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第四章 波乱の学園生活
74 (漸く)世界崩壊について
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ジェン公に怒られても結局二人は、魔石を全て完成させてから、僕とジェン公に向き合った。
「で、だ…いくらかんがえても、俺…私は私自身が、三番目だとは思えないんだが。」
どうやら陛下は、もくもくと魔石を定着させながら自分について考えていたらしい。
バルハルト公とジェン公は、そのものだろうがと声を揃えて突っ込んだ。
「金髪で、あほみたいに物理攻撃力と防御力持ってて、魔力も馬鹿みたいにあって!!挙句に癒しの力も持ってるこの国の王だろうが!!」
陛下は肩をすくめた。
「だって私は優しくないよ?私が三番目だったらさっさと四番目殺して終了だ。」
ないないとバルハルト公とジェン公は首を横に振る。
僕もないかなと思う。
「陛下は優しいです。」
僕の言葉に陛下は、そんなことないよと苦笑した。
ジェン公は、少し考えてため息をついた。
「そもそも、条件だけの話で性格は関係ない。三番目と同じ能力のお前と、五番目と同じ能力のラスティ、四番目と同じ能力の聖者リオンがこの国にそろったことで、世界崩壊の条件がそろったというわけだ。世界が崩壊しないための条件としては教会が関係するものからラスティを守ることと、ラスティかリオンのどちらかが神の試練を超えることが必要になる。」
バルハルト公は、少し考えてから眉を寄せた。
「つーか…御伽噺だよなぁ?」
ジェン公は、ああと頷く。
「だが…無視はできない。この際だ…まだ確証がないのだが…この世界は何度も滅んで復活をしてを繰り返している可能性があるんだ。」
ジェン公が言うには、いろいろなところでおかしなことが起こっているらしい。
主な報告例は土だという。
掘ったら地層に一定の間隔で焼け焦げたような層が幾重にも入っているという。
その焼けた層は、おそらく膨大な魔力か神力。
強大な魔法で世界が焼かれた跡と考えられている。
そんな記録はないし、かなり頻繁にしかも広範囲で起っている報告も記録もない。
信じられないことだが、これは世界、いや人の世界が一定期間で滅んでどこかの瞬間まで巻き戻されているのではと、そう魔術師たちは、推測しているという。
陛下は、その報告を聞いて知っているようだ。
「何度も同じ人生を繰り返している記憶を夢という形で聖者リオンは見ているようだし、おそらくそうなのだとは思う。正直言うと…ジークもなにか感じているような気がするんだ。それと…多分あと一回か二回で完全にこの世界は崩壊するということだね。」
ジェン公は、ああとうなずく。
「どんな理由で繰り返しているかはわからない。だから手がかりとして御伽噺でも無視できない。」
僕自身は繰り返していることを知っているし、それを避けるためには聖者リオンだと知っている。
けど、ジェン公は僕も試練を超える必要があると言っていた。
そもそも試練と何かもわからない。
陛下が色々先回りしているかのように色々手配してくれていたのは、たぶんこの御伽噺を知っていたからだろう。
そして魔術師たちの調査の結果を知っていたから。
確かに御伽噺は、手がかりだ思う。
けど、僕が見てきたこととの差をそのままには出来ない。
とりあえず、疑問点をつぶしていくしかないだろう。
「でも…リオンは神力は昔はあったと聞いています。四番目の方とは異なるのでは?」
陛下は、うんと頷く。
「教会の聖者になったから神力を失ったと思う。封じられた四番目の現身として彼が選ばれたということが教会の聖者になるということだ。本来はもっと時間をかけて変化するはずだけど…余程相性がいいのだろうね。」
陛下は僕の頭を撫でた。
「まぁ突拍子もない話だし、証拠と言っても物理的に見せられるのは焼け焦げた魔力焼けした層だけだ。信じられないことだとは思う。実際私も正確にはよくわからないからね。ただ…世界が何度も繰り返して崩壊しているのは私自身が、正しいと思っている。それには…聖者リオンとラスティ、ジークも…エスターもだと思うけど…あの辺の年代の子達が関係していると何故か思うんだ。」
記憶はなくとも感覚で陛下は覚えているのかもしれない。
僕は陛下を見る。
「中心は…リオンのような…君のような気もする。もしかしたら、どちらもかもしれない。関係ないかもしれない。けど…とにかくラスティを守らないとダメだという思いはずっとあるんだ。」
バルハルト公は、頭をがりがりとかいた。
「よくわからん。」
ジェン公は頷く。
「だから、もう少し色々わかってからバルには説明しようと思っていたんだよ。私達だって、わからないからね。ある意味直感だとしか言いようがない。でも繰り返しの焼け焦げの頻度を考えて次に起こるのは…数年後だ。国を覆う結界を作ったのもそれが頭にあったからだけどたぶんあれでは防げないと思う。」
陛下は、じっと目を閉じていた。
「私の感でしかないが…ラスティを18歳まで何事も無く守れたら…おそらくは世界崩壊は無いと思う。」
僕は、首をかしげる。
「陛下が三番目の方で僕が五番目の方だと…僕が陛下の妃なのは問題なのでは?」
陛下は、首をかしげてから少し考えてああと言ってから頷く。
「うん。問題ありだよ。でも、ラスティが、五番目の子どもより長く生きれたら…五番目の子は神の庭に帰れるから…その後なら大丈夫じゃないかな?」
ジェン公が首をかしげた。
「は?何それ。知らないけど。」
陛下も首をかしげた。
「うん?なんだか、そう頭に浮かんだんだけど…なんでだろ?」
