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第一章
第6話 初めての修行 其の二
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「なるほどねぇ……発動までが短いな。剣筋も悪くない。魔法は誰に教えてもらったのかな」
「アドレア──パーティメンバーに教えてもらっていました。今は元パーティメンバーですけど」
アドレアは魔法が得意だった。ときどき引き抜こうとするパーティが出るくらいには。
そんな彼女の強さの秘密は魔導書だった。魔導書は魔法について詳しく書かれた本だが、高価であることと内容の難解さから読んでいる冒険者はほとんどいない。
アドレアは掃除によく行っている家のおばあさんにもらったそうで、それから俺に魔導書の内容について話すようになった。魔法の発動プロセスだとか各魔法での理想とされるイメージの差異だとかアドレア以外には理解し難い内容だ。
興奮するアドレアに適当に相槌を打っていたら実際にやってみれば分かると言われ、魔導書を噛み砕いて教えてもらうこともときどきあったという訳だ。
彼女の教え方はとても上手く、スムーズに発動できるようになったり、威力が増したりと短時間でも上達がはっきり分かるほどだった。
魔法のことなら同じ魔法使いのマリーに話せばいいのにとも思ったが、本職にしている人には口出ししにくいという気持ちもあったのだろう。
「なるほど、元パーティメンバーか。きっと優れた魔法使いなんだろう。剣の方は誰に?」
「アルノにい──アルノさんです」
「ああ、あの《教会の烏エグリス・クロウ》の」
俺は以前、Bランクパーティ「教会の烏エグリス・クロウ」のメンバーであるアルノ兄さんに稽古をつけてもらっていた。アルノ兄さんは血は繋がっていないけど、孤児院でずっと俺たちの面倒を見てくれていた兄のような存在だ。
兄さんのパーティが有名になって俺も鼻が高い。でもクエストに引っ張りだこで村に全然帰ってこなくなったのは少し寂しかった。今頃どこにいるんだろう。
「剣は一通り使えると考えていいとして──魔法をメインで鍛えるか。今使える炎以外の魔法は?」
「ありません」
「え?」
「炎だけです」
「そ、そうか……」
師匠があからさまに落胆している。顔を見ると二日くらい何も食べてない人みたいになっていた。
他の魔法も単体なら使えるんだけどうまく剣に乗せられない。まあ使えるのは初級の簡単なやつだけなんだけど。だから剣でも使える可能性はない訳じゃない。
魔法には人によって使えるものと使えないものがある。例えば、火系統や水系統などの魔法はほとんどの人が使える魔法だ。
これに対して使える人がほとんどいない希少な魔法も存在する。一族に代々伝わるものであったり、単純に適性がある人が少ないものであったりだ。
前者は血筋に関係しているとの噂で、強力な魔法を伝える家は武勲で貴族となっているものが多い。
後者は強力な魔法から使い道のなさそうな魔法まであるらしいが、トップクラスの魔法使いは何かしらの希少な魔法を使えることが多い。
つまり魔法はかなり才能による部分が大きい。師匠が落胆するのも無理はない。一つの系統しか使えないなんて出来そこないもいいところだ。まあ例外は存在するが。
炎以外を魔法剣で使えないことについて言い訳をさせてもらうと、魔法は基本見て覚えるものだからだ。百聞は一見に如かずと言うように、いくら説明を重ねるよりも一度実物を見た方が分かりやすいのだ。
俺は炎以外の魔法剣を見たことがない。見たことがないのに出来るわけない──出来るわけ──今見たな。
もしかしたら今なら出来るかもしれない。出来なかったとしても何かしらの取っ掛かりが掴めるかもしれない。過去に何度も失敗したけどやるだけやってみるか。出来なくてもやるだけならタダだ。
さて、師匠の剣を思い出して──水と空気の境界がどうなっていたか──そして剣の周りの水の漂い方──こんな感じか?
