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第七章 王都公認 案内人適性試験編
74.金の怪鳥
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ナヴィ達三人が『金の怪鳥ゴールデンフライ』と戦い始め数十分ほどが経った。
「はぁ、はぁ、はぁ。二人とも大丈夫か?」
二人の前で怪鳥の攻撃を何度も受け止めボロボロの姿で何とか立っている状態のケビン。
「う……ケ、ケビン」
「すみません二人とも……」
ケビンが守りながらも数回の攻撃を受けかなりのダメージを負ったナヴィは膝をついて自身の回復を行っていたが。ルナは頭を強打し気を失っていた。
それを見たケビンが苦い顔をしながらも刃こぼれをした大鎌を構えなおした。
「……これはまずいな」
こいつの戦闘力……魔王幹部だったラハマンと比べ物にならないほどの強さだ。特にこの大鎌でも羽にかすり傷を付けるのがやっとな程の防御力。どうしてこんなモンスターをこの隠し通路で再現したんだ……。
その頃、ケビン達の様子を外から観察していたスーザンがにやにやと笑っていた。
「ふふ、甘い蜜には毒があるってね」
隠し通路を見つけたのはさすがだった。でもね、近年の案内人は案内できるだけじゃもういらないの……隠し通路を見つけることのできる優秀な上級ガイドでも、戦闘力をしっかりと併せ持っていないと、冒険者におんぶにだっこになっちゃうのよ。
この隠し通路は確かにかなりの近道。だけどそれに頼りきりにならず、同時にこのダンジョン最強の『ゴールデンフライ』を倒せるだけの戦闘力も必要ってこと。
まぁこれを突破した案内人なんて今までいなかったんだけどね。
「さぁて、この子たちはこれを突破して一番になれるのかしら」
もし突破することができたなら……。
「ふふ、さぁケビンさん、この絶望的な状況どうやってひっくり返す?」
「くそ、どうすれば……」
考えろ、考えろ、考えろ。何か弱点はあるはずだ……。
「……ビン! ケビン!」
ケビンはナヴィの声に反応し、後ろに振り向いた。
「違う前! 前!」
もう一度怪鳥の方に視線を向けると、翼から数えきれないほどの羽がケビンに向かって飛んでいった。
「しまった!」
防御力の高い羽だった。これを受けたらひとたまりも……。
<イージスの盾!>
ケビンの目の前に大きな盾魔法が発現し、金色の羽を受け止めた。
「ナヴィ、助かった!」
「いいから、とにかくまだあきらめる時間じゃないわ! 何か突破口を、この盾もすぐに壊れそう……」
この盾は確か上級盾魔法だがそれほどの威力なのか……?
……その羽を使って攻撃してきたということは、今はどういう状態なんだ?
ケビンは攻撃を受け止めている盾から少しだけ顔を出し、モンスターを観察した。
「あれは……生え変わりの最中? もしかして」
「ナヴィ! <ボディープロテクト>を!」
「え! う、うん」
<ボディープロテクト!>
緑の防御魔法を身にまとったケビンが羽の攻撃を受けながら、怪鳥に近づいていった。
「くらえ!」
<ボルティックサイズ!>
雷を纏った大鎌が生え変わろうとしている怪鳥の翼に大きなダメージを与えた。
「キィィィィィ!」
「え、苦しんでる!?」
防御魔法を掛け続けていたナヴィがダメージを受けたモンスターの様子を見て驚いた。
「やっぱりな」
着地したケビンがナヴィの様子を確認する。
「ケビン!」
「ルナの様子は?」
「うん、なんとか意識は元に戻ったよ! それより今ダメージが」
「あぁ、あいつには攻撃パターンがあるみたいだな。今はもう生え変わってしまったがあの羽の攻撃をした後を狙って生え変わる瞬間の裸の状態に大技を仕掛ける」
「なるほど、ということはそれ以外の攻撃は防いで防いで防ぎまくればいいのね」
「あぁ。これはいけるぞ」
「えぇ、サポートは任せて!」
ここで倒せば多分ゴールになるだろう。こんなところでは負けられない。トニーさんもこういうボスモンスターと何度も対峙してきたはずだ。
ここで自分の殻を破らなければ!
