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第十章 王都公認 案内人適性試験 最終試験 決勝戦編
161.それぞれの想い
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「ん? ナヴィさん、あのこっちに走ってくる子たちって……」
「えぇ、おーい!」
向かってくる子供たちに大きく手を振るナヴィ。
「ナヴィさーん!」
「おーいルナ!」
ナヴィ達の元に来たのはサテラ、ロイ、ナターシャ、ダリウスだった。
「四人とも……あたし今日王都を出発するって言ったかしら?」
「ふふ、ナヴィさん。そのことはあたしのパートナーのケビンさんが教えてくれましたよ」
「えっ! ケビンが?」
「はい、それで多分ルナさんも一緒に帰っていくだろうなって思ってサテラとロイに声を掛けたんです!」
「もーナヴィさん。パートナーの私にすら帰る日行ってくれないんだから……」
むすっとした顔をナヴィに見せるサテラ。
「あはは、ごめんね、どうせまたすぐ会えるからいいかなって」
「そうかもしれないけど今日は特別なんです!」
「特別……?」
「あの……終わってからは意外とバタバタしていて落ち着いて感謝の気持ちを伝えることができなかったので……」
「あーそうだったね……別に感謝なんていいのに」
「ナヴィさんはいつもそうやっていってくれますね。では、これを」
ルナはポケットから小さな袋を取り出しナヴィに手渡した。
「ん? 小包?」
「はい。開けて見てください!」
「これは……ダイヤの髪飾り……?」
それを見たナヴィはサテラの髪飾りに目がいった。
「サテラもしかしてこれってあなたと」
「はい、おそろいです! にっ!」
「改めて見るとすごく綺麗ね」
「はい、言葉だけじゃどうしても伝えきれなかったので逆にプレゼントにしてみました。自分で言うのはすごく恥ずかしいですけど、この大会を通じてナヴィさんと紡いだ絆は絶対に途切れさせたくない。どこに行っても繋がっていたい。そんな気持ちで子の髪飾りを選びました」
「サテラ……」
サテラはナヴィに抱き着いた。
「えへへ、改めてですけど。何回でも言わせてください。ナヴィさんがパートナーで本当に良かったです! また顔見せてくださいね」
「サテラ……お礼を言うのはこっちよ。必ずまた会いに来るわ」
抱き着いてきたサテラの背中をぎゅっと抱きしめ返した。
「ナヴィさん。あったかい……」
その頃ルナとロイも別れの挨拶を交わしていた。
「ありがとな、ルナ! ということでおいらとはしばしお別れだな! 寂しくて泣いたりするなよ!」
「な、なに言ってるの……わたくしが、泣くなんて……グスッ」
「泣いてんじゃん、大人なのに……どうして泣いて。グスッ」
「ちょっと、どっちも泣いてどうするの!」
それを見ていたナターシャが二人に茶々を入れる。
「だって、ルナは……おいらの、うわーーーん!」
「ロイくーん」
泣きながら抱きしめあう二人。
「ふふナヴィさん、あっちも仲良しですね」
「えぇ。って、あ、ダリウス君?」
「あ、あの!」
「ん?」
「あの準決勝。僕はナヴィさんのおかげで大切なことに気が付くことができました。あの日が無ければ僕はどうなっていたか……サテラとナヴィさんに救われました。本当に感謝してます!」
「ダリウス君……いいえ、方法はどうであれ殻を破ったのはあなたよ。それができたあなたはきっとこれから強くなるわ」
「ナヴィさん……!」
「今度はその剣で強くなった姿を見せてね」
「はい! あと……ブランさん先に帰ってしまっていたので、もしどこかでお会いしたらブランさんにも感謝していますということだけ伝えてもらってもいいでしょうか?」
「……えぇもちろんよ」
ブラン、形は歪んでいたかもしれないけどあなたとダリウス君もしっかりと信頼関係が構築されていたみたいね……。
この二人はきっとまたどこかで再会するでしょう。
「それじゃあ四人とも、朝早くからお見送り本当にありがとう! また会いましょう!」
「「「「はい!」」」」
「またね、みんな!」
サテラ達はあたし達の姿が見えなくなるまで笑顔で大きく手を振り続けてくれた。
「ふー終わったー」
「短いようで長かったですね。ナヴィさん」
「そうね、でも本当に色んなことがあったわね、色んな価値観を持った案内人がいたり、アカデミー生の成長にかかわれたり、ここから先の見通しを何となくだけど持つことができたり」
「はい、これからもかなり忙しくなりそうです」
「うん。でもここはまだ通過点でしかない」
スーザンさん、ブレビンスさん、ブラン、サテラをはじめとするアカデミー生のみんな。ルナ、そしてケビン。
その全ての人があたしという人間を成長させてくれた。そして試験にも合格することができた。
でもそれはここでの目標が達成できただけで、あくまでも目的の一部でしかない。
ここから『王都公認の案内人』として更にレベルアップしていかなきゃね!