剣の周りを水が覆う。まだ制御しきれずにぶよぶよしているが、出来そうな気はしてきた。後はひたすら制御の練習をするだけだ。
「なんだ、水も使えるじゃん。炎だけって聞いてびっくりしちゃった」
師匠が俺の剣を見ている。見ると顔がお腹の空いた人のそれくらいに戻っている。
いや今まで使えなかったのは本当だし、そもそもこれは使えるうちに入るんでしょうか……
「アドレア──パーティメンバーに教えてもらっていました。今は元パーティメンバーですけど」
アドレアは魔法が得意だった。ときどき引き抜こうとするパーティが出るくらいには。
そんな彼女の強さの秘密は魔導書だった。魔導書は魔法について詳しく書かれた本だが、高価であることと内容の難解さから読んでいる冒険者はほとんどいない。
アドレアは掃除によく行っている家のおばあさんにもらったそうで、それから俺に魔導書の内容について話すようになった。魔法の発動プロセスだとか各魔法での理想とされるイメージの差異だとかアドレア以外には理解し難い内容だ。
興奮するアドレアに適当に相槌を打っていたら実際にやってみれば分かると言われ、魔導書を噛み砕いて教えてもらうこともときどきあったという訳だ。
彼女の教え方はとても上手く、スムーズに発動できるようになったり、威力が増したりと短時間でも上達がはっきり分かるほどだった。
魔法のことなら同じ魔法使いのマリーに話せばいいのにとも思ったが、本職にしている人には口出ししにくいという気持ちもあったのだろう。
「なるほど、元パーティメンバーか。きっと優れた魔法使いなんだろう。剣の方は誰に?」
「アルノにい──アルノさんです」
「ああ、あの《教会の烏エグリス・クロウ》の」
俺は以前、Bランクパーティ「教会の烏エグリス・クロウ」のメンバーであるアルノ兄さんに稽古をつけてもらっていた。アルノ兄さんは血は繋がっていないけど、孤児院でずっと俺たちの面倒を見てくれていた兄のような存在だ。
兄さんのパーティが有名になって俺も鼻が高い。でもクエストに引っ張りだこで村に全然帰ってこなくなったのは少し寂しかった。今頃どこにいるんだろう。
「剣は一通り使えると考えていいとして──魔法をメインで鍛えるか。今使える炎以外の魔法は?」
「ありません」
「え?」
「炎だけです」
「そ、そうか……」
師匠があからさまに落胆している。顔を見ると二日くらい何も食べてない人みたいになっていた。
他の魔法も単体なら使えるんだけどうまく剣に乗せられない。まあ使えるのは初級の簡単なやつだけなんだけど。だから剣でも使える可能性はない訳じゃない。
魔法には人によって使えるものと使えないものがある。例えば、火系統や水系統などの魔法はほとんどの人が使える魔法だ。
これに対して使える人がほとんどいない希少な魔法も存在する。一族に代々伝わるものであったり、単純に適性がある人が少ないものであったりだ。
前者は血筋に関係しているとの噂で、強力な魔法を伝える家は武勲で貴族となっているものが多い。
後者は強力な魔法から使い道のなさそうな魔法まであるらしいが、トップクラスの魔法使いは何かしらの希少な魔法を使えることが多い。
つまり魔法はかなり才能による部分が大きい。師匠が落胆するのも無理はない。一つの系統しか使えないなんて出来そこないもいいところだ。まあ例外は存在するが。
炎以外を魔法剣で使えないことについて言い訳をさせてもらうと、魔法は基本見て覚えるものだからだ。百聞は一見に如かずと言うように、いくら説明を重ねるよりも一度実物を見た方が分かりやすいのだ。
俺は炎以外の魔法剣を見たことがない。見たことがないのに出来るわけない──出来るわけ──今見たな。
もしかしたら今なら出来るかもしれない。出来なかったとしても何かしらの取っ掛かりが掴めるかもしれない。過去に何度も失敗したけどやるだけやってみるか。出来なくてもやるだけならタダだ。
さて、師匠の剣を思い出して──水と空気の境界がどうなっていたか──そして剣の周りの水の漂い方──こんな感じか?
剣の周りを水が覆う。まだ制御しきれずにぶよぶよしているが、出来そうな気はしてきた。後はひたすら制御の練習をするだけだ。
「なんだ、水も使えるじゃん。炎だけって聞いてびっくりしちゃった」
師匠が俺の剣を見ている。見ると顔がお腹の空いた人のそれくらいに戻っている。
いや今まで使えなかったのは本当だし、そもそもこれは使えるうちに入るんでしょうか……
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