応牽制をしたつもりだ」
「牽制?」
「周りを見ろ」
うわぁ、なんか私たちすっごい睨まれてる。
「な、何となくわかった気がする」
「『周りで天才ともてはやされたガキ』 そういう見方をされてるんだろう。試験内容によっては確実にマークされるだろう。だからこの雰囲気に臆さないぞと見せるための牽制をした」
「うーグループワークとかになったらやだなぁ」
「俺らはいいが……」
ケビンは一人で歩いているルナに視線を向けた。
「あ、ルナ」
ルナ、周りに何度も体をぶつけられて謝りながら歩いてる……。
「まぁ、そういう試験内容にならないことを願おう」
「そうね」
そんな会話をしながら二人は一次試験会場に到着した。
「ひっろ! なんかオープンキャンパスで行った大学の教室みたい!」
「ん? だいがく? おーぷんきゃんぱす? 何の話だ?」
「あ、ああごめんねケビンこっちの話!」
たまにこういうのあると私は別の世界から来たんだってこと思い出させられるわ。
「席が決まってるみたいだな。俺はあっちみたいだ。じゃあ、また終わったら」
「ええ、そうね」
……。
「ケビン!」
「……?」
「頑張ろうね!」
ナヴィは満開の笑顔とグーサインをケビンに見せた。
ケビンは一瞬固まった後、頬を数回掻き顔を逸らした。
「当たり前だ。ナヴィ。落ちるなよ」
「ふふ、もちろんよ!」
えーっとあたしの席は……。あ、ここね。
「やぁ、君。ナヴィ・マクレガンだろ?」
あたしの隣の席。眼鏡キャラでいい人っぽそう。
「え、そうですけど。あなたは?」
「僕はブラン。ブラン・ゴードン」
「ゴードン? どこかで聞いたような……?」
「ほら、あの理事長の。僕はその次男なんだ」
「あー理事長の! あなたも案内人をやっているんですね!」
「うん、僕は父みたいに優秀じゃないし、君たちみたいに若くない。この試験も二回目だから頑張らないとね」
若くないって言っても見た目的には多分二十五から七くらいね。あたしが言うのもなんだけど、十分天才の部類なんじゃ……。
「ま、まぁとりあえず座りなよ。僕もあんまり友達みたいな人いなくて、仲良くできればなって思ってるし」
「はい、光栄です! よろしくお願いします。それで早速なんですが試験のことについてお聞きしたいのですが」
「うん。僕にわかることなら」
話を始めようとした瞬間、講義室にある鐘がなった。
「あ、スーザンさん」
「うん。始まるね」
「はい、皆様自分の席を見つけることはできましたでしょうか。それでは一次試験の内容の発表に移ります」
場内が一気に静まり返った。誰も口を開けることはせず、その発表の時をただただ沈黙とともに待ち続けた。
「第一次試験は『筆記試験』です!」
「「は……」」
え、普通の筆記試験?
「驚いた。僕もこの試験について色々調べてみたけどこんなシンプルなの初めてだ」
「あ、やっぱりそうなんですか? 普通過ぎてびっくりしちゃいました」
「試験の説明は全て皆さんの机の上に置いてある問題用紙に書いてあります。なのでここでは説明しません」
あはは、スーザンさん意外とおおざっぱなのね……。
「制限時間は三時間。その間トイレ等行く場合は私に行ってください。魔法を使ったりカンニングしたりはもちろん禁止です」
「あ、あの」
一人の上級ガイドが手を挙げた
「はい、そこの」
「何点くらいが合格点になるんですか? それとどのくらいの人が二次試験に行けるんでしょうか?」
あ、確かに。
「んーまぁこれはヒントになってしまいますが。この筆記試験に点数なんてありません。故に何人が突破できるのかもわかりません。強いて言うなら皆さん次第ですかね」
スーザンは質問者に乾いた笑顔と声で回答した。
「回答になってない気がしますが」
「ふふ、やればわかるわ」
「それでは皆さん!『良いもの』を作って下さいね!」
良いもの? それってどういうことだろう……。
「では行くわよ。 王都公認案内人適性試験。第一次試験『筆記テスト』開始!」
スーザンさんかっこいい……。
「そういえばケビン。あたしあんまり知らないんだけど、どんな試験内容なのかしら?」
「俺もよくわからないんだが、毎年趣向を凝らしたものになってるそうだ」
「へぇー例えば?」
「試験官の前で実際にマップの説明をするとか、初心者冒険者に同行するとか。実践向きの内容が多いそうだな」
「なるほどねぇ。今回もそんな感じだといいなぁ」
「お、またスーザンさんが何か話すぞ」
「えーそれでは一次試験の試験内容を発表の前にまずは矢印の方向に従って大講義室に行ってもらいます。それでは移動開始してください」
ん、講義室……?