「おぉぉぉぉぉ!」
ケビンは再度大鎌を怪鳥の翼に切りかかりにいった。
「まぁこんなところね」
ナヴィは事のいきさつをブランに説明し終えた。
「嘘だろ……君たちがあの『ゴールデンフライ』を倒したというのか……?」
ブランの顔色が変わりうっすらと青白くなっていた。
「まぁ見ての通りあたし達三人ともボロボロだし、結局はケビンが倒したんだけどね」
ルナを担ぎナヴィの背後を歩くケビン。
「もう大丈夫か? ルナ」
「は、はい、ありがとうございます」
「そんな馬鹿な……僕らは『上級ガイド』冒険者じゃないんだぞ……どこにあいつを倒せる力が」
「ブラン。お前は知らないのか? 伝説のスーパーアドバイザー『トニー・マクレガン』を」
「……。当たり前だろ」
「あの人は同行する冒険者の誰よりも強かった。そんなあの人でも戦闘で死んでしまうんだ。戦わないもんだと決めつけて力を最低限にしか付けないのは凡人がやることだ」
「そいうこと。ふふ、ブラン。今回もあたしの勝ちね」
ナヴィ達三人はブランのパーティーの目の前でゆっくりとゴールの門をくぐった。
「くそ……くそ……くそぉぉぉぉ!」
ブランはその場で地団駄を踏んだ。
『第二次試験 首席 ナヴィ・マクレガン 他二名!』
『次席 ブラン・ゴードン! 他四名!』
「はぁ、はぁ、はぁ。二人とも大丈夫か?」
二人の前で怪鳥の攻撃を何度も受け止めボロボロの姿で何とか立っている状態のケビン。
「う……ケ、ケビン」
「すみません二人とも……」
ケビンが守りながらも数回の攻撃を受けかなりのダメージを負ったナヴィは膝をついて自身の回復を行っていたが。ルナは頭を強打し気を失っていた。
それを見たケビンが苦い顔をしながらも刃こぼれをした大鎌を構えなおした。
「……これはまずいな」
こいつの戦闘力……魔王幹部だったラハマンと比べ物にならないほどの強さだ。特にこの大鎌でも羽にかすり傷を付けるのがやっとな程の防御力。どうしてこんなモンスターをこの隠し通路で再現したんだ……。
その頃、ケビン達の様子を外から観察していたスーザンがにやにやと笑っていた。
「ふふ、甘い蜜には毒があるってね」
隠し通路を見つけたのはさすがだった。でもね、近年の案内人は案内できるだけじゃもういらないの……隠し通路を見つけることのできる優秀な上級ガイドでも、戦闘力をしっかりと併せ持っていないと、冒険者におんぶにだっこになっちゃうのよ。
この隠し通路は確かにかなりの近道。だけどそれに頼りきりにならず、同時にこのダンジョン最強の『ゴールデンフライ』を倒せるだけの戦闘力も必要ってこと。
まぁこれを突破した案内人なんて今までいなかったんだけどね。
「さぁて、この子たちはこれを突破して一番になれるのかしら」
もし突破することができたなら……。
「ふふ、さぁケビンさん、この絶望的な状況どうやってひっくり返す?」
「くそ、どうすれば……」
考えろ、考えろ、考えろ。何か弱点はあるはずだ……。
「……ビン! ケビン!」
ケビンはナヴィの声に反応し、後ろに振り向いた。
「違う前! 前!」
もう一度怪鳥の方に視線を向けると、翼から数えきれないほどの羽がケビンに向かって飛んでいった。
「しまった!」
防御力の高い羽だった。これを受けたらひとたまりも……。
<イージスの盾!>
ケビンの目の前に大きな盾魔法が発現し、金色の羽を受け止めた。
「ナヴィ、助かった!」
「いいから、とにかくまだあきらめる時間じゃないわ! 何か突破口を、この盾もすぐに壊れそう……」
この盾は確か上級盾魔法だがそれほどの威力なのか……?
……その羽を使って攻撃してきたということは、今はどういう状態なんだ?
ケビンは攻撃を受け止めている盾から少しだけ顔を出し、モンスターを観察した。
「あれは……生え変わりの最中? もしかして」
「ナヴィ! <ボディープロテクト>を!」
「え! う、うん」
<ボディープロテクト!>
緑の防御魔法を身にまとったケビンが羽の攻撃を受けながら、怪鳥に近づいていった。
「くらえ!」
<ボルティックサイズ!>
雷を纏った大鎌が生え変わろうとしている怪鳥の翼に大きなダメージを与えた。
「キィィィィィ!」
「え、苦しんでる!?」
防御魔法を掛け続けていたナヴィがダメージを受けたモンスターの様子を見て驚いた。
「やっぱりな」
着地したケビンがナヴィの様子を確認する。
「ケビン!」
「ルナの様子は?」
「うん、なんとか意識は元に戻ったよ! それより今ダメージが」
「あぁ、あいつには攻撃パターンがあるみたいだな。今はもう生え変わってしまったがあの羽の攻撃をした後を狙って生え変わる瞬間の裸の状態に大技を仕掛ける」
「なるほど、ということはそれ以外の攻撃は防いで防いで防ぎまくればいいのね」
「あぁ。これはいけるぞ」
「えぇ、サポートは任せて!」
ここで倒せば多分ゴールになるだろう。こんなところでは負けられない。トニーさんもこういうボスモンスターと何度も対峙してきたはずだ。
ここで自分の殻を破らなければ!
「おぉぉぉぉぉ!」
ケビンは再度大鎌を怪鳥の翼に切りかかりにいった。
「まぁこんなところね」
ナヴィは事のいきさつをブランに説明し終えた。
「嘘だろ……君たちがあの『ゴールデンフライ』を倒したというのか……?」
ブランの顔色が変わりうっすらと青白くなっていた。
「まぁ見ての通りあたし達三人ともボロボロだし、結局はケビンが倒したんだけどね」
ルナを担ぎナヴィの背後を歩くケビン。
「もう大丈夫か? ルナ」
「は、はい、ありがとうございます」
「そんな馬鹿な……僕らは『上級ガイド』冒険者じゃないんだぞ……どこにあいつを倒せる力が」
「ブラン。お前は知らないのか? 伝説のスーパーアドバイザー『トニー・マクレガン』を」
「……。当たり前だろ」
「あの人は同行する冒険者の誰よりも強かった。そんなあの人でも戦闘で死んでしまうんだ。戦わないもんだと決めつけて力を最低限にしか付けないのは凡人がやることだ」
「そいうこと。ふふ、ブラン。今回もあたしの勝ちね」
ナヴィ達三人はブランのパーティーの目の前でゆっくりとゴールの門をくぐった。
「くそ……くそ……くそぉぉぉぉ!」
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