僕の周りはいつも騒がしい!

White・snow

文字の大きさ
2 / 29
     第二章

全く本を読む時間がない!

しおりを挟む
 放課後まで時間がかかったがなんとか、西本がクラス中に流した誤解を解くことができてよかったが、一人誤解したままの奴がいた。幼馴染の美優が変に勘違いをしている。朝の誤解のせいで授業中目が合うと、顔を赤くしてすぐ目をそらしていた。
そんな事が何回もあって、今のこの状況になっている。「一緒に帰ろう美優。…美優?」
「ごめん。先に帰ってて良いよ。」
おかしい。自分から登下校を望んだのに、帰ろうとしないなんて。やっぱり、朝の誤解を解かないとでもどうする?どうやって誤解を解こう。今は一緒に帰れそうにないから明日の朝にしよう。
 まずい。とうとう朝になってしまった。どうやって誤解を解くか考えてたら、朝になっていたからなぁ。考えてても埒が明かない!とりあえず、美優の家へ向かおう。いつもどおり、チャイムを鳴らして美優の部屋に向かった。「美優!起きてくれよ。おーい?」顔を近づけると、美優がいきなり目を覚ました。勢い良く起き上がったので頭をぶつけてしまった。
「痛ってて、大丈夫?美優?」
「ちょっ、なんであんたが私の部屋にいるのよ!」美優は顔を赤くして、部屋を出て行ってしまった。何だったんだろう?まぁ、起きてくれたので好都合だが。数分が経って美優の準備ができたので、一緒に学校に行こうとしたら、そこにはもう美優の姿が見えなかった。おばさんの話では、焦って学校に向かったらしい。
 学校について、美優が話しかけてきた。
「朝は、ごめん。ちょっとテンパっちゃって。」
「良いよ。それより頭大丈夫だった?」
美優は何も言わずにコクンと頷いた。僕は本を読もうとすると、
「ねぇ涼平?今日時間ある?あるなら放課後、屋上に来てくれないかな?」
調度良かった。誤解を解くチャンスだ。ここは、「分かった。でも、いや何でもない。」
「ありがと。じゃあ待ってるから!」
学校のチャイムが鳴って、放課後になった。よし、屋上に行こう。席を立って屋上に向かおうとしたら、「お?彼女のところへ行くのか?お熱い痛って!何すんだよ!」
「邪魔だったからどいてもらっただけだよ。」ちょっとイラッときたので、本の角を使って西本を退かした。
少し、遅くなったから早く行かないと。ちょっと走って屋上に向かった。
 屋上につくと、そこにはもう美優の姿があった。こっちに気づいたのか振り向いて「遅かったね?」と怒っている感じがした。だから、ごめん、と言って美優に近づいた。
「で?話ってなんだ?」
「えっと、涼平は私の事どう思ってる?」
なんで、いきなりそんな話になるんだ?でも、ここはちゃんと答えとかないと、でもどう答える?間違えたら美優自身を傷つける事になる。とりあえず、
「好きだよ」
「本当に?嘘じゃない?」
「あぁ、嘘じゃない。でも、もし付き合うなら…って」
え?嘘だろ?いないし!どうする?誤解のことはもう無しだ!それより、もし美優がこの事をクラスの誰かに言ってたりしたら…まずいな。とてもまずい。探すしかないな。
 そして、学校中に聞いて回ったが情報は手に入らずじまいだったけど、ひとつだけ良かったことを聞いた。美優は走って帰ってったらしい。これでひと安心できる。
いや、待てよ?あいつもしかして付き合ってるって思ってないか?確かにあの時、好きとは言ったがあれは、幼馴染としての好きという意味で別に付き合うとかの意味ではないのだから。走行してるうちに、美優の家に着いてしまった。いつもどおり、美優を起こしに行ったら一人で起きている美優の姿があった。
「あ、おはよう!涼平」嘘だろ?あの美優が?一人で起きることができるなんて。
「涼平。今私が一人で起きているなんてとか思ってるでしょ!失礼しちゃうな!」と頬を膨らして言った。
「いや、だって俺が起こさないといつも起きなかったから」美優は胸を張って自慢気にこう言った。
「そりゃ、彼氏を待たせるわけにいかないからね!」
はぁ、駄目だこりゃ。完全に僕を彼氏と思ってる。
あれ?僕を彼氏と思ってる?てことは、美優は俺の事が?そう思うと、顔が熱くなった。
「どうしたの?涼平、顔が赤いよ?熱があるんじゃない?」顔が近かったのでそっぽ向いて回避した。
「な、何でもない!それより話があるんだけど、良い?」美優はなんだろう?と思ってる顔しながら「良いけど何?」
「えっと、この前僕が言った好きって意味は……」僕が本当の事を言おうとしたら、「分かってる。幼馴染って意味でしょ?でも、嘘でもいいから彼氏って呼ばせて?」
美優は今にも泣きそうな顔をしながら言った。
「うん。良いよ」と言ってこの場は収まった。
 そして、学校に着いて席に座ると、、クラスメイトの長瀬楓が話しかけてきた。「ね、ねぇ?高野君?高野君は橘さんと付き合ってるの?」え?ここは嘘の彼氏という事で付き合ってない事にしておくか?いやでも、それはそれでまずい。よし!
「いや。付き合ってないけど何?」我ながら大変なことを言ってしまった。長瀬は安心したような顔をして自分の席に戻っていった。だけど、美優がこっちを向いて怒っていた。あ、やっぱり付き合ってない事にしたのがまずかったかな?まぁ、後で謝っておけばいいだろう。
今日は時間が早く感じられた。早く美優に謝らないと。
「美優?美優さん?美優様ー?」
全く返事が来ない。もう一度呼んでみようとすると、
「うるさいな!もうほっといてよ。そりゃあ、私よりも楓の方が美人だし、頭も良いし、あんたにはお似合いかもね!」怒っている。多分俺の事を嘘でも彼氏って事にしたいんだろう。だから、俺が長瀬に付き合ってないって言ったから長瀬に取られるとでも思っているんだろう。
「何を言ってるんだよ?俺は美優の事、充分美人だと思うけど?勉強の方は置いといて」少し、美優の顔が赤くなった。これは、照れてる証拠だ。
「そんな事言って、おだてても無駄だからね!」本当に素直じゃない。まぁ、美優らしいといえば美優らしい。
「さぁ、帰ろ!」
「うん!」
 次の日の朝、いつもどおりに美優と登校していたら、
曲がり角から急に長瀬が出てきたので、僕とぶつかって
押し倒してしまった。それを見た美優は怒って先に行ってしまった。
「ごめん!長瀬大丈夫?」さすがに、このまま女の子を倒したまま美優を追いかける訳にもいかない。長瀬に手を差し伸べて起こしてから美優を追いかけた。まさかこの事がきっかけで長瀬からあんなことを言うとは思ってもいなかった。
やっとの思いで追いつき美優に問いかけた。
「美優。なんであの時怒って先に行ったんだよ?」
「だって…あんたがちょっと嬉しそうな顔してたから」
なんで、僕が嬉しそうにしなきゃいけないんだよと内心思いながら呆れもした。
「美優。僕は別に嬉しくなかったから」と誤解を解こうとして言ったが、全然機嫌を直してくれない。どうしたものかと思っていたら…………          続く?
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

