A級冒険者は捕まった(世界は星のきらめきとともに☆)

雪猫 天

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1話 突然巻き込まれるA級冒険者

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穏やかな日差しが降りそそぐ水の国アークエルは豊かな森と穏やかな海に囲まれた光と水のあふれる国である。

この国の首都マーリンは海からの恵みと海外の貿易による恵で豊かな都市で世界五大都市の1つとされている。

そんな中で世界全土にある冒険者ギルドもまた都市の大きさに見合った規格で存在している。

海岸に沿って巨大なギルドが建てられ、海に張り出た広いテラスからギルドへの入口が続く。



日が真上に昇ったときフードを被った細身の男がギルドの扉をくぐった。

午前中に依頼や討伐を終えた冒険者が昼食をギルド内でとるためそこそこ賑わっている。

大斧を持つ美女、うる艶髪と厳つい顔へきれいに化粧を施した男性、キセルを吹かす着流し男性、無駄にキラキラを振りまいている仮面の男、その仮面の男を巨大な扇で仰ぐ仮面の男など様々な人がくつろいでいた。

「よお、リオ。朝起きれたのか。それとも寝過ごして任務失敗の報告か?」

厳ついおっさんが声をかけてくる。

「いや、ちゃんと起きた。おかげでねむい。
 というかあんたこそ、昨日酒を浴びるほど飲んでいたが二日酔いで今来たとこか?」

おっさんはフッと決め顔を作ると

「まあな!」

どや顔で答えた。

(このおっさんは割かし冒険者っぽいよな)

「酒はほどほどにな。冒険者は体が資本でしょ」

「ワハハハ、それいわれちゃあな。でも酒は幸運を運ぶんだぜ。今日なんてこの時間に来たおかげで臨時パーティに高額で誘われたからな。」


「へー、それはよかった。詐欺じゃなきゃいいけど」

「ああ、問題ない。運命の女神さまがGOサインだしてたから」

「昼間っから酒飲んでるのか。ほどほどにな」


リオは混みだした受付の列に並んだ。

「討伐依頼を完了した」

受付けの担当はリオに声をかけられるとニコリと笑い対応した。

「はい、依頼完了お疲れ様です。リオさん。一応、本人確認と討伐確認のためギルドカードを魔道具においてもらってよろしいでしょうか?同時依頼の黒狼の身の提出もお願いします」

ギルドの制服がよく似合う受付はてきぱきと仕事をしていく。

「ああ、あと核のほうはどうしたらいい?」

「はい、核を見せていただいてよろしいですか?はい、確認致しました。こちらはギルドで回収させていただきます。あ、ギルドカードの確認も取れました。A級冒険者リオさんですね。そういえばギルド長が、」

「リオ、ちょっといいか?」

大柄なクマというのがぴったりな厳つい男がリオに声をかけた。
リオはクマ男の接近に気づいていたが面倒を被りそうなので気づかないふりをしていた。
しかし声をかけられてしまってはどうしようもない。

「ギルド長直々はちょっと遠慮したいな」

「そう言ってくれるな」



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