「テリウス様待っていてください。必ずや、あなたの力になりおじいちゃんの仇を……」
「ナヴィさん……、あ、わたくしはここから道が分かれますのでここで!」
「あ、ルナ、色々ありがとね!」
ルナの手をそっと握るナヴィ。
「……ふふ。いえわたくしは別に何も。次会う時はお互いもっと成長した姿で会えるといいですね」
「えぇ。必ず」
こうしてルナと別れたあたし達三人はマクレガン案内所に到着する。
「ようやくあたし達の店が見えてきたわね」
「えぇ、お姉ちゃん。明日からはまたバリバリ働こうね!」
「うん! って、ん? あの行列……ねぇエンフィー。あのお店って」
二人の顔が一瞬で青ざめる。
「ん? ナヴィ? エンフィー? どうしたんだい……あ……」
ナヴィ達の視線の先を見るハンナ。
「おぉ、二人がようやく帰ってきたぞ!」
「本当だ! おーいナヴィちゃん、エンフィーちゃん! 待ってたよー!」
「あの二人がいればダンジョン攻略なんて一瞬だぜ!」
「あ、同行は俺が先だからな!」
「待て待て、二人とも王都に長居をして疲れてるんだ。少しぐらい休ませてあげろよ」
「あ、お前さっきまで溜まってるダンジョン探索一気にやってもらおうとか言ってたくせによ!」
「うそ……もしかしてこれって全部お姉ちゃんの結果を聞いてそれで……」
「じゃ、じゃあ僕はこれで……二人ともお疲れさまー! う!」
ナヴィはそそくさと逃げようとするハンナの方をがっしりと掴んだ。
「待ちなさい。ハンナ。あんたこの状況を見て帰るなんてまさかそんな薄情な奴じゃなかったよね?」
「あ、あはは、あははは、ど、どうかなぁ?」
「いいから手伝いなさーい!!」
こうしてあたしの『王都公認 案内人適性試験』の幕が閉じた。
「えぇ、おーい!」
向かってくる子供たちに大きく手を振るナヴィ。
「ナヴィさーん!」
「おーいルナ!」
ナヴィ達の元に来たのはサテラ、ロイ、ナターシャ、ダリウスだった。
「四人とも……あたし今日王都を出発するって言ったかしら?」
「ふふ、ナヴィさん。そのことはあたしのパートナーのケビンさんが教えてくれましたよ」
「えっ! ケビンが?」
「はい、それで多分ルナさんも一緒に帰っていくだろうなって思ってサテラとロイに声を掛けたんです!」
「もーナヴィさん。パートナーの私にすら帰る日行ってくれないんだから……」
むすっとした顔をナヴィに見せるサテラ。
「あはは、ごめんね、どうせまたすぐ会えるからいいかなって」
「そうかもしれないけど今日は特別なんです!」
「特別……?」
「あの……終わってからは意外とバタバタしていて落ち着いて感謝の気持ちを伝えることができなかったので……」
「あーそうだったね……別に感謝なんていいのに」
「ナヴィさんはいつもそうやっていってくれますね。では、これを」
ルナはポケットから小さな袋を取り出しナヴィに手渡した。
「ん? 小包?」
「はい。開けて見てください!」
「これは……ダイヤの髪飾り……?」
それを見たナヴィはサテラの髪飾りに目がいった。
「サテラもしかしてこれってあなたと」
「はい、おそろいです! にっ!」
「改めて見るとすごく綺麗ね」
「はい、言葉だけじゃどうしても伝えきれなかったので逆にプレゼントにしてみました。自分で言うのはすごく恥ずかしいですけど、この大会を通じてナヴィさんと紡いだ絆は絶対に途切れさせたくない。どこに行っても繋がっていたい。そんな気持ちで子の髪飾りを選びました」
「サテラ……」
サテラはナヴィに抱き着いた。
「えへへ、改めてですけど。何回でも言わせてください。ナヴィさんがパートナーで本当に良かったです! また顔見せてくださいね」
「サテラ……お礼を言うのはこっちよ。必ずまた会いに来るわ」
抱き着いてきたサテラの背中をぎゅっと抱きしめ返した。
「ナヴィさん。あったかい……」
その頃ルナとロイも別れの挨拶を交わしていた。
「ありがとな、ルナ! ということでおいらとはしばしお別れだな! 寂しくて泣いたりするなよ!」
「な、なに言ってるの……わたくしが、泣くなんて……グスッ」
