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第八章 王都公認 案内人適性試験 最終試験編
81.サテラVSエドウィン
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「それでは一回戦。選手の入場になります!」
会場の大歓声とともにナヴィとサテラ、タパとエドウィンは同じ入場口から入っていった。
「おぉ第一試合からエドウィンか! これは一瞬で終わりそうだな」
「生まれで選抜されただけの王女様なんてやっつけちゃえー!」
「きゃーエドウィン様ー!」
「これは案内人の力なんか関係ないくらいの実力差だな」
ナヴィは横を歩くサテラをちらりと見た。
これじゃまるでサテラちゃんがヒール役じゃない。こんなのって……。
「ふ、聞こえるかサテラ。だぁれもお前のことなんて応援してないぞ」
「……そんなことはわかりきっていることです」
「ちっ、つれねぇな」
フィールドに入った四人が中心で待つスーザンの前に立った。
「さて、では今回のルールを説明します! 戦うのは選抜のアカデミー生で、案内人はその補助に入ってもらいます。案内人には二回タイムアウトを設けペアでの作戦会議の時間取ることができます。勝敗に関しては案内人が降参を宣言する。またはアカデミー生が戦闘不能になる。のどちらかです」
「もちろん無理に戦わせていたら強制的にこちらから止めに入り、止められたペアの案内人は失格となります!」
「何か質問はありませんか?」
「武器は本当に木製ですか? 俺は鉄製でも構わないのですが」
エドウィンが手を挙げながら質問を投げかけた。
「そこに関しては一昨日話した通りよ。エドウィン君これは殺しあう試験じゃないの」
スーザンが真剣な表情で答えた。
「はいはい冗談ですよ。ちょっと興味本位で聞いただけですよ」
「ならよし。他に質問はないようですね! それでは北側南側に分かれ、装備、作戦を確認したのちに開始します」
フィールドの北側でナヴィはサテラに小手を付けていた。
「サテラちゃん大丈夫?」
「はい、体の調子もばっちりですし、それに……」
「……?」
「私にはナヴィさんが付いてますから。負ける気がしません!」
ナヴィの前で手をぐっと握りナヴィに微笑んだ。
この子……。こんな笑い方するのね。
「よし、それじゃあ行ってこいサテラちゃん! あなたを馬鹿にした連中を見返してやりなさい!」
ナヴィはサテラの背中をパンと叩き、フィールドに送り出す。
「はい!」
サテラがフィールドの中心で待っていたエドウィンに向かっていった。
「『今日までお世話になりました』を言うことはできたかい?」
「……」
「ふ、女だからって手加減しねぇぞ」
「そんなこと誰も望んでません」
スーザンが五メートルほど距離の開いた両者の間に入る。
「二人とも、さっきも言ったけどこれは殺し合いじゃないわ。正々堂々と戦ってちょうだい」
「はい」
「おう」
「それでは一回戦第一試合、戦闘開始!」
「くらえや!」
開始の宣言と同時にエドウィンは開いていた距離を一気に詰めサテラに突っ込んでいった。
サテラは慎重なタイプの双剣使いだ。双剣のくせにそういう戦い方しかできないから相手に先手を打たれてやられてきた。このまま死ね!
「なに……!」
「はぁぁぁ!」
サテラもエドウィン同様距離を詰めエドウィンの槍の切先を剣ではじき返しそのまま懐に潜り込んだ。
しまったガードを! っく!
