81 / 112
81
しおりを挟む
リタ視点
しげしげとわたくしを見ていたアレクサンドリア様。
「ああ、思い出したわ。
いつも物陰からマティとシオンちゃんを見てた娘ね。」
ああっ、思い出さなくてもよろしい事を…。
「あっ、あの…そのぉ…。」
なんと言えばいいのかしら。
変な汗が…。
「あの頃はただ遠くから目にするだけで充分幸せでしたの…。」
嘘ではないわ。
腹黒皇子×従者とか、逆もいいわとか、とにかくもうマティアス殿下の回りには美しい令息が多かったのだもの。
お許し下さい。あの頃はアレクシオン様もまだ少年らしさを残されていて、マティアス殿下とのあれこれを妄想せずにはおれませんでした。
「ふうん、じゃあ良かったわね。想いが叶って。」
「いえっ!そんな!違うんです。わたくしごときが本当に殿下と結婚するなどありえませんっ!」
ああっ、しまった。おもいっきり全否定しちゃった。
「あなたまさか…。」
お願い言わないで。
きっとアレクシオン様を見ていたと勘違いされた。違うけど違わない。今日だって会いに来ているのおかしいもの。
「ふうん、まあいいんじゃない?
そうだ、今度お茶会をひらこうと思うの。
ぜひ、シャルドネア令嬢もいらして?」
威圧的な笑顔。
「は…はい。」
「ねえ、わたくし達同級生よね?リタって呼んでいい?」
「はい。」
「リタもサンディって呼んでね。」
「はい。」
「クックック、楽しくなりそう。」
ううっ、悪役令嬢健在ですわ。
「シオン様、そろそろお休みになられませんと。」
テリオス卿が促す。
やはり体調がお悪いのかしら。
「シャルドネア令嬢わざわざ来ていただきありがとう。サンディと積もる話もあるでしょう。ゆっくりしていってください。
テリオス君は心配性なんだよ。」
そう言って笑うけれどわたくしも心配ですわ。
「お大事にして下さい。」
立ち上がるとテリオス卿が、
「肩におつかまり下さい。」
「大丈夫だって。」
「失礼いたします。」
えっ?2メートル近くあるアレクシオン様をテリオス卿が軽々と抱き上げた。
「ちょっ…止めてよ、お客様の前で!」
侍女達も見慣れた様子でクスクス笑っている。
これは…テリオス卿×アレクシオン様?
「テリオス卿って見かけによらず力持ちよね?」
「アレクサンドリア様、公爵邸ではあれが日常ですの?」
「サンディ!」
「サ、サンディ…様。」
「まあ、いいわ。
テリオス卿はちょっと行き過ぎな感もあるけれど、シオンちゃんにはあれくらいがいいのよ。
何も言う人がいないと一人で我慢しちゃうから…。
と、こ、ろ、で!
リタ、これからどうする?
マティとシオンちゃん、どっちにする?」
完全に楽しんでいらっしゃる。
しげしげとわたくしを見ていたアレクサンドリア様。
「ああ、思い出したわ。
いつも物陰からマティとシオンちゃんを見てた娘ね。」
ああっ、思い出さなくてもよろしい事を…。
「あっ、あの…そのぉ…。」
なんと言えばいいのかしら。
変な汗が…。
「あの頃はただ遠くから目にするだけで充分幸せでしたの…。」
嘘ではないわ。
腹黒皇子×従者とか、逆もいいわとか、とにかくもうマティアス殿下の回りには美しい令息が多かったのだもの。
お許し下さい。あの頃はアレクシオン様もまだ少年らしさを残されていて、マティアス殿下とのあれこれを妄想せずにはおれませんでした。
「ふうん、じゃあ良かったわね。想いが叶って。」
「いえっ!そんな!違うんです。わたくしごときが本当に殿下と結婚するなどありえませんっ!」
ああっ、しまった。おもいっきり全否定しちゃった。
「あなたまさか…。」
お願い言わないで。
きっとアレクシオン様を見ていたと勘違いされた。違うけど違わない。今日だって会いに来ているのおかしいもの。
「ふうん、まあいいんじゃない?
そうだ、今度お茶会をひらこうと思うの。
ぜひ、シャルドネア令嬢もいらして?」
威圧的な笑顔。
「は…はい。」
「ねえ、わたくし達同級生よね?リタって呼んでいい?」
「はい。」
「リタもサンディって呼んでね。」
「はい。」
「クックック、楽しくなりそう。」
ううっ、悪役令嬢健在ですわ。
「シオン様、そろそろお休みになられませんと。」
テリオス卿が促す。
やはり体調がお悪いのかしら。
「シャルドネア令嬢わざわざ来ていただきありがとう。サンディと積もる話もあるでしょう。ゆっくりしていってください。
テリオス君は心配性なんだよ。」
そう言って笑うけれどわたくしも心配ですわ。
「お大事にして下さい。」
立ち上がるとテリオス卿が、
「肩におつかまり下さい。」
「大丈夫だって。」
「失礼いたします。」
えっ?2メートル近くあるアレクシオン様をテリオス卿が軽々と抱き上げた。
「ちょっ…止めてよ、お客様の前で!」
侍女達も見慣れた様子でクスクス笑っている。
これは…テリオス卿×アレクシオン様?
「テリオス卿って見かけによらず力持ちよね?」
「アレクサンドリア様、公爵邸ではあれが日常ですの?」
「サンディ!」
「サ、サンディ…様。」
「まあ、いいわ。
テリオス卿はちょっと行き過ぎな感もあるけれど、シオンちゃんにはあれくらいがいいのよ。
何も言う人がいないと一人で我慢しちゃうから…。
と、こ、ろ、で!
リタ、これからどうする?
マティとシオンちゃん、どっちにする?」
完全に楽しんでいらっしゃる。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
分厚いメガネ令息の非日常
餅粉
BL
「こいつは俺の女だ。手を出したらどうなるかわかるよな」
「シノ様……素敵!」
おかしい。おかしすぎる!恥ずかしくないのか?高位貴族が平民の女学生に俺の女ってしかもお前は婚約者いるだろうが!!
その女学生の周りにはお慕いしているであろう貴族数名が立っていた。
「ジュリーが一番素敵だよ」
「そうだよ!ジュリーが一番可愛いし美人だし素敵だよ!!」
「……うん。ジュリーの方が…素敵」
ほんと何この状況、怖い!怖いすぎるぞ!あと妙にキモい
「先輩、私もおかしいと思います」
「だよな!」
これは真面目に学生生活を送ろうとする俺の日常のお話
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
お兄ちゃんができた!!
くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。
お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。
「悠くんはえらい子だね。」
「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」
「ふふ、かわいいね。」
律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡
「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」
ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる