戦鬼は無理なので

あさいゆめ

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 料理が美味しい割にはお菓子のレパートリーが少ない理由がわかった。
 泡立て器が無いのだ。
 計量する習慣も無いからレシピというものがほとんど無い。
 なぜなら料理人は平民が多く文字を知らない為料理は見て覚えるしかない。
 生クリームの作り方もなんとなく思い出した。
 元々生成した牛乳など無いから濃い牛乳を加熱した後の分離した上のほうだけでそれっぽいのが出来た。
 工房で泡立て器やケーキ型を作ってもらったが非力な私では卵は泡立たない。マイアにやり方を教えてやってもらった。
 私のスポンジケーキのイメージでは卵の割に小麦粉少ない感じ?
 曖昧な記憶の割にはちゃんと出来た。
 オーブンの火力の調整も難しいからちょっと焦げた。
 生クリームはあんまりホイップ出来ない。んー…まあいいや、シフォンケーキっぽくとろっとかけて出来上がり。
 早速エミリンとマイアを呼んで一緒にお茶した。
「これがケーキですか?」
「あんまりぱっとしませんね。山芋汁みたいなのかかってるし。」
 作ってる時めっちゃ期待させたからね。
「これはまだ試作だからね。いいから食べて!」
 ふふ、二人とも口にしたなりいい顔するね。
「美味しい!」
「ふわっ、とろっ、あまっ!」
 マイアが作り方に興味をもってくれたので、今後試行錯誤してくれることになった。
 私はハンドミキサーが開発されてから作る事にするわ。
 その後ケーキは帝国中で作られる事になるのだけど、たしかにシフォンケーキと教えたはずなのにシオンケーキと呼ばれるようになっていた。
 サイモンには作り方を極秘にしなかった事や商標登録しなかった事など色々怒られた。
 幸い泡立て器はサイモンに紹介してもらった工房で気を利かせた職人さんが特許を申請してくれていた。この世界にも特許があるとわ驚きだけどこれで売れたらまた儲かるとサンディが喜んでいた。
 でも色んな人が作ったほうが美味しいのが出来るはず。私は作るより食べるほうが好きだから。
 カフェを開店しようとしてた時もケーキ類は契約したお店から仕入れる事にしていた。やっぱり専門職には敵わないもん。
 またなんとかしてカフェと雑貨のお店できたらいいな。開店する前に崩壊しちゃったから心残りなんだよね。
 貴族の生活もキラキラして豪華で綺麗だけど私にはやっぱり他所のお家な感じがする。
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