126 / 233
第五章 変わる関係
116 奥の間=病院??
しおりを挟む
結局エスターは奥の間に担ぎ込まれた。
ノルンの第一声が…。
「奥の間は、奥様の場所なのです!!病院ではありません!!!」
これだった…。
まぁ…ここのところ怪我人やら体調不良者が担ぎ込まれることが続いていたからなぁと僕は遠い目をした。
しびれがわずかになったジークハルトに、要注意として結局ロイスもバルハルト公とジェン公が見張るという事でしばらくは奥の間で寝泊まりするという事になった。
実際はエスターが担ぎ込まれたせいで護衛ということなのだが。
僕は久しぶりに温室で薬草に手入れをしている。
単純にノルンとマールに隔離されたのだ。
温室に…。
奥の間が色々な意味で危険だと…。
いや…矛盾していないか?
まぁ温室に併設している研究部屋で寝泊まりできるしもうここで引きこもりでもしようかなと、草取りをしつつ思う。
「ちょっと手を抜いてたからなぁ…」
ジークハルトが担ぎ込まれてから細やかに手入れを行っていなかった温室はちょっと荒れていた。
最低限の水やりなどはしていたが。
「はぁ…」
丁寧に不要な植物を抜いていく。
ラスティは、近くに置いた図鑑を眺めながら抜いた植物を分類していた。
一般論では雑草だ。
だが、意外にこの雑草とされる植物たちにも使い道はある。
乾燥させるもの、生のままアルコールにつけるもの、きちんと加工して毒のある部分を取り除くもの…ラスティはもくもくとその作業を行っていた。
「ラスティ様、もういい加減になさい!!」
マールの声にハッとする。
呆れた顔のマールはトレイで紅茶と砂糖菓子を運んできていた。
「はぁ…何をやっているんですか??」
僕は首を傾げつつ目の前の山になっている植物を見る。
マールはため息をついた。
「軽く水やりをして執務をするのでは??」
僕はそうだったと曖昧に笑う。
「ああ…ちょっと夢中になってた…」
マールは、はぁとため息をつく。
「悩みでもあるのですか?というか悩んでますよね?何でしょう?」
マールの言葉に僕は苦笑した。
「あるけど…言わない。」
僕の言葉にマールは肩をすくめた。
「ラスティ様。嫌なら嫌と言わないと。ジークハルト様やロイスはいいとしてもエスター様まで??と思っているのでは?陛下はそういうところはわからないのでしょう。」
僕は首を横に振った。
「別に…それはいいんだ。けど…しばらくここに閉じこもっていたいと少し思った。」
それは嫌なのでしょう?とマールは言う。
「嫌…」
嫌…そう嫌と言えば…嫌なのだろう。
ただ、単純に嫌というのかというと何かが違う。
何が違うのだろう。
自分でもわからない。
「ラスティ様?」
マールの声に僕は答えす目の前の植物を触る。
何が嫌なのか。
奥の間が好きに使われていること?
自分のテリトリーだから?
それは違う。
そもそも、ここは陛下の場所だ。
別に陛下が好きに使えばいい。
僕の専用の温室と研究部屋があれば僕は全然問題ない。
変なことばっかり起こっているから。
怖いから?
分からないから?
だから不安定にあっている?
いや…違う。
そういうことではない。
僕が嫌なこと。
僕が…。
僕が嫌だと思っていること。
僕が目を背けていること。
…んなの…わかってんだろ?
僕の中の『俺』が絞り出すように囁く。
わかってんだろ?
そう『俺』は言う。
僕は首を横に振る。
わからないよと。
『俺』はそうかとつぶやく。
たぶん…僕と『俺』はどんどんずれている。
この僕の不安定さは…僕はわからなくて『俺』が分かっているからだろう。
どうしてこんなことになったのだろう。
僕は思う。
どうして、僕と『俺』に分かれているの?
マールの声が遠い。
僕の体が、勝手に答えている。
『ごめんよ。少し…考えたいんだ。一時間くらいでいいから一人にしてくれる?』
マールは、わかりましたと言ってトレイを置いて温室を出て行った。
それを、待ってから僕の体は、勝手に植物の仕分けを始める。
『ったく…めんどくさいな…』
混乱する僕に、『俺』がささやく。
おまえが混乱していたから『俺』が出ているんだよ表にと彼は言う。
こんなにはっきりと分かれるなんて。
僕の言葉に『俺』はそうだなという。
僕の不安定の原因はそれだろうと『俺』はいう。
なんで…僕と君は分かれてしまったの?
そう僕が問うと『俺』が困ったようにつぶやく。
記憶も分かれてきているのかと。
何ことなのと問うたが『俺』は気にするなという。
『…『俺』とお前がわかれた理由は…たぶんだけど…どっちかが…陛下の言っていた御伽噺の五番目だったか?それなんだろう。記憶も実感も何もないからわからないが…ラスティと…五番目が分かれ始めている…と考えたらいいのではないかと思っている。』
なんでそんなことがわかるのさ。
僕の言葉に『俺』は分かっているわけではないと答えた。
『俺』はそうなだとつぶやいた。
『陛下のことを…夫と考えられるか?』
僕は首をかしげた。
「陛下は僕の旦那様でしょ?」
『俺』がため息をつきながら、そうではないのだが…まだ早いやとつぶやく。
何なんだよ、まったく…。
僕の言葉に、今のお前に言ってもわからないだろうと『俺』は囁いた。
鍵は…そうだな…は陛下だよ。
そう『俺』は言うと黙ってしまった。
ノルンの第一声が…。
「奥の間は、奥様の場所なのです!!病院ではありません!!!」
これだった…。
まぁ…ここのところ怪我人やら体調不良者が担ぎ込まれることが続いていたからなぁと僕は遠い目をした。
しびれがわずかになったジークハルトに、要注意として結局ロイスもバルハルト公とジェン公が見張るという事でしばらくは奥の間で寝泊まりするという事になった。
実際はエスターが担ぎ込まれたせいで護衛ということなのだが。
僕は久しぶりに温室で薬草に手入れをしている。
単純にノルンとマールに隔離されたのだ。
温室に…。
奥の間が色々な意味で危険だと…。
いや…矛盾していないか?
