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第十章 王都公認 案内人適性試験 最終試験 決勝戦編
146.最後の一撃
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ナヴィはサテラが立ち上がる姿を見てこぶしをぐっと握った。
「よし、サテラの魔力が安定した! これならまだ戦える!」
「ふぅ。待ってなかったかもしれないけど、お待たせナターシャ」
「グルルルル」
「仕切り直しよ、さぁ来なさい!」
「ガアァ!!」
ナターシャは猛スピードでサテラに突っ込んでいった。
サテラもナターシャが距離を詰めるのを見てすかさず前に出ていく。
その様子を観客席で見ていたエンフィーが驚いた。
「あ、あれ!? ハンナさん」
「うん。僕も驚いた。あの技は基本的には防御の技のはずだけどどうしてサテラも前に出ていった……?」
「はぁぁ!」
「ガァァ!」
サテラの双剣とナターシャの大鎌が激しくぶつかり合った。
「受け身じゃいられない、攻めなきゃ! はぁぁ!」
「サテラちゃん思ったより戦えてる……」
「僕も驚いた。あんな使い方があるなんて」
普通に攻撃しててもナターシャちゃんには当たらない。けどあれは……。
「攻撃に自分の風を乗せているね、サテラは」
「自分の風を乗せてる?」
「追い風の原理と一緒だよ。走っていく方向と同方向から風を受けると、普段よりも速く走れたりするだろ? それをこの技で応用させて一時的に自分のスピードを上げているんだ」
「でもそれを攻撃の一つ一つに組み込んでるんですよね? ナターシャちゃんの攻撃をかわしながらそんなことってできるはず」
「そうだね、だからサテラちゃんを見てごらん?」
「え……あ!」
エンフィーはサテラの身体の傷が徐々に増えていっているのに気が付いた。
「これじゃもう防御は捨ててるってことじゃないですか……」
「うん。でもサテラちゃんこの判断は正しい。さっきのまま防御を中心に使っていたら、徐々にスピードもパワーも上がっていくナターシャちゃんに対してジリ貧になってしまう。自分の身を投げてでも現段階で少しでも勝ちに近づける手を打ったんだ」
正直あのナターシャちゃんを見たら僕でも近寄りたくない。それを自ら突っ込んで反撃をしていくなんて。
全くナヴィの元に末恐ろしい子がついたものだね。
「さぁ、サテラちゃん反撃開始だね」
「はっ!」
「ガア!!」
サテラの攻撃がナターシャに掠り始めた。
「な、ナターシャに攻撃が当たり始めている。サテラの攻撃がそんなにも速いのか……」
「いいえ、違うわ、ケビン」
「何?」
「ナターシャちゃんの攻撃は確かに速い、けど、あの状態には時間制限の他にもう一つデメリットがあったね」
「ギャァ!」
「よし!」
ナターシャの肩にサテラの双剣が切り込まれた。
「く、そうか……あの大鎌の型を……」
「えぇ、さっきまでに<バーサーク>はあなたがしっかりと教え込んだケビンの型だった。だからまだモーションにも隙が少なかった。けど今のナターシャちゃんはただの大きな武器を強引に振り回すだけで使い方も分からないただの獣」
「しまった。そうかそこまでサテラは」
「それに気づいたサテラは特に大振りする直前やその直後に風を上手く使い反撃に転じていたってことね」
「く、やるな……だがそれだけじゃナターシャは倒せないぞ。現に今でも攻撃を当てている回数もダメージが少ないのもナターシャだ」
「それは……」
「ぐあっ!」
「グルアァァ!」
やばい、サテラが押し負け始めてる!
「まだまだぁ!!」
「ガァ!!」
傷だらけになりながらも必死にナターシャに食らいついていこうとするも<バーサーク>の身体への浸透が深くなり、よりスピードとパワーを増すナターシャに遅れを取っていた。
「くそ、はぁぁぁぁ!」
「グ、グガァ!!」
サテラの攻撃は当たってもそれほどのダメージが無くその攻撃を受けつつも強引に攻撃するナターシャが、その後大ぶりの大鎌の一撃がサテラに直撃する。
「ぐああぁぁぁ!」
ナヴィの目の前まで吹き飛んだサテラが直ぐに立ち上がった。
「サテラ、大丈夫?」
「はい。大丈夫です。それに準備は整いました」
「準備?」
その会話をしている最中にナターシャの大鎌がバチバチとなり始める。
「あれは、まさか、魔法まで……」
「そうみたいですね。あれはきっと<ボルティックサイズ>。本能的に決めにかかってるみたいです」
「サテラ……」
心配そうに見守るナヴィにサテラは笑顔を見せた。
「大丈夫です。次で終わらせます! 最後までしっかりと見届けてください」
「……うん。分かった」
「さぁ、ナターシャ、これで最後よ」
ナターシャの方に近づき双剣を構えるサテラ。
「サテラ……その構えはまさか……」
そんなはずはない。だって今にも切れかかりそうな魔力であの技も少量の風しか操れていなかったのに。
「ハアァァ!」
サテラの叫び声と同時にサテラの身体の内から魔力が一気に噴き出した。
「え……サテラ」
「行くよナターシャ!」