「泣いてんじゃん、大人なのに……どうして泣いて。グスッ」
「ちょっと、どっちも泣いてどうするの!」
それを見ていたナターシャが二人に茶々を入れる。
「だって、ルナは……おいらの、うわーーーん!」
「ロイくーん」
泣きながら抱きしめあう二人。
「ふふナヴィさん、あっちも仲良しですね」
「えぇ。って、あ、ダリウス君?」
「あ、あの!」
「ん?」
「あの準決勝。僕はナヴィさんのおかげで大切なことに気が付くことができました。あの日が無ければ僕はどうなっていたか……サテラとナヴィさんに救われました。本当に感謝してます!」
「ダリウス君……いいえ、方法はどうであれ殻を破ったのはあなたよ。それができたあなたはきっとこれから強くなるわ」
「ナヴィさん……!」
「今度はその剣で強くなった姿を見せてね」
「はい! あと……ブランさん先に帰ってしまっていたので、もしどこかでお会いしたらブランさんにも感謝していますということだけ伝えてもらってもいいでしょうか?」
「……えぇもちろんよ」
ブラン、形は歪んでいたかもしれないけどあなたとダリウス君もしっかりと信頼関係が構築されていたみたいね……。
この二人はきっとまたどこかで再会するでしょう。
「それじゃあ四人とも、朝早くからお見送り本当にありがとう! また会いましょう!」
「「「「はい!」」」」
「またね、みんな!」
サテラ達はあたし達の姿が見えなくなるまで笑顔で大きく手を振り続けてくれた。
「ふー終わったー」
「短いようで長かったですね。ナヴィさん」
「そうね、でも本当に色んなことがあったわね、色んな価値観を持った案内人がいたり、アカデミー生の成長にかかわれたり、ここから先の見通しを何となくだけど持つことができたり」
「はい、これからもかなり忙しくなりそうです」
「うん。でもここはまだ通過点でしかない」
スーザンさん、ブレビンスさん、ブラン、サテラをはじめとするアカデミー生のみんな。ルナ、そしてケビン。
その全ての人があたしという人間を成長させてくれた。そして試験にも合格することができた。
でもそれはここでの目標が達成できただけで、あくまでも目的の一部でしかない。
ここから『王都公認の案内人』として更にレベルアップしていかなきゃね!
「テリウス様待っていてください。必ずや、あなたの力になりおじいちゃんの仇を……」
「ナヴィさん……、あ、わたくしはここから道が分かれますのでここで!」
「あ、ルナ、色々ありがとね!」
ルナの手をそっと握るナヴィ。
「……ふふ。いえわたくしは別に何も。次会う時はお互いもっと成長した姿で会えるといいですね」
「えぇ。必ず」
こうしてルナと別れたあたし達三人はマクレガン案内所に到着する。
「ようやくあたし達の店が見えてきたわね」
「えぇ、お姉ちゃん。明日からはまたバリバリ働こうね!」
「うん! って、ん? あの行列……ねぇエンフィー。あのお店って」
二人の顔が一瞬で青ざめる。
「ん? ナヴィ? エンフィー? どうしたんだい……あ……」
ナヴィ達の視線の先を見るハンナ。
「おぉ、二人がようやく帰ってきたぞ!」
「本当だ! おーいナヴィちゃん、エンフィーちゃん! 待ってたよー!」
「あの二人がいればダンジョン攻略なんて一瞬だぜ!」
「あ、同行は俺が先だからな!」
「待て待て、二人とも王都に長居をして疲れてるんだ。少しぐらい休ませてあげろよ」
「あ、お前さっきまで溜まってるダンジョン探索一気にやってもらおうとか言ってたくせによ!」
「うそ……もしかしてこれって全部お姉ちゃんの結果を聞いてそれで……」
「じゃ、じゃあ僕はこれで……二人ともお疲れさまー! う!」
ナヴィはそそくさと逃げようとするハンナの方をがっしりと掴んだ。
「待ちなさい。ハンナ。あんたこの状況を見て帰るなんてまさかそんな薄情な奴じゃなかったよね?」
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「いいから手伝いなさーい!!」
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