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私と僕
しおりを挟む世界は好き。私も好き。僕、は、嫌い。
カウンセリングの先生に出されたよくわからない課題のプリントに、世界に〇を、自分に✕をつけた。
いや、こんなの出したら引かれちゃうかな。そう思って消しゴムでぐしゃぐしゃとかき消す。
強くやりすぎたのか、僕、の文字の所だけ破れてしまった。
私は僕が嫌いだ。被害妄想が強くてわがままで自己中で、自分がよければいいと思ってる。
お腹の中で駄々を捏ねて暴れ回って気持ち悪くなっちゃうから宥めるの大変なのに、どれだけ怒っても甘やかしてもしらんぷりで暴れるの。口から出そうとするけど外は怖いみたいで、私の中にいすわったまんま。
暴力が酷くて、私がご飯を食べたらお腹にそれが入るから、それが気に入らなくてボコボコ叩いて吐き出させてさ。僕の居場所はそこじゃないのに。
世界はそんなに悪いものじゃないよ、なんて言い聞かせて外に出そうとするんだけど、怖いんだってさ。
僕はたまに私を乗っとるから嫌いなの。外に出ないくせに、私が1人になった途端に僕が乗っ取って体を傷つけて涙を流してさ。私が処理しないとだから大変なの、分かってるのかな。
あぁまた、僕がくる。
僕は私が嫌いだ。僕は僕で、私なのに澄ました顔で笑っちゃって。人形みたいで気持ち悪いの。いっぱい悲しんでるのに外に出さないから、その悲しみを僕が食べてあげるんだ。そうでもしないと私が潰れちゃうからね。助けてあげてるの、わかってるのかなぁ。
最近は苦しいことが多いみたいで、僕もうお腹いっぱいになってきちゃって、成長もするから僕大きくなってきたよ。僕が私を乗っ取って悲しみを捨ててるんだけど、それでも足りなくてさ。もうそろそろ、限界みたいだ。
私は僕で、僕は私だ。
悲しみを詰めすぎたみたい。詰まって詰まってパンパンになって、破裂しちゃって
死んじゃった。
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