バルハルト公は、ため息をつく。
「お前が三番目の子どもの巡り先ならそいつが教えてくれたんじゃないか?」
陛下は、どうかなぁと苦笑した。
「で、だ…いくらかんがえても、俺…私は私自身が、三番目だとは思えないんだが。」
どうやら陛下は、もくもくと魔石を定着させながら自分について考えていたらしい。
バルハルト公とジェン公は、そのものだろうがと声を揃えて突っ込んだ。
「金髪で、あほみたいに物理攻撃力と防御力持ってて、魔力も馬鹿みたいにあって!!挙句に癒しの力も持ってるこの国の王だろうが!!」
陛下は肩をすくめた。
「だって私は優しくないよ?私が三番目だったらさっさと四番目殺して終了だ。」
ないないとバルハルト公とジェン公は首を横に振る。
僕もないかなと思う。
「陛下は優しいです。」
僕の言葉に陛下は、そんなことないよと苦笑した。
ジェン公は、少し考えてため息をついた。
「そもそも、条件だけの話で性格は関係ない。三番目と同じ能力のお前と、五番目と同じ能力のラスティ、四番目と同じ能力の聖者リオンがこの国にそろったことで、世界崩壊の条件がそろったというわけだ。世界が崩壊しないための条件としては教会が関係するものからラスティを守ることと、ラスティかリオンのどちらかが神の試練を超えることが必要になる。」
バルハルト公は、少し考えてから眉を寄せた。
「つーか…御伽噺だよなぁ?」
ジェン公は、ああと頷く。
「だが…無視はできない。この際だ…まだ確証がないのだが…この世界は何度も滅んで復活をしてを繰り返している可能性があるんだ。」
ジェン公が言うには、いろいろなところでおかしなことが起こっているらしい。
主な報告例は土だという。
掘ったら地層に一定の間隔で焼け焦げたような層が幾重にも入っているという。
その焼けた層は、おそらく膨大な魔力か神力。
強大な魔法で世界が焼かれた跡と考えられている。
そんな記録はないし、かなり頻繁にしかも広範囲で起っている報告も記録もない。
信じられないことだが、これは世界、いや人の世界が一定期間で滅んでどこかの瞬間まで巻き戻されているのではと、そう魔術師たちは、推測しているという。
陛下は、その報告を聞いて知っているようだ。
「何度も同じ人生を繰り返している記憶を夢という形で聖者リオンは見ているようだし、おそらくそうなのだとは思う。正直言うと…ジークもなにか感じているような気がするんだ。それと…多分あと一回か二回で完全にこの世界は崩壊するということだね。」
ジェン公は、ああとうなずく。
「どんな理由で繰り返しているかはわからない。だから手がかりとして御伽噺でも無視できない。」
僕自身は繰り返していることを知っているし、それを避けるためには聖者リオンだと知っている。
けど、ジェン公は僕も試練を超える必要があると言っていた。
そもそも試練と何かもわからない。
陛下が色々先回りしているかのように色々手配してくれていたのは、たぶんこの御伽噺を知っていたからだろう。
そして魔術師たちの調査の結果を知っていたから。
確かに御伽噺は、手がかりだ思う。
けど、僕が見てきたこととの差をそのままには出来ない。
とりあえず、疑問点をつぶしていくしかないだろう。
「でも…リオンは神力は昔はあったと聞いています。四番目の方とは異なるのでは?」
陛下は、うんと頷く。
「教会の聖者になったから神力を失ったと思う。封じられた四番目の現身として彼が選ばれたということが教会の聖者になるということだ。本来はもっと時間をかけて変化するはずだけど…余程相性がいいのだろうね。」
陛下は僕の頭を撫でた。
「まぁ突拍子もない話だし、証拠と言っても物理的に見せられるのは焼け焦げた魔力焼けした層だけだ。信じられないことだとは思う。実際私も正確にはよくわからないからね。ただ…世界が何度も繰り返して崩壊しているのは私自身が、正しいと思っている。それには…聖者リオンとラスティ、ジークも…エスターもだと思うけど…あの辺の年代の子達が関係していると何故か思うんだ。」
記憶はなくとも感覚で陛下は覚えているのかもしれない。
僕は陛下を見る。
「中心は…リオンのような…君のような気もする。もしかしたら、どちらもかもしれない。関係ないかもしれない。けど…とにかくラスティを守らないとダメだという思いはずっとあるんだ。」
バルハルト公は、頭をがりがりとかいた。
「よくわからん。」
ジェン公は頷く。
「だから、もう少し色々わかってからバルには説明しようと思っていたんだよ。私達だって、わからないからね。ある意味直感だとしか言いようがない。でも繰り返しの焼け焦げの頻度を考えて次に起こるのは…数年後だ。国を覆う結界を作ったのもそれが頭にあったからだけどたぶんあれでは防げないと思う。」
陛下は、じっと目を閉じていた。
「私の感でしかないが…ラスティを18歳まで何事も無く守れたら…おそらくは世界崩壊は無いと思う。」
僕は、首をかしげる。
「陛下が三番目の方で僕が五番目の方だと…僕が陛下の妃なのは問題なのでは?」
陛下は、首をかしげてから少し考えてああと言ってから頷く。
「うん。問題ありだよ。でも、ラスティが、五番目の子どもより長く生きれたら…五番目の子は神の庭に帰れるから…その後なら大丈夫じゃないかな?」
ジェン公が首をかしげた。
「は?何それ。知らないけど。」
陛下も首をかしげた。
「うん?なんだか、そう頭に浮かんだんだけど…なんでだろ?」
バルハルト公は、ため息をつく。
「お前が三番目の子どもの巡り先ならそいつが教えてくれたんじゃないか?」
陛下は、どうかなぁと苦笑した。
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