僕の周りはいつも騒がしい!

White・snow

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    第一章

ただ、静かに本を読んでいただけなのに

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「涼平、帰るよ~」と幼馴染の橘美優が言ったそばから「涼平君は、私と一緒に帰るよね?」とクラスメイトの長瀬楓。さらに「先輩は私と帰るんですよ!」と後輩の片桐舞。そして、いつの間にか三人は「私と帰るの!」と言い合いになっていた。何故こうなったのかというと…
 そう、あれは去年の春。高校一年生になった。当然といえば当然なのか周りでは友達がまだいない人もいるので静かだ。
 でも、僕はこの静かさは好きだ。
なぜなら本を読むのに最適な静かさだから集中して読むことが出来るからだから好きだった。そしてチャイムがなって自己紹介も終わり帰れると思っていたがそう簡単には上手く行かなかった。
 「ねぇ、ねぇってば。涼平!」少し悪寒が走った。もしかして、いやでもまさかと思いながら声のする方を向いたら「やっぱり涼平だ!久しぶりだね!」最悪だ。まさか美優がこの学校に入学していたなんて。
「あ、あぁ久しぶりだな。それじゃ」
早く帰らないと地獄を見ることになる。
「なんで?一緒に帰ろうよ!久しぶりに会えたんだからさ」
まずい、早く逃げないと、どうする?このままだと本当に地獄を見ることになる。
 あれは、僕が小学一年のとき美優が僕の席の隣だった。最初はおとなしそうに見えて少しドキッとしたがそんな自分が馬鹿だったと思える。
それから僕は、休憩時間いつもどおり本を読んでいたら美優がやってきて「涼平君!一緒に遊ぼ!」と声を掛けてきた。その時僕は本を読むのに集中していたので返答出来なかったのである。だが美優は僕の腕を掴んで無理矢理連れ出して一緒に遊ばせてた。
 それからと言うもの、僕は美優のおもちゃにされていたけどある日僕の引っ越しが決まって美優に引っ越しの事を伝えると、「ふーん、それじゃあお別れだね!バイバイ!」と遊びに夢中で聞いてなかった。
 次の日、僕は引っ越して新しい学校で頑張っていたのだ。そして今あの時の悪夢が蘇っていた。「ねぇ涼平、なんであの時急にいなくなったの?」僕はその言葉にカチンときた。「なんでじゃないよ!僕は引っ越す前の日にちゃんと言ったのに美優は遊ぶのに夢中で全然聞いてなかったじゃないか!」やばい。少し言い過ぎたかな?でも僕の言ってる事は合ってる。これでいい。と思っていたら「何よ!私どんだけ心配したか分かってる?あんたが引っ越したって聞いてどんだけ泣いたか……分かってんの?」この時の僕はキョトンとしていた。まさかあの美優が泣くなんて思ってもみなかった。「もういい!一人で帰る。涼平のバカ!」周りからはすごい視線を感じる。追いかけたほうがいいな。「ちょっと待てよ!美優!」やっぱりまずかったか?なんであんなに強い言い方したんだろ?そんな事より美優が先だ。「待って僕が悪かった!言い過ぎたよ。だから…待ってくれ!」
 廊下を走ったり、階段を登ったりしてやっと追いついて手を掴んだ。「やめて!離してよ!」その時の美優の顔は、涙が多く流れた跡が残っていた。まさかここまでとは思いもしなかった。「悪かった。僕が言い過ぎたよ。でも引っ越しの時の話、あの時僕だって悲しかったんだ。だけど今なら、美優の気持ちがよく分かる。だから…ごめん」とりあえず、今の自分の気持ちは言えた。美優の返答は「謝ったらいいってことじゃないんだよ?分かってる?でも許してあげる!」僕は少しホッとした。だけど…「その代わり明日からは私と一緒に登下校すること!この約束を守ってくれるなら許してあげる!」ちょっと、つらいと思ったけど昔のあの日に比べたらまだマシかな?「分かった。だけど遅刻はしないように朝を早く起きてくれよ!」「うぅ……なるべく努力する……」とりあえず握手をしてこの場は一見落着して今日は終わった。
 次の日、僕は本を読みながら美優の家に向かっていた。面倒だが昨日の約束を破る訳にもいかないので、遅刻しない程度の時間に美優の家の前についたのはよかったが僕が甘かった。そう、美優は昔から朝が苦手だったので遅刻が多かった。だから僕がいつも朝起こしに行っていたのだが、結局昔と変わらずに寝坊していたのでとりあえず家のチャイムを鳴らして家へ上がらしてもらった。すると、美優のお母さんが「もしかして、涼平君?大きくなったわね!いつこっちに戻ってきたの?連絡してくれれば迎えに行ったのに!」やっぱり、この人昔と変わらなかった。それはそれで安心した。
 それより問題なのは、美優の方だ。さてどうやって起こそう?昔から何をやっても起きなかったから起こすのは苦難の技だ。それでも起こすしかない!「おーい美優?朝だぞ遅刻するぞ!」揺さぶっても全く起きる気配がない。すると「むにゃ…まだいけるから追いてかないでー…むにゃ」全くどんな夢を見ているんだ?仕方ない、あまりやりたくなかったのだが時間がない。僕は耳元にこう囁いた「早く起きないと、美優の分の朝ごはん僕が食べるぞ!」こう囁くと大抵「ダメ!!」やはり美優はごはんの事になるとたとえ朝でも基本起きる。昔からこの方法でなんとか起こしている。「おはよう。ほら早く支度しろよ。時間あまりないよ?」と少し寝ぼけている美優に言った「涼平、おはよう。おやすみ。」「いや、起きろよ!じゃないと、もう毎朝来てやんないよ!」そしたら美優は飛び上がるように起きた。そして、準備もできたので行こうとしたらあと十五分しかなかったので走って登校することになってしまった。「えへへ、また一緒に学校に行けるね!」「そんな事言ってる場合じゃない!走るぞ!」息を切らしながら教室に入り自分の荷物を置いてぐったりしていた。「よぉ!どうした?いつも教室に一番にいるお前がギリギリなんて」今話しかけてきた奴は西本明僕の前の席の男子だ。「あぁ、美優を起こしに行っていたから遅くなったんだよ」あ、口が滑った。こいつはこの話になると…「ほほぅ?だから橘と一緒に学校に来てたのか?なるほど?」まずい、こいつはきっとこの話を言い換えて噂にするのがうまいからな。誤解を解くのは辛くなりそうだな、はぁ。続く?
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