「グルァァ!!」
二人はまっすぐにお互いに最高スピードでぶつかり合う。
<エクスプロードウインドォォォォ!!!>
「よし、サテラの魔力が安定した! これならまだ戦える!」
「ふぅ。待ってなかったかもしれないけど、お待たせナターシャ」
「グルルルル」
「仕切り直しよ、さぁ来なさい!」
「ガアァ!!」
ナターシャは猛スピードでサテラに突っ込んでいった。
サテラもナターシャが距離を詰めるのを見てすかさず前に出ていく。
その様子を観客席で見ていたエンフィーが驚いた。
「あ、あれ!? ハンナさん」
「うん。僕も驚いた。あの技は基本的には防御の技のはずだけどどうしてサテラも前に出ていった……?」
「はぁぁ!」
「ガァァ!」
サテラの双剣とナターシャの大鎌が激しくぶつかり合った。
「受け身じゃいられない、攻めなきゃ! はぁぁ!」
「サテラちゃん思ったより戦えてる……」
「僕も驚いた。あんな使い方があるなんて」
普通に攻撃しててもナターシャちゃんには当たらない。けどあれは……。
「攻撃に自分の風を乗せているね、サテラは」
「自分の風を乗せてる?」
「追い風の原理と一緒だよ。走っていく方向と同方向から風を受けると、普段よりも速く走れたりするだろ? それをこの技で応用させて一時的に自分のスピードを上げているんだ」
「でもそれを攻撃の一つ一つに組み込んでるんですよね? ナターシャちゃんの攻撃をかわしながらそんなことってできるはず」
「そうだね、だからサテラちゃんを見てごらん?」
「え……あ!」
エンフィーはサテラの身体の傷が徐々に増えていっているのに気が付いた。
「これじゃもう防御は捨ててるってことじゃないですか……」
「うん。でもサテラちゃんこの判断は正しい。さっきのまま防御を中心に使っていたら、徐々にスピードもパワーも上がっていくナターシャちゃんに対してジリ貧になってしまう。自分の身を投げてでも現段階で少しでも勝ちに近づける手を打ったんだ」
正直あのナターシャちゃんを見たら僕でも近寄りたくない。それを自ら突っ込んで反撃をしていくなんて。
全くナヴィの元に末恐ろしい子がついたものだね。
「さぁ、サテラちゃん反撃開始だね」
「はっ!」
「ガア!!」
サテラの攻撃がナターシャに掠り始めた。
「な、ナターシャに攻撃が当たり始めている。サテラの攻撃がそんなにも速いのか……」
「いいえ、違うわ、ケビン」
「何?」
「ナターシャちゃんの攻撃は確かに速い、けど、あの状態には時間制限の他にもう一つデメリットがあったね」
「ギャァ!」
「よし!」
ナターシャの肩にサテラの双剣が切り込まれた。
「く、そうか……あの大鎌の型を……」
「えぇ、さっきまでに<バーサーク>はあなたがしっかりと教え込んだケビンの型だった。だからまだモーションにも隙が少なかった。けど今のナターシャちゃんはただの大きな武器を強引に振り回すだけで使い方も分からないただの獣」
「しまった。そうかそこまでサテラは」
「それに気づいたサテラは特に大振りする直前やその直後に風を上手く使い反撃に転じていたってことね」
「く、やるな……だがそれだけじゃナターシャは倒せないぞ。現に今でも攻撃を当てている回数もダメージが少ないのもナターシャだ」
「それは……」
「ぐあっ!」
「グルアァァ!」
やばい、サテラが押し負け始めてる!
「まだまだぁ!!」
「ガァ!!」
傷だらけになりながらも必死にナターシャに食らいついていこうとするも<バーサーク>の身体への浸透が深くなり、よりスピードとパワーを増すナターシャに遅れを取っていた。
「くそ、はぁぁぁぁ!」
「グ、グガァ!!」
サテラの攻撃は当たってもそれほどのダメージが無くその攻撃を受けつつも強引に攻撃するナターシャが、その後大ぶりの大鎌の一撃がサテラに直撃する。
「ぐああぁぁぁ!」
ナヴィの目の前まで吹き飛んだサテラが直ぐに立ち上がった。
「サテラ、大丈夫?」
「はい。大丈夫です。それに準備は整いました」
「準備?」
その会話をしている最中にナターシャの大鎌がバチバチとなり始める。
「あれは、まさか、魔法まで……」
「そうみたいですね。あれはきっと<ボルティックサイズ>。本能的に決めにかかってるみたいです」
「サテラ……」
心配そうに見守るナヴィにサテラは笑顔を見せた。
「大丈夫です。次で終わらせます! 最後までしっかりと見届けてください」
「……うん。分かった」
「さぁ、ナターシャ、これで最後よ」
ナターシャの方に近づき双剣を構えるサテラ。
「サテラ……その構えはまさか……」
そんなはずはない。だって今にも切れかかりそうな魔力であの技も少量の風しか操れていなかったのに。
「ハアァァ!」
サテラの叫び声と同時にサテラの身体の内から魔力が一気に噴き出した。
「え……サテラ」
「行くよナターシャ!」
「グルァァ!!」
二人はまっすぐにお互いに最高スピードでぶつかり合う。
<エクスプロードウインドォォォォ!!!>
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