顔を中心にガードしたエドウィンだったが、サテラはそのまま懐からエドウィンのみぞおちに肘鉄を食らわせた。
「がはっ……」
サテラの攻撃を受けたエドウィンは後ろに下がり膝を着いた。
会場にはどよめきが走っていた。
タパがエドウィンに声を掛けた。
「おいおいまじかよ……大丈夫かエドウィンさん!」
「あぁ、ダメージ自体はさほどだ。黙って見ていろ」
やはりあの後ろの案内人か……。剣で攻撃しかなかったあいつが体術を組み込んできた。
「なんだやるじゃないか王女様」
「顔つきが変わりましたね。エドウィン」
「今のには油断したがここから先はそうはいかないぞ」
「……」
双剣を構えるサテラ。
「こっからが本当の勝負だ!」
槍を持ち直したエドウィンがサテラに向かって走ってきた。
「速い! しかも、これは魔力……?」
「サテラちゃん、右!」
「え!?」
サテラの目の前を走ってきたエドウィンが消えた。
「この!」
ナヴィの指示で体を強引に右に向けた、サテラの前には槍を突き刺そうとしていたエドウィンがいた。
「!? この攻撃を受け止めた……」
エドウィンのこの攻撃に対してもサテラは上手く剣で受け流した。
「お前、昨日一日で何が……」
「言ったでしょ。私は『勝つために』ここに来たの」
サテラは受け流した反動を使い、そのままエドウィンに回し蹴りを入れた。
「ぐはっ!」
なんで俺が二度もあいつに攻撃を入れられてるんだ……。こんなはずじゃ。
「今度はこっちから行きますよ!」
ちっ、それはただ闇雲に突っ込んできてるだけじゃねぇか、迎え撃ってやる!
<連撃!>
エドウィンは切先が見えなくなるほどの速度で槍を何度も突いた。
手ごたえがない……どこだ。
「こっちですよ」
「え、後ろ!?」
<パワースラッシュ!>
サテラの重い斬撃がエドウィンを切り裂いた。
「ぐあぁぁぁぁぁ!」
空中に飛ばされたエドウィンはそのまま地面に叩きつけられた。
「エ、エドウィンさん!」
「うるせぇタパ! 黙って見てろって言ったろ!」
「ひっ!」
くそ、なんだ……別人じゃねぇか。今までの動きとまるで違う。どうして。いや、落ち着け。俺が動揺して動きが分かりやすくなってたのかもしれない。一度深呼吸だ。
「すぅーーっはぁぁぁ」
エドウィンはサテラと一度距離を取り深呼吸を行った。
「さて、サテラ。ここからは……」
その瞬間だった。
「タイムアウトォォ!」
会場の大歓声とともにナヴィとサテラ、タパとエドウィンは同じ入場口から入っていった。
「おぉ第一試合からエドウィンか! これは一瞬で終わりそうだな」
「生まれで選抜されただけの王女様なんてやっつけちゃえー!」
「きゃーエドウィン様ー!」
「これは案内人の力なんか関係ないくらいの実力差だな」
ナヴィは横を歩くサテラをちらりと見た。
これじゃまるでサテラちゃんがヒール役じゃない。こんなのって……。
「ふ、聞こえるかサテラ。だぁれもお前のことなんて応援してないぞ」
「……そんなことはわかりきっていることです」
「ちっ、つれねぇな」
フィールドに入った四人が中心で待つスーザンの前に立った。
「さて、では今回のルールを説明します! 戦うのは選抜のアカデミー生で、案内人はその補助に入ってもらいます。案内人には二回タイムアウトを設けペアでの作戦会議の時間取ることができます。勝敗に関しては案内人が降参を宣言する。またはアカデミー生が戦闘不能になる。のどちらかです」
「もちろん無理に戦わせていたら強制的にこちらから止めに入り、止められたペアの案内人は失格となります!」
「何か質問はありませんか?」
「武器は本当に木製ですか? 俺は鉄製でも構わないのですが」
エドウィンが手を挙げながら質問を投げかけた。
「そこに関しては一昨日話した通りよ。エドウィン君これは殺しあう試験じゃないの」
スーザンが真剣な表情で答えた。
「はいはい冗談ですよ。ちょっと興味本位で聞いただけですよ」
「ならよし。他に質問はないようですね! それでは北側南側に分かれ、装備、作戦を確認したのちに開始します」
フィールドの北側でナヴィはサテラに小手を付けていた。
「サテラちゃん大丈夫?」
「はい、体の調子もばっちりですし、それに……」
「……?」
「私にはナヴィさんが付いてますから。負ける気がしません!」
ナヴィの前で手をぐっと握りナヴィに微笑んだ。
この子……。こんな笑い方するのね。
「よし、それじゃあ行ってこいサテラちゃん! あなたを馬鹿にした連中を見返してやりなさい!」
ナヴィはサテラの背中をパンと叩き、フィールドに送り出す。
「はい!」
サテラがフィールドの中心で待っていたエドウィンに向かっていった。
「『今日までお世話になりました』を言うことはできたかい?」
「……」
「ふ、女だからって手加減しねぇぞ」
「そんなこと誰も望んでません」
スーザンが五メートルほど距離の開いた両者の間に入る。
「二人とも、さっきも言ったけどこれは殺し合いじゃないわ。正々堂々と戦ってちょうだい」
「はい」
「おう」
「それでは一回戦第一試合、戦闘開始!」
「くらえや!」
開始の宣言と同時にエドウィンは開いていた距離を一気に詰めサテラに突っ込んでいった。
サテラは慎重なタイプの双剣使いだ。双剣のくせにそういう戦い方しかできないから相手に先手を打たれてやられてきた。このまま死ね!