スーザンの案内で百人近くの受験者が一斉に動き出した。
その流れに飲まれたナヴィは他の受験者の体に何度もぶつかる。
「う、うわ、ちょっ危ないじゃない!」
「おい邪魔だ。どけガキ」
一人の大男がナヴィに突っかかった。
「は、何ですって!? あんた何様よ」
「ここはお前らみてぇな調子乗ってるガキが来る場所じゃねぇ。とっとと帰って王都の観光でも楽しんでな」
「ぐぬ。むかつく」
「ナヴィ、ほっとけ」
「あ、ケビン……」
ケビンがナヴィの前に立ち大男を下から睨みつけた。
「おい、大男。お前この試験、受験するのは何回目だ?」
「あ、3回目だがそれがなんだよ」
「4回目にならないようにだけ気を付けな。ここは実力と実績が全てなんだろ? 3回目さん」
「てんめぇぇ。クソガキがぁぁぁ」
「お前みたいな上級ガイドに俺もナヴィも負けるつもりはない。せいぜい上まで行けるように努力するんだな」
「ここじゃなければすぐに捻りつぶしてやりてぇところだが今は勘弁してやる。ちっ」
「言っちゃった。ありがとうケビン」
「あぁ。ああ言うやつはほっとけばいいんだが、一応牽制をしたつもりだ」
「牽制?」
「周りを見ろ」
うわぁ、なんか私たちすっごい睨まれてる。
「な、何となくわかった気がする」
「『周りで天才ともてはやされたガキ』 そういう見方をされてるんだろう。試験内容によっては確実にマークされるだろう。だからこの雰囲気に臆さないぞと見せるための牽制をした」
「うーグループワークとかになったらやだなぁ」
「俺らはいいが……」
ケビンは一人で歩いているルナに視線を向けた。
「あ、ルナ」
ルナ、周りに何度も体をぶつけられて謝りながら歩いてる……。
「まぁ、そういう試験内容にならないことを願おう」
「そうね」
そんな会話をしながら二人は一次試験会場に到着した。
「ひっろ! なんかオープンキャンパスで行った大学の教室みたい!」
「ん? だいがく? おーぷんきゃんぱす? 何の話だ?」
「あ、ああごめんねケビンこっちの話!」
たまにこういうのあると私は別の世界から来たんだってこと思い出させられるわ。
「席が決まってるみたいだな。俺はあっちみたいだ。じゃあ、また終わったら」
「ええ、そうね」
……。
「ケビン!」
「……?」
「頑張ろうね!」
ナヴィは満開の笑顔とグーサインをケビンに見せた。
ケビンは一瞬固まった後、頬を数回掻き顔を逸らした。
「当たり前だ。ナヴィ。落ちるなよ」
「ふふ、もちろんよ!」
えーっとあたしの席は……。あ、ここね。
「やぁ、君。ナヴィ・マクレガンだろ?」
あたしの隣の席。眼鏡キャラでいい人っぽそう。
「え、そうですけど。あなたは?」
「僕はブラン。ブラン・ゴードン」
「ゴードン? どこかで聞いたような……?」
「ほら、あの理事長の。僕はその次男なんだ」
「あー理事長の! あなたも案内人をやっているんですね!」
「うん、僕は父みたいに優秀じゃないし、君たちみたいに若くない。この試験も二回目だから頑張らないとね」
若くないって言っても見た目的には多分二十五から七くらいね。あたしが言うのもなんだけど、十分天才の部類なんじゃ……。
「ま、まぁとりあえず座りなよ。僕もあんまり友達みたいな人いなくて、仲良くできればなって思ってるし」
「はい、光栄です! よろしくお願いします。それで早速なんですが試験のことについてお聞きしたいのですが」
「うん。僕にわかることなら」
話を始めようとした瞬間、講義室にある鐘がなった。
「あ、スーザンさん」
「うん。始まるね」
「はい、皆様自分の席を見つけることはできましたでしょうか。それでは一次試験の内容の発表に移ります」
場内が一気に静まり返った。誰も口を開けることはせず、その発表の時をただただ沈黙とともに待ち続けた。
「第一次試験は『筆記試験』です!」
「「は……」」
え、普通の筆記試験?
「驚いた。僕もこの試験について色々調べてみたけどこんなシンプルなの初めてだ」
「あ、やっぱりそうなんですか? 普通過ぎてびっくりしちゃいました」
「試験の説明は全て皆さんの机の上に置いてある問題用紙に書いてあります。なのでここでは説明しません」
あはは、スーザンさん意外とおおざっぱなのね……。
「制限時間は三時間。その間トイレ等行く場合は私に行ってください。魔法を使ったりカンニングしたりはもちろん禁止です」
「あ、あの」
一人の上級ガイドが手を挙げた
「はい、そこの」
「何点くらいが合格点になるんですか? それとどのくらいの人が二次試験に行けるんでしょうか?」
あ、確かに。
「んーまぁこれはヒントになってしまいますが。この筆記試験に点数なんてありません。故に何人が突破できるのかもわかりません。強いて言うなら皆さん次第ですかね」
スーザンは質問者に乾いた笑顔と声で回答した。
「回答になってない気がしますが」
「ふふ、やればわかるわ」
「それでは皆さん!『良いもの』を作って下さいね!」
良いもの? それってどういうことだろう……。
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