昔好きだったお姉さんが不倫されたので落としに行ったら後輩からも好かれていた

九戸政景
恋愛
高校三年生の柴代大和は、小学校一年生の頃からの付き合いである秋田泰希の姉である夕希に恋心を抱いていたが、夕希の結婚をきっかけに恋心を諦めていた。 そして小学生の頃の夢を見た日、泰希から大和は夕希の離婚を伝えられ、それと同時にある頼みをされる。

ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました

大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

一条さん結婚したんですか⁉︎

あさとよる
恋愛
みんなの憧れハイスペックエリートサラリーマン『一条 美郷(※超イケメン)』が、結婚してしまった⁉︎ 嫁ラブの旦那様と毒舌地味嫁(花ちゃん)....とっ!その他大勢でお送りしますっ♡ ((残念なイケメンの一途過ぎる溺愛♡))のはじまりはじまり〜 ⭐︎本編は完結しております⭐︎ ⭐︎番外編更新中⭐︎

SSS級の絶世の超絶美少女達がやたらと俺にだけ見え見えな好意を寄せてくる件について。〜絶対に俺を攻略したいSSS級の美少女たちの攻防戦〜

沢田美
恋愛
「ごめんね、八杉くん」 中学三年の夏祭り。一途な初恋は、花火と共に儚く散った。 それ以来、八杉裕一(やすぎ・ゆういち)は誓った。「高校では恋愛なんて面倒なものとは無縁の、平穏なオタク生活を送る」と。  だが、入学した紫水高校には《楽園の世代》と呼ばれる四人のSSS級美少女――通称《四皇》が君臨していた。  • 距離感バグり気味の金髪幼馴染・神行胱。  • 圧倒的カリスマで「恋の沼」に突き落とす銀髪美少女・銀咲明日香。  • 無自覚に男たちの初恋を奪う、おっとりした「女神」・足立模。  • オタクにも優しい一万年に一人の最高ギャル・川瀬優里。  恋愛から距離を置きたい裕一の願いも虚しく、彼女たちはなぜか彼にだけ、見え見えな好意を寄せ始める。 教室での「あーん」に、放課後のアニメイトでの遭遇、さらには女神からの「一緒にホラー漫画を買いに行かない?」というお誘いまで。  「俺の身にもなれ! 荷が重すぎるんだよ!」  鋼の意志でスルーしようとする裕一だが、彼女たちの純粋で猛烈なアプローチは止まらない。 恋愛拒否気味な少年と、彼を絶対に攻略したい最強美少女たちの、ちょっと面倒で、でも最高に心地よい「激推し」ラブコメ、開幕!

処理中です...