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名も無き侍女(?)視点
貧乏男爵家の4男に生まれ、7歳で借金のかたに売られた。
売られてすぐに神殿に買われる事が決まった。
自分が何をされるかも知らされないまま手術台に乗せられ去勢された。すぐ後に高熱が出て、死ぬかと思ったけど、あの時死んでいたら良かった。こんな辱しめを受けるなら。
ベッドに縛り付けられお尻に男性器の形をした物を突っ込まれたまま朝をむかえた。
朝になっても仕事に来ない僕の様子を見に来た先輩にそんな姿を発見されたのだった。
聖女は同じベッドの端で布団を頭まで被って寝ている。
先輩は小声で、
「しぃっ、大丈夫。今、ほどいてあげるから。その前に…抜くよ?」
ゆっくりとお尻に刺さった男性器を抜こうとするが、すっかり乾いたそれはなかなか抜けようとはしない。ずるりと引っ張られると内臓を引き抜かれるような痛みが走った。だが、喉はかすれて声にならない悲鳴を上げた。
「薬、付けるね。」
たぶんポーション入りの傷薬だろう。少し和らいでやっとのことだけれど、歩く事が出来た。
廊下で先輩は、
「大丈夫。誰にも言わない。ここでは見ても見なかった事にするんだ、お互いに。助けるけど優しくはしてはいけない。優しくされると、余計辛くなるから。」
僕達に名前はない。○○様の専属とか、雑用とか、掃除とか呼ばれている。
先輩はついこの前まで上級神官の専属侍女だった。その神官は神殿を追放されたから今は下働きをしている。誰かの専属になるということは性欲の捌け口となるということ。きっと先輩も辛い思いをしてきたんだ。
僕は聖女の専属だからそんな目にはならないとほっとしていたのに。
借金奴隷は働いて賃金を貯めて借金を返せば身分を取り戻せる。だけど神殿の去勢された奴隷は他では働けない。一生ここで生きるしかないんだ。
新しく大神官になられた方は専属侍女に性行為を強要することを禁止した。でもまさか聖女がこんな事をするとは思ってもみないだろう。
相談してみる?でも、どんな事をされたのか聞かれるのだろうな。
言えるかな。あんな恥ずかしい事。
1日の仕事を辛い体でやっと終わらせ、大神官の部屋のドアをノックする。…返事が無い。もう一度ノックする。
「なんだ、忙しいんだ。入って、さっさと要件を言え!」
入ると本当に忙しそうに書類を見ている。
僕は、言い出しにくくて入り口に立っていた。
「お前、字は読めるか?つっ立っているだけならこの書類を分類しろ。」
言われた通り分類した。
貧乏男爵家の4男に生まれ、7歳で借金のかたに売られた。
売られてすぐに神殿に買われる事が決まった。
自分が何をされるかも知らされないまま手術台に乗せられ去勢された。すぐ後に高熱が出て、死ぬかと思ったけど、あの時死んでいたら良かった。こんな辱しめを受けるなら。
ベッドに縛り付けられお尻に男性器の形をした物を突っ込まれたまま朝をむかえた。
朝になっても仕事に来ない僕の様子を見に来た先輩にそんな姿を発見されたのだった。
聖女は同じベッドの端で布団を頭まで被って寝ている。
先輩は小声で、
「しぃっ、大丈夫。今、ほどいてあげるから。その前に…抜くよ?」
ゆっくりとお尻に刺さった男性器を抜こうとするが、すっかり乾いたそれはなかなか抜けようとはしない。ずるりと引っ張られると内臓を引き抜かれるような痛みが走った。だが、喉はかすれて声にならない悲鳴を上げた。
「薬、付けるね。」
たぶんポーション入りの傷薬だろう。少し和らいでやっとのことだけれど、歩く事が出来た。
廊下で先輩は、
「大丈夫。誰にも言わない。ここでは見ても見なかった事にするんだ、お互いに。助けるけど優しくはしてはいけない。優しくされると、余計辛くなるから。」
僕達に名前はない。○○様の専属とか、雑用とか、掃除とか呼ばれている。
先輩はついこの前まで上級神官の専属侍女だった。その神官は神殿を追放されたから今は下働きをしている。誰かの専属になるということは性欲の捌け口となるということ。きっと先輩も辛い思いをしてきたんだ。
僕は聖女の専属だからそんな目にはならないとほっとしていたのに。
借金奴隷は働いて賃金を貯めて借金を返せば身分を取り戻せる。だけど神殿の去勢された奴隷は他では働けない。一生ここで生きるしかないんだ。
新しく大神官になられた方は専属侍女に性行為を強要することを禁止した。でもまさか聖女がこんな事をするとは思ってもみないだろう。
相談してみる?でも、どんな事をされたのか聞かれるのだろうな。
言えるかな。あんな恥ずかしい事。
1日の仕事を辛い体でやっと終わらせ、大神官の部屋のドアをノックする。…返事が無い。もう一度ノックする。
「なんだ、忙しいんだ。入って、さっさと要件を言え!」
入ると本当に忙しそうに書類を見ている。
僕は、言い出しにくくて入り口に立っていた。
「お前、字は読めるか?つっ立っているだけならこの書類を分類しろ。」
言われた通り分類した。
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