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第九章 ルミーヴィアへの旅編
第179話 ベリー・トトリーにて 其の二
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少し待っていると、続々とスイーツがやってくる。テーブルがどんどんお皿で埋め尽くされていくのを見て、俺たちのボルテージは最高潮になる──が、このままではじきにテーブルには入りきらなくなりそうだ。
一度に大量に注文することを想定されていないのだろう、今来ているケーキやタルト、ムースを見る限りテーブルに比べてお皿が大きかった。
普段は全員分の料理が揃ってから食べだすのがマナーなのだが、そんなことを言ってはいられない。削り氷を待っているマリーに断ってから、食べ始める。
師匠はタルト、兄さんはムース、俺はケーキに手を付ける。
「ベリーのみずみずしさとサクサクのタルトの生地が絶妙でたまらない──二個目頼んじゃおうかな」
「優しい味になめらかでプルプルの食感、そして鼻に抜けていく甘いベリーの香り──こんなものが存在していいんでしょうか……」
「上に乗ってるのだけじゃなくて、生地の間にもクリームと一緒にベリーが挟んであってこれが甘酸っぱくてクリームと合わせるとたまりません。まだてっぺんのベリーは食べてませんが、中にも上にもベリーがあるなんて贅沢すぎますね……」
今まで食べたこともないようなスイーツに各々から感想が漏れ出てしまう──が、気にしていないような素振りをしながらも羨ましさが隠しきれていない様子のマリーに我に返るのだった。
「ほ、ほら、マリーさん──味見する?」
「なんか俺たちだけで、はしゃいじゃってごめんな……」
「俺のも味見するか? ──というか俺も味見したいな」
結局、追加で頼むときの参考にもしたいということになり、全員でお互いに味見をし合うことになった。
まだ削り氷の来ていなかったマリーも味見をして、「この世のものとは思えない」だとか「私、今日からここに住む」だとか感想を述べていた。
その間にも俺のパフェや兄さんのパンケーキがやってきて、マリーの頼んだ削り氷は最後に運ばれてきた。
想像していたよりもかなり大きく、盛られた削り氷の山は迫力がある。しかしソースがかかっているとメニューには書かれていたのだが、光を反射してきらめく氷たちには何もかかっていないように見える。
「では、こちらにソースをかけさせていただきますね」
削り氷を運んできた店員さんがスッと小さめの容器を取り出し、そして真っ白な氷の上からソースをかけていく。
「すごい……」
マリーの口から思わず言葉が零れる。刻まれたベリーがトロリとしたソースと一緒にゴロゴロと氷の上に乗っていく様は壮観だ。皆、ソースがかけられていくのに目を輝かせて見入っている。
容器からソースがなくなり、店員さんが去っていくと、期待の眼差しがマリーに向けられる。
「それじゃ──」
そう言って、マリーはソースがかかって少し低くなったてっぺんの部分にある氷を掬う。ゴロッとしたベリーも一緒だ。
スプーンを口に運ぶとマリーはとても幸せそうな顔をする。一口食べたマリーの感想を今か今かと待ち構えていると、満を持したようにマリーは喋り出す。
「まずベリーを煮詰めて作ったソースが美味しすぎます。甘いんですけどほのかに酸味もあって、それがまた絶妙というか。それにゴロッとしたベリーもやっぱり素晴らしいですね──少し煮てあって柔らかくなっていながらも存在感はしっかりとあって最高ですね。さらに氷の方もフワフワでまるで雪を食べてるかのような食感で、全てが最高ですね。これをまだまだたくさん味わえるんだってことに喜びが止まりません」
頬を紅潮させながら滔々と話すマリーは、とてもいきいきとしていた。話を聞けば聞くほどに、よだれが出てきて早く味見がしたくなる。
「──そろそろ味見をしても?」
「もちろん」
マリーの言葉に一斉に削り氷へとスプーンが伸びる。俺もひとかけベリーを乗せて食べてみると、本当に美味しかった。
さっきのマリーの言葉が全部理解できる。こんなものがあったなんて。
そうこうしている間もマリーの前にある削り氷はどんどん減っていく。途中で頭がキーンとしたのかこめかみを押さえていたが、すぐに小さく「ヒール」と言ってからまたすごい勢いで食べ始めた。なるほど、回復魔法にはそういう使い方もあるのか。
しかし味見だけでは到底満足できそうにない、俺も頼むか──削り氷。ふと師匠や兄さんの方を見ると覚悟の決まった目をしていた。きっと同じことを考えているのだろう。
「頼む……よね?」
「「もちろんです」」
師匠の確認のような質問に深く首肯しながら返す。すぐに店員さんを呼んで追加で三つ削り氷を頼んだ。
一度に大量に注文することを想定されていないのだろう、今来ているケーキやタルト、ムースを見る限りテーブルに比べてお皿が大きかった。
普段は全員分の料理が揃ってから食べだすのがマナーなのだが、そんなことを言ってはいられない。削り氷を待っているマリーに断ってから、食べ始める。
師匠はタルト、兄さんはムース、俺はケーキに手を付ける。
「ベリーのみずみずしさとサクサクのタルトの生地が絶妙でたまらない──二個目頼んじゃおうかな」
「優しい味になめらかでプルプルの食感、そして鼻に抜けていく甘いベリーの香り──こんなものが存在していいんでしょうか……」
「上に乗ってるのだけじゃなくて、生地の間にもクリームと一緒にベリーが挟んであってこれが甘酸っぱくてクリームと合わせるとたまりません。まだてっぺんのベリーは食べてませんが、中にも上にもベリーがあるなんて贅沢すぎますね……」
今まで食べたこともないようなスイーツに各々から感想が漏れ出てしまう──が、気にしていないような素振りをしながらも羨ましさが隠しきれていない様子のマリーに我に返るのだった。
「ほ、ほら、マリーさん──味見する?」
「なんか俺たちだけで、はしゃいじゃってごめんな……」
「俺のも味見するか? ──というか俺も味見したいな」
結局、追加で頼むときの参考にもしたいということになり、全員でお互いに味見をし合うことになった。
まだ削り氷の来ていなかったマリーも味見をして、「この世のものとは思えない」だとか「私、今日からここに住む」だとか感想を述べていた。
その間にも俺のパフェや兄さんのパンケーキがやってきて、マリーの頼んだ削り氷は最後に運ばれてきた。
想像していたよりもかなり大きく、盛られた削り氷の山は迫力がある。しかしソースがかかっているとメニューには書かれていたのだが、光を反射してきらめく氷たちには何もかかっていないように見える。
「では、こちらにソースをかけさせていただきますね」
削り氷を運んできた店員さんがスッと小さめの容器を取り出し、そして真っ白な氷の上からソースをかけていく。
「すごい……」
マリーの口から思わず言葉が零れる。刻まれたベリーがトロリとしたソースと一緒にゴロゴロと氷の上に乗っていく様は壮観だ。皆、ソースがかけられていくのに目を輝かせて見入っている。
容器からソースがなくなり、店員さんが去っていくと、期待の眼差しがマリーに向けられる。
「それじゃ──」
そう言って、マリーはソースがかかって少し低くなったてっぺんの部分にある氷を掬う。ゴロッとしたベリーも一緒だ。
スプーンを口に運ぶとマリーはとても幸せそうな顔をする。一口食べたマリーの感想を今か今かと待ち構えていると、満を持したようにマリーは喋り出す。
「まずベリーを煮詰めて作ったソースが美味しすぎます。甘いんですけどほのかに酸味もあって、それがまた絶妙というか。それにゴロッとしたベリーもやっぱり素晴らしいですね──少し煮てあって柔らかくなっていながらも存在感はしっかりとあって最高ですね。さらに氷の方もフワフワでまるで雪を食べてるかのような食感で、全てが最高ですね。これをまだまだたくさん味わえるんだってことに喜びが止まりません」
頬を紅潮させながら滔々と話すマリーは、とてもいきいきとしていた。話を聞けば聞くほどに、よだれが出てきて早く味見がしたくなる。
「──そろそろ味見をしても?」
「もちろん」
マリーの言葉に一斉に削り氷へとスプーンが伸びる。俺もひとかけベリーを乗せて食べてみると、本当に美味しかった。
さっきのマリーの言葉が全部理解できる。こんなものがあったなんて。
そうこうしている間もマリーの前にある削り氷はどんどん減っていく。途中で頭がキーンとしたのかこめかみを押さえていたが、すぐに小さく「ヒール」と言ってからまたすごい勢いで食べ始めた。なるほど、回復魔法にはそういう使い方もあるのか。
しかし味見だけでは到底満足できそうにない、俺も頼むか──削り氷。ふと師匠や兄さんの方を見ると覚悟の決まった目をしていた。きっと同じことを考えているのだろう。
「頼む……よね?」
「「もちろんです」」
師匠の確認のような質問に深く首肯しながら返す。すぐに店員さんを呼んで追加で三つ削り氷を頼んだ。
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