「なに……!」
「はぁぁぁ!」
サテラもエドウィン同様距離を詰めエドウィンの槍の切先を剣ではじき返しそのまま懐に潜り込んだ。
しまったガードを! っく!
顔を中心にガードしたエドウィンだったが、サテラはそのまま懐からエドウィンのみぞおちに肘鉄を食らわせた。
「がはっ……」
サテラの攻撃を受けたエドウィンは後ろに下がり膝を着いた。
会場にはどよめきが走っていた。
タパがエドウィンに声を掛けた。
「おいおいまじかよ……大丈夫かエドウィンさん!」
「あぁ、ダメージ自体はさほどだ。黙って見ていろ」
やはりあの後ろの案内人か……。剣で攻撃しかなかったあいつが体術を組み込んできた。
「なんだやるじゃないか王女様」
「顔つきが変わりましたね。エドウィン」
「今のには油断したがここから先はそうはいかないぞ」
「……」
双剣を構えるサテラ。
「こっからが本当の勝負だ!」
槍を持ち直したエドウィンがサテラに向かって走ってきた。
「速い! しかも、これは魔力……?」
「サテラちゃん、右!」
「え!?」
サテラの目の前を走ってきたエドウィンが消えた。
「この!」
ナヴィの指示で体を強引に右に向けた、サテラの前には槍を突き刺そうとしていたエドウィンがいた。
「!? この攻撃を受け止めた……」
エドウィンのこの攻撃に対してもサテラは上手く剣で受け流した。
「お前、昨日一日で何が……」
「言ったでしょ。私は『勝つために』ここに来たの」
サテラは受け流した反動を使い、そのままエドウィンに回し蹴りを入れた。
「ぐはっ!」
なんで俺が二度もあいつに攻撃を入れられてるんだ……。こんなはずじゃ。
「今度はこっちから行きますよ!」
ちっ、それはただ闇雲に突っ込んできてるだけじゃねぇか、迎え撃ってやる!
<連撃!>
エドウィンは切先が見えなくなるほどの速度で槍を何度も突いた。
手ごたえがない……どこだ。
「こっちですよ」
「え、後ろ!?」
<パワースラッシュ!>
サテラの重い斬撃がエドウィンを切り裂いた。
「ぐあぁぁぁぁぁ!」
空中に飛ばされたエドウィンはそのまま地面に叩きつけられた。
「エ、エドウィンさん!」
「うるせぇタパ! 黙って見てろって言ったろ!」
「ひっ!」
くそ、なんだ……別人じゃねぇか。今までの動きとまるで違う。どうして。いや、落ち着け。俺が動揺して動きが分かりやすくなってたのかもしれない。一度深呼吸だ。
「すぅーーっはぁぁぁ」
エドウィンはサテラと一度距離を取り深呼吸を行った。
「さて、サテラ。ここからは……」
その瞬間だった。
「タイムアウトォォ!」
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