まぁ温室に併設している研究部屋で寝泊まりできるしもうここで引きこもりでもしようかなと、草取りをしつつ思う。
「ちょっと手を抜いてたからなぁ…」
ジークハルトが担ぎ込まれてから細やかに手入れを行っていなかった温室はちょっと荒れていた。
最低限の水やりなどはしていたが。
「はぁ…」
丁寧に不要な植物を抜いていく。
ラスティは、近くに置いた図鑑を眺めながら抜いた植物を分類していた。
一般論では雑草だ。
だが、意外にこの雑草とされる植物たちにも使い道はある。
乾燥させるもの、生のままアルコールにつけるもの、きちんと加工して毒のある部分を取り除くもの…ラスティはもくもくとその作業を行っていた。
「ラスティ様、もういい加減になさい!!」
マールの声にハッとする。
呆れた顔のマールはトレイで紅茶と砂糖菓子を運んできていた。
「はぁ…何をやっているんですか??」
僕は首を傾げつつ目の前の山になっている植物を見る。
マールはため息をついた。
「軽く水やりをして執務をするのでは??」
僕はそうだったと曖昧に笑う。
「ああ…ちょっと夢中になってた…」
マールは、はぁとため息をつく。
「悩みでもあるのですか?というか悩んでますよね?何でしょう?」
マールの言葉に僕は苦笑した。
「あるけど…言わない。」
僕の言葉にマールは肩をすくめた。
「ラスティ様。嫌なら嫌と言わないと。ジークハルト様やロイスはいいとしてもエスター様まで??と思っているのでは?陛下はそういうところはわからないのでしょう。」
僕は首を横に振った。
「別に…それはいいんだ。けど…しばらくここに閉じこもっていたいと少し思った。」
それは嫌なのでしょう?とマールは言う。
「嫌…」
嫌…そう嫌と言えば…嫌なのだろう。
ただ、単純に嫌というのかというと何かが違う。
何が違うのだろう。
自分でもわからない。
「ラスティ様?」
マールの声に僕は答えす目の前の植物を触る。
何が嫌なのか。
奥の間が好きに使われていること?
自分のテリトリーだから?
それは違う。
そもそも、ここは陛下の場所だ。
別に陛下が好きに使えばいい。
僕の専用の温室と研究部屋があれば僕は全然問題ない。
変なことばっかり起こっているから。
怖いから?
分からないから?
だから不安定にあっている?
いや…違う。
そういうことではない。
僕が嫌なこと。
僕が…。
僕が嫌だと思っていること。
僕が目を背けていること。
…んなの…わかってんだろ?
僕の中の『俺』が絞り出すように囁く。
わかってんだろ?
そう『俺』は言う。
僕は首を横に振る。
わからないよと。
『俺』はそうかとつぶやく。
たぶん…僕と『俺』はどんどんずれている。
この僕の不安定さは…僕はわからなくて『俺』が分かっているからだろう。
どうしてこんなことになったのだろう。
僕は思う。
どうして、僕と『俺』に分かれているの?
マールの声が遠い。
僕の体が、勝手に答えている。
『ごめんよ。少し…考えたいんだ。一時間くらいでいいから一人にしてくれる?』
マールは、わかりましたと言ってトレイを置いて温室を出て行った。
それを、待ってから僕の体は、勝手に植物の仕分けを始める。
『ったく…めんどくさいな…』
混乱する僕に、『俺』がささやく。
おまえが混乱していたから『俺』が出ているんだよ表にと彼は言う。
こんなにはっきりと分かれるなんて。
僕の言葉に『俺』はそうだなという。
僕の不安定の原因はそれだろうと『俺』はいう。
なんで…僕と君は分かれてしまったの?
そう僕が問うと『俺』が困ったようにつぶやく。
記憶も分かれてきているのかと。
何ことなのと問うたが『俺』は気にするなという。
『…『俺』とお前がわかれた理由は…たぶんだけど…どっちかが…陛下の言っていた御伽噺の五番目だったか?それなんだろう。記憶も実感も何もないからわからないが…ラスティと…五番目が分かれ始めている…と考えたらいいのではないかと思っている。』
なんでそんなことがわかるのさ。
僕の言葉に『俺』は分かっているわけではないと答えた。
『俺』はそうなだとつぶやいた。
『陛下のことを…夫と考えられるか?』
僕は首をかしげた。
「陛下は僕の旦那様でしょ?」
『俺』がため息をつきながら、そうではないのだが…まだ早いやとつぶやく。
何なんだよ、まったく…。
僕の言葉に、今のお前に言ってもわからないだろうと『俺』は囁いた。
鍵は…そうだな…は陛下だよ。
そう『俺』は言うと黙ってしまった。
0
あなたにおすすめの小説
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
* ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)
インスタ @yuruyu0
Youtube @BL小説動画 です!
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
ヴィル×ノィユのお話です。
本編完結しました!
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけのお話を更新するかもです。
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユィリと皆の動画つくりました! お話にあわせて、ちょこちょこあがる予定です。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる